重い、重すぎる、、、
キャストから気になり前作から読みましたが、前作でも軽い作品では無かったけれど、父親を殺めた罪を背負いながら、すれ違い、結ばれる、切ないながらもハッピーエンドだったと思います。
ですが今作は続編ですが甘い要素はほぼないと個人的には思いました。
母に捨てられた天海に対して、陣内と弟が綺麗事で向き合わせ、天海の心が固まっていくシーンから切なかったですが、そこからの母親のシーン、、、涙を流さずには要られませんでした、、
家族が出てくるBLは基本重いですが、これはもしかしたら天海に救いが、、と読み手側も思ってしまう分ダメージが大きかったです。
陣内の真っ直ぐさが問題になるのは作中でも大事な部分なのですが、あまりに真っ直ぐな事に苦しむ天海が切なくて、読んでるこっちが辛くなりました、、、
恋人同士のHシーンでの
陣内、言っておくが、俺が自分から望んで足を開く相手は、お前だけだ。そこんとこ、わかってくれよな
という台詞、天海の珍しく素直な可愛らしい本音が見える甘い台詞かと思えましたが、母親のシーンからの大嫌いな我那覇に連絡をするシーンから、、、この台詞を言った天海があの行動を取ってしまうまで天海は心がボロボロになってしまったんだな、と。
また罪を犯して這いつくばりながら上り詰めた兄と、辛いことはあったのかもしれませんが、金持ちの再婚相手にぬくぬくと育てられた弟の対比もなかなかでした、、、
最後も救いがあるのか、ハッピーエンドなのかと言われると、違う気がします。2人は結ばれる、そしてきっと互いを離さない、だが終わりに向かっていく、と、
きっと2人は幸せなんだけれども、幸せな未来は見えない、そんな捉え方をしてしまいました、、メリーバッドエンドですね。
私自身シリアスなBLが好きなこともありますが、御都合主義のハッピーエンドにはならない、どうか幸せになって欲しいと願ってしまう、
読んだ後に胸にジーンと余韻が残り、考えさせられる、名作でした。
個人的に加持と那波がめちゃくちゃ好きです笑