大西ジロ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
流され 3
絆され 3
エロ 2
横暴 2
な感じだと思います。
ルヒャトラさん×ライネくんのカプです。
友達が1人もいない魔法使いのライネくんは、悪魔を召喚して友達になってもらおうとする。しかし、召喚に成功したが、現れたのはデカくて横暴なルヒャトラさんだった。それでも友達になってもらおうと頑張るライネくんだが…。
受けのライネくんは本好きで、本ばかり読んでいたことで、友達を作ることが出来ずにいた陰キャな魔法使いです。しかし悪魔を召喚して友達になってもらおうとする発想はなかなか凄いですね。でもルヒャトラさんと街に出掛けた時に人の目が怖いと動けずにいたのは、ちょっと怯え過ぎで、その理由もそうなった原因もそこまででは?とライネくんの陰キャ言動が気になってしまいました。
攻めのルヒャトラさんは悪魔だからか、殺戮や破壊などを好んでいたり、傲慢な言動をしますが、ライネくんと友達にならないと魔界に帰ることが出来ないので、不満げながらもライネくんに付き合ってあげます。
物語り序盤で、ライネくんの血で興奮したルヒャトラさんに素股されてしまうライネくんですが、友達とはこういうことはしない、と物語り終盤まで身体を重ねることはありません。でもお互いに流されたり、絆されちゃたりして、キスはしちゃったりしてます。
特に喧嘩した後、ルヒャトラさんがライネくんにキスをしたら、ライネくんが「仲直り?」とちょっと盛り上がってる2人が可愛かったです。
流されながらも陰キャなりに頑張っているライネくんとそんなライネくんに絆されていくルヒャトラさんの友達以上の関係性がぎこちなくも可愛らしく、でもエロさもあるので、是非とも読んでほしいです。
長月ひより先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
グイグイ 3
甘々 3
チョロい 2
エロ 1
な感じだと思います。
雨癒くん×遥陽くんのカプです。
両親が運命の番で結ばれ、幸せな姿を見てきたアルファの遥陽くん。その為、自分自身も運命の番に強く憧れ、運命的な出会いをしては、オメガと付き合って別れる、の繰り返し。しかしある日、付き合っているオメガとの別れ話で拗れてしまいアルファ用の発情促進剤を身体にかけられてしまって…。
今作はオメガバース作品ですが、攻めの雨癒くんも受けの遥陽くんもアルファ同士です。
受けの遥陽くんは、運命の番に憧れていて、色んなオメガと付き合ったりして恋多きアルファって感じのプレイボーイかと思いましたが、角でぶつかった出会い方や本を探している時に手が触れ合う、の様な少女漫画でありそうな出来事にドキッとしたりときめいちゃったりして、脇役キャラの双子からも運命バカと認識されているくらい、少しチョロい言動が可愛くて好感が持てます。
攻めの雨癒くんは幼い頃から遥陽くんに想いを寄せていましたが、アルファであることから、遥陽くんから「雨癒は運命じゃない」と言われてしまっていました。しかし、ラット状態の遥陽くんと身体を重ねたことで、我慢することを止め、グイグイとアプローチを開始します。
最初こそ、アルファだから、運命の番じゃないから、と雨癒くんを拒んでいた遥陽くんですが、雨癒くんの真摯な想いが伝わり、ちゃんと検討する、と応えている遥陽くんの真っ直ぐさも相俟って、何気に甘々な2人だなとホッコリしました。
しかし物語りの展開上懸念していたことが起こったりして、少ししんみりとする描写もありますが、アルファ同士だからと諦めることなく、お互いを選び結ばれる雨癒くんと遥陽くんのクスッと笑えたりもする甘さを、是非とも読んでほしいです。
にこ山P蔵先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
執着 4
ブラコン 3
エロ 3
な感じだと思います。
柊梧くん×千波くんのカプです。
親の再婚で義兄弟となった兄の千波くんと弟の柊梧くん。ブラコンだと言われる程仲が良く、千波くんがSubだということで、柊梧くんの過保護っぷりが凄まじいです。しかし柊梧くんに迷惑はかけられないと、そろそろパートナーを探そうとする千波くんだが…。
今作は義兄弟によるDom/Subユニバースもので、ブラコン要素や執着具合が凄まじいです。
受けの千波くんは、柊梧くんを自慢の弟だと誇っていて、迎えに来た柊梧くんが「迷惑?」とシュンと落ち込んでしまうと、その顔はズルい、とズキュンとしちゃうようなブラコンです。
しかし攻めの柊梧くんは、読んでいて薄々察するのですが、千波くんの言動を把握している様な感じだったり、千波くんの危機に絶妙なタイミングで登場したりなど、千波くんに対する凄まじい執着具合が垣間見えます。
柊梧くんからの誕生日プレゼントにぬいぐるみなんて、もう物語ってますよね。
徐々に明かされていく柊梧くんの秘密。再婚による家族だが、両親共々仲が良いからこそ、壊しちゃいけない関係。その所為で葛藤する柊梧くんですが、優しくておっとりしている千波くんが、2人で地獄に落ちると答えを出すのが、禁忌的でゾクっとしました。
結ばれて幸せそうな2人ですが、結末や両親からするとほんのりとしたメリバ感があって、可愛らしさと仄暗さが絶妙なので、是非とも読んでほしいです。
待望のオメガ三兄弟シリーズの次男編、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
エロ 5
ツンデレ 3
包容力 2
Mっ気 1
な感じだと思います。
大智さん×巡さんのカプです。
アルファ嫌いの巡さん。しかし、仕事中に出会ったアルファの大智さんのことが何故か気になってしまう。更には、発情期を迎えてしまった場に居合わせた大智さんと身体を繋げてしまう。そしてその後も発情期中の相手をしてもらうことに…。
今作はオメガ三兄弟シリーズの次男である巡さんのお話で、物語り冒頭は既に夫婦になっている大智さんと巡さんですが、メインは2年程前に遡って、大智さんと巡さんが出会い、どのように結ばれたのかが書かれています。
前作は長男の芹さんのお話でしたが、一応未読でも今作が読めるようにはなっていますが、芹さんと後に夫になる尚史さんとのある出来事が少し書かれているので、少し違った印象を抱くかもしれません。
アルファ嫌いで意地っ張りな巡さんですが、大智さんと出会い、徐々に惹かれていっているツンデレ言動が可愛いですね。そんな巡さんを、見た目は輩って感じで俺様っぽいが、優しく接する大智さんの包容力が格好良くて素敵です。
タイトルのままだと猛獣な大智さんと無自覚Mの巡さんですが、2人ともあまりそういった印象は抱かなかったです。
アルファであり体力的にも何度も挑んでくる大智さんはある意味猛獣でしょうが、オラオラ系な傲慢さとかは無いし、巡さんも大智さんに責め立てられて内心喜んでいたりしますが、そこまでMっ気は強くないかなと思いました。
前作でも書かれている芹さんのある出来事がきっかけで、大智さんに酷いことを言ってしまう巡さん。でもやっぱり大智さんの包容力と意地っ張りなりにちゃんと素直に謝っている巡さんが愛しくて可愛いので、2人の相性の良さを、是非とも読んでほしいです。
待望の鬼上司・獄寺さんは暴かれたい。の5巻目、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
しんみり 3
エロ 2
下着 2
甘さ 1
な感じだと思います。
前作に引き続き、庄司さん×獄寺さんのカプです。
前作でラブラブ度が増した庄司さんと獄寺さん。しかし獄寺さんの兄の伊吹さんに庄司さんとの関係がバレてしまっていて、しかも別れろと言われてしまっていて…。
完全に一波乱ありそう、でも庄司さんと獄寺さんなら大丈夫、だと思っていたのですが…大丈夫じゃなかった!
あとがきで、あらた先生が書いていますが、5周年という記念すべき時に、まさかの庄司さんと獄寺さんが別れているなんて、誰が予想出来たでしょうか。しかも別れたまま次巻に続いてしまったので、モヤモヤ感としんみりさが半端無いですね。
庄司さんは勿論だけど、別れを切り出した獄寺さんもやっぱり庄司さんのことが忘れられなくて、1人でシちゃってるのが切ないですね。また2人が結ばれることを信じて、次巻も買わせて頂きます。
待望の発育乳首シリーズの続編、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
乳首 4
甘々 3
エロ 3
複数プレイ 2
な感じだと思います。
攻め3人×会社員によるタイトル通り乳首責めが堪能出来る、発育乳首シリーズ。発育乳首とその続編の白蜜管理、蜜肌開発、舌蜜教育に続く今作が発育乳首〜秘蜜旅行〜です。
今作は、サブタイトルにもありますが香港出張ということで、仕事ではありますが、旅行や観光要素、飯テロ的な要素もあります。
世界的財閥企業のラォングループとの商談の為、桑名さんから香港出張に誘われた桐生さん。その為、香港滞在中は比較的に桑名さんと一緒に行動している描写が多いです。でも途中から坂本さんと叶野さんも勝手に香港に来るので、攻めそれぞれと桐生さんのやり取りや絡みはちゃんとありますのでご安心を。
しかし今作は特に、桐生さんに対する坂本さんの心理描写やそれに伴う2人の仲が珍しく甘めでしたね。そして何と言っても、シリーズ5作目にしてやっと坂本さんが桐生さんと、本当の意味で最後まで身体を繋げたことに、感無量でした。
元々、桐生さんに対して溺愛している桑名さんと叶野さんの甘々具合も良いのですが、普段の言動がクズめな坂本さんだからこその甘い言動にはドキドキしましたね。普段なら言い返したりする桐生さんも、少し素直になっているのが凄く愛おしいですね。
前作、前前作と脇役キャラに身体や乳首を狙われてしまう桐生さん。今作でも脇役キャラのウェスリーさんに目を付けられてしまって、ほんのり絡み描写があるのですが、まさかの手口に驚きましたね。
しかし、ウェスリーさんと双子の兄のヨウさんの関係性がめちゃくちゃ気になってしまったので、個人的には双子の話が読んでみたくなりました。
攻め3人と桐生さんの関係性は変わらないのに、それぞれの桐生さんへの甘い想いや乳首責めの濃厚さなど、シリーズを追う毎により濃密で凄艶になっていく描写に目が離せなくなるので、是非とも読んでほしいです。
たけはらひなこ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
可愛い 3
甘々 3
エロ 3
しんみり 1
な感じだと思います。
圭人くん×日向くんのカプです。
アイドルとして人気を博している日向くん。しかし、キラキラしていない素の自分を愛してくれる人はいるのか、と思い悩んでいた。そんな時、味覚を失った人間は、運命の人だけを甘く感じるようになる、と言う都市伝説に憧れていて…。
今作はケーキバース物で、攻めの圭人くんはフォークで、受けの日向くんはケーキです。
しかし、フォークとケーキという体質の人達が認知されている世界観ではなく、あくまでフォークの体質が都市伝説扱いされている世界観です。なので、圭人くんと日向くんもネットで調べて、どうやら自分達はフォークとケーキと呼ばれているらしい、という認識です。
アイドルとして一流の仕事をしている日向くんだけど、会社の方針で可愛い王子様キャラで売り出したい為、格好良い趣味よりファンシーな趣味を持てと強要されてしまい、素の自分を見せたら嫌われしまうのでは、と思うようになってしまいます。
その為、圭人くんから甘い味がすると言われ、都市伝説の「運命の人だけ甘く感じる」という内容に、圭人くんが運命の人なら素の自分も愛してくれるのではないかと捕食関係を持ち掛けます。
他のフォークが現れたりして、少ししんみりする描写もありますが、少しずつ圭人くんと日向くんの距離が縮まり、食事ではないキスをしたりするドキドキな関係が可愛いし、都市伝説の運命でも、2人の仲は終始甘々なので、是非とも読んでほしいです。
凪良ゆう先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
焦れったい 3
クズ 3
エロ 2
甘さ 1
な感じだと思います。
瀬名くん×阿南先生のカプです。
今作は2009年に発行された「未完成」に番外編を2作品収録した新装版で、元々の「未完成」も未読だったので、今作ので初めて読みました。
高校2年生の瀬名くんは、友人がバイトをしている夜のクラブに出掛ける。しかしその日は男性オンリーのイベント中で、ゲイではない瀬名くんは人間観察をしていると、その中に英語教師の阿南先生を見付ける。自身の家庭環境や鬱陶しい彼女のことにイラついていた瀬名くんは、憂さ晴らしに阿南先生に声を掛けるが…。
17歳で生徒の瀬名くんと27歳で教師の阿南先生。年齢歳、立場、男同士、色んなことが壁になっているし、そもそも阿南先生が教師として大人として、瀬尾くんのアプローチに一線を引いているので、なかなか恋愛的な進展は焦れったいものがありますね。
今作は攻めの瀬名くん視点で書かれていますが、未成年で考えの青さや無謀感が凄いですね。正に未成年、学生だなと思わされる言動の数々ですが、その気が無い彼女達に対してなど、なかなかのクズっぷりだなと、そこまで好感は抱けなかったですね。
若干瀬名くんの無理矢理で身体を繋げてしまう阿南先生。2人の関係性や取り巻く環境の所為で、結ばれることがないのにはやはり切なかったですね。
でも、それから月日が経ち、2人が再会する時には瀬名くんが22歳になっているので、2人の関係はまた変わっているのに、それでもやっぱりなかなか踏み出せないでいる2人が焦れったかったですね。
同時収録されてる番外編は、本編後で一緒に暮らしたり、甘えて甘やかして、本編よりは2人の甘いやり取りが読めます。
登場人物みんながどこか不完全で未完成な言動をしていて、良い所も悪い所も心理描写も細かに書かれていて、2人の関係の行く末に目が離せなくなるので、是非とも読んでほしいです。
ウジチャンマン先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ラブラブ 5
勘違い 4
コメディ 3
エロ 3
な感じだと思います。
清影さん×大吉くんのカプです。
仕事を終え、行きつけのバーに立ち寄った清影さんは、見慣れない店員の大吉くんに目を奪われてしまう。大吉くんの方も清影さんのことが気になるのか積極的にアプローチをしてくる。そして2人はその夜身体を重ね、運命的な出会いを遂げるが…。
カバー裏のあらすじに、大吉くんからの「驚愕の事実」を打ち明けられるの書いていたので、何だろう?と思いながら読み進めましたが、根本的に今作の世界観が、オメガバース物だったことに、あぁそっちか…!ってちょっと驚きましたね。確かに運命?ですね。
しかし、元々オメガバースの世界で、アルファもベータもオメガも存在するので、大吉くんが世界初のオメガ、とかそういう「驚愕の事実」では無かったので、そんなにびっくり要素でも無いかなと思っていましたが、もう一つ、オメガの大吉くんが、ベータの清影さんをアルファだと勘違いし、更には運命の番だとも思っている展開には、そうなる?と驚きで笑ってしまいました。
だが、それ以上に、えぇ!?という展開にはまた笑ってしまいましたね。その後に、モブの「そんなことある?」のリアクションにはめっちゃ笑ってしまいました。
今作は所謂?勘違いオメガバースで、ラブコメ要素に思わず笑ってしまいました。でも清影さんも大吉くんもお互いを想い合ってラブラブだからこそ、勘違いや騙しているのでは…という罪悪感の所為で少ししんみり描写もありますが、基本的にはクスッと笑える2人のラブラブ具合にホッコリニンマリしますので、是非とも読んでほしいです。
櫛野ゆい先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
健気 2
エロ 1
な感じだと思います。
ディーノさん×リオネルくんのカプです。
魔力を持たない第三王子のリオネルくん。竜騎士になることを夢見て、竜騎士学校に特例で入学することが出来たが、魔力が無いだけでなく第三王子ということで周りの同級生達となかなか打ち解けずにいた。そんな時、編入生のディーノさんと出会い…。
今作は、竜とペアを組み国を守る竜騎士を目指す、竜騎士学校を舞台にしたファンタジー物で、人間の他に竜族やエルフなどの種族も登場し、魔力ということで魔法も存在します。
受けのリオネルくんは、魔力が無いながらも直向きに竜騎士を目指す第三王子です。しかし、過保護な家族や当たりのきつい同級生など、竜騎士の夢はなかなか茨の道です。
そんなリオネルくんが、竜族のディーノさんと出会い、パートナーとなり竜騎士になっていくのかと思いきや、それだけではなかったです。
実は、竜騎士学校の生徒が行方不明になっている事件が人知れず起こっていた為、それを調べているリオネルくん。
更には、百年前にダナンという町を襲った銀竜「ダナンの悪竜」の存在など、様々な者の思惑や事件の真相。一転二転する展開や魔法によるバトル要素も少しあり、世界観に引き込まれるので、是非とも読んでほしいです。