最近BLというジャンルを知り、あっという間に腐女子見習いになりました。
月村奎先生の作品に惹かれ、秋霖高校第二寮シリーズを読みました。
えっ?!何これ?奥ちゃんよく我慢してるね?!波多野さん、もう少し優しくしてあげてよ!って私が思ったのは1巻の前半だけ。
寮生の双子の会話や行動に大爆笑し(特に砂糖水)、先生の先生らしからぬ言動に目を見張り、奥ちゃんのクラスメイト達の友情に目を細めたり。
主人公の奥ちゃんは世話焼きオカン体質が染み付いていて、愚痴を言いつつ寮の雑用やら何やらをこなしてる頑張り屋さん。
奥ちゃんと同室の波多野先輩は人気作家でもあり、私設秘書よろしく奥ちゃんをパシリに使う日々。
この2人、いつになったら気持ちを確かめ合うの~?と思うのですが、読んでいて気付きました。これは奥ちゃんの壮大なる成長物語なんです。誤解を恐れずに言わせてもらえば、この作品はBL界のハリーポッターです!(あ!双子もいるしね)
奥ちゃんは友人や寮の変わりモンの仲間達や先生、実の兄に囲まれ色々な事に気付き柔軟に成長していくのです。なので色恋だけでなく高校生(大学生じゃないところがこの作品の醍醐味だと思います)の成長を見守る物語りという点でもめちゃくちゃ面白い!
波多野先輩のぶっきらぼうなのに、そこかしこに奥ちゃんへの想いが溢れてる(奥ちゃん気付いて~)のもめちゃくちゃ良い!なんたって奥ちゃんの実の兄にまで嫉妬しちゃうんだから。
これからリターンズを読みます。楽しみだ~