読んでて心が掴まれる感覚がある、まさしくキュンとなる恋愛漫画なんですよこの作品は。3巻は特にそうでした。4巻は弟がだいぶ話の中央にいる分、2人きりのシーンは少なくなって、3巻ほどではないのですが、ゆっくり恋愛を描いてくれているのが有難い1冊です。付き合ってから初めてキスしたぐらいじっくり描いてますから。4巻だと雨で濡れた補聴器の心配するシーンにキュッとなった。藤永が無自覚であればあるほど良い。
舞台俳優の方も、気を付けた方がいい、がどういう意図かと思ったら、成程そういうことねと納得する進み方。尚臣の件といい、テンプレ展開にはもっていかないぞという気概を感じる。
急がず丁寧に話が運んでいっている。これからも慌てず大河作品になって欲しい!
西田ヒガシ先生の作品を読んだ時、レビュータイトルに「男」と入れたくなる。
『ロマンティック』のレビューで「ファンタジーというよりはいっそ思い込みぐらいのものであってもいいと解釈したい。」と書いた事を思い出した。今回の翼も、そうでも良いと思わされる。
木田の願いが「あの子」のことだったのが無性に悲しくて泣いた。木田が「あの子」ば誰か気づいたことにも、その上で家に帰してやってくれと願ったことにも、「それはもうだめ」だという事を十分に理解していることも全てが悲しい。もちろん彼はそもそも堕ろさせなければよかった。でもその時点で父親になっても結局誰も幸せにならなかったかもしれないし。嗚呼ままならない。
あぁこの作品をすごくお金をかけて真面目に実写化してくれないものか。