「執着 身代わり 手に入らない人 滾る!!」…ハレンチリコ先生に共感です、特に「執着」+「手に入らない人」のコンボが響きだけで刺さる!
まぁそれは置いといて、なぜか6年前のお話に転生してしまったせいで作品知識が役に立たず、バッドエンドを回避するための方法を自分で考えなければいけない、更に内なるレイナード(攻)の邪念と戦いながらの超大変なストーリー。
普通は前世よりイケメンになって異世界に必要とされると思うのですが、転生するキャラを間違えた祐介(中の人)は逆に消されるべき悪役な上に、引きニート童貞に成り下がったじゃないかよ…
作品の編集に携わってきた者に酷い仕打ちである、いや、だからこその試練なのか…上記の2点がまず王道と異なる面白いポイントでした。
聖女の兄が嫌がらせに来たり、アレクシス(受)の身分や出生の設定が細かかったり、後々明らかになるレイナードがアレクシスをどんな目で見ていたかなど…etc
私たちは読む事は出来ないけれど、このお話を作るに当たって必要な元のBL「バラ騎士」の設定がざっくりにならず、しっかり物語が出来上がっている状態でこの作品が作られている印象を受けました、それらの部分を読むのも想像が膨らみ面白かったです。
物語の主軸となるのは、アレクシスとその息子キリアンの関係性だったように思えます。
良識人の祐介が入った事により、父と子の冷たく感じた関係が少しずつ改善されていくのが良かったです、感情を出すのが苦手で孤独だったキリアンにも徐々に良い変化が。
元のレイナードではこんなアドバイスは出来なかっただろうししようとも思わないだろう、親子と親しくなる事も不可能だったでしょう。
前世で損をしがちだったいい人スキルが、ここではとても役に立っていますね!自分が死なない為に必死だった祐介の行動が、結果的に登場人物達を良い方向に導き、何よりレイナードと祐介自身が一番幸せな運命へと導かれたのだと思います、そう考えるとみんなを救う為に異世界に呼ばれた救世主とも言えるのかも。
Hシーンはほとんどが妄想シーンなので若干わざとらしかったり有り得ないシチュだったりで、まぁ、エロいと言うよりはお笑い要素と言った感じですね(笑)
本当にHをしているのって実は最後の方だけで、一見エロエロなお話と見せかけてかなり純愛系。
アレクシスは肉が盛られた良い身体をしていますが、「騎士」や「父親」設定から強さや雄々しさを求めてしまうと、綺麗過ぎて少々物足りなかったかな、単に美形受けとして見るなら良いなと思いました。
レイナードは、陰キャやイケてない攻めが好きな者としてはかなりツボなデザインでした!
悪役好きの私はそれこそ、レイナードの元の人格が出てきて闇魔法でダークエロに持ち込む、そして祐介の意思が止めるみたいなやつも見てみたかったかもしれない←読んでいる方も妄想に走ってしまう件(^-^;。
祐介によって物語の流れが変わっているので、この後どうなるのかは未知数で若干不安は残るけれど…
祐介はきっとこれからもバッドエンドを回避するルートを模索しながら、みんなを導いて行く使命を背負っているのだろうね、彼らの幸せな未来を願っております。
表紙の真っ黒いコにピンと来た方は是非!よくありがちな、例えばイケメンになったり人の姿を模すなど、Hシーンになってもそのような事は一切ありませんのでご安心下さい、ずっと可愛い姿のままでしたvこの素朴なデザイン好きです。
回想に出て来るコ達や一緒に暮らしている仲間達も、可愛らしい妖怪ばかりで怖い要素一切無し、ゾクゾクホラー系も良いけれどこういうのもまた良いですね。
伊万里(攻)は外国から来た夢魔で、行き倒れていた所を天馬(受)に救われて一緒に住む事に…人間に上手く化けられない伊万里は、いじめられていたせいで自分に自信が無くシャイな性格。
外国出身なのに名前が伊万里?と疑問だったけれど、これは天馬が付けた名だったんですね(一応外国人攻めになるのか?(笑))。
回想シーンから現在に至るまで、とにかく伊万里の動きや仕草が可愛い!ずぶ濡れで頭拭いてもらっているシーンから、お風呂で泡泡になったり、仲間達と打ち解け合うまで恥ずかしがってモジモジしたり、最後のほっぺすりすりもキュートv
天馬も明るく優しい包容力を感じる受けで好感が持てました。
Hはどうやってするのかと言うと…可愛いナリでも立派な夢魔、天馬を気持ち良くさせる妖力は持ち合わせているのだ、その力を使いつつ手はあるので最初はお触りから。
伊万里はよく落書きで用いられるお化けのような体系をしているので、下側の細い所を挿入します。
異種姦体格差Hで挿れただけイキや他の妖怪に見られながら…という字にするとマニアックな要素もありますが、エロい!と言うよりは微笑ましい印象でした。
夢魔の伊万里にとってHは本来食事、でも食事と関係なくそういう事がしたいと求め合う姿勢にはBLのLの部分もきちんとある。
恥ずかしがり屋の伊万里だけれど天馬への気持ちははっきり伝えられていて偉いし、心を許し合っているのが解って良かったです。
新しい仲間であるまっちゃんも可愛いし、このコに対する伊万里の考えも彼にしては大胆かも。
正直BL特有の萌えやエロを得るための作品では無いと思います、この萌えはどちらかと言えば動物などの可愛さに対する萌えに近いと思う。
でも疲れた心に効く癒し効果十分な作品で私も癒されました♪今の所は読み切り短編と思われます。
強さと美しさを兼ね備えていそうな受けに惹かれて手に取ったのですが、思った以上にほのぼの日常過ぎました。
今の所派手な動きはあまり無く、若頭がちょっかい出してくる以外は基本平和で、なかなか盛り上がらず日常パートから抜け出せない、長過ぎるプロローグを見ている感じで、日常BLが好きで無い私には刺激が足りませんでした。
ヤクザ系のお話なので、これからお話の主軸となる波乱な展開や事件が待ち受けているのかもしれないけれど、まだそれが全然見えてこない。
主役二人もちょっとした事で相手に「嫌われている」と思い込み過ぎな気がします、結構好意的にお互い接しているハズなのに。
特に左右田(攻)は早1話目で告白するくらい勢いがあるのに、その後は事あるごとに発言や行動を悔やんで自分を責め過ぎ逃げ腰過ぎ。
…自分で思っている以上にヘタレ攻めが苦手なんだなぁと自覚する、花井(受)が左右田の事を飛男(若頭)くらい強引だったら…と思っているシーン、ちょっと同感かもです。
飛男は自己中でウザい所もあるけれど、刺激要素だったので私は嫌いじゃない、彼と会長さんとの出会いのエピソードを見ると、後から来たのに贔屓されている花井を妬むのも解るしちょっと可哀想な部分もあるかな。
ドラマなどを見ない私は、昭和レトロな世界観のネタやお約束などがよく解らないせいで、いまいちハマれなかったのもあるでしょう。
そういうのが解る方やヘタレ攻めが好みな方にはもっと楽しめるのだと思います、二人の気持ち&会話のやり取りが丁寧に描かれているのは良かったです。
ホラーよりはキャラ&カップリング萌えを楽しむ為の作品と言った感じでした、除霊SEXがメインで不気味な雰囲気は漂うものの視覚的な怖さは控えめ、強いて言うなら3話目は少し気味の悪い姿の霊がちらほら登場するかなと言った程度。
何より物件3件=表題作3話しかないのが物足りなかったです、もっと事故物件とスズメ(攻)×チカ(受)を見たかったよぅ…。
イラストは個性的で題材と合っていると思います、特に歯がしっかり描かれた口元はそれ自体が若干ホラー臭を漂わせているようにすら思え、反面はっきりした豊かな表情には愛嬌が有り良い味が出ていました、主役二人のデザインにもこだわりを感じる。
キャラも良し、若さと勢いがあり過ぎて狂気すら感じるスズメ、そもそも地下アイドルだけれど売れない上に推しが「KUTABIRE~おじ様♡コレクション~」というギャップが憐れみすら感じて面白かったw
そんなおじ様♡コレクションに激似のチカと出逢ってしまったので、半ば強引に協力を申し出て、上手い事丸め込んで除霊Hに雪崩れ込む!若者は強いね。
ただ流されて困惑しヒイヒイ言いっぱなしではなく、初めてで無いからこそのチカの時折見せる大人の余裕や好意的な態度、嫌々で無くて割と歓迎ムードで、除霊…という名のHに積極的な姿勢が良かったです。
恋愛部分は一緒に行動する内に本気に…みたいな、あまり気持ちの描写も無くいつの間に?感はある、でもスズメのまずは行動!的なキャラ像なら解らなくも無い気もします。
現実は創作物のようなロマンティックなエピソードより、一目惚れとか何となく好きになる事の方が多いんじゃないかな?この恋愛模様は今時の若者の現実寄りのノリなのかもしれない、たまにはこういうのも良いでしょう、二人のやり取りもテンポ良く楽しい♪時にはシリアスも…。
ごめんなさい、同時収録は刺さらなかったです…なので余計に表題をもっと長く読みたかったと思ってしまいました。
今時リア充カップルの起業企業でノリに着いて行けませんでした、短編の中に人が沢山出てきて文字数や必要性に疑問を感じるシーンが多く、Hシーンも含めてごちゃごちゃした印象。
ソファがない事と内容の関連付けがイマイチピンと来なくて、当たり前の事を言っているだけに感じる部分と、伝えたい事が私の読解力では理解出来ない部分とがありました、主役カップルにも萌えず…でも顧客の女性同士のカップルは好きです。
「残虐非道な魔族の王子」に「屈辱の快楽」の帯、完全陵辱ノリの第1話、この表紙にタイトルは「淫餐」だ、ダークでえげつないお話が続くのを期待して手に取りました。
前半は暴力や無理矢理系の描写もありますが、お話が進むにつれて良い意味でも悪い意味でも第一印象とは異なる方向に向かっていきました。
このお話のポイントはエロや屈辱を与える部分では無く、魔族と人間の対立、シルヴィス(受)と王子達(攻)…特にユーリとの関係、過去、記憶、そして「救国の英雄」の正体…物語に隠された秘密、主軸となる部分が少しずつ紐解かれ全貌が見えてきます。
捕虜となったシルヴィスと仲間達の解放条件は、ユーリの二人の弟王子から真の名前を聞き出す事、それをするにはまず二人を知る為に接触する必要がある。
極端な事を言えば彼らと交流してある程度親密になる事がお話のメインであり、城内も自由に動き回る事が出来て、王子達も思ったより酷い事をしないのであまり囚われ感は無かったです。
やや厚めの本で、中盤以降はむしろエロよりしっかりストーリーで読み応えがあって良かったです、ただ、あらすじや帯などの煽りから受けるイメージと内容がちょっと違う気がして、いまいちノリ切れなかった感もありました。
結局「淫餐」感が一番強かったのはみんなで仲良く楽しんでいる描き下ろしかな。
個人的にはあまりハマれなかったのですが、エロを目的にし過ぎなければ十分オススメ出来る作品なのでこの評価です。
「魔法であなたの男性器を女性器へと作り替えました」
「……はあ!?」
…まぁそういう反応になるよね(^-^;読者も一緒に「……はあ!?」となるぶっ飛んだ展開から幕を開けるストーリー、神秘で崇高なる魔法をこんな方向に使うな!とツッコミを入れずには読み始められない逸品、しかも術者は「国権1等級魔術師」、才能の無駄遣いである。
冒険者エストル(受)はち〇こを取り戻す為、仕方なく黒魔術師のネルビー(攻)の元を訪ね協力を得る事に…初っ端から下半身(女性器)の下心によるインチキ診察かと思ったら、これにはきちんと理由があって必要な事だったのにまず驚かされる。
魔法には淫魔もビックリな1日1回SEXしないと寿命が減るオプション付き!(もう無茶苦茶だなぁ…)更にファンタジーモノお約束の催淫触手襲撃もあり、パッと見いかにもエロに持って行くの為のエロ設定なのですが…。
読み進めていくとエロを楽しむだけのお話では無い事が解ってきます、エストルは寿命を減らさない為ネルビーにHの相手をしてもらうけれど、何故か先っぽだけの日々が続く…これはこの体になってしまったエストルへの配慮だったのだ。
お互い抱いて抱かれて嬉しければ問題無い、と当たり前のように女性を抱いてきたエストルが、自分に降りかかってくる事によりそこに生じる責任やリスクを知り反省する事となる、この題材でこのノリなのにHに対して真面目に考える側面に感心しました。
最初仮の恋人になった二人の気持ちが、徐々に本物に変わっていく過程もいきなりでは無く、お互いこの気持ちは本気なのか?と、じっくり考え合い確証が持てた時点でやっと本物の両想いに、エロの合間に恋愛の気持ちの部分もしっかり描かれているこの両立が良かったです。
二人のキャラも好感でした、エストルは積極的に迫る強めの受け、はっきり気持ちを伝えたり素直に受け入れる真っ直ぐな性格、ネルビーは思いやりがあり紳士的、ビビリかと思いきや意外としっかり者で強さも兼ね備えている印象。
Hシーンは当然の如く女性器を攻める描写がメイン、愛撫や潮吹きにもちろん挿入も有り、女性器は白抜きですが男根は太めの刻み海苔修正(紙本)。
このHシーンは読む人を選ぶでしょうし、私は好きだけれど客観的に見ると何層向けなのかな?と思わなくも無いですが、これは受けが今までに無かった体の変化により、その未知の新鮮な快感に戸惑いながら染まっていく様子を楽しむのが、BL読者としては正しい楽しみ方なのかな?と思いました。
カントボーイが目当てで手に取ると最後に元に戻ってしまうとガッカリする人も居るでしょう、でもBL好きとしては戻った状態でのHが見たい人も居ますよね…終盤にはエストルが元に戻ったVerのHシーンもきちんとありました。
結論から言うと魔法が完全に解ける訳では無く、この結末はどちらにも偏らず双方が納得のいきそうな方法、この題材を扱うに当たってこういう形で締めくくったのは素晴らしい事だと思いました!
キャラクター&カップリングと設定は良かったです、ストーリーは割と平和&穏便に終わった印象。
契約を解除する方法がどちらかの死なので設定的には重くなりそうですし、ライアンを欲しがる退魔師の御影が術を掛けてきたりもしたので、種族差や契約解除への葛藤、当て馬との一悶着などを期待したのですが…
結局、他に契約を解除する方法を探しても見つからないまま、御影の術も魔力の回復と共に解除→最終話に再び現れた御影も諦めムードで悪さをしてこないので、結局あまり害の無いクセ強おもしろキャラになっていたような(笑)
日常の中で体(魔力)を介しながら心の距離も縮めていくのがメインで、キャラ設定以外のファンタジー要素は控えめ、ツンデレライアン(受)もいつまでも意地になる感じでは無く、割と早い段階で少しずつデレ始めるので、恋愛の進行も早く無難に仲良くなって行く印象でした。
夜明け属性寄りの私には上記のようなあれこれが少々物足りなく、ラブコメ自体は良いのだけれど、その中にもう少しだけ切ないすれ違いや胸の痛み、波乱の展開など、ストーリー上で気持ちの高低差や盛り上がりが欲しかったです。
光属性の方にはしんどくなり過ぎない契約の悩みや、当て馬の登場などで丁度良いかもしれません。
キャラ及びカップリング萌えは十分!強そうなビジュアルと偉そうな態度できちんと魔王らしく描かれたライアン、いつまでもつんけんしっぱなしでは無く、人間界の食べ物に興味を示したり、律とのお出かけなどでも無邪気な面を沢山見せてくれて、カッコ良さと可愛さを兼ね備えた魅力的なキャラでした、ツンデレの「デレ」比率がしっかりあるメリハリタイプなのが良かったです。
Hの時も最初こそ嫌がったものの魔力供給も必要なので以降は歓迎ムード、その内魔力目的だけでは無くなり…自分から積極的に動こうとする回もあったのが良し。
対する律(攻)はライアンに誠実に接して優しい、不意に悪魔が出てくる作品では迷惑がるキャラも少なく無い中、自分勝手に召喚してしまった事に罪悪感を忘れず、優しさと誠意ある態度で接するのが好感で、二人とも良いキャラ&カップリングでした。
修正は白抜きだけれど(紙本)必要最低限の所だけ、と言った感じで見やすく、Hシーンを楽しむのに支障がありませんでした。
カバー下にはキャラ案からの成り立ちが描かれていました、ライアンは最初もっとシュッっとしていたそうですが、最終的には作者さんの性癖ど真ん中のビジュアルに仕上がったそうで、私もこのタイプ好きなのでこういう風にしてくれて良かったです!
このキャラ&カップリングを描いてくれた事を喜ばしく思いました、そうそう、「雄っぱいは正義」ですよね!
こういう新しい言葉や表現はどこから来るんだろうね?私は大抵このサイトで初めて知って受け入れるのにも時間が掛かってしまいますが、「クソデカ」はちょっと許容出来るようになってきました。
確かにデカくて重い感情は存在していますが、あらすじの「歪」や「狂」の文字を見てヤンデレ&ダーク的なものは期待し過ぎない方が良いと思います、片方が強い感情で見ていると思ったら相手も同じかそれ以上だった、的な作品が多かったです。以下は各作品の概要と感想、多いので簡潔で失礼します↓
「「まだ」の先まであと少し」
トップバッターから肉感あるイラストのガツガツ受け主導権で美味しい、気付いているけれど与えない、もっとクソデカ感情へと育てていくスタイルはちょっと変わり種?エロエロな絵面を楽しめるのと並行するように強い感情が乗せられていくストーリー。
「ホワイトナイトメア」
国勢が絡む血生臭いお話、エロも少しだけあるけれど甘さはほぼゼロ。全てを敵に回しても共に歩む、その命さえも握る、「愛してる」とかそんな域はとうに越えた狂気と崇拝そして愛憎、この本の中では異彩を放つ作品で感情の大きさもピカイチだと思う。
「キスから先も欲しいから【ひとりじめ】」
初Hアンソロジーの続き、Hに誘い損ねた真央(攻)が恋人の海里(受)と後輩達の戯れに嫉妬して…普段大人しい攻めほど時に爆発させてパワーを発揮するのも魅力、したいって言われてドキっとしている表情の海里も可愛い。
「好きピには絶対いえない推しがいます」
オタバレ系、好きという言葉ははっきり出さないけれど、荒木(攻)が真顔で冷静な口調のまま苛立ちと独占欲を剥き出しにしているのが、クーデレ攻好きとしては良かった、旭(受)の言うとおり「顔が良~~」です、ラブはまだこれからでもう少し先も見たかった。
「罪は鎹、情けは錆」
謙(受)は過去にハルマ(攻)を助けようと罪を犯し刑務所へ、月日が経ち出所して再会、謙の事しか考えていない歪んだハルマと、苦しみから救う為に受け入れる謙の激情エロ。
一見セックスする事が望みのように見せて本当はそこじゃない、互いしか居ない共依存的な関係を思わせ、かなり大きな感情が見受けられました、ダーク系で年下小柄攻めなので強い受け好きとしても良かったです。
「ヤンデレ幼馴染は一途すぎる」
あまりそういうのを気にしない私でも正直コレはちょっと女の子に見え過ぎかな…表情や仕草も含めて。
幼馴染の太壱(攻)への叶わなかった初恋を引きずっている唯(受)、ある日成り行きでHして後悔する事に…ヤンデレって程では無いかな、でも幼少期から始まった気持ちは実はお互いで一途すぎて、絵もお話も可愛かったです。
「噛み痕に堕ちる」
ダンスをやっている龍司(攻)と光(受)は、課題でそれぞれ別な相手とペアを組む事に、龍司は自分が光以外と組むなんて耐えられないと悲観、光は誰と組もうがあいつの一番は俺だと自信を持っていたが…
離れる事によって互いへの感情が想っていた以上に強い事に気付くハピエン…だけれど、何か一つ選択を間違ったら別なルートを辿ったかもしれない、そっちも面白そうだなと思ってしまう悪いクセがあるのですが(^-^;。
「好きかも、しれない【next level】」
お題で紡ぐアンソロジーの続き、涼太の自信の無さのせいか気持ちのすれ違い要素や、恋する事で生じる不安や疑問のぐるぐる感情が丁寧に描かれている。
いつもは苦手な嫉妬で牽制する場面も、このノリに浄化されてしまい相手もいい人達で気になりませんでした、そして一人でイライラしっぱなしでは無く、お互いにその不安をきちんと伝え合って誤解を解くのが良かったです←これ大事!
「奈落にて咲く」
何故その場所にそれが落ちていたのだろう?まるで試されているかのように、そして大変な事になっているハズなのに最後のコマの日比谷の表情は一体…ショートの中に色々と想像を掻き立てられるようなヤバいお話でした(;゚Д゚)
何故か攻めはクール系、受けは明るめか強めが多い作品集でカップリング感は好みに合っていました、普段感情を表に出さない攻めの方が大きくなって爆発しやすくなるからかもしれませんね。
正直言うと少々お安くなっていたので購入しました、ヤンキーに特別な萌えや苦手は無く普通。
ただ、私は自分に近いタイプのキャラが苦手なので、全く住む世界の違うヤンキーは手に取りやすい、なんてったってあらすじが「バリバリヤンキーの股間ツッパリまくりな5作品!」だ、上手過ぎる。
学生と大人や無理矢理系、モブレにガチムチなど地雷注意な箇所もちらほらありますが、痛々しいケンカや抗争などの描写は少なめで、比較的マイルド処方なちょいワル男子or裏社会系と言った感じでした、以下は各作品の簡単な概要と感想です↓
「ヤンチャしちゃってごめん」
ガチムチおじさまドクター長束の誘い受け童貞食い!初っ端からこってり濃厚メニューの登場だ。
迫力の肉厚ボディ御開帳、穴をくぱぁして自分で慣らして見せてから勢いよく跨る、逆襲しようと頑張る勇人(攻)を絞め上げてとどめを刺す…強烈な絵面が続くドエロ!絵の明暗の使い方が上手いのか、白抜き修正でも何がどうなっているかはっきり解り無問題でした。
お話自体はケンカ負けヤンキー勇人のウブな恋で暖かくほのぼのしい、自分から誘う先生は何て悪い大人なの…よりヤンチャなのはどっちだ?なお話でもあると思います。
「ヤンキーだって恋するし!」
赤点での処分を免れようと憧れの椿先輩(攻)に勉強を教えてもらう奏太(受)の下心、対する椿先輩の想い、仲間達は気付いている二人の気持ち、「実は〇〇」な秘密が明かされていく3コンボ。
自由な校風の学校を舞台にしているけれどヤンキー感はあまり無い、学生同士の可愛いアオハルBLって感じで、前半のピュアな恋愛模様と後半は可愛い絵でちょい激しめなHシーンのギャップを両方楽しめる甘めの作品でした。
「環境に優しいヤンキー、野外でハメる。」
エロ本を介して公園で出会った龍牙(攻)と史乃(受)、体の関係を順調に楽しんでいたが闇金の上司達に目を付けられ…
インモラルな体先行の始まりから、ピンチを一緒に乗り越えて特別な存在である事に気付き、後半は互いに求め合う甘めのH…短編の中で前後テイスト違いのしっかりエロと、BLの王道萌えポイントを一周出来るようなハッピーエンドで良かったです、史乃がビビリ眼鏡ではなく結構気が強いのもいいね。
「優等生ですが、ヤンキーになれますか!?」
八木(受)は助けてくれた大内(攻)に憧れてヤンキーデビュー、最初は冷たくあしらわれ一見八木の一方的な憧れに見えるけれど…?
後半に明かされる大内の本音と懺悔、その後のHは立ったままの体位と抑えられない大内の勢いに、ヤンキーの力強さやワイルドさを感じるかも。
可愛い顔してモブレとケンカ描写のあるやや物騒なお話だけれど、距離を縮めるためのやり取りや恋愛模様自体は学生らしいピュアさがあり微笑ましい。
「ヤンキー、盗んだバイクでアッチへ走り出す!」
ヤクザのバイクを泥棒して事故ってしまい身体で借金返済モノ、当然無理やり系エロが続きますが、時折見せる佐野(攻)の甘さや優しさの欠片が垣間見え、ドSだけれどダークになり過ぎないエロエロを楽しめる、特に前立腺責めのシーンが何度かありこだわりを感じました。
意外としっかり者の圭祐、出まかせの言葉が仇となり、逆に佐野がちょっと困惑する結果となった予想外にコミカル&ハッピーな結末で読後感も良かったです。
ピュアラブ系からドエロ、ちょいブラックまで、極端にクセ強な話やメリバなどは無く、全体を通すとバランスが良く読みやすい、エロが平気なら色んなお話やカップリングに触れたい初心者さんにも良さそうかなと思いました、各分冊もあります。
十二支獣人と年獣のシリーズ鼠年、左の赤いのが年獣の夕(攻)で右が鼠族のミミ(受)、人々を襲う年獣と戦うため鼠族は討伐隊を結成し、今年ミミも初めて加わる事に。
12年前の幼き日に年獣と対峙したミミ、討伐隊に成長した彼の前に再び赤き年獣の夕が現れる!
軽いノリのサブタイトルが付いているけれどシリアス寄り、前半はバトル漫画ノリ、記憶の夢のから始まり年獣を倒すことを使命として出撃するミミ。
波動がぶつかり合って爆発する場面や、「俺にこれほどの傷を…」「僕たち友達になれないの?」「君に食べられても悔いはない」etc…私の中では少年漫画のあるあるダイジェスト的なイメージでした。
夕のセリフが如何にもな解り易い悪役キャラでしっくりくる、ミミの事をネズ公って呼ぶのもそれっぽいと思いました。
十二支と年獣は互いに仇成す存在、でありながら夕は幼きミミを殺さず去った、倒すべき敵だと解っていても、彼に惹かれ仲良くなりたいと願うミミの真っ直ぐな気持ちが、ミミを始末して食べようと思っていた夕の心を動かします→要するに「食べる」方法の変更だ。
…と言う訳で後半はHシーン!戦闘の途中なので森での屋外プレイ、横暴な悪役の夕なので少々抱き方は荒っぽく、加えて敵同士だと強姦チックになりそうなものですが、ミミは涙を流しながらも夕の事が好きだから、抱かれる事に素直に喜びを示して求める姿勢が好感そして淫らでした。
ミミは両性具有、白抜き修正でその部位自体は見えませんが、後ろの穴に挿入し前の穴は尻尾で犯す二穴攻めプレイは両性具有ならでは、設定がHシーンにきちんと生かされている点も良かったです、そしてフェラで始まりフェラで終わるとは。
そういえばこのお話Renta台湾版の時は「年獣と×××できたらいいのにな」ってタイトルで登録されていたと思います、×××を見ると卑猥なワードを入れがちですが、読み終わってみるとこれはミミの気持ちで「仲良く」が答えなのでは無いかと思いました。
※追記(5/31~2話目配信)
今度は夕の方がずっとミミを忘れられず、遂に一族から離れて会いに来た!真っ直ぐに想いを伝える夕に対し、夕への気持ちと鼠族との絆の間で揺れるミミの心…二人は相容れぬ立場を乗り越えて結ばれる事が出来るのか?
両性具有の前後穴同時挿入プレイは今回も健在!更に夕の体にも変化が…!?
バトルノリだった1話目と変わって、2話目は二人の気持ちのやり取りがしっかり描かれラブストーリー度増し増しでした!また「END…?」となっているので3話も出るのかもしれない。