以前から作者の名前は知っていましたが作品は読んだことがありませんでした。
対面式の書店では買いにくいし第一売っていないし。
NHKでドラマ化された弟の夫を見て一度は読んでみようとAmazonで購入しました。
電子書籍は修正されているだろうから紙版にしました。
内容はかなりハードで、金にものをいわせて傲慢だった主人公が借金を背負って坂を転がり落ちるかのように落ちぶれて恨みをかった人物からひどい目にあわされる、という話でした。
まあこれだけよく思いつくわという性的な責め苦を、これでもかこれでもかと主人公は味わされ、これが3巻まで続きます。
2巻目ぐらいで、なんぼ恨みを買ってるとはいえこれほどしつこく主人公を性的に痛めつけるのか、と疑問を抱くようになり、3巻目でその理由は判明します。
言ってしまえば、おとしいれたはずの主人公にいつの間にか惚れていた、しかも主人公は周囲の人々をその魅力で惑わせ狂わせていた、というBLの王道のようなストーリーです。
最後主人公の結末もしんみりしたものがありましたが、主人公にかかわった人たちの結末も物悲しいものがありました。
しかし責め苦を見ていると、それ敗血症で死ぬんじゃないか?とか主人公は鉄の肛門でも持ってるのか?と現実に引き戻されてしまうので、自分的にはエロ度は低かったです。