こんなにも一つの作品またはカップルについて誰かと語り合いたいと思ったことはありません。5巻を読んで皆さんどう思われたでしょうか?気になります。
登場する2組のカップルどちらもの片割れが、過去の大恋愛の末(真冬の場合は恋愛以上の理由があると思いますが)、新しい相手に出会ってからも未だに大いにそれを引きずっているという。。。上ノ山と真冬カップルはそれでもこれから少しずつしこりが溶けてゆきそうですが、私的な問題は秋彦と春樹です。いやいや、秋彦も雨月も未練タラタラですよね?お互い惹かれながらも、長い月日の中でこれ以上は無理だという結論に達したのかもしれませんが、やっぱり音楽が好きだと秋彦が思えた時点で、春樹ではなく雨月とよりを戻しても良かったのではないかと思えてならないのです。春樹には幸せになってもらいたい。でも春樹の二番手感が拭えず、いいのかな〜こんなんで。。。と思ってしまうのです。
バンドのライブ審査も後一歩で届かずと、現実味のある展開。これがいいんでしょうね!秋彦と春樹に関しても、なんか諸手を上げて良かったねとは言えない。でもそのモヤモヤ感がリアルでいいのかもしれませんね。という事にして、次巻を楽しみに待ちたいと思います。
基本、家族血縁もの(この作品内のカップルは誰も血はつながっていないのですが)が苦手で、優士と駿人のカップルにはそこまで興味がなかったのですが、今回この4巻目を手に取って本当に良かったと思っています。
この作品を読んでから2日が経ちますが、いまだに日高(特に終盤海岸のシーン)を思い出し胸が締め付けられます。
「何も知らずに100年生きるより」
確かに、何も知らずに長く生きるよりも、短い間だけど知ったほうが幸せなこともある。だけど、知ってしまったからこそ失うと寂しさは大きいに違いない。確かにきれいな終わり方なのかもしれない。でも二人が一緒に幸せになる続きが読みたいです。
たった今気が付いたのですが、表紙がすでに東は闘病中??という感じだったのですね。。。
最終的な感想としては、「これはまたComplete bookでもっといろいろと書いていただかないと、私の中のもやもやが消えなそう」です。
個人的に心春ちゃんの恋愛云々(彼女の家庭事情は、明との関係を説明するのに必要だとしても)や、前作の二人についてよりも、もっと主役の二人について読みたかったです。東の最期に関しては、なんとなくそうなるのかなと予測はしてましたが、”十五年後のヨル”でふわふわっと短く終わってしまいました。闘病日記を書いてほしいとは思いませんが、十五年を二人がどう過ごしたのか気になります。
「またね。」ということで、二人の続きを楽しみにしています。ありますように。
表紙の暗い感じと、読み始めで殺人の空気が漂い、木原作品でこれはきっと病んでるに違いないと、購入はしたもののずっと放置したままでした。最近になり木原音瀬中毒が再発、恐れながらもこの作品を手にしました。これがなんと、期待を(いい意味で)裏切る心温まるストーリー。痛く悲しい場面が全く出てこないというわけではありませんが、充と啓太が両想いになってから(充はずっと一途でかわいい)の二人の関係は確固たるものだし、充が家族との亀裂を修復していけそうな気配が見えたり、胸を締め付けられるとてもいいお話でした。何気に二人の絡みシーンも多く、充のあどけなさと床上手さのギャップに萌えましたv。