BLよりTLを読んでた感じです。
絵柄がカワイイです。
コマ漫画みたいでストーリーを楽しむというより、同人誌のシチュエーション4コマぽいかな。話がわかりにくいのでストーリーものとは思わずに4コマ漫画ツギハギしてると思えば、急に状況や二人の心情がコロコロしててもそんなもんで流せそう。
友達同士の会話が一番良かったです。テンポもよくてネタも面白いです。
高校生の恋愛日常として読んで楽しめました。
ですが台詞内の改行位置がおかしすぎるて台詞がひたすら読みづらいです。
登場人物はキャラがあざといのではなくて、特に受けの表情や態度とかをあからさまに描いて「ほらこんなシチュ、萌えるよね!キュンとするよね!」って提示してる描き手の仕方があざといなー、同人誌ノリだなと感じました。
絵柄がかわいいのでそれも作風としてありなのかなとも思います。
個人的に、この本に限らずですが登場人物の幼児期の家庭環境(ネグレクト、家庭不和、性虐待等)を性格形成のきっかけとして出すお話とても多いですが、この本のようにチョロだしだけでそこまでお話に影響してなく、結局は単なるスパイス付け程度のように描かれるのが苦手です。ちゃんと登場人物と物語に影響と必要性がある作品はシリアスでもコメディでも関係なく説得力があって、慎重に描かれてて、なのでそれを描くのはとてもわかります。
でも私はこの本、ストーリーやBLとして同性で恋愛する絶対的意図が希薄なので、攻めの東山くんが受けを好きになる背景や絶対感があまり見られなかったので、より、受けを好きになるために家庭環境を重めにしたら読み手が納得してくれるだろう的に出されたなと感じてしまって、そこは個人的に嫌です。東山くんの生い立ちと恋愛観のモトだから描かれたんだと思いますが。
やおいですね。山なし、オチなし、意味なし。
気楽に何か読みたい時にはいいかもですが、私は読んでて色々ツッコミ満載で逆にしんどくなりました。
甘々設定なんですが…シンプルにそれだけです。
以下、辛辣めなのとネタバレ含みます。
先生デビュー20周年とのこと、おめでとうございます。なんですが、だからなのでしょうか。表現が20年前?みたいでストーリーも古い感じがします。
自ら26才立派なアラサーと言う「脂が乗った」芸能人攻め(アラサーて)、パパラッチ(日本にもいたんだ)、毎年選ばれる抱かれたい男ナンバーワンの攻め(魅力の尺度がそれ?!)、妊娠出産が「十月十日」の記述で終了!ポンと出た感。旧時代感あります。
主人公はあれだけ両親のような貿易の仕事したい!と就活してた割に、お金持ちの家で暮らし妊娠であっさり専業主夫になってなんだか大正時代の裕福層のお嬢さんみたいです。
そもそも主体性なく婚約者決定、囲われて妊娠子育てという仕立てで、親の決めた見ず知らずの相手との結婚育児という古い時代の家制度を単にガチャで出た人と番ったオメバに置き換えただけですけどね。
あんなに人気芸能人な攻めで、バレないように隠してるのに、迂闊に近場浦安の遊園地行って、そればれるよね(θ‿θ)?常にマスコミを気にしてパパラッチもいる世界観なのに。
最初わざとバラしたのかなと思ったのですがバレたあと受けがビビって今更に弁えて置き手紙で子供と逃げるので、なんで?どうしたの?と思います。
ゆるっとした感じにしても、どうしたのかな。思考と展開がよくわからないです。
文章も、オメガは「どことなく影のある妖艶さをまとう」割に受けは非モテ?未経験でむしろ庶民的でどうみていいのか。受けが弟を可愛がってたことを「自分の裸にある愛情」というのも意味不明でした。話の流れと文章についていけなくなってました。
秀先生の本、昔は面白かったのにどんどんざっくり残念な感じになって読まなくなったのですが、今作久しぶりに読んでみて、ご都合主義的なのと、本筋に関係ない食事(主に食材)のことがやたらに多く、エッチがあるあるになっててこの本はシュミジャナイかな。またシリアスもの読みたいです。