表紙のイラストが綺麗で購入してみたのですが正直期待外れでした。
キャラクターのセリフや、ストーリーの構成に重みが全く感じられません。作品の明るい雰囲気に対して無理やり重い展開を作ろうとしているのが感じられて見苦しさがありました。最初から最後まで「????」と言った感じです。表紙は綺麗なんですが実際の漫画のイラストは綺麗という訳ではなく、かといって空気感が繊細に描かれているという訳でもなく……。ストーリーの進度も早すぎて何もかも中途半端と言った感じです。男同士の恋愛の難しさの点も完全に度外視でした。ここまで薄い内容ならエロメインにすれば良かったのに……。
ストーリーが軽い、絵も綺麗とは言い難い、エロも割とあっさり、正直オススメできる作品ではないです。表紙のイラストは綺麗だった分中身がお粗末でとても残念でした。
表紙のイラスト、タイトルの空気感に惹かれ購入してみました。
彼氏に振られ、落ち込みながら味気ない日々を過ごしていた主人公。偶然駅のホームで出会った男子高校生と接点が出来、毎朝の出勤の楽しみになります。初めはこの高校生の男の子と恋愛が進んでいくのかと思っていたのですが、優しさに飢えている主人公は務めている店の店長に心を揺さぶられ始めます。
場面ひとつひとつの主人公の感情がとても繊細に描かれていて、同性愛者である私は「すごく分かるな」と思いながら店長の優しさにキュンと来たり、何気ない一言に傷ついたり…。
起承転結のある「物語」ではなく、主人公の気持ちに寄り添うエッセイのような感じです。BLでこういうテイストの漫画は少ないんじゃないかな……。
「生きる」と「恋する」を彷徨う各駅停車のトリップラブ。話の中にも出てくる「銀河鉄道の夜」のような、 とても現実的なのだけれど美しく、どこか暖かい、誰かの夢を見ているようなお話でした。
とても良かったです。