このお話大好きです!一気に読んでしまって更に何度も読み返しています。
ストーリー重視派の方には本当におすすめです。あとは受けと攻めの好みでご判断を。
ネタバレ無し推奨ですが表紙とタイトルから既に悪そうな雰囲気が漂うこの匂わせがまたニクイ。むしろこの表紙じゃないさわやか井川だったらまさに詐欺かも(笑)
内容は好き嫌い分かれそうだなとあらすじを見て思いましたが、状況が二転三転するのでグイグイ読み進められました。
攻めはとにかくかっこいい…クズだけど。本性を出してからのほうが断然好きですが、猫をかぶってる時の胡散臭さも良い。
そして受けですが、私はまっすぐで強い受けだなと感じました。
もちろん未熟さもあって、序盤は隙だらけで世間知らずの真面目くんなのですぐ人を信じちゃう。だから痛い目に合うのも必然といえば必然。
でもこの受けの信じる心の強さはすごい。まぶしい。
とはいえしっかり葛藤するし悩み苦しみます。
その上で、同じ痛みを知っているからこそ、攻めが受けにだけ見せたいくつかの綻びを知っているからこそ、信じて貫けたんだと思います。
大人になって一度は決別を選ぶけど、正直にまっすぐ相手に向かい合い「ただ伝えたい」という一心でぶつかっていく強い受けでした。
ほんと届いてよかったなあ…
その強さ、まっすぐさ、羨ましいですよ。
他の方もおっしゃっていますがこのお話は救済のお話だと思います。
テーマは重めだけど全体を通してどん底のシリアスというわけでもなく、脇を固めるキャラがいい味をだしていたり緩急のバランスやテンポがすごく良いです。
そして読み返す度に特に攻めに対しては色々とあ〜〜〜っとなって語彙力ゼロになりがちです。いい意味で。
あとは7話あたりで「ん?」と思ったんですが、このタイトル…井川だけを指してるわけじゃないのかも…どうなんでしょう?