最初の「窮鼠~」のほうとあわせて購入していっきに読みました。
読み始めは、正直なんだかちょっと昔っぽい絵かな、とか思って読んでました。
でも、途中からもうぜんぜん気にならなかったです。気にならないほど、話に引き込まれました。
しっかりとした形のない恋愛が怖くて不安なのに、どうしても恭一に惹かれて離れきれない今ヶ瀬。
前巻から、いろいろ迷ったり葛藤したりが多い恭一のほうは、やっぱり最後の部分が印象的です。
ラブラブになって仲直りしてくっついて終わり!みたいのではなく…
今ヶ瀬の不安は一生消えることはないし、いつかこの関係も壊れる時が確実にくるけれども、それでも…というような、切ない思いを残したまま終わります。
でも後味悪いとかはぜんぜんです。
むしろ何度もじっくり読み返してしまいます。
登場人物の感情が丁寧に追ってあるので、読み込めば読み込むほど泣けてくるくらいです。
時間があるときにゆっくり読んでほしいコミックです*
ネットの小説やWEB漫画からBLにはいったのと、実家暮らしのためにあまりモノに残るものを買うと親にばれるというのを気にしてあまり漫画を買ったことがなかったのですが…
今回思い切って買ってよかったと思ってます!
ほかにもいくつか同時に買ったのですが、その中で一番…というか、今までで購入したことのある漫画の中で一番感動しました。
最初はちょっと絵が特徴的でとまどいましたが…それも読み終えた今では色っぽくて魅力にみえます。
元彼も、嶋さんも、いい意味で人間くさくて、弱く脆い部分がすごく共感できました。
逆に外川さんには序盤は『軽い…?』と思うところも多かったけど、告白のシーン、その後の「俺に…を恨めって…」のところで、胸が苦しくなりました。(番外編を読むと最初のあたりの行動もわかるようになるのですが…)
そこからのあっさりとした別れ、タバコの箱でいっきに嶋さんが崩れるところ~ラストまでは、ボロボロ泣いてしまいました。
攻め(外川さん)より受け(嶋さん)の心情のほうが本編では綺麗な流れで出て、外川さんはピンポイントでグサッと来る感じでした。←(?)
何度も読み返せる作品になると思うので、ぜひおすすめします