今回は冒険者を装う王弟と三つ子を育てる聖職者のお話です。
瀕死の攻様を助けた事でパーティを組まされた受様が
攻様の大切な人になるまで。
受様はモンベルサルト教会に引取られた孤児でしたが
天使の加護が発現したため、聖職者として厳しい修行を積み
回復・支援系の魔法を得意とする聖職者となります。
聖職者は各地を巡り境界の教えを広めるのですが
ほぼ国内に不況が完了した今は教会の少ない地域を回って
その手伝いを主な役目としています。
受様はその路銀稼ぎで公立ギルドに登録し
依頼を受けて報酬を得ようとしますが
受様は2年たってもFランクで
低難度の依頼しか受けられません。
受様は治癒魔法以外もかなりの使い手なのですが
童顔で自信なさげな様子からパーティを組んでくれる
相手が見つけられない上に
この町にやってきて間もなく
見知らぬ男から強大な魔力もつ三つ子を預かる事となり
三つ子連れで出来る依頼は4人が食べていくのに精一杯です。
今日は最も難易度の低いキノコ採取の依頼を受けますが
森の中で瀕死なSSランクの冒険者と遭遇し
最上級治癒魔法「天使のキス」を施すことになります。
この冒険者が今回の攻様になります♪
「天使のキス」で全回復した攻様に
受様がかなり貴重な存在であるとバレるのですが
受様も攻様が国王の末弟だと気づいてしまいます。
秘密を知られた攻様は
目的を果たすまでしばらく監視させてもらうと
受様とパーティ申請するのですよ (ӦvӦ。)
受様達の未来はどうなる!?
ある事情で冒険者を装う攻様と三つ子を育てる受様の
ラブコメ風味のファンタジーになります。
攻様はある目的でギルドに冒険者登録しますが
桁外れの強さと他人も神も信じていないと公言し
パーティを組んだ事がありません。
受様とのパーティ申請はギルドスタッフは驚かせ
攻様と組みたいSランク聖職者が詰め寄っても
攻様は話も聞きません。
受様は攻様と組む気はなく
次の日は単身(三つ子付)でキノコ採取の依頼を受けますが
キノコ採取のエリアにはいるはずのないゴーレムが
3体も現れ、攻様に助けられることになります。
実は攻様がこの地に来たのは
昨冬から生息しないはずのモンスターの出現報告を
調査するためだったのです。
今も不自然に現れ続ける魔物達を討伐していく中で
攻様達は魔物達もまた被害者である事を知るのです。
攻様を相棒にと狙うSランク聖職者の策略
月の女神の祭りのためと町を訪れた宰相と貴族達の目的
高い魔力をもつ三つ子の出生の秘密
伏線が丁寧に張られていて読み進むうちに
少しづつ解けていく謎と秘密と策謀にハラハラ&ドキドキ
人間不信な攻様が受様と三つ子と生きる事を願うまで
たいへん楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
鈴倉先生のキャラも物語世界にベストマッチで可愛いです♪
今回は議員秘書から転身した野党の代議士と
保守派の代議士を父に持つ野党の議員秘書のお話です。
攻様が受様との出会いで新たな道へと歩み始るまでと
本編から数年後の続編短編を収録。
攻様の父は屋敷の主である自由党の有力代議士を崇拝し
秘書として仕えたのちに代議士となったのも
主である代議士の意向です。
攻様も実父同様に代議士一族に仕えますが
攻様が心を寄せたのは代議士の次男1人であり
彼もまた想いを寄せていました。
しかしながら2人の恋は攻様の父には許し難く
攻様は次男を見つめるだけで父に折檻をうけ続けます。
攻様は次男とともに家を出る決意をしますが
結果的には彼の手を取らず、主従関係を選ぶのです。
家を出た次男は攻様の名を筆名に文壇デビューし
現代文学の旗手と呼ばれる作家となります。
攻様は秘書となっても唯一だった次男を諦めきれず
代議士の不正をリークする事で道を作ろうとしますが
彼との恋を永遠に失う結果で終わり
攻様は社会党から出馬して国会議員となります。
攻様が秘書として長く務めた与党第一党の自由党と
社会党ではいろいろな面で違い、戸惑も多くあります。
その最たるものが攻様についた秘書である受様です♪
受様は20代後半と若く、服装もカジュアルで
庶民に寄り添う社会党の姿勢と懐事情を
可視化するな存在であり
失恋で何もかも虚しくなった攻様の非効率にも
惑わされず淡々と議員秘書業務をこなします。
受様は自由党の代議士の四男で
攻様と似た身の上の受様だからと
攻様の秘書につけられたのかと思いますが
それにしては受様は攻様に優しくありません。
果たして攻様は失恋を乗り越え
生きる導を取り戻す事ができるのか!?
雑誌掲載作のタイトル作に描き下し続編を付けた文庫化で
菅野先生の色悪作家シリーズのスピンオフ
「ドリアン・グレイの禁じられた遊び」の更なる
スピンオフとなります。
本シリーズの登場人物は実に難解な性格の方が多く
個人的に読み始めるのも、読み進めるのも
意識的に頑張り必須なシリーズなのですが
本作は既刊を読んでもよくわからなかった攻様なので
積本の最後の1冊になってようやく読み始めましたが
頑張って読んだカイのある素敵な物語でした。
様攻が唯一の人と屋敷の次男を愛したのは
彼が同性だっだからではありませんが
同性同士であるために父に成就を阻まれた事は
間違いありません。
マイノリティの問題は心のありように起因し
当事者たちの心を縛り続けるとともに
世間の人々をも縛る楔であるのかもしれないと
感じさせる物語でした。
相手にとっては悪気のない無自覚の差別や区別は
当事者でなければ気づかない事も多いのでしょう。
無自覚に当事者達を切りつける人々を変えていければ
誰にもが大切な人を家族と呼べるのかなと思いました。
今回は白銀の聖獣と第一王子のお話です。
冷遇される受様が攻様との出会いで始祖の過ちを知り
神に選ばれた統治者を実権をとり戻すまで。
200年前に第7大陸に辿り着いた一族の長は
大陸を支配する魔獣を倒して王となります。
魔獣に従っていた先住民のカリヨン族は
罪の一族として人前に姿をさらす事を禁じられ
人間達労働を一手に担う事となります。
人間達は飢えの心配が無く、労働の必要も無いため
人々の興味はもっぱら娯楽の探求に向けられ
富と繁栄を享受しています。
受様は現王の第一王子として生を受けますが
王族特有の赤褐色の瞳を持たずに生まれたため
王も王妃にも疎まれて育ちます。
2年後に赤褐色の瞳を持った第二王子が生まれると
王妃を筆頭に第二王子を持て囃した為、
受様の待遇はさらに悪化し、12の時には寂れた離宮で
1人で暮らすようになります。
受様は13才の誕生日に探検していて見つけた
崩れかけた石塔にいた白銀の毛並みの獣を連れ帰り
共に暮らし始めます。この獣こそ今回の攻様です♪
この大陸では四つ足の獣は恐怖の対象とされますが
受様にとって攻様だけが唯一無二、大切な家族でした。
初代王の方により第一王子は「クレイド」の名と賜り
王位継承者としての教育を受けると決まっていますが
第二王子が成人の誕生日を控えたある日
受様は王からクレイドの名の返上と
王位継承権の譲渡を命じられ
受様は衝撃のあまりすぐには言葉を発せませんでした。
前王から使える宰相は王の言葉をあくまで提案で
命ではないと続けますが
宰相は王の願いを承諾するなら受様が熱望する
王弟との面会を手配すると言い出すのです。
受様は叔父で名付け親でる王弟の面会を望んでいましたが
病を理由に面会が許された事はありません。
果たして受様が継承権を放棄する事は正しい事なのか!?
大陸の正しく統治者である攻様と
次期王位継承者ながら冷遇される受様の
もふもふファンタジーになります♪
実は王族の歴史は都合よく書き換えられたもので
正しい歴史でありません。
魔獣とは大陸の統治権を与えられた聖獣であり
聖獣が初代王の策略によって囚われた事で、
聖獣の眷属である四つ足の獣姿と人姿のカリヨン族は
人間達への奉仕を余儀なくされたのです。
そして攻様こそがその聖獣なのですよ。
攻様はどうして捕らわれることになったのか
なぜ受様は攻様を塔から出すことができたのか
攻様は本来の力を取り戻す事ができるのか
見えてくる過去の真相によって
攻様と共にある事すら許されないのではと思う受様が
どういう選択をするのかハラハラさせられますが
攻様が寵愛する受様を手放す選択肢を選ぶはずもなく
宰相の狙いを阻んで受様が攻様の最愛の伴侶となるまで
たいへん楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
今回は暴君代官に仕える毒舌家の重臣と
暴君代官に転生してしまったゲーム好きな日本人のお話です。
転生した受様が生きるために大逆転を果すまでと
攻視点での本編裏事情を絡めた後日談を収録。
早くに母を亡くした受様は父の再婚で義母と弟ができますが
義母は受様を不細工と蔑み、自分似の弟のみを可愛がり
弟も母同様に受様を見下していました。
しかしながら父の本心も義母や弟と同じで
受様は大学進学で家を追い出されてしまいます。
そんな受様の趣味は乙女ゲームをする事で
今は戦国の世を舞台に地方豪商の娘のヒロインが
圧政を引く暴君代官を倒すべく代官の重臣達を落とし
代官を打ち倒す乙女ゲームにハマっています。
受様が推しキャラは
不愛想で毒舌家で一匹狼な重臣攻様です♪
攻様は一番に裏切るだろう予想を裏切り
最後まで主に付き従って殉死するキャラです。
受様は帰宅途中にゲームのアップデート操作をしていて
大型トラックに轢かれてしまいます。
死を意識した受様が
せめて攻様を幸せにしてから死にたかったと思っていると
物静かながらも悲し気な男の声が響きます。
この命、そなたにやろう。
次に受様が気が付くと頭が割れるように痛く
地面に突っ伏していました。
死んだと思ったのは勘違いかと思う受様でしたが
着物姿の少女に自分が突然飛び出したため
受様が落馬して怪我をしたと言われます。
しかも受様の傍にはゲームの悪役代官の重臣達で
受様は彼らに主の悪役代官に転生していたのです!!
でも悪役代官の最後は必ず殺されるルートです。
受様は死を逃れることができるのか!?
モブキャラながらも受様の最推しな攻様と
悪役に転生した受様の異世界転生ファンタジーです♪
受様を落馬させた少女がヒロインで
受様は今がゲームの始まりの時点であり
まだシナリオを変えていけると考えますが
現時点で代官の立場は四面楚歌です。
詰み過ぎた状態に熟考しだした受様でしたが
受様の怪我を知って迎えに来た攻様を見ると
一気に挙動不審なオタクになるのですよ(笑)
読者的にはすごく美味しい展開ですが
こんな受様がどうやって逆転を目指すのか
全く先が読めません。
ゲームには登場しなかった悪役代官の愛息
代官親子の命を狙う父の正妻となった大国の姫
大国の姫の姪であるヒロイン
ヒロインに攻略対象とされる攻様の重臣達
受視点で進みますが
受様には隠されている設定や展開もあり
予測不能な展開の連続でハラハラ&ドキドキ
受様も攻様も死なない幕引きを迎えるまで
とっても楽しく読ませて頂きました。
受様と対極にいるヒロインの魅力が
ゲーマーだった時と代官となった受様から見た時で
逆転しているのが面白かったです。
今回は魔帝国第二皇子で上飛将と孤児の青年のお話です。
墜落した戦闘機にパイロット認識された受様が
攻様とともに隣国の侵攻を止め、新して未来を掴むまで。
ここラクリマ大陸の国は大民に君主も人間の国、
魔神を祖とする君主が人間を支配する魔国、
天使を祖とする君主が人間を治める聖国の
3つに分けられます。
太古の昔
大陸に降りた魔神や天使は人間と交わり
生まれた子供達は人間を凌駕する寿命と身体能力をもち
魔国や聖国と呼ばれる国を建国します。
天使は魔神は魔神を人を堕落させる悪しき者とした為
子孫は対立をし続けますが
時の経過により魔神の子も天使の末裔も血が薄れ
かつてのような圧倒的な力は失われて数を減らしていき
弱体化した彼らを廃する事で人間の国が増え続け
今では魔国は5つ、聖国は1国しか存在しません。
受様の暮らすアシュタル魔帝国は
魔獣の心臓とパイロットの魔力で操る戦闘機を創造して
他の魔国を席巻し、人間達の国にも恐れられています。
人間である受様は魔帝国軍基地にほど近い村にて
若夫婦に拾われて育った孤児でしたが
ネルガ戦闘機と対したアシュタル戦闘機が
受様が薪を拾っていた森に墜落した事で戦闘機に近づき
パイロット認識されて村のために交戦することになります。
受様はネルガの戦闘機を撃沈した為
国民の義務として軍に招聘されてしまいます。
軍に招聘された受様の未来とは!?
圧倒的な魔力で魔帝国に勝利を導く攻様と
人間の孤児ながら戦闘機にパイロット認定された受様の
バトルアクションファンタジーです♪
受様は基地の最高司令官で最高の戦闘機を駆り
戦神と呼ばれる第二皇子の麾下に入ることになります。
この皇子が今回の攻様です♪
攻様は側妃腹ですが強い魔力を持つ魔瞳持ち故に
皇后と皇太子には煙い存在であるために
孤独な立場にいました。
それでも攻様が我が小鳥と呼ぶ
伯爵家の魔瞳持ちの子息を傍近くに置いてから
攻様は少しづつ変わっていきますが
ある事件がきっかけで彼が亡くした事で
攻様は戦いの最前線に好んで立つようになるのです。
受様と攻様の小鳥に何かあるのは明らかですよね♪
受様の過去というか出生の秘密がどうやって明かされるのか
受様をパイロット認定した戦闘機はソレを知っているのか
魔帝国を狙う敵国の侵略をどう食い止めるのか
攻様を廃そうとする皇太子と攻様を狙い続ける皇太子妃
人間の国リベルの手を借り進攻するネルガの将軍
裏で糸を引く天使の末裔セラフィエル聖王
読者にも明らかな伏線を上手く利用しつつ
隠された真実と現状を上手く交差していく展開に
ハラハラ&ワクワク、たいへん楽しく読ませて頂きました。
読み進めていくうちに攻様の執着と大型ワンコ味が
強まっていくのも良かったです♡
今回は元騎士団長と元最強の魔法使いのお話です。
受様が替え玉見合いで最推しと出会い、
王家を巡る陰謀を食い止めるまで。
受様は人ではない生粋の魔法使いです。
金髪金瞳で生まれた当代最強の魔法使いでしたが
なぜか独立戦争前夜にその力を失い黒髪になり
以降は簡単にできた魔法も難しくなります。
多くの魔法使いは旅暮らしをしていますが
東端の国境の町は魔法使いを受け入れてくれている
特殊な町で
受様は町の商家の紹介にて町民の困りごとを
魔法で助ける仕事で生計を立てています。
家族も力もなくした受様の日々の縁は
独立戦争でセラ国に奇跡的な勝利をもたらした
救国の二騎士の推し活です。
5年前、敗戦濃厚と言われた独立戦争にて
先陣を切った銀の騎士と守りの要の町を防御しきった
金の騎士の物語は多くの信奉者を生み出します。
受様の幼馴染で親友の商家の娘は金の騎士を推し
受様は銀の騎士を押しとして共に推し活に励んでいますが
そんな親友が受様なお願いがあると小屋を訪れた日から
受様の未来が変わります。
親友の父が公爵家から縁談を打診されて断り切れず
来週末に見合いが行われることになったと言います。
その日は金の騎士の新作舞台の日で
金の騎士本人が舞台挨拶が決まったという親友は
受様に見合いの替え玉を頼み
二つ返事で引き受けるのですが
なんとその見合い相手は
受様の推しの銀の騎士だったのです!!
はてさて受様の替え玉見合いの結果とは!?
救国の騎士である攻様と攻様で推し活する受様の
ファンタジー要素満載の身代わりモノになります。
当然銀の騎士が今回の攻様です♪
攻様と父公爵は折り合いが悪く
弟に爵位を継がせたいと望んでいたのです。
攻様自身も戦う姿から化け物と罵られたり
銀鱗の翼竜同様、薄気味悪く思われて当然と言いますが
受様は攻様の髪を星の川に例えて瑞兆と言い
攻様が殺すしかできないと自嘲した力を
数多の人を救った救いの剣と讃えます。
数多の娘と見合いをしてきた攻様に受様は
何とも新鮮で好ましく映って計画は失敗するのですが
受様が推しな攻様に微笑まれて嫌と言えない状況に
読者はニンマリ笑いが止まりません。
しかしながら受様は親友ではなく、女でもなく、
更には人外な魔法使いで攻様に沢山の嘘と言うか
秘密を抱えて問題山積みです(笑)
攻様を疎み廃しようとする公爵
救国の双璧である黄金の騎士
セラを建国した王女を支え続けた平民での宰相
金の騎士のみを身近におく王子
緻密に張られた伏線に隠されていた真実が
少しづつ見え隠れして物語が進む中
2人の恋愛模様に国の存亡も絡まって進みむため
終幕に向けての展開は思った以上のどんでん返しで
ハラハラ&ドキドキ
たいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)v
今回は祖父の山を継いだ木こりと宿屋の下働きのお話です。
受様が勘違いで結婚した攻様と幸せになるまでの本編と
攻視点の本編後日談を収録。
この世界の人間は男女の性別とは別に
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。
アルファは人口の1割にも満たないにも関わらず
アルファは国の中枢で世界を回しています。
ベータは人口の9割近くを占めるアルファの手足であり
稀に優秀な者も生まれるもアルファには敵いません。
そしてオメガはアルファの子を産むだけの存在とまで
言われる脆弱な性とされています。
それは発情期を迎えるために身体能力が格段に落ちるためで
国は一応第二の性差別をなくす試みと支援もしていますが
定期的な休みが必要なオメガは簡単な仕事にしかつけません。
受様は第二の性がオメガと判明した6つの年に宿屋に売られ
学校に行くことも許されず、下働きをしています。
宿屋にもう1人いたオメガは
浮浪者のような姿で怪我を負っていた騎士を助け
彼に求婚されて彼の元に嫁ぎました。
受様は買い出しの帰り道で
何か探す様子の体躯のいい男が目に留まります。
彼が今回の攻様です♪
攻様の外衣はぼろで身なりは良くありませんが
彼の筋肉は長年の鍛錬を思わせ
有名な鍛冶職人の店を探していた事から
彼も友人が助けたような騎士なのでは!? との思い
声を掛けます。
受様は攻様を宿屋の自室に泊まらせ
言葉巧みに攻様に「受様を嫁にしたい」と言わせて
攻様に身請けされて嫁となります。
ところが辿り着いた攻様の家は
人里から離れも離れた山の中のおんぼろ小屋で
攻様は山持ちではあるものの木こりだったのです!!
攻様自身は自分を騎士だと名乗った事はなく
完全に受様の勘違いと思い込みですが
騎士の攻様と幸せになる気満々だった受様は
泣き出してしまいます。
果たして受様は木こりの攻様と幸せになれるのか!?
ある事情で他者との交流を退けている攻様と
幸せになるための努力を惜しまない受様の
オメガバースになります♪
受様は勘違いで攻様に嫁に貰われるも
攻様は山の木の伐採で生計を立てる木こりでした。
散々泣いて吹っ切った受様は騎士との再婚ではなく
攻様という木こりの妻としての幸せになると頑張るのが
とっても良かったです。
自分は絶対に幸せになるのだという強い想いと
それを諦めない強さ、受様の頑張りをみた攻様が
受様に見合うように生きようと行動を変えていくのも
すごく良かったです。
攻様が木こりをしていたのには訳があって
それが受様の未来を変えていくのですが
攻様が本来の生き方を取り戻すまでハラハラ&ドキドキ
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
本作はオメガの青年と騎士との玉の輿婚から始まりますが
最初は受様が騎士との結婚を目指すきっかけとしての
ふり的な小話かと思っていたら伏線の1つだったのも
上手いなぁって思いました。
今回はアムールドラの伴獣を持つガイドと
白蛇の伴獣を持つセンチネルのお話です。
復讐のために生きる受様が攻様との出会いで
供にある未来を選ぶまで。
この世界には
人の能力を超越した異能者が存在します。
五感が超発達したセンチネルは
伴獣への獣身化も可能な異能者ですが
能力を自己制御できず
五感が暴走する危険もあります。
ガイドはセンチネルの強大な力を
コントロールできる唯一の存在ですが、
身体能力は常人と同等で獣身化する者は稀です。
受様は白蛇の伴獣を持つ
PCB東京でも最強クラスの9Aセンチネルです。
受様は大切な人を亡くした事で覚醒し
かの人を殺した男を抹殺するために生きています。
受様はベンチャー企業主催パーティでの
若手議員の警護につきますが、終盤になろうという頃
立て続けの爆発騒ぎが起こります。
受様は獣身化して犯人の1人を締めあげますが
異能者同士の戦いでおこる紫の火花をまともに受け
五感が暴走するゾーン落ちしてしまいます。
ゾーン落ちした受様はかの人の命を失う瞬間の夢を見
猛烈な怒りと悲しみで正気を失いかけるますが
光の帯を駆け下りてくるアムールトラの姿の
ガイドによって現実へと引き戻されます。
このガイドが今回の攻様です♪
しかしながら目覚めた受様は記憶が飛んでいて
褐色の肌に機隆起した筋肉を持つ屈強なガイドの攻様に
組み伏せられていたのです!!
センチネルはガイドと深く絡み合うほど
能力と精神の安定が叶いますが
受様が組みふされたのは初めてです。
果たして攻様とは何者なのか!?
既刊「東京センチネルバース-摩天楼の山狗-」スピンオフで
7Sのガイドの攻様と9Aセンチネルの受様の
センチネルバースになりす♪
既刊でやつちゃ伏線が張られまくっていたので
続編が出てめちゃくちゃ嬉しいです ヾ(≧▽≦)ノ
攻様は古来より異能者を多く輩出する日本の旧家の血を引き
ガイドでは稀な獣身化できるために特別階級7Sです。
様々な意味で不敵で傲慢な攻様は
あらゆる意味で受様の気に障る存在となりますが
そんな2人がどうやって惹かれあっていくのか
受様の復讐は果されるのか
攻様に東京局での活動を依頼し続けた局長の思惑
東京局からの依頼を拒否し続けた攻様の真意
無差別殺人と思しき殺人事件の発生
東京局周辺の不審な動きの調査
様々な要素が複雑絡まり合って進んでいく事で
ドキドキ、ワクワク、ハラハラが高まり
とっても楽しく読ませて頂きました (^o^)v
既刊のカプは出ないのかと思ったら
終幕でちゃんと美味しく参加していて巧み過ぎる!!
更なるキャラ達の参戦を大いに期待します。
今回は高校のクラスメイト同士のお話です。
Sub性を隠していた受様が第二性を受け入れるまでと
本編後の続編短編を収録。
この世界の人類は
ダイナミクスと呼ばれる第二の性が存在し
人の上に立つ人物はDom性が多いため
対比するSub性への差別意識が蔓延っています。
伊達グループの1人息子として生れた受様は
将来の後継者として沢山の期待と愛情をもって
育てられます。
しかしながら中学時代のダイナミクス検査で
Subという結果が出て母からは
「一緒に治していきましょう」と言われ
月一で抑制剤をもらいに行くようになります。
そんな日々を重ねていたある日
受様は病院で具合の悪そうなクラスメートの
攻様を見かけます。
受様は攻様が雑用を押し付けられているところを
助けた事があり
受様は攻様もSubだと思い、
Domとしての心得を学んだ自分なら
攻様の欲求を軽くすることができるかと
プレイをすることを提案します。
ところが攻様はDomで
受様は攻様のコマンドに逆らえず
Subとしてプレイをすることになるのです!!
結果的にそのプレイは攻様だけでなく
受様の体調も良くすることになりますが
受様にとって攻様は様々な意味で危険になります。
果たしてSubバレした受様の未来とは!?
雑誌連載作をまとめての書籍化で、
Sub性を偽る受様と欲求の強いDomの攻様との
dom/subユニバースになります♪
本作には既刊「跪いて愛を問う」の攻様が
受様の従兄弟で客演していますが
初出のアンソロにて関連性は生まれていたそうです。
私はアンソロは未読なので連載万歳!! です ヾ(≧▽≦)ノ
タイトル"レトリック"は作中で
「表面だけを飾り立て中身がないこと」し表現され
Domを擬態し続ける受様を暗示、揶揄しています。
第二性とはその人の本能であり
本来意思の力や薬でどうなるものでもないのですが
受様は自分の為だけとか
野心的にDomでいようとしている訳ではなく
息子がDomではない事を受け入れられない
両親のためにもDomとして生きようとしているのです。
伊達グループの最高権力者でDom至上主義の祖母
Domとして生きる覚悟があれば問題はないという父
Subである受様を治療しようという母
子会社の署長子息で受様を追い落とそうとする同級生
自らの性を認められない事で
受様が体調を壊していく様は尋常でなく
どうなってしまうのかとハラハラMA!!
クライマックスの海のシーンもまさかな展開でしたが
とても胸打たれるシーンでもありました。
そして受様が選んだ道は困難ながらも受様らしい選択で
とても素敵な幕引きでした (^-^)v
カバー下にあとがきがあります。
ぜひ忘れずにペラッとして見てくださいませ。
今回は白狐の御門様と異能を持つ弁護士のお話です。
人の身で妖の攻様のお陰様として嫁いだ受様が
攻様の正室に納まるまで。
受様は呪禁師を輩出する母の血によって
妖を見ることができます。
しかしそれは普通の社会生活の中では
不気味なものとされ初恋の少女にも可哀想な同級生と
見られていた苦い過去があります。
人との付き合いに憶病となった結果
受様は性的な経験のないまま28才になり
弁護士として仕事は好調ながらも多忙過ぎて体調を崩し
1月の長期休暇を取る事となります。
実は受様の体調不良は伯父がもたらした結婚話が原因で
受様は母方の一族のしきたりで妖への嫁入りを
余儀なくされていたのです。
現代の嫁入りは特別な客人扱いされて
嫁としての役割は求められないものの
新たな嫁入りの条件を満たせる者が
受様と15才の少女だけしかいないと言われたら
受様が嫁いりするしかありません。
多忙から来る体調不良の養生のためと
長期休暇をもぎ取とった受様を
風花楼で待ち構えていた花婿は
2日前に受様お気に入りのイタリアンで
酒を酌み交わした相手だったのです!!
果たしてこの再会は偶然か!?
はたまた仕組まれたものなのか!?
妖の世と人の世を繋ぐ橋門風花楼の御門様の攻様と
攻様に嫁いだ受様のもふもふファンジーです。
鳥谷先生の新作はとっても久しぶりでした上
受様ラブ系なもふもふ攻な花嫁モノということで
どこをとってもMYツボ激押しで楽しみにしていたのですが、
期待通りとても面白かったです (^○^)/
受様の花婿が今回の攻様になります♪
攻様は国元で長年、法衙卿を務めた査問の専門家で
風花楼の法と秩序を司る白狐です。
攻様にとって受様は何人目かの嫁となるのですが
攻様は前代の嫁の受様の叔母を気に入っていたようで
彼女の居心地が良いように様々な変革をもたらしていました。
攻様によって創られた花の精達はそんな攻様のためにと
初夜の受様に媚薬入りの酒を飲ませて発情させ
攻様に100回抱かれないといけない身体にされてしまいますが
それさえもドンと受け止める男前ぷりが良かったです。
受様は攻様と情を交していく事で
攻様を知りたいと思うほど惹かれていくのですが
最初はなにげなく読んでいたシーン、人間関係、妖との繋がりが
進んでいくにしたがって受様と攻様の誤解を膨らませていき
関係を複雑にしていく展開はとても見事で
受様が攻様の唯一の伴侶となるまでワキワキ&ドキドキ、
たいへん楽しく読ませて頂きました。
笠井先生の妖艶なイラストも物語世界にピッタリで
とても良かったです♪