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鈍色ムジカ コミック

所ケメコ 

読みやすいと思います。

書店でお試し冊子があったので、読んでみて購入しました。

チェリストとなった中学の同級生・九条克幸(ユキ)と再会した介護士の佐藤拓真。ユキは目に怪我を負っていて、拓真は他人を装ったままユキの介助を始める。

この設定自体はすきだったのですが、読んでいたらなんだか細かいところが気になってしまって…。そもそもこれから日常生活の介助を担当する介護士なのに、相手の基本的プロフィールも知らずに来るの?
名前はもちろん相手がどんな状態なのかとか、どういうことを求められているかとか、把握しておくべきなんじゃないかなと。正体を隠してすきな相手のお世話をする、という設定にするために介護士にしたみたいに思えました。ユキもユキで、目が悪いのに杖とか使わないの?とか。ユキを介助してる描写があまりなかったので、なおさらそういうところが浮き彫りになってしまったかもしれません。

絵はきれいです。お話も、お互いの多少のすれ違いや葛藤はあるものの、きれいにまとまってて読みやすいと思います。が、2人の関係性が進むのが早いですね。初対面で個人的な昔話とか思い出を話すのは、え、もう?って感じでした。
ユキは中学の時あんなに控えめな性格だったのに、大人になったら随分上から話すようになったなw やわらかい空気がなくなってたのが残念。あのままの感じで今でもずっと拓真を想ってる、だったら健気さにもっと萌えたと思います。
2人が結ばれるシーンもやはり性急な感がありましたが、色気があってそれ自体はよかったかな。わんこっぽいのはすきでないので、あまり拓真に積極的になってほしくなかったですがw

マイナス面ばかり書いてしまいましたが、物語全体としては嫌いではありません。でも続編は読むかなぁ?という感じです。