戸崎映先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
世話焼き 3
ツンデレ 2
エロ 2
な感じだと思います。
ミヤマさん×キュースケくんのカプです。
人喰いの竜人族であるキュースケくん。しかし、拒否反応が出てしまい人を喰うことが出来ない。人を喰えない竜人は追放されてしたう為、父親からの最後のチャンスとして人間界で人を喰ってこいと言われるが…。
受けのキュースケくんは人喰いの竜人族で、比喩とかではなく、人を食材として食べている種族のようです。しかし、キュースケくんは味の好みとかではなく、身体が受け付けないのか、拒否反応が起こってしまい人を食べることも指先を舐めることすら出来ません。
拒否反応というか、もはやアレルギーのような感じだと思うのに、追放を免れたければ20歳の誕生日までに人を喰えと言う父親。これが誇り高き人喰いの竜人族なんですね…。
キュースケくんが指を舐めても拒否反応が出ないミヤマさん。ミヤマさんを食べようと思ってはいるが、ミヤマさんの言葉に、勇気付けられたりして、なかなか食べることに踏ん切りがつかないキュースケ。でもミヤマさんは何故か食べられることに意外にも積極的で、外食ばかりで栄養が偏っているから、食生活を改善してから食べていいよ、と言い出すのには、キュースケくんから貰った「お弁当のお礼」と釣り合っているのかどうか?
ミヤマさんに竜人だとバレた時はツンツン具合が高かったツンデレなキュースケくんですが、ミヤマさんの食生活を改善の為、料理を作ったり、ミヤマさんが動画配信でストーカー被害?に遭って落ち込んでいた時に慰めたり、ツンデレだけど世話焼きな一面もあるので、2人の仲は結構甘めだと思います。
人喰いだけでなく、感情の変化で体液の味が変わる竜人。ミヤマさんとのキスで唾液が甘くなったり、逆にミヤマさんを食べなくてはいけないと思うと苦くなったりするので、キュースケくんの味で、秘めてる感情が筒抜けになっているのが、設定として面白いので、是非とも読んでほしいです。
榎木えのすけ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
健気 5
エロ 3
恋愛 2
な感じだと思います。
シンヤさん×シュウくんのカプです。
職を失った時、会員制クラブのキャストにスカウトされたシュウくん。クラブのオーナーであるシンヤさんとの面接と実践を受け採用されてシュウくんは、クラブのルールとして「恋をしないこと」を教えられる。
まず、前職がカフェの店員だったシュウくん。スカウトマンに若干押し切られた感があるとしても「誰かの役に立てるかもしれない」という理由でクラブのキャストを引き受けたスタンスには驚きましたね。
他作品でのこういったクラブのキャスト達はお金や快楽目的が理由で働いていたりするので、シュウくんの奉仕精神はある意味凄いですね。
クラブのルールとして「恋をしないこと」とありますが、シュウくんはかなり早い段階でシンヤさんのことを意識してる感じですね。
シンヤさん以外の人とのキスを拒んだり、シンヤさんの特別になりたい、喜んでもらいたいと、ナンバー1を目指そうするのは、健気過ぎでは?と頑張る方向性に少しびっくりしました。
しかしシンヤさんは、恋をしないルールからシュウくんへの執着めいたものが何なのか少し分からない感じだったので、恋愛描写は少しふんわりしていて、2人は恋人同士になったのかな?と、明確な関係性がちょっと分かり辛かったです。
キャストとして、客との絡みはありますが、最後まで身体を繋げるのはシンヤさんとしかしていませんので、シュウくんの健気過ぎる姿を、是非とも読んでほしいです。
凪良ゆう先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
擦れ違い 4
不器用 3
エロ 1
な感じだと思います。
阿久津さん×水野さんのカプです。
20歳の時に出会った阿久津さんと水野さん。相性の良さから自然と惹かれ合い、同棲も始まり、2人の関係はずっと続くと思われたが…。
今作は新装版とのことですが、旧版の方は未読となります。
攻めの阿久津さんと受けの水野さん、年齢を重ねながら、それぞれの視点で物語りが書かれていき、最初の出会いは20歳。それから同棲し、阿久津は会社員、水野さんはフードスタイリストのアシスタントとなり、時には喧嘩もするけど、それでも上手くやっていた。それでも色々な思いや擦れ違いが重なり、阿久津さんの25歳の誕生日の時に別れてしまいます。
しかし、その後も再会し、お互いに秘めた思いを抱きながらも相手のパートナーの存在などから、表面上は友人関係を続けていきます。でもやっぱりお互いの言動に意識してしまう。そんな2人の15年の歳月を経ての復縁ものなのですが、やっぱり物語り終盤でやっと復縁するので、それまでの間のやり取りは阿久津さんに奥さんがいたり、水野さんも新しい恋人が出来たりと、色々とモダモダモヤモヤしてしまいました。
阿久津さんも水野さんも、良くも悪くもタイミングが重なって、別れてしまったり、再会しても相手にパートナーがいたり、相性の良さだけではどうしようもない、もどかしさに終始萌えを感じることは出来なかったですね。阿久津さんと水野さんの擦れ違いもですが、阿久津さんと奥さんの擦れ違い描写などもあるので、読んでいて少ししんどくなってしまいました。
阿久津さんと水野さんはゲイでしたが、女性同士でも異性愛者でも、恋愛というものはタイミングの良し悪しに左右されてしまうのかな、と色々と考えさせられるリアルな心理描写や人間関係、恋愛模様など、読んでみては如何ですか。
まちば先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
ツンデレ 3
不器用 3
クズ 2
な感じだと思います。
獅子堂さん×ひかげさんのカプです。
見た目、スタイル、頭も良いのにクズな性格の所為で恋愛は長続きしない医大生の獅子堂さん。そんな獅子堂さんに面と向かって、クズだと言い、口喧嘩ばかりする喫茶店員のひかげさん。見た目は満点、性格は0点な2人だが…。
性格や言動は気が合わず、顔を合わせると喧嘩ばかりの2人なのに、あることがきっかけで身体を重ね、身体の相性の良さからセフレになります。
獅子堂さんは、無理だと思ったら、友達でも付き合ってる相手でもあっさり切ってしまう為、別れる相手への配慮などが無いクズな性格です。
しかし、ひかげさんの強気な言動とは裏腹に繊細で不器用、更には過去のトラウマを知り、少しずつ相手への考えが変わったり、不器用ながらもひかげさんを気遣うようになります。
表紙下に、まちば先生からのキャラクターへの詳細などが書かれていて、ひかげさんのトラウマの相手である乾先生のことも書かれています。
本編での幼馴染の先生との会話や言動、生い立ちなどの設定もあるようで、まちば先生からの思い入れも感じるのですが、今作では、乾先生への焦点が殆ど当たっていないので、今のところはやっぱり好感が抱き辛かったですね。
獅子堂さんもひかげさんもお互いの言動に少しずつ意識して惹かれていくけど、2人共が不器用だから、これは恋なのか?となっちゃいます。でもだからこそ、それが恋だと自覚する瞬間が凄く良いので、是非とも読んでほしいです。
待望のシュガーフリークの下巻、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
優しさ 5
すき 4
しんみり 2
エロ 1
な感じだと思います。
上巻に引き続き、透真くん×スズくんのカプです。
透真くんのことが好きだと自覚したスズくん。透真くんに好きになってもらいたいと、手伝いやご飯を作ろうしたりして、色々とアピールするが…。
上巻の時からですが、無邪気でピュアなスズくんが相変わらず可愛いです。透真くんへの恋心を自覚し、好きになってもらいたいと、役に立つアピールをする姿がまた愛おしい。でも色々も失敗しちゃって、その度に透真くんの塩対応かと見せかけて、垣間見える優しさに、スズくんの内心で透真くんへの「すき」がめちゃくちゃ溢れててやっぱり可愛いです。
透真くんも、上巻では塩対応だったけど、スズくんの無邪気な姿や好感的で素直な言葉に、徐々に心を開いたり、コンプレックスを和らげてもらっていたりして、表情が柔らかくなったり、スズくんに向ける優しさや好意が読み取れるようになるので、思わずドキッとします。
スズくんと一緒にいるメダマ様の存在やスズくんが抱えてる問題など、2人で解決しようと頑張るのですが、それが解決するとスズくんが消えてしまうかも…と、少ししんみりする描写もありますが、ちゃんとハッピーエンドになるのでご安心を。因みに2人の想いが通じ合うので、作中では一度だけですが、絡み描写も少しだけあります。意外にも真っ白修正では無いので、一度だけの絡みでも有難いですね。
スズくんを気遣う、透真くんの優しさ。透真くんに向ける、スズくんの素直な賛辞に込められた優しさ。2人の優しさに胸キュンだったり可愛かったり、心がほっこりじんわり温まるので、是非とも読んでほしいです。
みっしぇる先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
初々しい 3
擦れ違い 2
エロ 2
ヤンデレ 1
な感じだと思います。
伊吹くん×凛くんのカプです。
幼い頃から、人が近付くと赤面してしまう伊吹くん。そんなある日、過去のことを知る、凛くんが転校生として現れて…。
凛くんの提案で赤面が治るように特訓をすることになった伊吹くん。ただ見つめ合うより、もっとドキドキすることをすれば慣れるかもと凛くんにキスをされてしまいます。
何故ここまでしてくれるのか、伊吹くんに尋ねられた凛くんの答えは、やっぱり伊吹くんに想いを寄せていた凛くん。
しかしその告白への伊吹くんの答えに、若干擦れ違いのような感じになってしまいます。
その後、想いが通じ合い付き合うことになっても、伊吹くんの恋愛経験不足から、また擦れ違いみたいな展開があります。
陽キャなギャルっぽい感じの凛くんですが、伊吹くんを翻弄する煽り受け、誘い受けっぽい感じでした。でも、なかなか手を出してこない伊吹くんにたいして、絶対逃がさない、と思っていたり、忘れられないように自身を伊吹くんに刻みつけたい、と言う時の表情からほんの少しヤンデレっぽい一面が垣間見えた気がします。
伊吹くんは赤面を隠す為に、他人との接触を避けていたことから、恋愛方面での経験やリードの仕方などが分からないのが何とも初々しいですね。それに勘付かれて凛くんに翻弄されるのですが、絡みの時にプツンと何かが切れたのか、りんちゃんを全部食べたい、とちょっとSっ気な雰囲気がありました。
相手に対してドキドキしたり、格好良いところを見せようと頑張ったり、男子高校生要素たっぷりな初々しさを、是非とも読んでほしいです。
待望のカリギュラの恋の第3巻目、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
溺愛 4
甘々 3
SM 2
な感じだと思います。
前作に引き続き、堂山さん×成瀬さんのカプです。
恋人同士で、ご主人様とMの関係を楽しみ、甘い幸せな日々を過ごしている堂山さんと成瀬さん。しかし、2人の周りで怪しい影が付き纏い始め…。
甘い!幸せ!そして相変わらず、プレイはソフトなSMなのに、絡みが濃密で濃厚で勿論エロいです。
前作で嫉妬や執着心を覚え、そんな感情を抱いている自身に戸惑っていた堂山さんですが、それを成瀬さんと2人で乗り越えたからこそ、今作では嫉妬していることや独占欲をハッキリと言い切っている堂山さんのSっ気は勿論だけど、スパダリ感や溺愛具合に拍車が掛かっているので、それに伴い2人の甘々描写もパワーアップしています。
しかし、今作では2人の周りを彷徨く怪しい影、いわゆるストーカーが登場するので、その展開や描写で、堂山さんと成瀬さんの甘々な日々に少し水を差されてしまいます。
でもやっぱり2人の、ご主人様とMの関係やお互いを想い合う愛、それぞれの成長や格好良い言動などが素敵なので、是非とも読んでほしいです。
待望のHate My MIA!の4巻目、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
ラブラブ 3
エロ 3
笑い 3
ドタバタ 2
な感じだと思います。
前作に引き続き、舞沢さん×宮さんのカプです。
宮さんは舞沢さんと別れたつもりで、舞沢さんはオナ禁を強いられていると勘違い。まさかのシリアス展開?だった前作からの続きである今作。でもやっぱりシリアスのシの字もないくらい、宮さんの舞沢さんへの想いの強さと舞沢さんの呆れて笑っちゃう程の勘違いと欲望の暴走で、2人の仲は更にラブラブになります。
宮さんから別れを告げられたと露ほども思っていない舞沢さん。オナ禁のご褒美という下心もありますが、しっかりと宮さんの誕生日の用意をしたり、ケーキのメッセージに「最愛の宮」と書いてもらっていたり、宮さんを家族に紹介するつもりでいたりと、シリアスクラッシャーなイメージが強いですが、何だかんだ宮さんのことをちゃんと想っている舞沢さん、見直しました。
でも家族への紹介で、またもドタバタ展開とそれを解決するコメディ展開には笑っちゃいました。
描き下ろしでは灯人さんが、宮さんをあんなにも気にかけている理由などが描かれていますが、それよりも叶人さんが灯人さんに向けた言葉の真意や本心がめっちゃ気になりますね。そういうことですか?
巻数を重ねる毎にドタバタでカオスでシリアスさ皆無。そして舞沢さんと宮さんのラブラブ具合もパワーアップしていっているので、どんな展開、波乱になっても2人なら大丈夫だなと思わされちゃうので、是非とも読んでほしいです。
淀川ゆお先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
三角関係 4
ストーカー 3
切なさ 1
エロ 0
な感じだと思います。
タイトルの通り、楯くん、光永くん、八守くん、それぞれがストーカーで、それぞれにストーカーされている三角関係物です。
あとがきにも書いていますが、淀川先生がSNSにアップしていた作品なので、元々読んだことがあるのですが、それでもやっぱり設定、キャラクター、愛憎と歪んだ三角関係が堪らないですね。
八守くんは、ストーカーしている光永くんの捨てた物を収集したり後をつけて盗撮したりして、3人の中で1番ストーカーらしいストーカーって感じですね。
光永くんは、ストーカーしている楯くんとの会話を録音したり、友達でもあるので、隙を見て間接キスを狙っているので、録音はともかく、少し拗らせた独占欲強めな好意を寄せている感じですね。
楯くんは、ストーカーしている八守くんに意識してもらう為に、光永くんをストーカー中の八守くんの邪魔をしたり、それをきっかけで、何かアクションをしてこないかと、ウズウズ待っていたりします。
因みに、単行本では各話のおまけとして描き下ろし漫画が2ページ程収録されています。
あと、絡み要素はほぼ無く、光永くんが楯くんの録音した声で抜く描写があるくらいです。
それぞれ一方通行の三角関係だけど、他の1人の存在が良くも悪くも意識せざるを得なかったり、利用したり、愛憎が絡んだりして、歪み具合が最高です。
タイトルに表記されていますが続き物で、本編最後のページがまさにストーカー物の醍醐味のようなページだなと思いました。これからどんな展開になるのか、めちゃくちゃ楽しみなので、次巻も買わせて頂きます。