前巻で白取と番ってしまった雀部。
これはバッドエンドしかないかもと心配だったのですが、杞憂でした。
この先激しくネタバレしているので、まだこの本を読んでいない方は飛ばして下さい。
まず、雀部と番になってくれた白取さん。
私、すっかりいい人だと思い込んでいたのですが、かなり酷い人でした。
雀部と番になったのは、心から愛しているからではなく、過去に鵜藤と仕事上でトラブルがあり、逆恨みしていた復讐からだったという真実。
白取さんもいろいろと問題を抱え苦しんでいる人でした。
鵜藤と雀部はお互いをやはり諦めきれない。
何より、雀部が幸せそうに見えないから鵜藤は心配で仕方ないんですよね。
ようやく会ってお互いの本当の気持ちを確認した2人はある決断に踏み切ります。
番を解消する手術を受けるかどうか。
でもその手術には悲し過ぎる代償があって…。
どれだけ泣いたかわかりません。
これはハッピーエンドだけどあまりにも切な過ぎる。
でも、2人の幸せな姿に感動し、大号泣している自分がいました。
「今」をしっかり生きる2人にこんなに感動をもらえるなんて思わなかった。
しっとりとした色気を増して、柔らかい表情になっていく雀部が印象的でした。
ラストでも、番外編とカバー下を見てまた大泣き。
2人が選び掴み取った未来にたくさんの切なさと感動をもらいました。
こんなに素敵な作品に出会えて幸せです。
本当にありがとうございました。
おげれつたなか先生の作品は毎回毎回心に刺さって、忘れようにも忘れられないのが最大の魅力だと思っています。でも今回の作品はイマイチ印象に残らないというか、サラッとし過ぎていて少しがっかりしました。
私はアニメもゲームも好きなのですが、作る側の知識は全くないのでちょっと難しく感じたし、始めの方はとっつきにくいな~と思ってしまいました。
以前、テレビで、ゲームキャラを実際に作るドキュメンタリー番組を見た時はすっごく面白かったのになぜ???
ここまで本格的に専門的にしなくても読者は納得してくれたんじゃないかな~。
おげれつ先生と言えば濃いキャラ、若しくは重い設定が大きな魅力だと思うのですが、今回は薄味すぎて、肩すかしを喰らった気分です。
絵はもちろんお話しも纏まっていて繊細で細やかな作品でした。
でも、タイトルに「ジェラシー」と入っているならもっとドロドロでも良かった。
大きな見せ場や強烈なトラウマもなく、初期のおげれつ作品を好む方にはちょっと物足りなかったと思います。
個人的には「恋愛ルビの正しいふりかた」の頃の荒削りだけど勢いのある物語が好きなので、ずいぶん辛口になってしまいました。申し訳ありません。
中立にするか萌にするか迷ったのですが、個人的にメガネ萌えなのと、次回は「おげれつ節全開」の作品が読めることを願って「萌」評価にさせて頂きます。
糖度増し増し、エロ増し増しで期待しております。
今回のだかいちはただもう「じれったい!」の一言に尽きます。
何故なら、いつもの「ちゅんたか」のドタバタが見られないから。
『万年発情天使のちゅん太が高人さんを追いかけて、高人さんはツンツン拒絶しつつも最後にデレて絆される。』これが「だかいち」の様式美だと私は思っていて、この展開を楽しみにコミック買っているのに、一体、なんでこうなった。
7巻のちゅん太は毒が抜けてしまい、まるで天使様のよう。でも、何かをずっと我慢しています。そして、高人さんに手を出さない!!手を出しても高人さんが嫌がるとすぐ止めてしまう。そしてちゅん太らしくない刺激のないミンピュアをボリボリ食べてストレスを発散していて…。
セックスレスになってしまった事をなんとかしようと女性誌を読む高人さん(なぜに女性誌?)。自分からエロ方面に動く珍しい高人さんを見られたのは嬉しかったけど、そこですら寸止め。読んでいるこちらまでストレスが溜まります。
ウサ×アリは本当に短編のスピンオフでよかったかなと。本編の大事なページをあんなに割いて描く必要はあったのか(いや、個人的にはああいうお話好きは好きですけど)。
以前桜日先生が「だかいちは周りのキャラがいるからこそのだかいち」とおっしゃっていて、他のキャラも大事にされているのはわかるのですが、今回はあまりにもちゅんたか不足が酷すぎた。先生が描きたいモノと読者が読みたいモノが微妙にズレてきちゃっている気がしました。
それから、イワノフ、必要でしたか?私にとっては全く必要ありませんでした。ただ、彼の登場によって綾木がより美味しいモブになり味が出てきたので良かったなと(笑)。
「血の婚礼」の写真撮影のシーンは素晴らしかったです。2人の芸能活動中のシーンがもっと増えると嬉しいな~。
3つのテーマ(ちゅんたかのセックスレス・ウサ×アリ・イワノフ)を盛り込み、読者を飽きさせないよう配慮した結果だったのかもしれませんが、話がばらけて読み辛く、「あー、面白かった~!!」と手放しで読める一冊にはならなかったのが残念です。
中立にしようかとも思ったのですが、次巻に期待をこめて萌×2評価とさせて頂きました。
8巻では、またいつものちゅんたかが見られますように。お願いします!!!
体の関係から始まって
いつしか本当の気持ちに気付く…的なBLが非常に多い中、
エロどころか、キスすらないこの漫画!
なんでこんなに面白いんでしょう。
本当に癖になります(笑)
今回は社員旅行あり、当て馬もどきの新入社員の六角の登場あり、
風邪ひきイベントありで、ほんの少しだけ二人の距離が近づきます。
でも本当にゆーっくりなので、果たして二人が両想いになるまで
あと何巻かかるのか…。
いや、でも、すごくいいシーンでうっかり聞こえてきてしまう
黒沢の心の声にドン引きする安達が面白いので
このままでいて欲しい気もするんですけどね(笑)。
基本シュールなギャグ漫画なので、
笑えるシーンはもちろん盛りだくさんなのですが、
黒沢の一途な想いだったり、過去の辛い経験から恋愛にトラウマを持ってしまった黒沢のお話など、キュンとしたり、ホロっと来たり、いろんな萌えを味わえるのもまたこの作品の魅力!!
ただ、もしこの先二人が結ばれてしまったら、
安達の魔法はとけてしまうのか、
それとも体密着したままのHの最中でも黒沢の心の声がダダ漏れになるのか、
そのへんが今からかなり気になっています(笑)。
そして、安達の友人柘植×宅配員!!
もうこれだけで一冊スピンオフ書いちゃって欲しいぐらい楽しみにしているので、3巻ではページ増し増しでお願いします。
疲れていてもサラッと読めるおすすめの一冊。
今から次巻が楽しみです!!
アンドロイドものがとても好きなので読みました。
なぜこんなにアンドロイドものって切ないんでしょうね。
変な話なんですが、アンドロイドのお話を読むと、
今までなんら意識していなかった「人間らしい」部分をふと思い出すんですよね。
それから「狡さ」を持たないアンドロイドに純粋さというか真っ直ぐさを感じます。
そういうところに魅かれるのかなぁ…。
アンドロイドの整備士(というかクリーニングが主な仕事かな?)の佐我はある日
スクラップ置き場で、非常に珍しいアンドロイドを拾います。
旧型でボロボロのアンドロイド。
彼は知り合いの二条博士に修理を頼み、アンドロイドのnoe(ノエ)を家に連れ帰り一緒に暮らし始めます。
ノエは古すぎて製造元は倒産。アップデートも出来ない。
そして回路の不具合で笑うことが出来ない。
他にも不具合が出て迷惑をかけるかもしれないというノエに対し、佐我は、
君との出会いは運命だ。友達になろうと手を差し出します。
佐我のために何かしてあげたいノエは朝から佐我の布団にもぐりこみますが、びっくりした佐我は逃げ出してしまいます。
そう、佐我は知らなかったのですが、ノエはレンタル落ちの「セクサロイド」。
家事をしようにも劣化してしまった右手が原因で料理すら上手く作れない。
やることのないアンドロイドは存在意義がないのと同じ。
自分のことしか考えていなかった佐我はノエを博士に託し…。
すれ違いながらもお互いを知り、体を重ね、心を通わせていくふたり。
ところがノエは過去不具合を起こした型のアンドロイドで、今も謎の人物から狙われていて…。
ややミステリー的な展開もいれつつ、
少し不器用なふたりの純愛を描いた作品。
佐我にだけしっかり伝わるノエの表情。
そして二人体を重ねるシーンは
きゅんきゅんくるのに、何故か胸が締め付けられてしまう…。
本来セクサロイドであるノエの色気も素晴らしいです。
最後のほうで危険な目にあってしまったノエを修理することになるのですが、
ノエが「ボディを女型にすることは可能ですか?」って博士に聞くんですよ。
本来ヘテロである佐我が興奮するようにって。
佐我は赤くなりながら「おれが出会ったのは今のノエだからそのままがいい」って答えるところがもう、たまりませんでした!!!
いつも、お互いがお互いのことを想いあっている、そんな関係が微笑ましくてとても好きです。
この本に入りきらなかった二条博士とミイオのお話も是非読んでみたいなぁ。
表紙とタイトル買い。
面白かったです~!!
読み終わって「あれ?この作者様どこかで…」と思ったら
「鳩の王」の作者様だったんですね。
絵がすごくキレイになっていて、
雰囲気もだいぶ変わっていたので気づきませんでした。
犬の散歩に行った主人公・星野みつるは、墜落したUFOらしきモノを発見。
ふるふる震えるスライム状の物体を家に連れ帰りますが、会社から帰宅すると
スライム状の物体は人間のような形に変化していて…。
みつるはこの宇宙人をタローと名付け、奇妙な共同生活が始まりますが…。
このタローがかなり天然でアホのコなんですよ。
アホのコ受けが大好きな私としては非常に楽しませて頂きました。
そしてね、笑ったり泣いたり、宇宙人なのに表情豊かですごくかわいいの!!
みつるとタローのやりとりがすごくほのぼのしていて癒されます。
夜になると「好きなコを残してきたんだ」と夜空を見上げて泣くタロー。
寂しがるタローを慰めるためセックスするものの、気持ち良すぎたタロー、謎の発光(笑)
するとお迎えが来てタローは帰ってしまうんです。
ギャグなんだけど泣けるんですよ。
でも数日後、タローの好きなコ=でかい蟹みたいなペットを連れて再びみつるの元へ!!
その後もツンデレ美人のタローのお父さんがやってきて二人を見張ったり、
みつるの後輩・田中に宇宙人であるタローと暮らしていることがバレてしまい、
ああ、もうこれどうなっちゃうの???と思いきや、
田中が意外といい人で、みんなで遊園地に遊びに行ったり、
ツンデレお父さんのジローさんを爽やかに口説いたり
次から次へと飽きさせない展開が続きます。
さらに!!
みつる×タロー、まさかの出産!!
ただ、宇宙人と人間は寿命が全く違うので、
生まれてきたおまんじゅうサイズのスライムが目を覚ました頃は
みつるはもう亡くなっているとのこと。
大丈夫だよ、僕がちゃんとみつるの事覚えているからというタローの健気さと、
みつるの切ない複雑な気持ちに思わず泣いてしまいました。
なんやかんや言いながら小さなスライム状の我が子を可愛がるみつるの姿にもジーンときたりして。
でもね、スライムが起きるのってふつう二か月ぐらいなんだって。
タローが例外であまりにも長い間起きなかっただけ。
そして、ラストでは、すっかり人間の姿になったショタサブロー(二人の子供)の姿まで見られます!!
もう、なんだろう。
笑えるし、萌えるし、泣けるし、感動するし、すごく大好きな一冊でした。
ただね、タローがみつるに十分甘えきれずに可愛そうだったから、
是非是非続編で、ふたりがもっといちゃいちゃするお話とか、
田中とツンデレ父さんのジローさんの恋の行方も気になるので、
スピンオフとか描いて頂けたらなぁなんて思っています。
久々にBLを読んで、とても楽しませて頂いたので、萌え×2か迷ったのですが、おまけして神評価とさせて頂きます。
ひろさんと真生、子供達の姿にほんわかした気持ちになりました。
BLっぽさも、オメガバースっぽさもエロも少な目なのに
すごく満たされた気持ちになれる不思議な作品です。
輝がもう本当に本当にかわいくて!!
ずっとあのままの喋り方でいて欲しいなぁ。
今回は松さんと祐樹くんの関係がゆっくりゆっくり
でも確実に進んだ回でした。
だいたい体の関係から始まって絆される…という
エロありきのBLばかり読んでいる私からすると
逆にこのゆっくりと進んでいく2人の関係が
じれったくも心地よくて見ていて微笑ましくなりました。
ゆっくりと、じっくりと愛を育んでいって欲しいなぁ。
私もお昼寝してる間にお腹の上にお花乗せてほしくなりました(笑)。
幸せいっぱいな気持ちをありがとう。
心がぽかぽかになりました♪
初めて「さよなら恋人 またきて友だち」を読んだ時の衝撃は
凄まじいものがありました。
確かにBLなのですが、まるで推理小説のような、ホラー小説のような、
神がかった伏線、回収。
決して読んでいて幸せな気持ちになれる作品ではないのに
「オメガバース」設定をこんなに巧妙に使いこなすBLを
見たことがあっただろうか…と、驚きを通り越して
感動すら覚えた記憶があります。
あの1冊で終わると思っていたのに、今回で3作目。
ずっと目を離せず読み続けているのは
まだ明かされていない物語の行方が気になって仕方がないから。
今回はカナエの兄、宮内ユキについての物語。
派手で分かりやすい嫌な描写や辛さはないんです。
1作目のような怖さや盛り上がりとはまた違った
読んでいてずっとしんどい感じが続きます。
まるで、ユキの疲れがこちらまで伝わってくるような…。
ユキをただずっと嫌な人だと思っていました。
でもこの本を読むと印象がガラっと変わる。
ずっとずっと自分の罪を償うために、
そして、大切なパートナーである鳴海さんの
弟の手掛かりをつかむために
自分の体を犠牲にして生きているユキ。
何よりも大切なルカと、大切な人鳴海さんと
幸せに暮らしているかのように見える裏側に
こんな複雑な物語が隠されていたなんて…。
やはり今回もこのシリーズの凄さに圧倒されました。
萌えやトキメキとは対極の立場にある作品だと思います。
でもこんなに上手く作りこまれたオメガバース作品は
他にあまりないのではないでしょうか。
決して誰にでもおススメ出来る作品ではないと思います。
それでも、この作品のストーリー、構成力、読ませ方は群を抜いており、
是非一度試しに読んでみたいという方が少しでも増えれば…と思うほど
凝った作品だと思います。
みんなが幸せに…などとはこの作品の性質上合わないと思うので、
みんながそれぞれ納得する結果に向かうことを願って
次回作を待ち続けたいと思います。
まず始めに、楔ケリ先生に謝りたい気持ちでいっぱいです。
ケリ先生と言えばオメガバース。
狂僕シリーズが大好きな私としては、オメガバース以外でどんな作品を描かれるのか想像がつかず、うーん、まあありがちなBLかなぁと思って読み始めたのですが、あっという間に物語に惹きこまれ、先が気になって気になって徹夜して読みました。
妖艶な絵やエロだけではなく、かなり本格的な刑事サスペンス。先生の印象がガラッと変わりました。
こんな凝った作品を描かれる先生だったなんて!!
映画か、2時間のサスペンスドラマを見たような読後感。
頭も体も目も疲れているのにもっともっと読みたい!!そう思わせる内容です。
内容については上手く説明しづらいので割愛。
実際この作品に入り込んで手さぐりしながら読んだほうが面白いかもしれません。
それぞれ癖のあるキャラも魅力的です。
個人的に誘い・淫乱はあまり好きではないのですが、周はもう最高でした。
先生はこういったキャラを描かれるのが本当に上手い!!!
今は2回読み終えたところなのでまだぐったりなのですが、
是非是非このシリーズ、もしくはスピンオフが読みたいです。
BLだけど、BLなしでも十分魅力的な作品に久々に出会った気がします。
続編希望!神評価です!!
何?この私ホイホイなタイトル。
いや、買わないぞ!どうせ積むんだから買わない!絶対買わない!!
……気付いたら買っていました。いつものパターンです。
時代モノ、タイムリープ、アホっぽいタイトル(←褒めてます)!
こんな大好物買うしかないやん!!
読み易いし、面白かったんですよ。
でも期待してたほどギャグでもなく、あちこち説明不足なところもあって、うーん、全体的にもったいなかったなぁ。
高校の卒業式の後、巫女さん目当てで神社にやってきた幼馴染の征也と一。
ひょんなことから沼に落ちかけ、江戸時代にタイムリープしてしまいます。
そこには何故か自分達そっくりの市ノ助と正太郎というラブラブカップルが…。
「俺たちと同じ顔でいちゃいちゃすんじゃねー!!」とパニくる征也でしたが、2人の目の前で不審な人物が市ノ助の頭に大きな石を落として殺してしまいます。
バタバタする中、現代に戻ってきた征也と一。
征也はなんとかして向こうの世界の市ノ助を助けるため、一と共にタイムリープを繰り返しますが、何度頑張っても市ノ助の命を救うことが出来ず…。
まず、一番不思議だったのが、現代では親友でこそあれ、恋愛関係ではない一のそっくりさんをタイムリープしてまで助けよう!!と意気込む征也の行動。
現代の一はピンピンしているし、過去の市ノ助が亡くなっても現代に影響はない模様。
普通は過去が変わると、一と征也が友達でも何でもない関係になっていたり、一がそもそも存在しなかったりするので、『今』を改編するために過去に飛ぶんですが、ふたりが死に別れてしまって可哀そう…というだけで危険なタイムリープを繰り返すには動機が甘すぎる。
そして、いくら見た目がそっくりでも、単なる勘違いかもしれないし、生まれ変わりだとはどこにも描かれていないのももやっとします。
ベタだけど、例えば征也がいつも身に着けているお守りの中に市ノ助と正太郎の写真が入っていて、ああ、やっぱり俺たち2人の生まれ変わりだったのか…みたいな些細なエピソードでいいから入れて欲しかった。
その後、2人は着物を着て江戸時代の2人と入れ替わる作戦をたてるのですが、これ、江戸の2人に直接事情をお話して、4人で力を合わせて不審者を捕まえればよかったんじゃ…と思ったの私だけ?
更に、作品スタートすぐに『こいつが犯人だよ』とバレバレの登場をした萌衣。
何故しつこく殺そうとしているのか意味がわからない。
ヤンデレなのはわかるんですが、正太郎を殺しても上手くいかないと思うの。その萌衣の気持ちも少しでいいから描いて欲しかった。
そして、江戸で忍者ばりの身体能力を見せた萌衣は、現代からタイムリープをした萌衣なの?それとも江戸時代のそっくりさんの萌衣なの?誰か説明してくれ~!!!
そして、最後のタイムリープ。
何度も助けようと頑張ったのに、年老いて病で死んでしまった市ノ助。残された正太郎。
最後はほろっときましたよ。
でもね、若い二人は悔やんでいたけれど、最後の最後まで一緒に居られたなんて市ノ助と正太郎はすごく幸せだったと思う。
恐らくこの作品は、タイムリープを繰り返すうちに、市ノ助と正太郎の影響を受け、一と征也がお互いの存在を大切に思っていく過程を描きたかったんだと思うんです。
ただね、市ノ助と正太郎がすごく幸せそうでかわいくて、エロもすごくいい感じにエロかったので、一と征也が私たち読者サイドと同じく、ちょいちょいモブ化してしまったんですよね(笑)。2人のHシーン覗いてたり。
あれ?主人公って市ノ助と正太郎だったよね?みたいな。
そのあたり深く考えずにさくっと読むにはいいお話だと思います。
ともかく黒髪受の正太郎がものすごく良かったので(「らめえぇ、許してぇ」とかもっとずっと見ていたかった)、今回は萌×2評価で。
エロを強調したいのか、タイムリープ設定にこだわりたいのか、輪廻転生で感動させたかったのか。もう少しテーマを絞って掘り下げたほうが読み易かったかな?
いろいろつっこみはしましたが、個人的には好きな作品です。