おげれつ作品で初めて買ったのはエスケープジャーニーでした。
ひゃぁぁ……初っ端のどエロ絡み…びっくりですよ…ものすごいネタバレですがここから下に書きます…
レビュータイトルからして下品、変態極まりない視点でみていますが、ご了承ください。
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年明けの姫始め絡みシーンのアングルの豊富さに脱帽致しました…。
私が見てきた、読んできた中でおっと、こんなところからも2人のイチャイチャを堪能出来るのか…!!と、
初めてでした。
「受け側のア〇ルから攻めの顔が見える。」
このアングルを描いたBL作家さんは果たして今までにいらっしゃったでしょうか…もうそこだけでも鼻血ものなのですが、そこからの受け側のお尻をあそこまでリアルに綺麗に描ける人を見たことがなかったので、食い入るように見てしまった…。同じことをしている人は世界中のどこかにひとりはいるであろうことを信じています。
さて、本編。
ほかのレビュー評価でもきっと沢山の方が書いていらっしゃいますでしょう。
「はやく続きをくれ。」
その一言につきます。
新キャラの仁科くん。彼が今回の物語のキーパーソンとなっていますが、私は敢えて、今回の物語の最大の魅力は、現代の同性愛のリアルな葛藤をマンガで忠実に再現している。ところだと思いました。
たいちくんは、冒頭では、『自分が幸せなら相手も幸せ。』という気持ちなのですが、現実はそう上手くいかない。
それを思い知らされるのが親、そして友達と楽しそうに喋るなおくんの姿。
そんな中、なおくんも太一くんにある秘密を隠していて…という展開で、お互いのことを考えてるのにうまく噛み合わないのはどうしてなんだろうと葛藤、苦悩がありありと描写されているのにぐっときました。
同性愛における葛藤の部分を一気に詰め込んだような1冊です。
たいちくんのお母さんの「私のせいなの?」は胸に刺さりますね。
でも、きっとどこの親も最初そう思ってしまうんじゃないかな…おげれつ先生は、人間の心の深い部分を物語として描写してくださるので、余計つらい。痛い。でも、好きなんです。こういうの大好きです…。(合掌)
今後の展開はシリアスに発展していきそうですが、幸せな2人をやっぱり最後にみたいですね。
続き、全裸で待機してます。(大の字)
原作未読。
久々の遊郭調BLでした。
花降楼シリーズの大ファンなので、その手のお話は大好きなのですが、リバ表現があると聞き、手を出せずにいました。
ただ、私自身、このCDでは、あまり嫌悪感は生まれず、それよりも作品の世界観に引き込まれる方が早かったような気がします。
なんとなく、リバシーンで想像していたのは、挿入したから、挿入し返す…みたいな展開だったのですが、この作品は、最初流れのまま佐藤さん演じる桐生が受け側になりますが、途中から立花さん演じる白鷺が受け側になる流れです。絡みシーンは、立花さんが受けの方が濃いなぁ~と感じました。
ただ、やはり時代背景と、遊女との恋なので、悲恋に終わります。
その終わり方がなんともあっけない。最後のシーンでの、小さい子供の「土に埋めてあげたんだよ。」というセリフがなんとも、無情ではなく。
そこに子供ながらの無邪気な思いやりがあることがわかりつつの、桐生の白鷺を失った虚無感が痛いほど伝わってきて、涙を抑えきれませんでした。
こういう悲恋はきっと数え切れないほどあったのだろうと思うとなんとも言えず、自分はこの時代に生まれて良かったと思えるほど、役者さん、スタッフさん、勿論、原作者様のつくりが素晴らしかったです。
主人公ふたり以外の、遊郭の女主人と浮世絵師の師匠の役者さん方はベテランの方なのか…演技に脱帽致しました。
そういう部分でも、BL色がありつつ楽しめた作品でした。
最終的に、タイトルの〜100年先まで〜というのは、輪廻転生、比翼連理を表現しているのでしょうか。
生まれ変わった2人が幸せな日常を育んでいるシーンがまたぐっとくるものがありました。
悲恋が好きな方や遊郭ものが好きな方は、1度手に取っていただきたいCDです。
原作既読。
まさに、擬人化チックファンタジーの極み!
私自身、擬人化をあまり好みとしていなかったのですが、このシリーズは本当に大好きです。
しかも、今回の作品はレイプ、妊娠、監禁、陵辱、本当にゲスの極み。
これがどう音声化されるのか、不安もありつつでしたが、前回の篤郎役の松岡さんの声を聴いた時、これはきっと愛の罠に~も素敵なものになるだろうと楽しみにしていました。
結果として、予想を遥かに超えていました。
「愛憎」という表裏一体のこの言葉に沿っていて、「憎しみの中の愛」、「愛するが故の憎しみ」が作品には詰め込まれていますが、このテーマを見事に音声化作品としている、珠玉のCDだと思います。
平川さんの兜の一つ一つのセリフの言い回しが、次に兜はこういうだろうと予想通りに演じてくださって、本当にそこに優しい兜と、ゲスの極み兜がいるように感じました。
個人的に、松岡さん演じる篤郎のセリフで、「とまって、とまって」のドライシーンも、予想以上のエロさ、可愛さで堪らなかったです。
自分自身を卑下する篤郎が、病気を経て子供を授かって以後、母性に近い優しい感情が徐々に外に表れでる過程も、演技でしっかりと感じ取れたので、本当に本当に…演じてくださったことへの感謝でいっぱいです。
郁役の斉藤壮馬さんも篤郎と和解して2人で泣くシーンで、込み上げる想いを吐露する篤郎を許すお兄ちゃんとしての想いが、本当によく伝わってきました。
真耶役の阿部さんの鋭い「イ○ポ」セリフ、ご馳走様でした。
澄也は久しぶりの登場でしたが、前と変わらず冷静沈着なキャラは変わっていませんでした。が、声のトーンが少し柔らかくなったように感じました。いい意味で、時間の流れを感じることができました。
特典CDでも、その後のラブラブなふたりと、赤ちゃんがいる生活を垣間見る(聞く?)ことができるので、必聴です!
今後のシリーズの音声化も期待しております…!