すごくおすすめです。絵がきれいなので、それだけで見る価値ありですよ。
話は零が8歳の頃から始まります。零は施設にいたのですが、引き取られ、晴の母親春子とカナダの大自然の中で暮らしていました。そこへ日本から晴が来て、2人は初対面します。晴の両親は離婚していて、晴は実の父親と義理の母親、そして義理の弟になる双子と暮らしています。
零は、はっきりいって野生動物です。人に全くなつきません。それには零の過去の出来事が関係してそうですが、その内容はまだ明らかになっていません。それでも、粘り強く晴が関わっていった結果、晴になついていきます。
その流れがすっごくかわいいです!!
ときは流れて、、零が中学生の時に晴と再会します。零が晴に会いに日本へやってくるのです。しかし、晴は零との出来事を忘れてしまっています。零は晴の今の両親が養子として引き取っていて、2人は戸籍上兄弟になっていました。零の希望もあり、2人は一緒に暮らし始め、歩み寄れてきたかな、というときにまた零はカナダに帰ってしまいます。
この作品、まだはっきりとLOVEなかんじは見えていません。零が晴のことを恋愛感情で気になっているのかな、という気配はありますが、晴の零への気持ちは家族愛が強いかな、という印象です。
2巻では、さらに零が大きくなるようです。少し大人になった零に晴がドキドキする場面が早くみたいな、と思います。どんなかんじで家族愛から恋愛にかわっていくのか楽しみです。
シリアスなお話で、マフィアの恐いかんじとかしっかり表現してあるな、とかんじました。それだけに、タケルの非現実的な行動の数々が気になってしまいました。タケルの短慮な行動に最初はイライラし、途中からあきれてしまって、世界観台無しです。物語に入っていけません。
タケルの行動として気になったものをいくつかあげると
①大学受験に2度も失敗してウサ晴らしにNY(もっと危機感持とうよ。来年も失敗しちゃうよ。息抜きも必要だとは思うがNYまで旅行する余裕はないと思う)
②NYでひったくりを追いかける(普通に銃持っている人がいる国でそんなことしたら殺されちゃうかもよ)
③一度日本に帰って来たが、またレイとNYに行く(だから本当に来年も浪人しちゃうよ)
その他にも私的に気になる行動が多々ありました。②はその後、レイと運命的に会うきっかけになるし、③もタケルの本当の父親に会うことになるすごくいいシーンへと続いていくのですが、いいシーンに行くまでの段階でおかしいだろと思ってしまい、テンションが下がってしまって・・・
ギャグを織り交ぜた作品や明らかに非現実的な作品ならおかしいところがあっても流せるのですが、現実味があるかんじに作られた作品なので、気になって仕方ありませんでした。
私はタケルがどうしても気になってしまいダメでしたが、そこが気にならなければ、他のキャラは魅力的だし、ストーリーもいいです。この話をおもしろいと感じるかどうかはタケルを受け入れられるかどうかにかかっている気がします。
あともう1つ入っていた短編は、幼馴染の医者の話です。こちらは楽しく読めました。兎オトコ虎オトコのかんじが好きな人はきっと気に入るはずです。
かわい先生の小説もすごくいいですが、ムク先生の挿絵が作品のよさを引き立ててくれています。かわいいお話なので、ムク先生の挿絵がすごくあっています。小学生、中学生のときの峰はとってもかわいく、高校生になった姿はかっこいいです。また衛守も素敵です。たまに、小説と挿絵があってなくてがっかりすることがありますが、この作品でそんなことはないです。
私は、今作『流星シロップ』を読む前に『空色スピカ』を読んでいましたが、スピカでの峰と印象がガラッとかわりました。スピカでは計算高い王子様というかんじだったので、女王様受けかな、なんて予想していましたが、逆でしたね。健気な乙女受けでした。
峰は、父親と銀座のホステスさんとの子で今の家では、父親としか血がつながっていません。なので、家での立場はかなり微妙・・・
また、母親譲りの美貌から、小学生のときは変質者に悪戯されそうになり、中学では、先輩に襲われそうになります。あまり、いいことがないです・・・。
衛守は峰のイトコになりますが、小学生のとき木に登り降りられなくなった峰を助けてくれ、中学でも先輩に襲われそうになった峰を助けてくれます。また、峰の心が弱っているときにうれしい言葉をかけてくれたりします。
峰にとっての衛守は自分を守ってくれるナイトだったんです。そして、自分は衛守のお姫様になりたいのに、高校生になった峰は身長も伸びて王子様のようになっていきます。男っぽくなっていく自分をなげく峰がほんと萌えます。衛守には自分をかわいくみせたいみたいですが、他の人に対する策士で腹黒っぽいところもいいです(そのギャップが)。でもそれも、衛守と一緒にいたいがためだと思うとかわいくみえてきます。
衛守は、高校生とは思えないくらい落ち着いた包容力攻めです。でも、たまに余裕ない様子がいいです(初エッチのときとか)。
ほんと、かなりおすすめな作品です。
また、9月に清泉学院シリーズの3作目『星屑シトロン』がでるみたいなので、それも楽しみです。峰や衛守、楠ノ瀬や高科もでてくるといいな。
今井とあっくんの話は全部で5話のっています(短編もありますが)。
前作に比べてさらにパワーアップしていますね、今井は。
すごい妄想してますよ。女子高生に女教師、若妻まで。想像力豊かです。
そして実際にあっくんは赤ずきんちゃん(ずきんだけ)とサンタクロースをやっています。
妄想もあわせると今回のあっくんは実にたくさんの格好をしています。
でも、笑えるだけじゃなくて、2人の気持ちがすれ違ってしまうちょっと切ない話ももあります。
そしてあっくんの大学院の先輩透と今井の弟勝頼のお話もありますよ~
2話収録されています(うち1話は4ページの短編ですが)
この短編が、さすが今井の弟だけあるな、という妄想をしていて笑えます。
もう1つはクリスマスの話です。勝頼はツンデレぶりがほんとかわいいです。
あとは、山田君と田中課長の話と、ドラマCDの収録レポ、あとがきがあります。このあとがきでも笑えます。
阿仁谷ユイジさんは好きでほとんどの作品を読んでいますが、これは好き度上位に来ます。
1冊を通して1つのお話になっているので読み応えがあります。
チバ視点、ヒロト視点があるので、このとき相手はこんなこと思ってたんだ~と、2度おいしいかんじです。
2人は両想いなのですが、タイミングが合わず、自分の気持ちで精一杯なところもあってうまくいきません。そして2人は離れ離れに・・・
偶然再会して、ヒロトが気持ちを爆発させたことから、2人は一気に恋人同士の関係になります。チバは自分の気持ちをころしてしまうので、ヒロトからアクションおこさなかったら、また友達関係が続いていたかも・・・とか思ったりします。
そして、この2人のエロシーンはもちろんエロいですが、最後までしていません。私としてはチバ受け希望なのですが、はっきりわからないのでもやもやしているので萌評価にとどめておきます。
全サで結論がでてほしいです。
あと、チバの父親でおかまのミミさんの話も気になります。阿仁谷ユイジさんのサイトで見たWEB漫画によるとどうやらチバはミミさんの元カレの子供みたいです。それ読んでから、ミミさんの過去が気になってしょうがないです。
評判がいいので読んでみました。大満足です。
絵はきれいだし、話もおもしろかったです。
表紙の2人が主人公のお話は、とにかく受けの奥村がフェロモン垂れ流しで、エロかったです。(黒髪のほうです)
さすが、夜の蝶と言われているだけあってすごいですね。腹黒くてイイ性格しています。
遊び人だった奥村ですが、攻めの遠藤のことがちゃんと好きなんですよね。そこがまたいいです。
遠藤も奥村に振り回されていますが、私はこの話で一番かわいそうなのは、奥村の元カレ片上だと思います。
愛すべき三枚目ですね。小冊子では、本編終了後の片上が読めるので、ぜひ小冊子がついてくる書店さんで購入してほしいです。
そして、裏表紙の2人が主人公のお話もよかったです。
こちらも受けの律がよかった。かわいかった。
律は親友の男にずっと片想いしていたのですが、そのときの切ない心情や攻めの池内に対する想いの変化など、うまいな、と思いました。
新しい作家さんを開拓しようと思っている人はぜひ読んでみてください。