「胸糞悪いBLが読みたい」という質問に対しておすすめしていただいた小説です。
とにかく主人公の廻音(受)がひたすら健気ですね。前半攻めの真士も照れ隠しはありながらも廻音のことが大切なのだと見ていて恥ずかしくなるほどに伝わってきます。
序盤はひたすらに廻音と真士の愛し合うさまが描かれているのですが、これが生きてくるのが他の方も書かれている廻音がコールドスリープにより眠りにつき、目覚めたあとです。
甘くいじらしい日常から一気に世紀末の荒廃した世界に変わります。
真士に再び会うためにどんなに辱められても生きる廻音。序盤でしっかりと廻音の真士への愛情が示されているため、廻音の葛藤に説得感があります。
NTR、カニバ、3Pと胸糞ものエロの押さえるところはきっちり押さえている印象です。
個人的には真士の前でリョウキに凌辱される展開が欲しいなぁと思いました。
最後の脳みその入っていない空っぽの頭蓋の真士を引きずって雪原を歩く廻音のイメージが大好きです。
HP公開版は救いのある部分がなかったとのことなのでそちらも読んでみたいと思いました。
【追記】
見返したら開頭手術のくだり、すごい興奮しました…
愛する人間の脳みそが手の中に(!)あって自分のせいで壊してしまうというある種の人間にはクリーンヒットしそうな描写です…評価を萌→萌2にさせてもらいます
BLで初めて鳥肌が立つという感覚を味わいました。
「胸糞悪いBLを読みたい」ということでおすすめされて読んだのですが、まさに求めた通りの作品でした。
以下ネタバレ全開でレビュー行きます。
家政婦の息子で、幼馴染みを奴隷扱いする主人公の亮介(受)。奴隷の立場に甘んじ、主人公に深く依存するしのぶ(攻)。
いつ助けが来るのかわからない、食料も尽きかけた世界で段々醜い本性を表していく登場人物たち。
その中で、高潔さを失いきれない田村さんの存在が一際映えますね。
個人的には後半の田村さん凌辱が最高でした。
特に、切り落とされて干からびた×××を突っ込まれるのはもうぐうの音も出ません。作者さんの発想に感服です。
まさに愛も人権もない、徹底した人格軽視って感じで、1人のキャラクターの精神が崩壊する様を見たい!って人にはうってつけだと思います。
好みはわかれるとは思いますが胸糞が読みたい!!!という人には文句無しにおすすめできる本だと思います。
騎士陥落。タイトル通りです。
国を護り続けた高潔で清廉な騎士様が敵に輪姦され即堕ち性奴隷化!テンプレ通りの騎士モノです。
自分を慕っている仲間の前で犯されるというのもこの手の作品の王道を踏まえていて好印象です。
即堕ち騎士モノとしてはエグさはなく比較的読みやすい部類だと思います。
ここからは個人的な好みの問題なのですが
・受けの高潔さ、いかに周りから慕われているかの描写が前半にもっとあれば堕ちた時の落差とあの素晴らしい騎士は戻ってこないのだという絶望感が味わえてよかったと思います。
・攻めがなんだかんだ全く愛がないわけではないんですよね…もう少し振り切って性奴隷化しちゃう方が好みです。
・最後の受けの堕ちっぷりは良いですね…落差最高。
・せっかく仲間も囚われている、という状況なので言う通りにできなかったら仲間が害されるみたいなシチュをもっと書き込んでほしかったです。