おかまちゃんの喫茶店マスターは、昔からの常連さんの爽やかな大学生優介が好き。
ある日優介が女の人と会っているところに遭遇してしまい、失恋したと思って泣くのだけど……。
わざわざお祝いを選んで持ってきてくれるってかなり思い入れがないとできないことだと思うので、この時点でなんとなく両想いなんじゃないかなそうであればいいなと。
そして同じくお祝いをくれた常連のサラリーマン桜井さんはマスターのことが好きで。
桜井さんと優介がマスターに気に入られようと競い合い密かに火花が散っている...しかし、桜井さんがいい人なんですよ。
好きな人の幸せのために優介をけしかけて自分は身を引く。
みんな恋してるなぁっていうお話でした。
3人の恋のお話だからワルツなんですね。
これで終わりなのかな?合本版を読んだんですが、続きが読みたいな。
勿体ないなと思うのがタイトルです。
ワルツは素敵だと思うんですが、おかまが……。
あまりいい言い方ではないワードだと思うので、せっかく絵も綺麗でほんわかと可愛らしいお話だったのに他に案はなかったのかなと思ってしまいました。(作中もおかまという呼称をマスターが自分で使っていますが、それは別に気にならない。)
ブラッドは性悪ビッチ御曹司です。
莫大な資産を持った祖父に可愛がられています。
ブラッドの審美眼に適ったボロだった野獣(地下格闘技場の闘士)を買い取って教育し、従者にすることに。
退屈しのぎの賭け事...ただの遊びのつもりだったけど─── 。
最初は美人×野獣、のちは美人×紳士。
ヴィクターは、ブラッドにだけ性的興奮を覚え野獣となりますが、他の人間にはセッ〇スの何が楽しいの?何が気持ちいいの?という感じでまるで機械のような無関心さなので、そのギャップがいいです。
ブラッドへの絶対的崇拝と絶対的存在感を感じられます。
性的なご奉仕は最初の方からあります。
鹿島先生の緻密で麗しい絵柄の力も相まって画面が非常に耽美です。
ブラッドは祖父が亡くなったあとは多額の遺産を残され、配分に異議のある一族たちに次から次に命を狙われます。
ヴィクターがボディガードも兼ねていて、ブラッドを守った末に記憶喪失になってしまったりもするのだけど、誰かを守れるだけの力と、その辺の人間では死んでしまうようなことでも乗り越えられる強靭な肉体と運を備えていて、元闘士の設定が生きていました。
記憶を失っても、体と心に染み付いたものが自分はブラッドのために造られたものだと認識し、とあることがトリガーとなり記憶を思い出すのだけど、覚えていなくともブラッドへの従属に突き動かされるヴィクターは真の従者だなぁと思いました。
ブラッドは所有者として所有物としてヴィクターを思っていたのだけど、その思いはいつしか形を変え、本人の無自覚な所で執着愛となるのもよかったし、最後には愛を自覚していてめでたしめでたしでした。
(これからも命を狙われるだろうからめでたしではないんだけど、ブラッドがいれば何とかなるだろう。)
《オススメの方》
・耽美、麗しい絵がお好きな方
・主従萌えさん
・ツンでエッチな受けがお好きな方
・受けが優位な物が読みたい方
・受けが華奢じゃないのが読みたい方
・肉体美がお好きな方
・褐色肌萌えさん
Kindle→白抜き
短編集です。
病んでるのとかサイコとかメリバがお好きな方向けの仕上がり。
私は病んでるお話もメリバも属性なんですが、それでも1作も共感できる作品がなかった……。
そういうのが好きな人でも人を選ぶ作品たちな気がします。
『残骸はあさってのほう』
沼田が自作のみぃたんグッズを鞄に付けたり面と向かっては藤原さんとしか呼べないのに勝手にみぃたんと呼んで友人にもみぃたん呼びして誰それってなってる感じがサイコっぽくて怖い。
その怖さを裏付けるようにみぃたんの持ち物を盗むしストーカーする。
これどうBLに展開するんだろうと考えたらみぃたんの彼氏(?)のぎゅうちゃんしかいないよな……と思った通りなんだけど、こいつもこいつでなんでタンポンなんて持ち歩いてるの?キモイ。
あとこの歯はどうなっているんだ???
ともあれ、みぃちゃんが好きすぎてぎゅうちゃんと竿兄妹になったことすら嬉しいイカれた沼田くんなのでした。
これはBLなんだろうか...究極のみぃたん愛(?)を見せつけられただけなのでは?
大体ぎゅうちゃんはなんで沼田を犯したんだ???普通そうはならないよね...実は男に興味があるのか???謎……。
でも頬染めてるし...今後もこういう関係が続きそうだし、このまま本当に寝とっちゃうのかもしれない。
イカれたお話は好きな方なんだけど、ついていけなかった。
『東校 Go to hell!』
これまたツッコミどころの多い...!
勢いは強いのでその勢いで読んだ。
『カトルフィッシュ』
カトルフィッシュって何ぞ…と思いググッたら「コウイカ」または「モンゴイカ」のことらしいです。
いじめられっ子でイカ好きな智、なんでイカが好きかというとその生態が自分の境遇に勇気をくれるから。
いじめでゲイAVを万引きして、それが店員に見つかり見逃す代わりに自慰させられる。
智はいつも同じ男優のAVを借りていて、その人は実は近所に住んでいて...その人のことが好きで。
でもレンタルショップの店員に色んな意味で目をつけられてしまっていて、弱みに付け込まれて犯され、その店員は実は───。
うーん、これ智が折れるまでの過程を店員に遊ばれるお話?
イカ=智なのは分かるしこの相関図はわりと好きだけど、いまいち言いたいことが分からない。
『へんてこな校歌』
失恋して長い髪を剃っている(切ってるというより剃ってない?)へんてこな人から始まり、そのへんてこな人に声をかけるあたりヤバそうな人と思った通り、髪フェチ?毛フェチ?の変態。
デブの次は変態に好かれ、3年もなし崩し...の、へんてこな人とへんてこな関係……。
何やこの変な人たちついてけへんわ。(突然の関西弁に対する突然の関西弁返し)
『私鉄 “GOTTA GO TURN”』
教職員が生徒に手を出すのも無理だけど、校内でヤるのが私は無理で。
何が痴漢プレイよってドン引き。
「???さん」って友達ってことでいいの?え???
車内でヤるのもアウトだけど、あの露出は何?白昼夢か何かですか?何これ通報されるでしょ……。
は???の連続。
しかし気持ち悪いなこの教師。
『土曜、木曜、カトリーヌ』
オカマちゃんと優しいけど温かみがない精神科医の恋のお話。
アクが強い……。
え?あなたアナ○ーしてたんじゃないの?抱かれる側なんじゃないの?tn切り落としてもいいって言ってる癖に抱く側なんかい。
『チキンレース』
残骸はあさってのほうの続き。
え?これはぎゅうちゃんは男と付き合ったことがあって、女と付き合ってみたのがみぃたんだったということですか?
それともそういう意味じゃなくて、女と付き合うより普通に男とつるんでる方がめんどくせぇって意味ですか???
描き方が分かりにくかった。
「キモいんだよっ!」にあなたもねと思ってしまったんだけど、ちゃんと自覚してたみたいでよかった(?)...。
なんなんだろうこの2人。
あとがきのイラストを見るに、こんなだけどみぃたんを挟んで両想いな2人なんですかね……。
絵が好みじゃなくても面白かったら気にしないタイプなんですが、合うものが1つもなかった.......。
辛口でごめんなさい。
芹澤先生のデビューコミックスだそうなのだけど、この頃から画力がずば抜けていてとても綺麗!
お話の要なケーキも、キラキラしていて美味しそうでお上手。
『グレープフルーツムーン』とタイトルにあるように表紙のケーキがグレープフルーツのケーキで作品に絡んでくるのだろうなと思っていたけど、なるほど...!
言われてみたらそう見えるけど私にはない感性だった。
センスがいいな。
最後まで読むと実は香月と洋一郎は昔出会っていて───なんだか赤い糸のようだなと思ったらタイトルが『甘い糸』。
香月も洋一郎も男性が好きな人というわけではなさそうなのに自然に互いに惹かれていたけど、運命だったんでしょうか...そうだというなら納得です。
洋一郎は好きなことをする為にパティシエになったはずなのに、お兄さんのウエディングケーキで燃え尽きてしまったそうで。
ん?それって好きなことではなかったんじゃないかな?それだとお兄さんを喜ばせたくてなったってことじゃないかな?と思ってしまい。
香月のおかげで“大切な人が喜んでくれるケーキが作りたい”と思い出したようなんだけど、動機を忘れるものかなぁと少しモヤッ。
もしかしてお兄さんのことが好きだったんだろうか?そのショックで?と思ってしまったりもしたけど、そういう訳ではなさそう。
燃え尽き症候群ってこうなっちゃうのかな。
それほどまでに洋一郎にとってお兄さんが大切で、大きな目標を達成したということなのかもしれない。
あと、ボーイズがラブすることよりもケーキのことに向き合う時間に重きをおいているように感じられました。
恋愛要素がなくても成り立つお話だし、濡場がなくても場をもたせられる実力がおありなので、それが余計にBL漫画である意味を考えさせられてしまったというか...面白かったんですが少し評価が下がってしまいました。
濡場がなくても...と書いた通り、エロなし、受け攻めもどちらがどちらなのか分からない作りです。
エロがないのは全然いいんですが、BLじゃないと描けないお話だともっと萌えられたかなと思います。
受け攻めが分からないと書きましたが、どちらとも取れると思うんですよね。
でもちるちるさんの表記を見ると洋一郎が攻めになっている。
確かに外見的なことを含め洋一郎攻めかなと思うんですが、作中リードしているのは香月なところもあったので、私は香月攻めも消しきれません。
多分何度読み返しても答えは出せないと思う。
どっちでもしっくりくるから困っちゃう。
エッチしなくていいから、どちらがどちらかこそっと教えてもらえたらスッキリしたんだけど、きっとあえてはっきりさせないで読者に委ねているのだと思うので、受け攻めは各々の好みで妄想していいと思います。
「ひねくれさくらに恋が咲く」「ためいきの春に恋の夏」のスピンオフです。
カメラをしている五十嵐は、撮った写真を覗き見て話しかけてきた志田と話すように。
クラスで目立つモテそうな志田...苦手なタイプだと思っていたのに、一緒にいて居心地がいい。
バレー春高予選、カメラマンをすることになった五十嵐は自分が志田を追ってしまっていることに写真を通して気づく。
自分の目線がバレたくなくて撮った写真のいくつかは隠した。
けど、志田は写真越しに五十嵐の視界や感性を感じ取るのが面白いらしい。
わかられたら困る───志田のことが好きなことを。
気持ちを隠そうとしても、おかずにしたり寝ている時にキスしてしまったりで体が勝手に動いてしまい、このままでは隠せない、もう片思いはやめようと決めるのだけど...。
読者目線で見ると、志田も五十嵐のことが好きそうなんですよね。
すれ違いざまに頭くしゃってしてくる志田とかときめき過ぎた。
友人にはあんなのしないと思う。
結構頻繁に「好きだよ」って言うし。
酔った五十嵐に押し倒されてそういう事になった時に“樹”って下の名前で呼ぶし。
何より、酔いのせいにしてもそう何回も好きでもない男は抱けないよ。
君たち両思いだよ~~あぁぁぁじれったい!!!!
志田の忍耐力と優しさはすごいけど、でも逆に言うと臆病。
2人とも臆病なせいでこんなことに…。
受け攻め両視点が読めるのが嬉しかったです。
ただ、時間軸が前後するところがあるので理解するまでん?ともなった。
作中、モテるのは志田で五十嵐はそういうポジションじゃないんだけど、私は五十嵐の方が好みです。
赤面症好きなので、よく赤くなってくれるのも好み。
Kindle→白短冊と白抜きが混ざってる。1箇所だけ白短冊。修正忘れかな?
女性視点のお話です。
各タイトルごとに主人公が変わるので、短編集かと思ったら全てのお話が繋がっていて驚きました。
各お話の女主人公ごとに視点を変え鬼怒川くんと泉くんカップルを辿る作りで、ストーリー力と構成力がとても高くて面白かったです。
お話によって時間軸が前後するので、もう一度時間軸通りに読み返したくなりました。
『ひみつの公園』
仲のいい小学校低学年くらいの女の子マナちゃんと男の子守くん。
よく2人で遊んでるんだけど、幼稚園の頃は男女関係なく遊んでいたはずなのに小学生になると同性同士で遊ばないといけない空気になり、周りから付き合ってるとからかわれてしまう。
守くんと遊びたいだけなのに……マナちゃんは人気のない公園を見つけて守くんを連れて行くのだけど、そこには先客の高校生がいて。
優しそうなお兄ちゃんと、ちょっと怖そうなお兄ちゃん、いつも2人でベンチにいる。
2人と接するうちに、マナちゃんは暑いといいながらも寄り添い合い座る2人を疑問に思う。
窮屈な偏見の目という悩みを抱えたマナちゃんと守くんと、高校生のお兄ちゃんカップルの悩みがシンクロしているのがいい。
2組にとっての特別な場所だった公園は秘密の場所ではなくなってしまって、お兄ちゃん達は来なくなってしまった。
大学生になったマナちゃんは、守くんとは年々自然と距離ができ環境も変わったけど、お兄ちゃん達を思い出す。
マナちゃんにとってあの秘密の公園の思い出は特別な記憶。
『キラキラさん』
大学生になったらアルバイトをやりたくてコンビニ店員をしている七さん。
コンビニでは常連客にあだ名をつけていて、キラキラさんという人がいると聞いてどんな人だろうと楽しみにしていた。
キラキラと呼ばれる理由が面白い...!
よかれと思ってついお客さんとの距離が近くなる七さんが主人公だからこその展開でした。
うっかり口が出る七さんだけど、ちゃんとキラキラさんの話をひみつにしていたのも好感が持てる。
優しそうなお兄ちゃんとちょっと怖そうなお兄ちゃんが繋がった時の爽快感。
買い物の中身だけで何が起きたのかどういう買い物なのかがすぐ伝わってきた。
やだもう、いいもの見た~~~七さんもう1つの願いも叶うといいね。
コンビニ店員さんあるあるがリアルだったんだけど、もしかてチョコドーナツ先生もバイトされたことがあるのかな?
店員さんに覚えられるのが嫌なお客さんもいる...私は七さんに似ていて、常連さんにはいつもありがとうございますと言ってしまうし、相手もその方が喜んでくれると思ってしまっていたんですが、そうか...これって時代もあるのかな?
あまり干渉せず距離感を持った対応をしなきゃなと学びましたが、でも全員がこうなってしまったらそれはそれで寂しいなとも思ったり…七さん達の出会いも生まれなかっただろうし……難しいなぁ。
これからは私も買い物の量が少ない時はバーコードを上にするようにしてみます!
『推しがほしい』
周りはみんな推しがいて楽しそうで自分も推しがほしい!と思っている新名さん。
友人の推し活(ライブ)に付き合った帰りの電車で、怖そうと思っていた部署の先輩と鉢合わせる。
気づかれませんように~!!と祈りながら見ていたら、スマホを見ながらとても幸せそうに優しく笑っているのを見て、こんな顔もするんだな~恋人かな~と思う。
きっとあの表情を見たからだろう、新名さんから先輩に声をかけて話してみると意外と話しやすくていい人で───?!
恋人がいる人を恋愛対象として好きになると角が立つけど、推しは別!
推し≠恋愛対象(恋愛対象の人もいるだろうけど)、推し=崇拝対象!
結局推したかったのかお慕いしていたのかは分からないけど、誰かを好きになるのを諦めたくなかった気持ち、なんとなく分かる。
『同窓会』
学生時代に後悔をかかえている本好き薬剤師のるなさん、同窓会があるというので行くことに。
学生時代、泉くん(名前が判明した~!)とるなさんは本好き同士交友があって、鬼怒川くんと泉くんが付き合っているんじゃないかと噂されているのを庇うつもりで「男同士でありえない」と否定した。
これ、るなさんを責めきれない...。
だってそんなつもりはなく人を傷つけてしまうことが人生に一度もないなんて言いきれない。
しかも正義感...。
私はるなさんのことは許せたんだけど、クラスメイトにはモヤついた。
理解ある人たちばかりだったけど、だったらあの相合傘を書いた奴はなんだったんだと。
知っていて暖かく見守ってくれた優しいクラスメイトもいるんだけどね。
虐めとか弄りって、大人になって謝ればすむ話じゃないし、若気の至りですむ話でもない。
でも、本人が許してくれるならこれ以上外野がどうこう言うことではないし、るなさんはやっと後悔から解放され、もう二度と同じ轍を踏まないように気をつけるんだと思う。
『まっすぐ育て』
鬼怒川くんと泉くんの出会いのお話です。
子供が大好きな新米教師ハナちゃん(生徒からそう呼ばれている)の受け持つクラスに鬼怒川くんが転校してきて。
金髪で怖そうな鬼怒川くんはクラスで浮いてしまっていたんだけど、泉くんのお陰でクラスの子達とも打ち解けられて、鬼怒川くんと泉くんは仲良くなる。
「かっこいい」という言葉を外見のことではなく内面に使っていたのが、感性が繊細な泉くんらしくてよかった。
ハナちゃんがハナ先生と生徒に呼んでもらえたのは、生徒全員をよく見ていると認めてもらえた時。
子供ってよく見ているし素直だなぁと思いました。
『いつまでも』
鬼怒川くんに指輪を渡す前日の泉くん視点のお話。
今までのお話が走馬灯のように時系列順に思い出され繋がるところが好き。
菖蒲も天然なんだろうか...。
柊も合わないけど菖蒲のノリも合わない。
独特な子達だぁ~~~。
あとやっぱり情報の出し方が突然に感じてしまう話運びで。
ひよこ(妖精)のマスコットのマムちゃんとか、年末に旅行に行った時に好きだと聞いたとのことなんだけど、そんな旅行こちらは全然知らないのでハテナが浮かぶ。
それならマムちゃんを登場させない方が自然な流れで読めた気がする...と思ったら、またですか。
上巻と同じくおまけ漫画で補足。
本編に差し込めない話や情報をキャラ紹介や幕間のおまけページで片付けるのって私はあまり好きではありません。
本編で土台ができている上でのおまけはありがたいんですが。
あと、柊が勉強ができて仕事もできるらしいのは情報として知っているけど、その姿を作中見れていないので菖蒲や楓がべた褒めしていても言葉が上滑りしてしまって。
くるみの件も、アレルギーで死にかけたのは分かるしダメなのも分かるけど大きな声で騒ぐノリにえぇ?となり、どんぐりと分かって口汚く罵るのには引いてしまい。
こちらはえぇぇ...となっているのに、菖蒲はそれを可愛いと言っていて、あぁいうところに惹かれたそうで...。
ギャップに恋したのを描きたいんだと思うんですが、なんか描き方がズレてるように思う。
何度も色んなところで感じているけど、ノリが難しいし共感するのが難しい...。
でも、学生時代菖蒲が頻繁に柊を呼び出していたりしていたのは他のα(興味本位の友人達)から守るためだったというのは分かりました。
ただやっぱりズレてるように思うんですよね...不器用というよりズレてる感覚。
あの構い方のせいなのかな。
可愛がってるように思う時もあれば、なんでそんなおちょくった嫌な感じなんだろうと思う時もあって。
柊にキャラブレを感じる描写が多いんですが、菖蒲にもそういうところがあるなぁと感じます。
それを言うなら楓もか...。
お花ちゃんな時もあるし、そうじゃない時もあって、お花ちゃん設定はなくなったの?と思っていたらひょんなところでまた復活したり。
お花ちゃんってずっとお花が飛んでるものだと思うんだけど、楓の場合雰囲気がガラッと変わりすぎなんですよね...だからキャラがブレてると思ってしまう。
菖蒲はαだけどΩの柊のフェロモンをあまり感じなかったのに、普通に感知するようになってしまったそうで。
柊が菖蒲の匂いを好きすぎるのでもしかして2人は運命の番なのかな?と上巻で思ったりもしたんですが、それなら菖蒲が最初からフェロモンを感知していないとおかしいから違うんだなと。
フェロモンに鈍感だったのに突然体質が変わった理由を考えていたんですが、菖蒲ってある意味発育が遅かったということなのかな?今になってようやく周りのαと同じ感覚が芽生えたということ?と思っていたら...え?閾値???
なるほど...それならそうとこんな巻末にネタばらしするんじゃなくて作中で教えてもらえたらスムーズに読めたのにな。
楓が好きなのは同僚の如月君だということが分かるのだけど、このお話って必要なのかな?
葉月の登場もなくてよかった気がする。
そしてまたおまけ漫画でお話が進んでいる...。
作者さんの中に色んな設定があるのは当然だけど、読者は小出しに教えてもらわないとそんな情報は知りえないので.....屋上の温室の女性、なんとなく雰囲気的に皐月の親戚かなにかなんだろうか?と上巻の楓と菖蒲の件もあり気になっていたけど、突然の菖蒲呼びにだからどういう関係なの?こんなのばっかりだなと思ってしまいました。
こちらは知らないんですよ...そんな親密そうに語られましても...???
柊が「菖蒲?皐月先輩とお知り合いですか?」とか聞いているなら素性も知れていいけど、柊はこの女性と菖蒲の関係を知っているのか知らないけど突っ込まないのかすらもよく分からない。
普通に会話してるけど、頭にハテナが浮かんでついていけない。
あとで菖蒲のママだと判明するんだけど、またこのパターンですか。
おかしいよ、なんでこんなにも知ってるでしょ?って体で話が進んで、ネタバラシはおまけなの?
結局柊も菖蒲のことが好きだったし、本当は会いたかったし離れたくなかったらしいんだけど、そんな相手のことを「嫌い殺す」なんて嘘でも言いますかね.......。
普通嫌いな人のブレザーを持って引っ越さないし、香りを嗅がないし、酔っているからといって寝ないし、もたれかかったりしないので、それらから嫌いじゃなくて好きでしょとは思っていましたが、嫌い殺す言っていたのは一体なんだったんだろうとなんだか腑に落ちないです。
不器用な人っていますが、柊も菖蒲もそれとは違うと感じるし、なんていうか疲れる人たちだなと。
疲れる人たちのお話を読んでいるので、当然読んでいて疲れてくるわけで。
あっちでもこっちでも恋してて矢印が飛び交っているけど、色んなキャラの恋愛を入れ込むと情報過多でごちゃつくと思うんです。
最後の最後にあるおまけ漫画でまた情報を放出されたのだけど...柊のママの項の歯型はパパがつけたものではない......葉月は楓のことがとても好き......。
いやいやいや...なんでもかんでも設定を投げればいいってものじゃない。
作家さんの中にある数ある設定から、漫画としての纏まりや読みやすさを考えて取捨選択して整理してほしいのだけど、情報の出し方も雑だし、時間軸の経過が描ききれておらず突然場面が変わること数回、乱雑な印象が残ります。
ここまで気になったことを書き連ねてしまいいいことを何も述べていないんですが、絵はお上手なんです。
商業漫画には一定基準以上の画力とストーリー力と構成力を求めますが、画力は満足です。
しかしその他が......。
上巻表紙の柊。
そばかすで大人しそうで繊細そう……と思ったのだけど、作品冒頭は中学生時代から始まるのですが眼鏡で小さくて地味な見た目...だけど意外と口が悪い。
そして心の内の声が面白い、ギャップ(?)のある独特なテンションの子でした。
そして下巻表紙の菖蒲。
勝手にクールな不器用さんかと思っていたけど、作品冒頭は高校生時代で...ヤンチャそう。
『会社で再会したのは、学生時代によく面倒をみていたアイツ』とのあらすじなのだけど、面倒を見ていたというより虐め...というほど陰湿ではないけど柊的には虐められてる認識だし、見ている限り可愛がっているというより呼び出しておちょくっている感じで...想像と違った。
2人とも表紙から想像していたのと大分印象が違っていたので驚きましたが、そんなことって珍しいので逆に気になった.........んですが、読めば読むほどどういうキャラなのかよく分からなくて。
キャラが固まっていないのかと思うくらいコロコロと変わるので、掴みきれず......。
どういうこと?と思いますよね、読んでみると分かってもらえるんじゃないかと思います。
菖蒲にぶつかってから目をつけられた柊。
それまでは特に接点がなかったようなんですよね。
なので、菖蒲はあの瞬間柊の何が気に入ったんだろう?と想像したのだけど、あの瞬間で気に入る要素がズレたメガネの下に現れたお顔...くらいしか思いつかなくて。
それともぶつかるもっと前から柊のことが気になっていたんだろうか?
どこに惹かれたのかなぁと考えつつ読んでいると、あれだけ菖蒲のことを嫌っていた柊が上階の窓から花瓶の水と花を捨てられたのを浴びてびしょ濡れになり、「見てると本当にイラつくよなあ、目立つんじゃねぇよ」という冷たい言葉とは裏腹に菖蒲にブレザーをかけてもらい、菖蒲の卒業で平穏が訪れたことや誰とも話さない(友達がいないのか????)こともあり、菖蒲のことを考えてばかりになっており.........え???
普通嫌いな人のことなんて、離れたらとっとと忘れようとしますよね?
怒りを発散させるために勉学に打ち込む......ん???
怒る元凶の相手よりいい学校に行ってやる!!!見返してやる!勝ってやる!とかが理由なら理解できるんですが、そういう訳ではなく。
そして、あれよあれよと下着メーカーに就職するのだけど、普通は嫌いな人のブレザーをわざわざ一人暮らし先にまで持っていかないし、抱きしめて匂いを嗅ぎません!!!!!それは好きの間違いです!!!!!と思ってしまいました。
柊本人はずっと大嫌い殺すと言っているんですけどね、行動と言動がチグハグなんです。
どうなっているんだい!?鈍感さん??天然さん??とモヤモヤしながら読んでいましたが、もしかして柊と菖蒲は運命の番で、嫌いという気持ちとは裏腹にどうしてもその匂いに惹かれるということなのかなぁ?
凄く分かりづらいけど、それならチグハグなのも分からなくはない...。
きっと職場で再会するんだろうなと思った通り菖蒲と再会するんですが、バディシステムがある会社だそうで、柊のバディが菖蒲でした。
お酒に酔って致すのですが.........展開が早いよ。
嫌い嫌いと言いながら酔っていたとはいえ自分から嗾ける柊に、どうなっているんだい!(2回目)と突っ込んでしまい。
記憶がないけど全裸だったからヤったんだろうと言っていることにも突っ込み、使った検査薬をペンと間違って菖蒲に渡すところで更に突っ込み。
冒頭に出てきた憧れのお花ちゃん先輩(楓)も同じ会社でえっ?!となり。
この流れだと楓の好きな人......菖蒲では?となり。
なんだろう、柊のテンションが独特で鈍感なのが読んでいて合わなくて、不器用だけど好きがダダ漏れている菖蒲の方が好感が持てるんですが、その菖蒲も天然というか独特なところがあって...。
中学時代の柊がトイレでご飯を食べていたのを知っていたからなんだろうな、というのは伝わるんですが、柊にご飯に誘われてOKしたあとトイレに食べに行こうとするのに突っ込むよりも引いてしまい...。
なんでやねん.........これって天然なんだろうか、なんなんだろう...どうなっているんだい...(3回目)
なんかしんどい。
ノリがしんどい。
あと、学生時代に柊が楓に世話になっている描写なんてあっただろうか...。
更には菖蒲が社長令息とのことなんだけど、学生時代からそれらしい話を何かしらしていてくれたらよかったのに、突然情報として出されるのでえっ?となり... 。
菖蒲と楓の苗字が同じなのが作中ではなく途中に挟まるキャラクター紹介で判明するんですが、ん?親戚...というわけではないよね?
でも皐月ってそんなに多い苗字かなぁ...??
.........と思っていたら、巻末のおまけ漫画的なので兄弟だと言われ。
情報の出し方が唐突だと感じるのは私だけでしょうか?
仲良さそうとかの話じゃないじゃないですか...もっと早く教えて?!
楓が菖蒲に「現実の弟は可愛くないからね~」と言っていたシーンがあるけど、それが菖蒲のことだとはあの流れでは分からなかったよ。
柊や周りの友人達が楓を苗字で呼ぶ描写がどこかにあればよかったけど、肝心の苗字が全然出て来ていないのだから、気づけるわけがないと思う。
うーん、.........兄弟というのなら、楓の好きな人は菖蒲ではないのかなぁ?
色んなことにん~???となってしまって。
結局上巻では菖蒲が柊のどこに惹かれたのかもよくわからないままだったけど、下巻で分かればいいな...。
Kindle→白抜き
イッキ×峰山さんのお話かと思ったら、あれ?トシミツとイッキってそういう仲なの?えっ、トシミツ×龍!?からのイッキ×龍じゃん!?!?と、カップリングが全然読めなかった。
喧嘩三昧なイッキとトシミツ、2人は腐れ縁のマブダチ。
トシミツがドラッグに手を出していて、イッキにも勧めるんだけどイッキはそれに乗らない。
なんでも、昔マジック〇ッシュルームですごい幻覚を見てしまったからしい。(手を出したことあるんかい!)
どんな内容か聞いてもイッキは言わなかった。
トシミツはやがてイッキから見ても手遅れになり、ついには覚醒剤にまで手を出し、人を殺して刑務所に入った。
人を殺してしまった時点でもう何も庇えないけど、恐怖を抱えながらも自殺したトシミツの最期に、無茶苦茶に好き勝手に生きているように見えて抱えた闇があったんじゃないかと考えさせられた。
イッキの言う通り考えたってトシミツにしか分からないことなんだけど、ぐるぐる考えているうちにシンプルに考えるようになって、自分が自分でいられるうちの後始末だったのかなと思ってる。
あの幻覚で大切な人をあんなふうにしてしまったことも許せなかったし、自分が手遅れだと思い知ったのかなって。
カラスの扱い方がお上手でした。
トシミツの生まれ変わりのような。
大切な友人と想い人が支え合い幸せになってくれてそれを見守って満足そうにも感じられるメリバとハッピーエンドの間のような、どちらも味わえたような作品でした。
とても面白かったし、ドラッグの怖さを描くのもお上手だし、キャラクターも全員魅力的で絵が上手い!
ショーロンポーはぶちゃいくだったりおデブだったりな冴えない三下なんだけど、読み終えてみると味がある。
特に龍は読めば読むほどあのお顔に愛着が沸いて、いいな、好きだなと思った。
イッキとトシミツは2人ともタイプの違う男前でかっこいいし、トシミツの死が繋いだイッキと龍のトシミツの死を背負い合う関係も好き。
...なんだけど、モヤッとしてしまったのが、同じ悲しみ、心の空洞を抱えたもの同士で体で慰め合うこともあるというのは分かるんだけど、イッキは遊んでいた描写があるのでこうなっても受け入れそうだし気にならないんだけど、龍は...どういうことだろうって。
恋?!いつ……?イッキが泣いた時?
あの姿を見て何かしてあげたい、慰めてあげたいって思ったんだろうか。
あと、ショーとポーが外で待ってるんだよね???それでこうなるのはちょっとなぁって思ってしまって。
でも作品全体のテイストには合っているとも思う。
奔放っぷり?破天荒っぷり?アングラっぷり?そういうのと合うなと。
あと、峰山さんのこともモヤッと。
好きだったんじゃないのかなぁ?って思ったので読み返したんですが、うーん、そういうのではなくて憧れだったのかな?
もし好きだったなら、そこからその気持ちを切り替えて龍に行くのが早くてモヤッとする。
面白かったんですよ、面白かったんですけれども!
読解不足かもしれない&好きなのでまた読み返します。
こんな最後の方に書きますが、トシミツと龍は従兄弟で、兄弟のような関係です。
それがあぁなってて両片思いだったので、血縁BL好きとしては嬉しかったです。
『エンドレスサークル ちっぽけがいっぱい』
あれから4年、イッキと龍はあの後すぐに付き合ったのかと思っていたけど、そうじゃなかったらしい。
猫ちゃんも可愛いんですけど、龍が可愛い!!!
こんなに可愛いのはイッキにたくさん愛された結果かな。
これを読むとメリバ感が薄まってハピエン感が強まるというか...読後感が変わってしまうので、読まない方が好みな人もいるかもしれない。
できるなら、少し時間を置いて読むといいと思う。
読めてよかった情報がいくつもあったので私は読めて満足です。
最後にエッ?!?!?!
神と悩むくらい好みなんだけど、上記の通りモヤっと感も少し残っているので萌2で。
書き忘れていたけど、女性との濡れ場があるので苦手な方はご注意を。
Kindle→白抜き
あの突然挟まるDNAから〜という裸体の鈴木とアキとノイズが走ったような文字で綴られるものが何なのか分からず。
あんなの撮ってるなんて全然そんな話なかったし、突然会話に割って入った壮大な世界観(?)の異質な物に頭が混乱してしまい、分かりづらくて何回も読み返してしまいました。
他の方は読みながら瞬時に理解できたのかな。
隠れて…るのか?…隠れてなくない?
ヌード配信して大丈夫なのかなという心配とすごい覚悟だなという驚きと、え?未来の話なのこれ???という再度の混乱と。
もうちょっと読みやすく描かれていたら助かったんだけど、構成が読みにくいと思うのは私だけかな。
ノーマンの2度目の失恋、高いよと言っていた鈴木の言葉を覚えていたのかは分からないけど、差し出すだけのものをもらったからと貴重な時計を鈴木に渡すところまではノーマンらしいなと思ったんですが、まさかあんなに号泣するなんて。
それ程本気だったんだなぁと分かり、少し驚きました。
個人的には杉木よりノーマンの方が好きなんですが、杉木に勝てるわけがないのは分かっていて…この結果はしょうがないよなぁ………。
報われない人を好きになってばかりのノーマンにいい人がみつかりますように。
杉木と鈴木の宇宙との交信みたいな何か受信しあってるあの描写は前からあったけど、やっぱりどうしても気になって仕方がなくて。
サイコメトラーみたいになってませんか?
なんでああいう描写なんだろう。
みなさん気にならないのかな?とレビューを拝見したら、同じ意見の方がいらして安心しました…。
ここ数年でおいていかれてきている感はあったんですが、前半巻が大好きでここまで追いかけてきました。
でも巻数を重ねるごとにおいていかれてしまう回数が多くなってきてしまい…なにかと違和感が残ってしまうように。
神とか同一人物とかも私には刺さらず。
ダンスといい、すごいエネルギーと情熱を見せられているんだろうということは分かるんですが、その表現に共感できないというか………そろそろ引き際なのかなぁ…大好きだったんだけどなぁ。
私の記憶力が悪いせいも大いにあるけど、登場人物の顔と名前が覚えられないのもつらい。
誰?!と何度もなり…そういうところからもついていけていないなと自覚する。
このような者のためにもどうか登場人物紹介をお願いしたい。
私は攻攻だろうがリバだろうが面白ければ全然気にならないんですが、確かに地雷の人は駄目だろうな…と玉手を見て改めて思いました。
このリバ感がこの作品のよさな気もするんですが、どっちがどっちなんでしょうね。
特装版小冊子の描き下ろし特別編…これは……どういうことだろう?
初期構想だそうなのだけど、子持ちのシングルファザーがってことですよね?
それとも獣耳しっぽもなんでしょうか?
これ、つけ耳とかではなさそうなんですが…獣人だったということ????
急にファンタジーになってしまうけど…???
エロよりそっちが気になってしょうがなかったんですが、こちらでは杉木が攻めていました。