とてもとても胸がギュッとなる話でした。
映画1本見終わったあとの心臓のドキドキと同じものを味わってます。
とにかく、エドワードの健気さに涙、涙です。とにかく読んでいて辛かった……。
1章最後の、『人生で一番、幸せな時期といえたかも知れない。』この1行に込められています……
一途に思い続けたレイモンドとの再開では一方的にかすかな失望をされ、女性と結婚直前までいき、自分を捨てた母に重ねられ……。
エドワードがレイモンドとダンスするところもなんとも言えない気持ちになります。レイモンドは完全なる気まぐれ、そんな事わかっている。でも、ただ嬉しい……。エドワードが健気すぎて心痛みます。泣けます。
健気受け小説によくでてくる性格の悪い攻めじゃなかったのが好感度高いです。
いろんな方のレビューでもあるように、2人の別れのシーンが辛いんです。
あるだけのお金をコートのポケットに……大事な大事な指輪を託す……もうこれがレイモンドの心を表してますよね……。
最後、2人の再開は、もう手放しで嬉しかったです。
その後の、「歌姫」が私はお気に入りです。
エドワードにとって、幸せな瞬間は全くと言っていいほどない香港生活、レイモンドとただ会いたいと言って泣くエドワードに心痛みました。
でもとても心に残るエピソードで、読んでよかったと思いました。
「China rose」という話は、作者の方がタイトルとイメージをエンヤのChina roseからとったとあとがきに書かれていたので、聴いてみました。
曲を聴いて、なるほど、、、と。
歌詞は見てないのでよくわからないですが、曲全体がやわらかく包まれているような感じなんです。これはもう、エドワードのレイモンドに対する愛みたいだな、と個人的に勝手に解釈しました(笑)
もっと早く読んでいればよかったと思えるお話でした。読んでいない方がいればぜひ読んでください!