門地さんは絵柄があまりぴんと来ずスルーしていたのですが、
はまり始めたら止まらず読まなかった日々がもったいないくらい面白かったです。
とにかくモノローグが多くて、しかもその視点が入れ替わり立ち替わりなので最初は読みにくくて、
ストーリーにも入り込めずリタイアしかけたのですが、
エロがとってもエロくて、というか、やってることは普通なんですが、行為の描写の仕方がやらしくてすっごい萌えたので続きを読んだところ、
だんだん独特の雰囲気が癖になり2巻を読み終える頃にはストーリーにも大はまりしていました。
国斉さんと知賀君が掛け合い漫才のように延々(エッチの最中も)
モノローグでツッコミあっていくのですが、
心情がダイレクトに伝わってくるので2人のすれ違いっぷりがすごく切なくて、
読んでいる間中じわじわ真綿で首を絞められるような感じで、
読むのにとってもエネルギーを消費する作品です。
ぴんと来ないと思っていた絵も、はまってしまえばとっても色っぽくて国斉さんはイモ可愛いし、知賀君エロかっこいいしですごく魅力的に感じるから不思議です。
コメディ色も強いので笑える部分もいっぱいあっておすすめです。
最初は特に印象に残らないというか御園生さんのキャラがいまいちつかめなかったのですが、久しぶりに読み返したらすごく面白かったです。
御園生さんは基本自分がお姫様扱いされるのを当然のように思っていて、そこにど天然ぶりが加わり攻めの滝川君を振り回しまくるのですが、自分の気持ちすら把握できず頓珍漢な発言を繰りかえす御園生さんの素っ頓狂さに萌えました。
滝川君は普段は振り回されっぱなしですが、エッチのときはかなり攻撃的なので…まぁお互い様ということで。
とても可愛いカップルなので続きが読みたいですね。
御園生さんがもう少し滝川君にメロメロになるとこをが見たいです。
『大人気』で最低のくず男だった有坂迅が主人公です。
…なんですが、読み終えるともう迅が可愛くてたまりません。
迅をただのくずな脇役で終わらせず、ここまで魅力的に描ける鹿乃先生、本当にすごいです。
迅の過去の悪行は子供だからと笑って許せるようなものではないのですが、爽兵に攻められて「ごめんなさい」と泣きながら縋る姿には萌えざるを得ません。
コメディっちくな部分もありつつテーマは結構シリアスです。
特に迅の抱く孤独感は胸に迫ります。
ぴー助や爽兵ママといったサブキャラも味があって大好きです。
迅へのお仕置きは2巻以降も続くようなので、試練を乗り越えて真っ当な人間に更正する姿を楽しみに次巻を待ちたいと思います。