表紙とあらすじに惹かれて購入しました。
個人的には大当たりです。
ためこうさんの作品だと「なつめくんはなんでもしってる」が非常に好きなのですが、他の方のレビューを見て納得。
ためこう作品に関しては軽めのノリが好みなのかもしれません。
今作も、内容こそ重いですがテンポ良く読むことができました。
3話のラスト2ページが一際好きです。
可愛いやら切ないやら……ともあれ意思の強い美少年最高!!
姉のせりなも多く描かれているんですがすごくいい子で……亡くなってしまったのが本当に悔やまれたので、そういった間接的な描写からもなずなたちの寂しさが伝わってきたように思います。
また濡れ場は修正こそがっつりめなものの、アングルや表情が眼福でエロ度高いなと思いました。
1話を試し読みして、面白そうだと思い購入しました。
下巻では瀬野の掘り下げがあったり白島の好きな女性が出てきたりと、物語が大きく動くのを感じました。
が、意外にもあっさり終わってしまって個人的には物足りなかったです。
白島の心の動きが少なすぎて、蚊帳の外というかトリガー要員でしかないというか。
名塚も名塚で白島への気持ちにはすぐに折り合いをつけていて、長い間好きだった割りには葛藤が薄いような気がしました。
それでも瀬野が押入れで名前を呼ばれて嬉しそうにするシーンはグッとくるものがありましたし、名塚が瀬野への好意に気付く描写も素敵です。
そういうこともあり、三人というより名塚と瀬野2人のストーリーとしては面白いかと思います。
「愛しているのは心か、身体か。」という煽りや、上下巻の対比的なデザインに惹かれて読むと、肩透かしを食らう内容ではあるかなと思いました。