前作の「渇仰」で初めて宮緒葵さんの作品を読みました。執着攻めが大好きなので「渇仰」と「渇命」「ぱんつをはきたい3日間」の3冊を買いそろえてから読み始めました。レビューを読むとなんだか読み始めるのが恐ろしいような不安を抱えていましたが思い切って?読んでみてほんとーに良かったです。「渇仰」での達幸の凌辱強姦、「渇命」序盤の監禁なんてまったく可愛いもんだと感じてしまう圧倒的なラストに読み終わってしばらく胸がどきどきして放心してしまいました。こういう愛の形もあるんだな、と。達幸と明良にとってこれ以上の幸せは無いんだろうなと胸にしっくりくるラストでした。メリバなのかハピエンなのかは読む人によって解釈が分かれるところだと思われますが、私的にはハッピーエンドです。
執着攻めをなめてました。真の執着攻めを堪能させられました。宮緒葵さん、おそるべし。
夕映月子さんとみずかねりょうさんは本当に最強タッグだと思います。改めて。
物語は都会に疲れた燃え尽き症候群のスパダリ様と秘境のような田舎に住むゲイの青年というか少年の恋のお話。
とにかく甘々な夕映先生真骨頂のスロウラブ。
気持のすれ違い…というか田舎少年壱の1人片想いに思う存分モダモダキュンキュンさせられました。壱を取りまく環境も田舎だからこその保守的な感じが強いのかと思いきや、ラストでまさかの杞憂であったことがわかったり、全編通して安心して一気読みを楽しめました。
脇キャラがまたとても魅力的で…!みずかねりょうさんのイラストがキャラの魅力を最大限にひきだしていると感じました。
2人の続きがまた読みたくなるような素敵な作品でした。癒された~。
少年は神シリーズの1作目がこの「少年は神の花嫁になる」です。既刊7冊で完結しているのでこれから読まれる方はぜひ7冊全て揃えてから読まれることをオススメします。7冊分で1つの物語なので本来は分厚い1冊という感じ。読み出したら途中でやめることは困難です。私には出来ませんで5日間で7冊読破しました。先が気になるのにじっくり読みたくて、結末が早く知りたいのに読み終わるのがもったいなくて…。
途中ではバッドエンドを予感させる箇所がちょいちょい出て来てホントにドキドキというかヒヤヒヤというかさせられましたが、最後の1冊で全て納得のハッピーエンドになっていて爽やかな読後感を味わえました。
7冊目の「少年は神の国に棲まう」のあとがきに「最初の予想と違いハッピーエンドになった」的なコトが書かれてあり「まじか!?あっぶなー…」と思ってしまいました。バッドエンド物は絶対読みたくないので…。
ファンタジーが好きな方にはたまらないシリーズになると思います。BLという枠にはめるのが勿体ない。壮大かつ重厚で緻密なストーリーです。シリアスでありながらコミカルで時々噴き出してしまうほど。私のまわりの人にも読ませたいですが、まぁやはりがっつりBLなので数少ない同志にだけ読ませようと笑。
イラストも巻を重ねるごとにキャラの魅力が増し、7冊目に出てくるアーサーと樹里の息子が!可愛すぎて悶絶間違いなしです。
最後までかなり緊張を強いられますがハッピーエンドなので安心して読んでいただけます。
いやはや。ホントにほっこり幸せな気持になれるお話でした。
元ヤン同士の恋のお話ですが、主人公龍基の兄の子麗王がまた良い味出しまくりで…。
小さい子供が出てくる話は数多ありますが話し言葉にやたら「~でしゅ」「~ましゅ」ってつけまくる作家さんがどうにも苦手で…。「子育てしたことないだろうから仕方ないけどそんな話し方する3歳児まずいないから。編集さんもそのへんしっかりして欲しい…」って思っちゃうんですよね。しかし。さすがは小中大豆先生。3歳児らしい言い回しを鬱陶しくなくかつ可愛らしく、等身大の表現をされているなぁと感じました。
特にみんなでお寿司を食べているシーンのゴリと麗王の会話が…!可愛すぎて悶絶しました。
エロはとっても少な目なのでかわい恋先生の作風がお好きな方には物足りないかもしれませんが夕映月子先生や安西リカ先生推しの方にはご満足いただける作品だと思います。