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読んでるこっちが欲情しそうになります

私にとって初めてのオメガバースです。
他のオメガバース作品に触れたことがなかったので楽しめるか不安でしたが、冒頭に教科書のような図解と丁寧な説明があったのでオメガバースの世界観にすんなり入ることができました(笑)

個人的に萌えたのは、ショタはるかのまんまるお目目の可愛さと、それに負けず劣らず可愛らしさを爆発させて発情していたΩの千夏さん。この2人が運命の番として抱きしめ会うシーンは純愛というか、遺伝子レベルの相性の良さを感じました。

この可愛いショタが攻め…るのか!?と最初はその発想に驚きましたが、実際のエロシーンはちゃんと大きくなって包容力のある大人な男性になってからだったので安心しました。ついでにすごい雄感のある攻めに育って文句なしです(笑)

千夏さんははるかに会うと大抵発情するのですが、その発情した顔のエロいことエロいこと。表面上はキレイでかっこいい男が顔ぐちゃぐちゃにして欲情するのが個人的に大好きなので、終始その繰り返しの千夏さんに萌えました…!

はるかは小学生ながらも男らしい決断力で千夏と11年間も離れ離れになることを決めます。その時「さよなら俺のアルファ」という千夏さんのモノローグがあり、それが自身を「オメガだ」と周囲に打ち明けたことと二重での意味なんだなぁと思うと、この本の題名にも納得でき、作者さんほんとうまいなぁと思いました。

読んでいるこちらまで欲情しそうになるほどエロい千夏さんの表情と、お互い本能的に求めあっていることが伝わる余裕のないエッチシーンが最大の魅力かなと感じました。

ただ、出会っていきなり運命だ!と本能で恋に落ちているようなので、じっくりじっくり恋の駆け引きをする、というような描写はなく、そこがオメガバースの魅力なのだとは思うのですが、個人的には少し残念でした。

あと余談ですが、千夏さんがΩだと発覚し、そのことを隠して生活していた際に、モブの男たちに言い寄られるシーンがあり、その時のモブの「どうせΩなんてαやβに股開くぐらいしか能がないんだからさ」というセリフに非常にぐらっときました。というのも、私自身が身分違いの恋だとか弊害のある重いBLが好みであったからです。そこにオメガバースの魅力があるのではないか?と自身の新しい可能性を感じました。

オメガバース初心者の私の率直な意見なので、変なことを述べている部分もあるかもしれませんが、今後もっとオメガバース作品に触れていきたいなと思える良い作品でした。オススメです!

にいちゃん コミック

はらだ 

「普通」であることの難しさ

初レビューです。これはかなり好みが分かれる作品だと思いました。

扱ってる題材が特殊なので、人によっては嫌悪感を抱くと思います。そのような意見も分かります。何故ならその「嫌悪感」「まともじゃない」という、いわゆる世間の一般的な感覚に疑問を投げかける漫画だから。個人的には傑作だと思っています。

禁断の愛、と俗に言われる恋をしたそれぞれ本人たちが「これって禁断なの?僕たちにとっては普通の愛だよ?」という認識を必死に訴えかけてきます。特に、にいちゃんが母親に対して「ふつう」とは何なのか問いかけるシーンでは、思わず自分自信の認識を改めて考え直しました。

また書き下ろしのラストのシーンも衝撃的でした。いざとなったら割り切れると自分に思い込ませてるゆいが、この先も「普通であること」を演じながらしか生きていけないんだろうなぁと思いました。漫画は終わっても彼等のストーリーは今後も困難が多いだろうと思わせる何ともスッキリしないラストでした。そこがまた読者にあえてモヤモヤを残して作品について考えさせようとしているような気がしました。

絵は文句なしに綺麗です。キャラも魅力的だし、気持ち悪い部分をほんとに気持ち悪く描くので流石だなと思いました(笑)

はらださんの作品は全て読んでいますが、その中でも群を抜いて異常で、且つ傑作だと個人的にですが、高く評価しています。本当に天才だと思いました。

BLに萌や癒しを求めている方や、ハッピーエンドが好きな方におすすめできる作品ではありません。しかし、一読して自分なりの感想を持ってもらいたいなぁと思った作品なので、ぜひ多くの人に読んでほしいです。特に、「普通」に生きようと努力している人には。