朝丘さんの本は『坂道のソラ』で始めて読んで、その綺麗すぎる世界に惹かれて『氷泥のユキ』を購入しました。
表現がうまいのか、朝丘さんの本は読むと背景がブワッと脳内に再生されるのがすごいです。
しかもその全てがあまりにも美しい。他の方も仰っていますが、透明感があるというか、どこか幻想的な美しさというか……。
また、ユキのキャラが健気で、可愛くて、でも素直になれない、まさに男の子!!って感じでとても良かったです。地の文もわりとフランクですし、セリフのテンポも良く、思わずクスッとなる場面も多々ありました。
氷山はかっこよすぎて読んでいるこっちも心臓ドキドキしっぱなしです。かっこいいのにオヤジだし、弱いところもあるなんて本当にずるいです。しかも後半デレッデレじゃないか!大好きです。
前半の切ない部分も、後半のしんどい部分も、全部ひっくるめてただただ好きなお話でした。
帯にも取り上げられているセリフ「これは、命に限りがあるから知られる絶対の幸福だよ」は、あまりにも名言だと思います。本当に胸にくる。
全部読んだ後に表紙をみたときの幸せな気持ちは、しばらく忘れられそうにありません。
まだ心臓がドキドキしています。
また、yoco先生のイラストが素敵すぎる……!
ユキも氷山も好みドンピシャ、読んでいるときのイメージと寸分違わぬビジュアルで、本当に神様かと。感謝しかないです。
取り留めのないレビューですみません。
正直、恐らく1番ここを見るであろう、未読の方々にとってはなんのこっちゃな乱文だと思います。
でも本当に心温まるお話です。
一読の価値があると思います。非常におススメです。また何度も読み返すと思います。