絵がとても綺麗でした。よくある表紙詐欺ではなく、一コマ一コマ表情が綺麗でした。濡場シーンも千夏のがっしりした体格と、佳澄の華奢な体格のコントラストが美しく、また丁寧で良かったです。
ストーリーに関しては、みなさん書かれてるとおり、やはり設定に対する掘り下げが圧倒的に足りないなと感じました。千夏が殺し屋の息子であることは裏表紙を見ると分かりましたが、作中ではそこの言及がない。両親のいざこざとかもよく分からず。お母さんが息子二人を抱きしめて父親に怒ってる一コマだけあり、そこでお母さんは子供のことを思って家を出てったというのは分かりました。
佳澄についても、失明してはいますが、点字を学ばさてくれてるあたり家族にも恵まれ(お母さんだけ毒?)大切に守られてる感じなので、裏表紙にある居場所がないみたいなことには当てはまらない感じがしました。
その辺の設定もっと濃く掘り下げて作られてると感情移入できたなという感じです。
おげれつ先生の作品は全て買っていますが、今回も最高でした。まず安定の絵の綺麗さ。イケメンすぎてたまらないし、コマの運びとか作りとか、「やっぱりこの人の作品はだいすきだなあ」と改めて思わせていただきました。そしてストーリー性も安定の神でした。BLに限らず、なにかお話を読む時、ストーリーの進展が早すぎると感情移入できず「なんで!?」「なぜ好きになったのかわからん」みたいなのが多いのですが、おげれつたなか先生は丁寧に描いてくれるので、置いてけぼりにならずに安心して読めます。
互いに成長過程に難ありでしたが、お互いがお互いのその空いた穴にフィットしあって、お互いを支える。素敵です。
3巻ということで!DVD付きを必死に探しましたが、どこも売り切れで泣く泣くマンガのみ……
まずなんと言っても、作画の綺麗さ。安定のイケメン尽くしで最高でした✨おげれつ先生の新刊が出るたび思うことの一つが「男の子イケメンすぎ!」です。めちゃくちゃ美形揃いでありがとうございます。
推しについて。たむ先輩がチラチラ出てきててありがたかったです。やっちゃんを気にして「ブスブス」言いながら近づいてる感じ……ああかわいい!!さすが我が推し!!尊いよ!!不器用なチャラ男ごちそうさまです
そしてそして、加島イケメンすぎて
加島はどのカットでもめちゃくちゃかっこよくてほんとかっこよくてかっこいい(語彙力)
遠野にいよいよ想いを伝えて、遠野も意識し始めてて……いい調子です!好きになった理由がカメラ映りの美しさって!どこまでイケメンなんすか!もう!最高の二人なのでぜひくっついて!んでんで、やっちゃんはたむ先輩とくっつきますよーに
ジミーと百合くんいい感じですね…百合くんの本音が出たり、素顔がちらっと見えたり……今後の百合くんジミーコンビにも期待したいです!!
過去の先輩のエピソードも出てきて盛り上がってます!!大好きな作品です!!今後もずっとずっと追いかけます!!
ずっと見守ってきた二人もついに完結……!
寂しく思いながら読みました。
おげれつたなか先生の作品は、BLの本質的な部分や同性愛に対する世間の目など"リアル"なところまで描かれているものが多く、エスケープジャーニーはまさにそんなリアルが詰まった作品でした。
男二人暮しができなかったり、母親に否定されたり、周りから白い目で見られたり……喧嘩もたくさんしたし、お互い傷つけあった。それでも好き。それでも離さない。心から惹かれていて、もうこの人しかいない。お互いがそう思うからこそ、どんな困難も乗り越えていけるんだと思います。
これから苦労することも沢山あるだろうし、そのぶん泣くことも増えると思う。でも、この二人だったら死ぬまで一緒にいる気がします。
素敵な作品に出会えて本当に本当に良かったです。
こういうのを名作っていうんだなって心から思いました。ありがとうございました!!
仁科くんのハッピーエンドも見たいから、かんちゃんみたいに別の作品にくっつけてちょっとやっくれたら嬉しい!仁科くんも幸せになってね!
とにかく好きすぎる。終わってしまったのが寂しくて仕方がない。読了後の感想でした。
恒のイメージは「繊細」でした。
なにかの拍子に壊れてしまうのではないかというほど尊い。溺死しかけたり、マラリアに感染したりと、なんども恒の死を感じました。
明日には死んでしまうのではないか。ここで別れたら二度と会えないのではないか。
六郎目線の恒の描き方が壊れそうなほど美しいので、死んでしまうのではないかという恐怖が常にありました。
最後の米兵に囲まれた時は終わりだと思いました。
しかし、六郎は諦めなかった。
恒だけでも助けてほしいと懇願しました。
意識のない恒を助けたい一心で。
「あの夏も海も空も」の歌詞があまりにも合いすぎていて、驚きました。
この二人の話をもっと読みたいと思いました。