雑誌BABYに組み込まれた〇〇特集のお題に合わせて描かれた、読み切り短編8作品の詰め合わせです。
意外だったのは「タチ王決定戦」「夢のまに魔に」「世の中そんなに甘くない」の3作品は攻めより受けの方が大きい逆体格差だった事!「君が勝ったら僕は」も攻めの方が少々細身かも。
「夢のまに魔に」なんて別にガチムチ雄っぱい特集とかでは無く「夜這い特集」なのに、わざわざ襲い受けガチムチ淫魔のパイずりを選択するなんて好感しか無いです。
アホエロノリの表題作に始まり最後はダーク系で締める…作風の広さを感じ、色んな作品を読みたい欲張りな私はかなり楽しめました!ただ、ラブが薄めなものやキャラデザが似たり寄ったりなのもあるので気になる人もいるかも?
Hシーンではタガが外れたようにガン掘りする攻めが多かったように見え、時に狂気すら感じる表情でほんのりブラックを仕込んでくる。
以下は各作品の感想です、収録数が多いのでどうしても長くなってしまう、これでも削ったんだけれど…↓
「タチ王決定戦」「真・タチ王決定戦」(タチ喰い)
表題作、狐塚×鷹木はメス堕ちメインでラブ要素は薄い、でもカバー下の四コマで狐塚が鷹木を意識していて少しラブ度アップ。
真~の方は恋人の仇討ち犬井が参戦、キャラ総動員で掘って掘られてマウントバトル!棒を入れ合うだけの舞台に愛を解く犬井、恋人の猫谷との絡みがある訳では無く、エロも省略的だったのでバトル漫画ノリだったかな。
短編を書き始めた理由などあとがきを見るとあまり強くは言えないけれど、欲を言えば各カップリングやキャラ達のラブ度増しな掘り下げをもう少し見たいなぁ。
「ログインシンデレラ」(言葉責め)
ネカマアバターで嫌がらせしたら相手が予想外の反応で…オンラインゲームを介してテレセクみたいな事をするお話、ここまで言葉責め特化型過ぎる題材で描いたのがまず凄いです。
褒めて煽って昂らせ暴き出す…じわじわと追い立てるようなトオルさんの言葉に、次第に飲まれて行き、理性を保てなくなり我慢出来ずに乱れて行く新堂、挿入無しなのに双方とてもエロく感じました!そしてトオルさんの正体は…オフパコ推奨。
「僕が勝ったら君は」(いいなりH)
そこまでしてシャツの裾をしまわせたいか!勝った方が1ヶ月何でも言う事を聞くルール、ふざけたキャラ名と前半体育祭までの楽しいノリに対し、後半は怒涛のエロエロエブリデイ!1ページに多様なプレイが詰め込まれているのが圧巻で狂気すら匂わせる。
土間締くんがド真面目過ぎて逆にズれているのが面白い、命令に対してもまじめにやりきる姿勢のお陰で王子くんのやりたい放題!期限付きの関係には終わりが来る、王子くんの秘めた思いに切なさを感じさせ、からの…そして終盤までシャツの裾にこだわり過ぎ、結局しまって無いしw
「龍のなきどころ」(刺青男子受け)
ヤクザの朋美が刺青を入れにいくお話、ところが朋美はトラウマがあり針が怖くて…刺青の施術シーンが速攻終わったのと、ギャップの方向性が私の好みでは無くてあまり刺さらなかったな、刺青を入れた後はその部分が擦れて痛みも伴いながらのシーン有り、キャラデザは良い。
「座敷童子に居候」(ホラー×BL)
引きこもりの澪は座敷童子が住むおばあちゃん家に住む事に、元気いっぱいの座敷童子シキがとにかく可愛い!ちょっと勝気で無邪気に遊ぶ姿はもちろん、澪の過去を知って励まし優しい真っ直ぐな言葉を掛ける所も良かった、キスと挿入無しのシーンまでだけれど、その時のシキの嬉しそうな顔もエロ可愛いです、澪の心の闇を照らす太陽のようなコです。
後半は大変な事になり妖怪としての顔も見せるけれど、最後はおばあちゃんも一緒に幸せな一コマ、楽しさの中にトラウマや事件が絡むちょっとシリアスな展開と程よいエロを含むバランス型、心温まるようなお話で良かったです。
「夢のまに魔に」(夜這い)
ガーチムチ王国の担当者はまず国名をどうにかしろ、イケメン王子レオはいずれ女性と結婚しなければならないが本当はマッチョマンが好き、「出来ればムチムチの~」こんな事言う王子初めて見ましたwある夜、寝床にサキュバスのブラスが現れて…
パイずり&騎乗位の最強奥義コンボに後半はバリタチ王子の逆襲、だけどブラスがエロ~んな感じで無くて、少々お堅くて不慣れなキャラのギャップが良かった!
ブラスの過去に苦労が見えて、マッチョ嫁を求める王子と結ばれる事は互いに救済し合う関係とも言えます、ガチムチ受け好きとしてはアルデやサイカもちょっと気になるのだが。
巻末の「世の中そんなに甘くない」(ホラー×BL第2弾)は雑誌で一度読んでいます、芝田の的場に対するパワハラ描写が許し難くて、その報いで地獄に墜ちて行く様をざまぁみろ!と当時は思ったものです。
ところがその執着と究極の結末は、一周回って愛憎にすら思えてきて後からじわじわくるものがある…この結末も永遠に結ばれたと言う見方も出来るのでは無いでしょうか?こうしてまた単行本で読む事が出来て嬉しいです。
本編だけでも好きなのですが、描き下ろしがこの作品で更に驚かされました、以下ネタバレ注意↓
描き下ろしは救済措置的なものになります、芝田の過去と的場をどんな思いで見ていたか、が描かれた後まさかの…
真相は解らない、的場が何らかの力で見せたのか、芝田が自発的に見たものなのか、でも後者だとしたら芝田って的場の事をよく考えていて、また劣等感や罪悪感もあって、とにかくとても意識しているよな、って思って。
いずれにしても二人に新たな未来の可能性を見出せて、芝田に対する憎たらしさがBLのL要素へと昇華されたようで、まずはこの描き下ろしだけでも読んで良かった!と思えました。
入り乱れな表題作を始め万人にはおすすめし難いけれど、短編集の中では珍しく殆どがとても楽しく読めた作品でこの評価にさせて頂きますね。
同人誌の電子版、2024年12月現在3話まで配信されており続くようです、1~2話はエロ無しストーリーで3話がみっちりゴブリン姦、BLのLはまだ匂わせる程度だと思います。
まず絵が上手くてカッコイイ!デザインも一人ひとり凝っているし背景もしっかり描き込まれている、女性も含めちょい役のキャラ達のデザインまで良くて目の保養になりました。
表紙中央が主人公のスムタ、ハーフエルフの息子、ハーフエルフでは無いその息子、決して悪気は無いんだ…
ただちょっと空気読めないだけで…
ただちょっと歯に衣着せぬだけで…
ただちょっと不器用なだけで…
身近に居たらちょっと面倒かもしれませんが(^-^;真顔で辛口&ズレた事言うのが面白い、外見と剣士としてのスペックは良いのに…いわゆる「残念なイケメン」というやつになると思います(このパーティーはみんなそうか)。
ストーリーはRPGパーティー系のお話、パーティーには他に脳筋系のディランと、小さいのをからかわれがちなドワーフも居て、良い意味でクズの集まりなので自己中&堕落的な飾らぬ思考が逆によろしくて好感、セリフや会話も笑えるものが多く、全体的に彼らのやり取りがとても楽しかったです!
そんな中、スムタのパーティーメンバー達への思いに仲間の絆を感じさせ、まだほんのりだけれど、特にモスに対しては特別な想いが見え隠れしているような。
色々あって7人のイケメンゴブリン達(※人間にはよく解らない)に仲間達が見守る中種付けされるスムタ、ゴブリンのくせに着床率を高めるための愛撫が意外にも長く丁寧。
乳首乳揉み、穴舐め、ゴブリンにフェラしフェラされもちろん挿入も、モスの視線に心を乱しながら、複数ゴブリンに前から後ろからあちこち攻められまくり!色っぽいスムタの表情と肉体美が楽しめる濃いめのエロは3話目のお楽しみ。
果たしてスムタの運命は…!?依頼の結末とポスターを貼ったのが誰なのかも気になり、続きが読める日が楽しみです♪
スムタはモスに「人の心を惹きつける系の魔法」を掛けられているようだけれど、もしかするとそれは恋の魔法に掛かっているのでは?とも思う。
元は触手メス堕ちアンソロジーの読み切りだった1話目、「一緒に頑張ろうな」の続きが読めて嬉しいです。
触手本のような表紙ですがそれオンリーと言う訳では無く、3話目からは立花(攻)との直接の絡みが多くなります。
BlackCherryなので当然エロシーンが大半を占めますが、理性と欲望の狭間で戦うミカエル(受)の心情描写や自己状況分析=心の声が全体的にしっかり描かれていてストーリー性のあるエロなのがとても良かったです!
異世界モノならではのプレイのバリエーションも豊富、前立腺を容赦なく攻めまくる断面図がエロい!
触手で尿道塞ぎ、スタン警棒で電気ショック、スライムの挿入で膨らむ腹と嘔吐、パイずりモブレ、首締め、おもらし、フィスト、少々しんどいプレイも含まれ気持ち良いを通り越して死の恐怖すら感じている場面も。
文面だと怖そうな感じがしますが、キツ過ぎる描写は無いのであまり身構え無くても大丈夫かと、18禁BLを嗜みたいなら恐れずに色んなプレイを見て欲しいと思います、立花も限度はわきまえていますし、与える者と求める者のSMの関係でもあります。
嘔吐は控えめだけれど涙目が可哀想で可愛い、おもらしや射精の汁関連の描写はあまり勢いが無かったように見え、リアリティが無くてももう少し派手な方が好みだったな。
一方的に罰され続けるのかと思いきやそうでも無く、3話以降はミカエルが自分から襲ったり誘ったりするのが結構あったので、誘い襲い受けとしても美味しいエロが多かったです、強がって自分から乗っかるの可愛い!
心までは屈服しない反抗と間違った方向に振りかざすプライドが逆に立花を煽る結果に、言い訳や期待しているようにも見え、理性を保とうとしても欲望が勝ち、それらに悦びを感じる黒目がハートになる表情など全体的に好ましい受けでした。
適度な反抗心と妥協する所はするバランスの良さ、決して洗脳されているのではなく、自らの意思とその人格のまま立花に寄り添う姿勢が良かったです、自分から色々行動を起こせるタイプで、終盤になってくると男前を発揮しているように見えました。
一方立花はミカエルに好意があるとか性欲を満たす為では無く、あくまでも矯正&服従させるための仕事として非人道的なプレイを淡々と行います、でも後々解る彼の正体やその裏にある人生を見ると理解出来る気もします。
2話までは直接の挿入は無し、そもそもこの人最初は男とする趣味は無いってタイプ、ミカエルが襲って火を点けてしまうのだ。
他にも色々予想外の方向に行くミカエルに、立花が余裕無くなったり困惑する場面もあるのが良かった、受けの事好きじゃなかった攻めが惹かれて行く展開が好きで、陰キャ攻め好きとしても好ましかったです。
すごく差がある訳で無いけど体格が小×大でもあり、私のカップリング感に刺さる部分が多々ある二人でした!
そうしている内にサブキャラクター達が次々登場し、この魔王城に隠された秘密や歴史が明らかになっていきます、それに対してミカエルが選ぶ道は…?
解り易いラブはまだ無いかもしれないけれど、互いに対する執着や強い興味があるのは確かで、一緒にいて居心地が悪く無いと思っているハズ、これから長い時を共に歩む二人の愛の芽吹きを感じる結末でした。
会話のやり取りは笑える箇所もあり、可愛げあるモンスター達や世界観設定などファンタジー要素も楽しい、サブキャラクター達についてはもう少し知りたかったかな。
クセの無い親しみやすいイラストとカップリングで、異世界ドエロストーリーを楽しめる、BlackCherryの作品では読みやすい方かなとも思いました。
生意気受けアンソロジーの分冊版、デリバリーと言っても風俗では無く美味しい方のやつ、はっきり言って現実に居たら迷惑な客だとは思います(^-^;でもBLだからとっても可愛いかったです。
愛しの彼の出勤を確認しばっちり女装待機に色仕掛け、そしてそのためにピザを頼みまくる!食生活大丈夫かな?
でもここまでしているんだ、単にあざとい小悪魔ちゃんと言うだけで無く、攻めに振り向いてもらう為の「努力」と「策略」を怠らない頑張り屋の受け、と言う見方も出来ますよね。
ピザ屋、佐古田(攻)の正体が解ってからも何とか主導権を握ろうと必死!でも全然余裕無い嶺川(受)の一生懸命さが伝わって来る、主導権のチェンジにより前半と後半で異なるタイプの可愛さを楽しめました。
佐古田は爽やかな笑顔と穏やかな話し方、可愛がるような甘さも感じられるお陰で、やっている事は少々エグいですが程良いS具合でした。
Hシーンは玩具とお口までで、そこから先はラブと一緒にまだお預けな所で終わっているので、続きが気になるもどかしさはありましたが、二人はハムスターの話題でも仲を深めていけそうだなーと。
イラストが綺麗&可愛いのはもちろんの事、嶺川の角みたいな髪型や佐古田のピアス&タトゥー、そして嶺川と一緒に居た名前も出てこない友人もモブ感の無いビジュアルをしており、キャラクターデザインに拘りがありオシャレで良かったです。
約25ページの短いお話だけれども、笑えるやり取りもあって楽しめました♪
4話構成、こんな名前の村だ、チンをハメない方が失礼になると思う、都会から越して来た童貞青年・河口凪(攻)が、方言バリバリのメスお兄さん達(受)に、村名に恥じないようチンをハメまくるお話です。
in-Pantsレーベルの作品なのでとにかくドエロです、小鳥遊友縁(表紙右)にバキュームされて童貞を奪われ、力を付けた凪は染谷結衣也(左)の処女を貫通し、更に凪をこの村に呼んだ従兄弟の花崎幸里(中央)と肌を重ね…そうしていく内に村に隠された淫習の正体が少しずつ明らかになっていきます※怖い風習では無いです。
方言に詳しく無いので解らないのですが、あくまで架空の村なのでどこかの地方の方言をモデルにしたもの、という感じでしょう、この方言喋りがエロの中に捻りを加える良い味を出していると思います。
エロに関しては表情がやり過ぎで少し怖かったり、胸の描き方にやや女性っぽい膨らみを感じて個人的にあまり好みで無かった部分もありますが、3人それぞれの個性が出ているバリエーション豊富なエロを楽しめました、幸里兄さんの回ではおもらしもあり。
みんな美人な上に欲望に素直で快楽を楽しんでいるのも良し、どちらかと言えば攻めよりは受け達をメインで映すような男性向け的描き方だと思われます。
そしてこのお話、最終話が予想外で印象が変わりました、フラフラしてきた友縁、ぼっちだった結衣也、ウブなままの幸里…みんなどこか孤独や寂しさを抱えて生きてきて、そこに凪が現れて彼らは独りじゃ無くなった。
結衣也が最終話で良い働きを見せてくれましたね、友縁もいつもと違う悦びを感じ、幸里兄さんがみんなを包み込むようにまとめ…
凪を介して出逢った3人の間にも新たに絆が生まれてみんなが救われる、最終話ではメスお兄さん同士のいちゃいちゃも満載で、受け同士のこういうのも好きなので可愛らしくて良かったです。
エロエロの中にもちょっといいお話が入っていて、メスお兄さん達の互いへの優しさに絆や愛を感じられて、最後にはみんなでハッピーエンドに心が暖まるような読後感でした。
最初実写かと思ってびっくりした…CGを用いた作品のようです、専門的な知識や技術が必要だと思いますし、勉強と努力の積み重ねの上に作り上げられるものでしょう。
そんな崇高なるものが、こんな小学生以下が盛り上がりそうな2大ワードタイトルに用いられて良いのだろうか…いや、良いのだろうな。
大スカ性癖なので購入しましたが、やはりそれが目当てだと少し物足りないかもしれません、トイレに入ったと思ったら次のシーンではもう用を足し終わっており、している瞬間などは描かれておりません。
ただ、大スカがタブー視されるBLにおいて、お便の存在を目に見える形で描いただけでも凄いかもしれない。
座っている便器の中と上側から遠目なのと、ブツが見えるシーンが2箇所あります、凄くリアルでは無いけれど苦手な方は一応注意かな?
1ページワンシーン、作りとしては絵本とかゲームのイベントCGみたいな感じかも、作中の半分が本編でもう半分はセリフ無しの差分。
カラーで立体感があるCG男子の裸は見ていて少し羞恥心も覚えます、鎖骨周りの肌に浮き出た骨までうっすら見えるような細やかさも。
転校生陰キャの倉田君と、表紙のイケメン陽キャ前山君のお話。
弱みを握って系のストーリーを思わせるあらすじの感じがエグそうに見えますが、前山君が無知過ぎるのに加え天然入っているのか、実際は割とノリノリで穏やかに終わりその後が気になる感じです。
脱ぐのはイケメン前山君の方だけで、HシーンはTNKを食べる(?)所までで挿入とかは無し。
UNKがどうこうより、綺麗なお顔と体のイケメンCGで目を潤すのがこの作品の一番の楽しみだと思いました、コンピュータ技術が進んだ世の新しいBLの表現の形を見る事が出来ました。
「地下格闘大会」に「筋肉イケメン」のクセ強ダブルパンチを含む激長タイトルに惹かれ、イラストも良さそうなのでDLしましたが私には合いませんでした(-_-;)…よって以下の感想は辛辣なものとなっておりますのでそれでも良い方のみお進み下さい↓
主人公ホクト(受)は亡くなった両親が抱えた借金を返済する日々、そんなホクトに顔も知らない海外の親戚を名乗るヤマトという人物が、お金を支援し続けている。
借金返済の為に地下格闘大会に向かうホクトを止めようとするバーテンダー、大会で戦う無敗の王者、そして親戚を名乗るヤマト…結局は全部同一人物(攻)、そこまでホクトを想い助けようとするのに深い理由があるのかと思いきやそうでもなく。
ヤマトは居酒屋の店員として頑張っているホクトをたまたま見かけ、庇護欲を掻き立てられ好きになったんだとか。
このきっかけに二人の直接の接触はありませんし、他人に触らせたくない程の独占欲と、お金まで振り込んで援助する程惹かれる理由としては弱過ぎる。
棚ぼたみたいなきっかけで、理想的なイケメンが一方的に無償の愛とお金を注いでくれる、こんな都合が良過ぎる話が許されるのだろうか…?
「海外の親戚」と言うのが本当なのか口実なのかによっても少し見方が変わるけれど、作中からは読み取れませんでした。
地下格闘大会の正体は相手をイかせた方が勝ちのエロバトル、そしてヤマトは「無敗の王者」、要するに大会に挑戦するチャレンジャー達と、ある程度は肉体的交渉をしているって事になりますよね。
もしやホクトに送っているお金もその賞金なのでは…?よく考えると不純を感じてしまい、このテのお話が好きな方にとってもモヤモヤしそうなポイントがあるかも。
ハイテンションとありますが、どこにもギャグとは書いて無いので特に笑えるお話でもありませんでした。
ホクトの苦労に対する可哀想や、ヤマトとの電話のやり取りで紡がれていく絆、短編だから仕方ないけれどそれらの場面が省略気味になってしまい、あまり感じ取れなかったのも楽しめなかった原因かもしれません、イラストは良かったので今後に期待します。
今回は闘技場モノで「迷宮」要素はあまり感じられなかったです、前半は主人公ラミーと闘士仲間グラムとの間にほんのりBL要素を匂わせながら、順風満帆に事が進むかのように見えます。
ところが金儲けの道具として買われた者にそんな上手い話ある訳が無いのだ、最初から仕組まれたタイトルの「罠」の意味をここに来て知る事になる。
残酷な話ですが金払ってラミーを買った側にしてみれば、自由にさせても自分が損をするだけだし、まぁ当たり前の感覚かもしれない、にしてもやり過ぎだけれど…。
特に目立っていたのが小太りなオタク系ファンとの行為、いかにもなビジュアルとvol.1に出て来たイクスもびっくりの気色悪い言葉責めがしっくり上手い、慣らしてから挿入しキスをするなど優しさ(?)も見せ、ラミーたんが男でも愛は変わらない旨の発言、ある意味溺愛攻めなのでは?…違うか。
順番待ちの列を成す観客パートは、あっさりとしか描かれていないのが救いかもしれません、決闘中のシーンに手書きで観客達の叫びがたくさん書かれていますが、見るからにロクでも無いヤツらですからね…。
最後の魔物パートも短めですが、やらせ試合しかして来なかったラミーに当然勝ち目は無し、そもそも武器持って無いじゃん…触手に捕らわれ産卵する一コマはややグロテスクで芸術的でもあります。
シリーズ3作中一番悲惨な主人公だと思いました、犯された人数がダントツ、BL要素の相手であるグラムの扱いも酷く、それ以上にモブパートの方がメインに感じられるから尚更。
プレイのバリエーションも豊富で「ここまでするか!」と言いたくなるレベルの性暴力の嵐だ、でもこれらの延々ハードプレイを描き上げたのは見事でもあります。
3作品通して読みましたが、それぞれ異なるタイプの迷宮&バッドエンドなのが興味深く、キャラクターの幅広さや、不気味なものも含めて豊かな表情も良かったです。
今回は迷宮探索者の護衛をする主人公のレイン、その妻カーナ、カーナの弟リックスのお話、過去に罪を犯したレインは復讐の罠にハメられる、カーナとリックスを守る為、自らの身体を張って陵辱の罰を受ける事に…。
主人公が強そうなキャラクターで、内容的にもシリーズ3作中テイストが少し異なる印象でした、ちょっとホラー顔注意な箇所あるかも。
咎持ち自己犠牲ヒーローの家族愛を感じるお話…なのかと思って読み始めた前半と、後半とではガラリと印象が変わりました、ネタバレ無し読み推奨、以下の感想はややネタバレを含むのでOKな方のみお進みください↓
1と3の主人公はあまり落ち度が無く、単に置かれた場所が悪かっただけで不憫に思いましたが、今作は読み進める程ざまぁなお話に思えてきました。
そして、レインを罠に嵌めた人物の感情が単純な欲望のみで無く、胸中に秘めたどす黒く渦巻く愛憎が含まれているのがポイント!きっかけは唐突で物足りなく感じたけれど、ストーリー性とBL度は3作中一番高いお話に感じました!
あらすじに「BADENDオチ(主人公対象)」とありますが、全体に焦点を当てBLとして見ると、100%バッドエンドと言い切るには疑問符が付きます。
それはこのお話が単に酷い陵辱や可哀想の感想で終わらず、そこにある執念に切なさすら覚え、切れない罪と罰の鎖にしっかり「BL」が存在している事を感じられるからだと思います。
後半に隠された予想外のどんでん返しに驚かされて面白かったです、結局一番悪いのは誰で、一番可哀想なのは誰なんだろうね…?
(※私がDLしたバージョンは出版社がミネルバの「迷宮バッドエンドvol.2-復讐の花園-」です、登録されていないようなのでこちらでレビューしました。)
タイトルから結末が解る優しい作品、オーク姦モノのように見えますがそこはあくまで行き着く先でメインはパーティーの仲間達、とは言えオーク姦パートは駆け足気味でもう少しあっても良かったかも。
モブでは無く一人一人名前がありキャラが立っているので、列記としたカップリング要素があり、Hシーンにもそれぞれの個性や嗜好が現れているのが面白い。
「迷宮娼婦」と言う女性達が居るのもオリジナリティある設定だなと思いました、笑顔も交えながら彼女が話していた事が、まさか全部自分に降りかかって来るとは、この時のルーアは思いもしなかったでしょう。
…さて、ここからはイカれたパーティーメンバーを紹介するぜ!
ルーア
ロクデナシパーティーに配置された不運な主人公、やられっぱなしで終わらず腹黒さも見せるのが良かったです。
中の絵は髪色が濃く見え表紙と違うように感じてしまった、欲望で財宝を求めるタイプには見えず、パーティーは目的が同じもの同士で組むようなので彼の事情について知りたかったです。
シガー
パーティーリーダーのマッチョ斧戦士、ただでさえデカい肉棒はなんとジュエリーボックス状態!私が利用しているサイトは白抜き版しか無く感想をお伝え出来ないのが残念。
一番メインの攻めかも、欲望に任せルーアの小さな穴にデカ〇ンをブチ込み痛そうですが、ルーアを可愛がるようなセリフと、体格差好きとして体の絡み・体位は萌えに刺さる部分もある。
イクス
H大好きお調子者の盗賊、ルーアより少し大きい体格でロン毛のキツネ目、フレンドリーで第一印象は悪く無い。
言葉責めが得意で「愛し合おうね♡」などセリフの響だけは甘く優しく聞こえる箇所もあり、BLのLの錯覚を起こしそうになる。
ボルド
小柄で寡黙なパーティーの荷物運び担当、個性的なキャラデザで偏った性癖で輪姦に花を添える、挿入は無し、乳首を咥える口元がかなりリアルに描かれ上手でした。
セリフが侮辱よりはルーアのエロさを褒めているものが多めで、もはや娼婦以上に気に入られているよう、それらがこのバッドエンドストーリーを、「何故か悪く無いな」と思わせるポイントかもしれません。
彼らが言うような「また同じメンバーで」…という未来、それはそれでルーアにとって生き地獄のバッドエンドには変わらないけれど見てみたかったです、BLのLは薄く救いようも無いですが、時にはこのような刺激物も必要だと思います。