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その後

感想や内容は、みなさんが書かれている通りで、とっても面白いです。

その後の3人+店長が出てくる漫画があります。
「の、ような」というタイトルで、3巻まで発売されてて、その3巻には『それなりにお店やってます』という番外編が掲載されてます。

中学生になった千都が今井で手伝いをしているんですが、特殊な家庭環境に周りからの雑音も多くなります。店長視点だけど、もちろんヨッシーと直樹も登場します。

本編にもたまーに少しだけ登場します。
主人公の彼氏の弟が、今井の店長。
主人公が預かっている兄弟の兄の方と、千都が同じ学校で、ヨッシーも主人公とは昔からの知り合いで、弟くんへ千都ちゃんのお下がりを渡したり。
みんなで今井へ食べにきたり。

ヨッシーは直樹とずっと一緒にいるつもりだと、のろけたり(笑)

内容はBLではないけど、とっても面白いので、おすすめです。




あーいいなぁ。

好きだなーって、一冊。

どの物語も全部好き、書き下ろし以外、ほぼ読んだことがある作品なんですが、一冊になってまとめて読むと、違う発見があったり、違う感想になって、何度でも読める。

本当にどれも好きなので、全部の感想を書きたいぐらいだけど
文才がないので、とても伝えきれない。

「赤」の最後に、先生が詩緒に贈った指輪にまつわるお話「高嶺の林檎」
珍しく先生しか登場しないこばなしで、指輪を選ぶ先生と店員さんのやり取りがツボ。店員さんにとっては不安でしかない客(笑)

その次の「きみは太陽」で、詩緒の指輪が「好きな人とお揃い」と聞いたみーちゃんの「よかったねー!」に、涙。何も知らないからこその祝福だとしても、ありがとうみーちゃん、詩緒ちゃんを祝福してくれて、ありがとう。

書き下ろし「unknown world」
「赤」の書き下ろしから、さらに半年後。
二人で2泊3日の小旅行。
積み重なってきた時間があって今がある。そしてこれからも二人で積み重ねていく時間の先にある四半世紀先の約束や、50年先の約束をする。それが叶うかどうかは分からなくても、お互いが隣にいてくれれば、あとはなんでもいいと。

今も十分に幸せなんだろうけど、もっともっと二人に幸せになって欲しいな。
そして、その二人をずっと読み続けられたら、幸せ。


収録作品

ヒバナ
いちご甘いか酸っぱいか
Dark Candy
片想いと恋文

その他掌編

write again
SICK♥SICK♥SICK♥
高嶺の林檎
きみは太陽
nearby earby
ナイーブとイノセンス
しおちゃんとあそぼう
春の水深
群青
林檎可愛や
林檎いとしや

書き下ろし

unknown world









絵が綺麗で、エロさもある


クライド本人が言ってる通り、突然過去のアメリカからタイムスリップしてきたギャングと、現代の普通のサラリーマンのお話。

タイムスリップものって、あり得ない設定だけど、一応何らかの理由なり方法があって、タイムスリップしてきた!って後々わかることが多い。そして、現代で生きるのか、元の場所に戻るのか。ドキドキするんだけど、そういうのはあまりない。

突然未来の日本へやってきたアメリカ人のギャングを、怖がりながらも、受け入れて、力になりたいと思い、お互い惹かれあって、結ばれて、最後は超ラブラブ。

攻めの溺愛っぷりもなかなかで、タイムスリップを除いたら、わりと王道な展開で安心して読めます。

弟の話がメインです

あらすじにある表紙の二人の話は、後半1/3。
前半2/3は弟くんの話。

高3の年末、輝一は兄が海外赴任の為、アパートの大家である隣家の同級生、新奈の家に居候させてもらうことに。同じクラスでも、いつも独りで存在感の薄い輝一と、キラキラした一軍男子の新奈。

右手の貸借りから始まった二人の関係だが、実は‥‥。

高校卒業後の話もあり、輝一の男前なところが垣間見られます。

後半の兄の話は、あらすじにある通り。
この話をもう少し掘り下げて、長く読みたかったなー。

最後は2組のCPの初対面のお話。
兄の一方的なブラコンかと思ってたけど、ブラコンは弟も一緒だった。アルーンも弟の輝一も、晃一にとっては唯一無二の存在。ページ数は少ないけど、アルーンが本当の意味で安堵出来たであろうお話。





あおに鳴く・続 コミック

 

完結なの?

いやいやいや、大風呂敷広げただけで、あとは自由におたたみ下さいって?

司郎の祖父、菊次郎の想い。
菊次郎を想う鴻。
司郎を想う菊さん。

そこに司郎の叔父と、司郎の両親。
司郎と両親の関係。

司郎にとっては、良い祖父だった菊次郎の過去から、現在へ続く連鎖。

少しずつ溶け出し入り組んで、頭が混乱しそうになるのを必死でついて行って読み進めて、物語にどっぷり嵌ってたので、ENDの文字見たとき「は?」とつぶやいてしまった。

(もう一度)いやいやいや。
ここで終わりって、マジですか?



《超ネタバレ注意》↓










心中するなら、一緒に生きてくれって。
って叫んだのに、過去に戻るの?

で、次は司郎が鴻を追いかけて過去に行くの?
連れ戻すの?
鴻は過去に戻ってどうやって決着をつけるの?
仮に、ついたら現在に戻ってくるの?

ていうか!

自由に過去と現在を行き来出来るの!?


まあ、タイムスリップの時点で、ファンタジーだから、真剣に突っ込んでる私がバカなんだけど。


未来は読者の想像に任せる的なラストは、消化不良です。




童話をからめて

「かいじゅうたちのいるところ」

美夏のお気に入り絵本の話。
『たべてやるからいかないで』の場面で、キャーと手足をばたつかせて喜ぶ妹に「何がそんなにツボなのか、引く」という志緒(笑)

「食う」という表現には、性的な意味合いが含まれることがあるよな、と考える先生。

ある日、志緒が寝ぼけて呟いた「おなかすいた」という欲望の言葉に…。

志緒が高校生の頃のお話なので、悶々の時代ならではのお話。



「ぐりとぐら」

ある日、大きな卵を見つけたぐりとぐらが、森のみんなと協力して大きなカステラを作るお話。
凡人な私はカステラ美味しそうぐらいの感想しか覚えてない(笑)

朝食に志緒が作ったホットケーキを食べながら、「ぐりとぐら」の話題に。
志緒は小さい頃読んで「怖かった」と。
その感性がもう志緒らしい!!観点が違う。
志緒の感想に先生も「サスペンスになっちゃったじゃん」と、ホットケーキを食べる手が思わず止まる(笑)

「夕鶴」

15歳の志緒には分からなかったことが、時間が流れ分かるようになる。
先生の感想も「若いねー」から「志緒だね」に。


一穂さんのセンスに脱帽な一冊です。



素敵なお話

手紙にまつわるお話。
小2の美夏ちゃん。
女の子特有の可愛いおませさんだけど、しーちゃんのことが大好きなのは変わらない。
志緒の決断も、志緒に寄り添ってくれる桂先生も素敵。
そして、先生が見せた未来への不安と自己嫌悪。
「それでも好き」と言い切る志緒。

可愛くて、切なくて、ほっこりするお話でした。

最後の「届かないで」で、自分でもびっくりするほど号泣。

読む機会がないことを願いながら書いた、桂先生から志緒へのラブレター。

実際には志緒が直接読むことはないのかもしれないけど、読んだ時の志緒の気持ちになっちゃって、涙が止まらなかった。

二人の幸せな未来を、もっともっと読みたいです。





タイトルが文学

「イエスかノーか」で一穂ミチ先生に嵌り、いろんな作品を読みましたが、なんとなくデビュー作である今作には、ずっと手を出せなかった。
楽しみは取っておきたいというか、これ読んじゃったら、楽しみがなくなるというか。

結論から言うと、もっと早く読めばよかったー!これがデビュー作って、凄すぎる。
確かに今ほどの一穂節みたいなものはないけど、言葉選びとか比喩とか、伏線の回収とか、やっぱり一穂ミチワールドで、大好き。

特に「天国でも、地獄でも、真夜中のサービスエリアでも」の一文。
天国と地獄とサービスエリアが同列。
要はどこでもいいんだよね、一緒なら。

今まで数ある番外編も読まずに飛ばしていたので、楽しみが何倍にもなりました。







ごめんなさい、合いませんでした

高評価だったので、試し読みもせず電子で購入。

結果として、失敗だった。
神率80%近いので、私の感覚がおかしいのかもしれないけど、途中流し読みしちゃいました。

まず絵が好みじゃない。バランスおかしくないですか?これは私には致命的で、ストーリーがよくても、頭に入ってこない。表紙の絵だけで決めたのがダメだった。

ストーリーは、下で書かれてる通り昼ドラみたいに、ドロドロあり、純愛あり。周りのモブはクズ率高め。
昭和50年代なんですね。
その時代設定もイマイチわかんないけど、携帯ないぐらい?
攻めも最初は鬼畜だけど、本当の愛を知った辺りからは、ほろっとくるところもありました。

ラスト、これはハッピーエンドなのか?
まあ、少なくとも攻めにとっては、そうなんだろうと、しんみりと思ってたら、電子のおまけがあり、んん??
あれ、本当のハッピーエンド?

絵が大丈夫なら、読んでみる価値ありだと思います。




バンテージに会いたくて

バンテージの2人が登場するというので、購入しました。

コンビ結成から24年ということで、2人は39歳。芸能界でしっかりとした基盤を築いて、コンビとしてもピンとしても活躍してました。

ハル目線なので、甘々な2人は読めませんが、2人が相方として、そして恋人として歩いてきた道を、少しだけ垣間見ることが出来ます。

そして今回主役のパイロットランプ。
前作は読んでないのですが、すでに相方としても恋人としても4年一緒にいます。

破竹の勢いで駆け上がってきたパイロットランプですが、芸人としてやりたいことと、求められることが、どんどんかけ離れ、時代の流れに翻弄される。
仕事が上手く回らないと、相方=恋人という関係がしんどくなってくる。いつしかお互い別の場所を見るように。

それぞれ当て馬が出てきて、嫉妬して、苛立って、相手の気持ちと、自分の気持ちからも逃げるように、別れを選ぶ2人。

恋人でいることが苦しいから別れたのに、別れたらもっと苦しくなった。

相方としての関係が修復しない限り、寄りを戻しても同じことを繰り返してしまう。でも、お互い譲れないものもある。と悩んで、悩んで。
そんな2人に気付いた相川がハルを家に呼びます。

自分の辛い過去を、ハルにさらっと話す相川。
あの時、相方としても恋人としても絶対に別れないと言い張った土屋に感謝していて、圧倒的な信頼と深い愛情があります。

相川に大切なことを教えて貰ったハルは、ちゃんと元継と向き合うことを決めます。

元継もまた、苦しんでました。
向き合って確かめ合って、相方としても恋人としても唯一無二の存在だと再確認できました。

なんだか、バンテージ中心の感想になってしまいましたが、芸人シリーズ面白くて大好きです。