帯に惹かれて上下巻まとめて購入しました。
上巻ですれ違ったまま再会した二人はどうなっていくんだろうとわくわくしながら読み進めました。
が、しかし上巻でイケメンエリートだけど童貞だったというピュアさも含めて魅力的だった攻めが、受けと疎遠だった三年間の間に何人かとお付き合いししていて更には結婚を考えた相手もいた…という過去がどうしても受け入れられず、他の方のご意見もあると思いますが私は一途な攻めだとは思いませんでした(笑)
受けのことが忘れられずゴリゴリに拗らせて腐ってる攻めが大好物な自分にとっては、え?そんなもんかって感じで拍子抜け。
真面目に女性と付き合いができて結婚まで考えられたんなら、それは一途というより真面目な人。
下巻の序盤でそんな打ち明け話があったもんだからその先のストーリーがあまり頭に入ってきませんでした。
可愛いヤキモチシーンなどあっても『でも結婚まで考えた相手がいたんだよな』といういらない情報が頭の隅をよぎりモヤモヤしました。
全体的に軽いお話です。濡れ場もサラッと読めます。
できたらもっと受けのビッチ過去話が読みたかったなーと思いました。
おまえの唯一のアルファは俺だろう
この帯を見て俺様アルファ様の話かなと思ったらとんだ勘違いでした。
出会ってすぐにこういうセリフが出るわけではなく、物語の終盤でやっと言ってました。
受けは過酷な15年を歩んできてますが、元来明るい性格なのかそういった悲愴さは感じられません。
序盤から攻めに甘えまくったり、挿絵含め大人リリが女性にしか見えない部分は嗜好が分かれるだろうなと思いました。
攻めは王様なのに優柔不断なヘタレキャラにしか見えず、こちらも好みが分かれる感じ。
全体的にほのぼのお話が進んでいきますが、急なユダ登場にびっくりします。
コミコミ特典の小冊子のほうでそこらへんのお話は深掘りされているようですが、違う書店で買ったので詳細は不明です。
オメガバースの設定をもっと活かせばいいのにと感じた作品でした。