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待ちに待った続刊

1の方が本当に良くて感動しまくっていたため、初めから登場していた叔父トレヴァーの側に居ないジーンは結局どうなるのか?と楽しみにしていましたが、そんな別れ方?と少し拍子抜けしてしまいました。(バッドな方ではなくて良かったですが)
村を出てきて何も持っていなかったジーンが、様々な物をトレヴァーから与えられて、それでも「何者かになりたい」という若者らしく悩んだ末にカナダへ行くことを決めたのはいいとして、十六年間連絡を取り合わなかったっていうのが…いくらでも連絡くらい取れたんでしょうけど、二人にとってそういう区切りなんだって事も理解はできるんですけど。トレヴァーもそういう葛藤を抱えているジーンや、彼が持つ無限の可能性とやらも含めて愛していたのでしょうけども…。
ジーンという一人の人間に救われ、そして思い出だけを胸に再び孤独の十六年を過ごしてシワも増えたトレヴァーさんの事を考えるとあんまりだなと思ってしまいます。
再会シーンでもトレヴァーが追いかけて腕を掴まなければ、ジーンは一人でどこへでも行ってしまったのかと思えて悲しすぎます。結局ジーンという人間はどこにでもいる若者特有の葛藤を抱えた少年で、十六年という期間に様々な人と出会い、きっと様々な経験をしたのでしょう。だからあのまま腕を取られなければ、平然と去っていけたのだろうなと思えて辛いです。何というか、こういう自由な人、いるよな、みたいなリアルさはありましたが。
結果的に二人はまた一緒に暮らす事になり、笑い合える関係には戻れたものの、ジーンに対しては何だかなと思う点の多い2巻でした。こんな感想を書きたかったわけじゃありませんが…とても楽しみにしていたので少し残念でした。

大人になってからの生き方を教えてくれるBL本笑

基本的にBLは萌えたいとかエロいものが見たいとかで見るんですが、こんな人生について考えさせられるBL本はなかなかないなと思いました笑

まだピチピチの新社会人だった外川に、酔った野末さんが掛けた言葉が心に残ってます。「後悔は幸福になるための糧で、人生の燃料です」
ふと、自分の生き方を振り返ってみると、何にもしてないなって思う事が誰しもあると思うんです。この言葉は何もしてこなかった人の背中を押してくれるなって、実際押してもらった気持ちになりました笑
ここの一連の野末さんの掛けた言葉が全部刺さってます。「大丈夫。君はまだまだ、これからもっと自分を好きになっていけるよ」とか。え?こんなの言われたら泣きますが…こんな素敵な上司に出会いたかった…。そら外川も好きになっちゃうよ…。

野末さん、スマホすら使いこなせないアナログな人だったのに、外川に教えて貰って新しい事に挑戦してる姿がとても可愛らしかったです。外川流アンチエイジングが気に入って、休みの日のお出かけのお誘いをしたはいいけど返信がなかなか帰ってこず、1人モヤモヤしてイライラしてちょっと素っ気ない態度とったりして…え?どんだけ可愛いの…。しかもオチが返信きてたのに見てるアカウント違ってて気づいてなかっただけって…。素っ気なくされたあとにその理由を知ったら怒れるわけもない笑

野末さんの歩み寄りで2人は結ばれるわけですが、ここでの野末さんの告白もグッときます。言葉選びが本当に角がなくてすっと心に染みます。自分の年齢を卑下しがちな野末さんですが、それでも外川の人生の1部になる覚悟があると言った野末さん…なんて男前なの。2人でアンチエイジングした時間は野末さんにとってとても大事な時間だったんだなと思います。

読み終えると明日から頑張ろうって思える素敵な漫画でした!!神︎︎︎︎︎☺︎

にいちゃん コミック

はらだ 

普通が他人とずれてると辛いなっていう…

どこが神かと言われると胸を張って言えませんが、こんな考え方をしたことがなかったので終始口を開けながら見てました。
にいちゃんも少年だった頃に年の差のある大人と愛し合っていて、それを幼いゆいに重ね合わせて自分もまた同じことを繰り返して…という話で。
実際問題、大人が少年やら少女を好むことはあっても、少年少女側が好き好んで受け入れるわけもなかろうと思っていましたが…この漫画の序盤を読みながら、ああ子供って流されやすい上にエロに関しては知識ないのに興味だけは津々なんだよなぁと割とすんなり読めました。そしていざそういうことになって、こわくなって逃げ出したのもリアル。内容がリアルすぎて、テレビの少年に対する猥褻犯罪とかのニュースの裏側もしかしたらこんなんなの…?と錯覚してしまいそうになるくらいリアルに感じられました。
普通っていうのは、それぞれ一人一人違くて、自分の普通を他人の普通の秤に乗せられてあれこれと否定されるとどうしようもなく不安になったりしてしまう気持ちとか、その普通の範囲が個人じゃなくて世間一般ともなると、その不安たるや想像もつかないなと思いました。景の親から手紙が来たシーンなどは読みながらこっちまで苦しくてもだえました。

ゆいは幼い時ににいちゃんから逃げてしまってからずっと思い続けてる健気な子で、景はそんなゆいの思いを踏みにじる粘着な男なのかと思いきや、後半はその逆転で、景はもうゆいとのことを切ってにげようとするわ、ゆいはにいちゃんが受け入れてくれるならいつでも親を切れる子だったり、二人はなかなかすんなりとくっついてはくれません。
最終的に景は結局両親に本心を打ち明け、受け入れてもらえずゆいのところに戻ってきて…という収まり方でした。
ようやく思い合えるのか…と心穏やかになったのも束の間、ゆいはずっと親や友人の前では自分を普通の人間のように装い続けていることに疲れているようです。なかなか幸せになるのは簡単では無いようですが、実際そうだよな、とも思いました。
現実ではこうもいかないとは思いますが、この話だけを読むと、この物語の中の登場人物に悪者は1人も居ないなと感じました。結局みんな自分の普通の中でしか物事を判断出来ないんだろうなぁ。自分も含め。
すっきり終わる話ではありませんが、はらださんのダークだけど何か深い話を読みたい方はぜひ読んでほしいです。一冊まるまる2人の話なので読み応えもありますよ!
リバ表現がもろにあるので地雷な方はお気をつけて!
勝手な自分解釈な感想ばっかりですが、はらださんの話は外道なものが多いのに共感できることが多くて大好きです。

受けが可哀想で可愛い

ネタバレ注意です

おげれつ先生の描く受けのチャラ男くんたちはどれも可愛くて好きなんですが、今回のチャラ男サヤちゃんはそのなかでもとびきりピュアで純真な心の持ち主なんです。見た目じゃ全然わからないんですけど、可愛くて、切なくて、可哀想な子です。

肌が褐色で女の子好きのチャラ男か~見た目があまり好みじゃないなぁ~と最初は思っていましたが、とんでもない。読めば分かりますが、サヤちゃんが可哀想すぎて可愛すぎて読後はサヤちゃーーーん!!泣泣って確実になります。

とにかく、サヤちゃんが私の中のどつぼでした…すごく可愛いくて、切ないんです。

高校の頃なついてた先輩に告白して、キモいとフラれてしまったあといじめを受け高校をやめてしまったサヤちゃん。
それ以来、ゲイである自分を隠して女の子好きを装っていましたが、バーで初めて男の人に、緒方くんに詰め寄られて相当びっくりドキドキしたんではないかと…。

緒方くんが男が好きじゃないと分かっていながら、自分に好意を向けてくれるのが嬉しくて、サヤちゃんが震えながら緒方くんにカミングアウトするシーンが見てて苦しかったです。足の指ぎゅって力入れてるシーンが…めっちゃ勇気出したんだろうなって…

割りと序盤から上手く行くのかと思いきや、いざ緒方くんがサヤちゃんの体を見て可愛いけどちゃんと男なんだと自覚して怖じ気づくという…。サヤちゃん勇気出して告白したのに、サヤちゃんのズボン脱がしてからごめんはひどい。あんまりだ。

サヤちゃんは昔好きだった先輩にキモいと言われたせいで、ずっとそういう自分に自己嫌悪し続けていて、緒方くんがごめんと言っても、キモかったのは俺の方じゃんとフォローするのも辛いです。そのあと緒方くん帰った後の泣き顔が、たなかさんさすがというか…モノローグはないけどサヤちゃんの気持ちがストレートに伝わってきました。

サヤちゃんはキモいと言われ慣れてると緒方くんには大丈夫だと強がっていましたが、最後には緒方くんの、サヤが誰かを好きになるのはキモいことじゃないよ、という言葉に救われてハッピーエンド。

その後、最後までしないけど本編はフェラ止まりで、描き下ろしで二人の初めてが描かれてます。サヤちゃん緒方くんに見ない方がいいとtnkを隠しますが、それに対して緒方くんが興奮すると返した後とか、緒方くんがサヤちゃんに色んな施しをしてる最中に「ありがと」「よかった」「やったぁ」とか答えてるのが泣けました。

以前緒方くんにごめんと言われたことで、また同じ事にならないか不安だったんだろうなと思うと…泣

緒方くんには、もうサヤちゃんを見つけてくれてありがとうございますと言いたい…

二人の繊細な心情が最後まできちんと統一性があって、分かりやすく、読みやすかったです。
とても読みごたえありましたし、読後感も最高でした。

個性が強いけど皆色々考えてます‼

大好きです‼
題名も中身も衝撃的ですが、登場するキャラクターがみんな個性的で一人一人考えもあってただヤってるだけじゃないのがいいです。

表紙の3人が未だに童貞なとこも良いですね。ヤリ部の遠野と加島は童貞処女がモブに奪われないように頑張ってほしいです。明美先輩に借りを作ってしまった二人の今後がめっちゃ心配で気になります。

私的にたむ先輩が一番応援してあげたいキャラです‼大好きな矢口の前で素直になれずに嫌なことばっかり言ってしまうたむ先輩、そして言ったあとに自己嫌悪するつんしゅんたむ先輩…好きです‼
最終的に二人がくっついてくれたらいいな。たむ先輩を幸せにしてほしい。

それから百合先輩はもう頭も後ろもゆるゆるで来るもの拒まずでまったく恋愛向きじゃないけど、ストーカージミーくんの熱烈な号泣の告白にちょっとでも心が揺れたのか?揺れてないのか?ピュアなジミーくんとぶっ飛んだ百合先輩、二人の今後も気になる‼

糸目先輩と明美先輩は付き合ってるけど、考え方の違いみたいのがあるみたいで、糸目先輩は明美先輩のこと大好きで明美先輩としかしたくないしきっと明美先輩にも他の人とヤってほしくないのかな?とか思いました。それに対して明美先輩が1ヶ月のどんくらいヤったかの報告の時に先月明美先輩としかしてない糸目先輩に「今月からはまた頑張ろうね~」と言ったときの何か言いたげな糸目先輩が切なくて可哀想でした。

今回は鹿谷先輩のことはあまり描かれてなかったのですが、鹿谷先輩の性格的にまた色々と抱えてそうで、次巻ではたぶん鹿谷先輩のお話をしてくれると思うので楽しみにしています。まあ、ピクシブの方で追うわけですが!

どのキャラクターも皆気になります‼
登場人物の多いお話ですが、遠野と加島を中心に事件やイベントやらを通して色んなキャラの視点で見れてとても面白いです、私は‼
2巻も楽しみにしてます~‼

ドラマCDも楽しみです‼やっぱり百合くんをどう演じるのかもすごく気になるし、頭のなかで百合くんの謎の言葉を再生しようとしても出来ないのでどうなるんだろう‼文字化けの歌ってなんなんだろう‼みゅおん

はあ、気になる‼(:o」∠)_

まさしく「愛」‼

普通の大学生として、友達としてのパートと恋人としてのパートの違いにきゅんきゅんしました‼総じてきゅんきゅんしまくりでした!!!

皆さん言ってる通り受けの直人がとにかく可愛い‼パリピでチャラいのに恋愛に関してはこんなに悩んで考えてるんだなと感銘を受けました。
そして愛の重い太一もまた可愛いやつで、水族館のシーンはさることながら、小さなコマなのですが女子二人と直人の3人の写真を太一が撮ってるとき、直人の顔だけアップにしてるシーンに軽く発狂しました笑なんやこれ可愛い笑

萌えシーンは正直数えきれないです。おげれつ先生の描く表情が素敵すぎて随所で萌えます。笑顔泣き顔トロ顔赤面etc.表情の萌えが色んなページに敷き詰まってます。

エスケープジャーニーは直人が自分達の関係に名前をつけたいけれど友達も恋人も上手くいかなくて、もだもだという感じの話なんですが、これこそおげれつ先生著作「恋愛ルビの正しいふりかた」なのでは?笑と思いました。

そしてオチの付け方が私は大好きです‼結局太一との関係について、好きな名前で呼べばいいと結論付けたあとに、太一がいつも豆乳を直人に与え続ける理由を「愛」だといって、それに「それアリ!」と答えた直人。このままなんとなく終わってくのかと思ったらちゃんと綺麗に締めてくれてすっきり読み終われました。

二人の関係性はまさしく「愛」でした‼\\└('ω')」//

ここまで来て、彼らがなぜこんなにもすれ違ってるのか疑問を持って、そういや直人がパリピでうぇいうぇいしてて太一の愛が重くて嫉妬してたんだ~と思い出し、そのことはあまり解決されていないことに気がつく笑
だけど、これからは二人とも自分達の関係性を受け止めてるので喧嘩してもすれ違うことはないんじゃないかなと思います!

何度も読み返したくなる作品です!
そしてドラマcdのキャスト妄想が楽しい作品です笑