受けの進藤が特に良かった。
進藤は普段、周りの期待に応えるために仕事のできる男、自慢したくなる彼氏等、持ち前の内面もイケメンな性格を活かして完璧イケメン男子として取り繕っていたが、
やはり愚痴など甘えたいときはあって、「よしよしされたい…」と思うのであった。
攻めの配信者Kこと榛名の声に癒されたときの進藤がホワホワと花をまき散らしてニコニコしているのが激かわ。
進藤は彼女と同棲していた経緯があり、別れてから1人で寝るのが寂しくて眠れないことがきっかけで配信を聞くようになる。
なんかそこらへんから合法的なノンケNTR感堪んねえな!と少しなる。
中身は案外かわいいという受けの描写や絵柄でますますそう感じ、
その後、榛名の口から彼女がいた頃から気になっていたと告白されたあたりで、自分史上最高なノンケNTRとなりました。(変態)
進藤がパシッと榛名のストーカーからカッターを取り上げるところなどカッコいいところなどがさらに女性を男らしく守ってきたんだろうなとか、ストーカーに物腰柔らかに対応しようとしているところとかが、できる男や育ちの良さを感じさせてさらに興奮する材料となりました。(変態)
エッチのときは男らしくも、
えっ、そんなんで今まで抱いてたん⁉︎というくらい榛名に淫らにアンアン喘がされ、攻めのイケボで達してしまうところ、後ろが初めてなのに気持ちよくなっちゃうところとか、そんな敏感なのによく抱く側だったな!とか、こちらも興奮しまくり。
受けてる姿もかわいいですが、きちんと社会人男性としての雄もきちんと残しての男前受けだったのでとてもよかったです。
年上受け特有の攻めへの抱擁感も堪らんです。
攻めもめっちゃエッチでした…!
筋肉×筋肉が見たいなーと思い、試し読みで1ページ目から受けが攻めに拉致されるという急展開とコメディ感に惹かれて買いました。
肝心の筋肉はこれでもかという濡れ場で思う存分描かれていました。満足。線がはっきり出てるガチムチな感じの筋肉でした。自分的には薄すぎず、厚すぎない筋肉でした。お尻は筋肉でプリプリの丸いお尻です。
裸体の描き方上手で綺麗なので筋肉を求める方オススメです。
濡れ場は汁や擬音がすごいです。激しい感じが伝わってきます。会話見ながら絵を見てると、正直擬音がジャマだなと思うところが時折りあったのですが、逆に会話読まずに擬音と絵だけで読み進めるとエロ度MAXになったので、2度読むとちょうどよいかもしれません。
表紙やタイトルからストーリーはあまり期待していませんでしたが(おい)、エロの邪魔にならぬよう、でも描くところは描いた、無駄のない感じで良かったです。攻めの過去も少しずつ話の中で軽く出ていく感じでした。攻めに受けがツッコむ、かけ合いがおもしろいです。
登場人物について、
受けの大沼栄吉は開業医として働いてるのもあってか、常識人でかつ包容力があります。作中で「お父さんみたいな人」と従業員の看護師が話していて、暴走する攻めを嗜めたり、暴走思考の会話にもきちんと反応したりと面倒見の良い人です。
顔も栄吉という古風な名前に似合う感じで、ゲイ受けしそうなビジュアルです。短髪にラウンドヒゲにガッシリとした体躯で、本人は女性にはモテないと言ってますが、2丁目へ行けば間違いなくモテモテな感じです。シンヤの会社社長の女性にモテそうな見た目とはまた違うタイプのイケメンです。
もちろん、受けてる時や照れてる時の表情はかわいいです。
攻めの月嶋真也(シンヤ)は蛇っぽい見た目ですが、中身は無邪気に暴走する明るいワンコ系です。見た目ほどは怖くない。
自分は蛇っぽい爬虫類系の見た目のキャラがあまり好きではなかったのですが、シンヤは中身が子どもの素直な性格なのもあって問題なく普通に読めました。
絵のタッチは青年誌系とかヤンキーを取り扱ったマンガ系な感じです。あえて他作家さんで例えるならば、線が少し太い感じとかリ◯ナさんと少し似てる気がします。
ちびキャラやギャグ・コメディ要素ある人物描写もあるので、終始骨太というわけではなく、読みやすい感じでした。
作者のコメントの通り、「疲れた脳にとどめを刺す一冊」でした!良かったです。
数年前、某サイトでアマチュアで投稿されていたバージョンのを読んだことがありました。
そのとき、クソヤバい攻め最高だな!と興奮していたので、新刊としてSNSで見かけたとき、「もしや、あれか…!」と狂喜しました。
1話1話が短く、本編が20話で構成されているので、進展はゆっくりですがテンポよく読めます。
あと、のりゆきくんが耳にめっちゃピアス付けてるの好きです。
以下ネタバレ
のりゆきくんがスグルくんをいじるのが好きなのは、1話から既に垣間見えます。トイレの場所を聞いたのをきっかけにグイグイ詰めてきます。楽しんでますね笑
スグルくんが、のりゆきくんの顔を「バカそーなツラだな!!!」と思って見るシーンがありますが、後々の話、のりゆきくんはというと、俺みたいなタイプに絡まれるのが1番苦痛なんだろうなと出会いの時を回想していて、たしかに、よく見るとまあまあ交戦的な表情していて、どうやっていじめようか…とか考えていたのかなと思うと興奮しました。
のりゆきくん曰く、はじめの頃は「くそ生意気な目で舐めた態度」だったとスグルくんを評価していますが、リアルでのりゆきくんに出会ってしまったら、防衛反応として自分もそうなるな…という感じしかしませんでした笑
スグルくんの名前を知ったときの顔とか完全にいじりたい顔以上の表情してますもん。普通に怖い。
正直4話まで、なぶりたい気持ちがメインなのか…?と思えるくらいでした笑
ところどころ、完全に半殺し以上したことある人がする表情をしてます。萌えます。
一方で、デフォルメした顔や笑顔もそこそこあるので、のりゆきくんが怖さ一辺倒の印象にならないようにしてあり、コメディ要素も楽しめます。
のりゆきくんの性格について、なかなか謎な感じですが、自分のペースに相手を持っていくと安心するタイプな気がします。
もともとスグルくんとは共通点がない状態だったので、弄る関係でしか繋ぎ止められなかったのが、スグルくんが順応して懐くようになり、普通の関係にしようとしてデレだします。その変化に、のりゆきくんは自分の行動が幼稚だなぁと思ったり、対等な関係だと共通点ないから話弾まないのになという感じで、中盤動揺したのかな〜と思いました。
弄る関係に傾倒してしまったところに、
意外とコミュ力低い部分があったんだなぁと思いました。
まあ色々述べましたが、大雑把に言うと、フレンドリーだけどサドや鬼畜要素がある性格です。
そして、何を話せば…?といざ対等な友達の関係になろうとする時に、2人ともモヤモヤっとなりますが、結果的にはお互い友達以上に好きだということにひとまず落ち着きます。
そのことに、お互い恋愛対象としてはじめは見てなかったけど、好きの感情が大きくなってついにはその枠から飛び出て、恋愛の好きの枠へと移行した経過が感じられて、なんだかほんわかしました。
エッチなこと、キスまででしたが、終盤に近いところでお試しハグをしてたときに、のりゆきくんがすーっとスグルくんの首の後ろを撫でて、「ちっちゃいね…優くん…」というシーンがあったので、この2人のエッチはたぶんスグルくんに合わせた、ゆっくりじわじわの甘々になるんだろうなと勝手に妄想しました笑
ほのぼのファンタジーです。
前作の「あわいろ絵巻」に出ていた一徹がメインということで、購入しました。
前作では、生きる力が強めで、自然に自分のペースに持っていくのが上手い感じでした。また、問題解決のために主人公に問いつめるシーンが、普段のほんわかウェイウェイした感じとの差にギャップ萌えしたので、気になっていました。
今作では、上記の部分を保ちつつ、破戒僧ぶりが追加されていました。
主に、ぐうたら具合と信心深くないところです。
大和くんは一徹を寺の集会に参加するよう催促しに訪れ、一徹はまだやることが…と言って出発を1日延ばしてもらうのですが、実はその理由が地酒を飲んでおきたいがためで、二日酔いでさらに1日延ばすことになります。
ようやく出発となりましたが、一徹が動物を見つけてスキンシップしている間に、乗る予定の川舟に乗り遅れ、5日間舟を待つことに……と振り回されます。
また、川の向こう側を見渡すのに、岸のお地蔵さんの頭上に乗っかり、大和に注意されると、「やべ」と降ります笑
地蔵の頭をペチペチとたたきながら「大丈夫だよ お地蔵さんはこのくらいで怒ったりしないから!」と笑
そういうことなどから、大和は一徹の僧侶としての再教育を決意します。
「あ〜」と坐禅や読経や写経などの修行を普段していない風です。とくに、読経は「にゃんぜんおんみょんぶつ…なむあむもん」と、ひどいですね笑(たまに現実世界でも適当に読経しているお坊さん見かけますが)
「うぇっ しんど…」と経机にある経典の上に突っ伏したり、夜、隙を見て寝所でお酒を飲んだり…(きゅぽん ぐびぐび に思わず笑えます。)
しまいには、修行に耐えかねて脱走したので、大和が逃げないようにと縄を腕も巻き込んで胴をぐるっと縛っちゃいます笑
でも、一徹はあんまり修行していなくても、法力は使えることができて、幽霊を弱体化させたり、錫杖を光らせて明かりとすることができたりと、力があります。
大和自身はマジメに修行する身ですが、まだ法力は得られておらず、一徹が法力を持っている=悟りを開いていることを知り、修行修行の再教育の考えを改めます。
大和は元々神主の長男として、子どもの頃からみっちり教育を受け、頑張っていましたが、いざ神託で選ばれたのはあまり神主の教育をマジメに受けていなかった弟。
親の期待を裏切ったこと、今までの遊びたい気持ちを我慢して勉強していたこと、弟を恨んだことなどが重なり、家を出ていたのでした。気持ちわかりますー。
後半、1人抱えていたそれらを一徹に伝えることができるようになります。
一方、一徹は自由を愛する男がゆえ、周りから信用されない、1人でいることを気にしていましたが、それでも自分を信じてくれる、慕ってくれる大和に好意を持つようになります。「へえ そう? フーン へえ…」と照れる姿がかわいかった。
最終話の最後のシーンで、大和を待つ一徹の姿を、見開き2ページ使って吹き出しなしの絵だけで語らせていて、印象的でした。自分と旅をする気がないのだと腰を上げるも、集合場所のところを何度も振り返ってしまうところが、かわいかった。その後会えて、単純にお互いが思う集合場所が違っていただけで、よかったです。
あと、情事の際の大和の「んっ」がすごいかわいいです。
一徹追いの私としては満足の作品でした。着実に茶目っ気あるイケオジへの道を進みそうで期待大です。
あと、3話登場の警察的な長官、苦労人の怖いおじさんがBL的なことになったら良いなと思いました笑
表紙が、堅物軍人が触手責めを受けるみたいなエロ系かな〜と思い買いました。
読み進めていくうちに、どうやら本編よりも表紙がエロい系か…?と不安がでてしまったのですが、結果的には大満足しました。
表紙のは触手ではなく、龍の爪だったようで、コミックの帯によって触手に見える仕様です。
本編について、はじめは簡単に人と龍の違いから進め、お互いを理解し合える中になっていったが、実は真に理解できていなかった…。という感じでした。
普通の人外BLなら、お互いの違いを認め、分かり合える中になってエンド!ですが、この作品はまだ相手のことを知っているようでまだ知らなかった…と、異種間との交流を掘り下げて描かれていました。
また、その知らなかったことが、王族出身で軍隊長(軍のトップ)の主人公が今まで守ろうとしていたこととも深く関わっていたことで、彼は悩みます。
守るべきものが何なのか…と国を守る立場として、揺れます。
その悩み苦しんだ先に出した、責任ある答え、言葉に震えました。1番の山場です。カッコよかった!
設定やストーリーがよく練られていて、一味違う、大人な人外BLものです。
人物のタッチは青年誌に近いです。好きです。
攻めと受けがチームの頭同士本気の殴り合いをしてるとこが良かったです。
チームといってもバイクに乗って…ではなく、高校内で不良集団が分かれているという意味でのチームです。
主に約束やルールを守る清き正しい?ヤンキーで、胸糞悪いのはないので、読みやすいと思います。
攻めのミッキーは、「やれやれ」という感じのギザなヤンキーです。黒髪筋肉ヤンキー!
受けのヒロは「〜からよぉ!」とチームの頭の時は威勢良く啖呵をきりますが、ミッキーのことで少し悩んでる時は「〜んだよ…。」のようにやや萎れた感じになって良きでした。攻め同様性格男前です。
そして両方とも清潔な感じの筋肉がっしり系です。例えるなら、野球部員みたいな感じの筋肉のつき方です。
自分は細マッチョとガチムチの間くらいの筋肉量が好きなので、ベスト筋肉でした。
1話ごとの完結の全3話で、テーマや展開がしっかりしているので、ストーリー重視の方にもオススメです。
セッの時は受けが髪を下ろしています。髪を下ろしただけで、今風のゆるふわパーマとなることで印象が可愛くなるので必見です。顔は普段の顔をふまえての表情で、キャラ崩壊していないので、さらに良き。局所は、書籍だと部分ごとに太い白線で隠してある以外はリアルめに描かれています。
そのほかの作品、「俺がカノジョじゃダメですか?」は体格差カプでもあります。受けが攻めよりも頭一つ分くらい大きいです。
ノンケ×ゲイで、攻め視点で描かれていきます。攻めの絆されながらも男同士で付き合っていく中での困惑に、受けが「やっぱり嫌ですよね…。」という感じになる展開が何回かあり、切ない感じが溢れるのですが、そのたびに攻めが、はじめは先輩として応えますが、そのうち愛しい感情から応えるようになります。
手を繋ぐとかなんですが、逆にこれらで攻めが拒否したら、相当シリアスになるなと思いました。攻めが男前です。
表紙のイメージからエロ中心なのかな?と思ってましたが、ストーリーも読み応えがありました。両方押さえられているので、パーフェクトではないかと。
幸せへと向かう希望の羽を無慈悲にむしり取る現実。
自分のより良い未来を思い描き、それがそこまで現実に迫っているのを感じている河内は、体調の変化よりも仕事を優先して無理して出社する…。
人生の展望が見えなくなって肉体的にも死へと向かう状態において、性を通して生きながらえさせられる苦しみ。そんな中で自分を見つめる男の行為により、赤ちゃんがまた産まれるという未来だけが見えるというエンド。
愛されることで生きる価値を見出すだろうと予感されたのですが、犬飼に番にされたため、
愛を失えばおそらく死が待っていることも、後から感じました。運命の番なので、もしかしたら愛を失っても体の関係を続けられるかもしれませんが、もしそうなったら河内はおそらく死を受け入れる気が。
しかし、このように結末がハッピーエンドではなく、また不安の残る終わり方でも、不思議とこの2人は上手くいくのではないかと、思ってしまう、信じたくなります。
希望の描き方・捉え方が木原さんは本当に上手だなと思います。
ストーリー重視の人にオススメという紹介から読みました。大満足でした。
仇に恋するという話はあまりありませんが、とても珍しいというわけでもなく、ある意味定型でもある気がします。
オチが仇討ちを果たすが悲しみにくれるか、仇討ち失敗して死ぬか、仇討ちできずに相手と新たな生活を送るかのどれかと想像できてしまうと思うからです。
しかし、その仇討ちまでの経緯、その後の話がとてもとても丁寧で、ドラマでした。
ストーリーはさることながら、登場人物の表情が豊か。
特に、一馬(雄之進)の表情がすごくて、ニコニコ顔、眼をキラキラさせた顔、少し考えた顔、真剣な顔などなど、色々な表情がキャラの性格も相成って本当に見て飽きませんでした。
個人的に、眼をキラキラさせたわんこっぷり からの、仇討ちの相手を見るときの光のない眼とのギャップがたまりませんでした。
父の武雄が死んでしまってその仇討ちのために、いろいろ犠牲にして日々鍛錬をしていくなかで、世間を上手に渡るすべであったり、闇堕ちの影の部分が追加されたりしたんだろうなと感じました。
一馬は根が素直なだからか、父の話をしている時に思わず悲しくて泣いてしまうところや、仇討ちクライマックスの、間宮を斬りころさなければいけないときの戸惑いの涙など、涙も印象的でした。もちろん、間宮が寝刃の刀を掘り起こして一馬との仇討ち試合に備える場面での涙もとても印象的でした。
背景もよく書き込まれていて、ものすごいです。
大作、名作です。
陣内や一ノ瀬のヴィジュアルやキャラとか、テンポの良い感じとか、神評価祭りで、ほかの作品買ってみようかなと思うくらい良かったのですが、自分はあとがきが…。
気にする人気にしない人で分かれると思いますが、あとがきの、作品誕生のきっかけの「(たまに少女マンガ読んでて、)ホモになってくれないかな…と」が、気になりました。
作者にとっては陣内や一ノ瀬はホモという認識なんだなと、サーっとテンションが下がってしまいました。作者の自キャラに対する愛を疑います。
「ホモ」を「BL」という言葉に置き換えることは十分可能なのに、なんでわざわざ差別用語を使用するんだろ…と。使いたければ同人誌で使えば良いと思うのです。
作中でならわかりますが、あとがきで使用する意味皆無だと思います。
のちに男と付き合うようになり、BLマンガも読むようになる男、一ノ瀬を描きながら、何も思わずに作者がそれを使用した感が否めなくて、すごいなと思いました。