2巻読了しました。
1巻を読んだ時にものすごい衝撃を受け、2巻の発売を心待ちにしていました。
バットエンドになるのではと怖かったのですが、とりあえずハッピーエンドで胸を撫で下ろしています。
画力の高さ、物語の構成、演出には感服しました。
ただ、やっぱり私には「16年程連絡を取り合っていなかった」という事実があるので、別れる前の2人の言葉の掛け合いにモヤモヤしてしまうところがあります。
トレヴァーについては、甥のジーンに対して理由を話しているので納得できているのですが、ジーンはどうして連絡しなかったのだろうと悲しくなってしまいました。
ジーンは、愛していた故郷を離れた時も後ろを振り向かず、そして掟を守り、連絡を取ることもしなかったと言う過去があります。
その過去もあり、連絡できなかったのかなとも思うのですが、「お互いに納得して終わった関係だと思っていた」発言があり尚更モヤモヤしてしまいました。
NYに戻った後も、トレヴァーの事を「恋人として好き」と言うわけではないようで…。
ジーンにとって、トレヴァーは、住む環境が変われば関わりを持たなくても良い存在だったのかな…とそればかりが気になってしまい、物語の本質の部分やその他素敵な部分に集中出来ずにいました。
この作品は「恋愛」ではなく「親愛」がテーマなのかもしれませんが、私は2人の「恋愛」が読みたかったです。
わがままかもしれませんが、ジーンからトレヴァーに対する愛をもう少し感じたかったです。
大好きな作品なので、こんな事を書きたくないのですが…悲しさが拭えないので中立の立場を取らせてください…。