里つばめ先生の作品だし、ちるちるランキング入りの高評価だったので迷わず購入。
そして ♬ きょうのわざを なし終えて~ ♬ 、寝る前のお楽しみとしてワクワクページをめくったのですが、最後まで波に乗れませんでした。
登場人物が多くて名前と関係が覚えられない。
浮き世離れした御曹司たちのやることも言うことも、う~ん。
GAPS・DOGSシリーズでは、しょう油顔のシゴデキな男たちが、冷静に淡々と「変人」なのが魅力的に描かれていました。
でも今回の紳士倶楽部は、誰もそこまでキャラが立ってなくて......。
表紙がゴージャスだったので、期待が大きすぎたのかもしれません。
連載として続くと面白くなってくるのかもしれませんが、この1冊は盛り上がることなく読み終えました。
ねろり様のレビューで、王佳は色恋は小学6年生なのに治水になると大学院生とありますが、本当にw
「規則だ」で納得するのが、なんとも愛らしい。
両想いでお互いに相手のことをすごく思ってのことなのに、微妙なすれ違いでうまく噛み合わない。
とくに王佳の、帝を尊ぶあまりのズレ加減が絶妙ですね。
そして二人を見守る端正殿と小梅がいい。
河の方は、まだ調査旅行を終えたばかり。すぐ工事に入ったとしても大黄河の治水が1年で終わるはずもなく、1年経ったら妹と交替しなきゃ、本来ならば愛されるのは妹......と王佳が悩みまくるのが次巻の盛り上がりになるかと思うのですが、ほかにも王梧がどう絡んでくるのか、続きが待ち遠しいです。
描き下ろし、最高でした。
2巻が出たのであらためて1巻を読み返しました。
誰かに執着するのは、幼い頃の危機的状況をその人が救ってくれたから、というのはよくある話で。救われた方は病的に執着するくらい覚えているのに、救った方はすっかり忘れている、というのもよくある話で、そこにどれだけリアリティを感じさせられるかが見どころですね。
このお話の二人の過去の出会いは、皇帝・龍楊の覚悟があまりに悲壮で、そしてあまりにその見目が怜悧で美しいので、「そうだったんだー」って流しそうになりましたが、「ちょっと待った! 2、3才の時ならともかく二人とも結構大きかったのに、王佳は再会したときに気づかんかったんかい?!」と。
まぁ、高貴な方のお顔はジロジロ見ることできなかっただろうし、閨は薄暗かっただろうし、すぐに思い出したら話が盛り上がらないからいいんですけどw
王佳の似顔絵は龍楊が描いたのでしょうか(特徴を言って画家に描かせたのかもしれませんが)。文武に秀でた龍楊様ですが、絵を描くのは「ふふふ」で、山中先生のユーモアに笑わせていただきました。
黄河の河川工事となると簡単には終わらなそうで、この連載も長く続きそうなのが嬉しいです。
朝田ねむい先生の絵柄は独特で、手塚治虫先生とか昔の少年漫画のように線自体に勢いや表情があってすごく好きです。スーパーリアリズムもいいけど、こういうのが漫画にする意味がある表現ですよね。
4つの作品が入った短編集。
「ハレの日」は以前単話で買って読んでいましたが、今回あらためて読み直しても切なくて素敵なお話でした。結末がわかっていてもまた読みたくなります。
表題作の「アイ、セイ」は、何年も前に発売されていたのに読んでなかったことを後悔。
背中のファスナーが閉まり切らないメイドコス(描写が細かいw)に身を包みながらボロボロ泣き出すセイさんに心をえぐられました。
アイが以前何人かのセフレみなから別れたいと言われたというのに、セイ同様「なんで???」と思いましたが、ページを進めてセイが推測する別れの理由を読んで、そうかもと切なく納得。
アイが本当に真っ直ぐな性格で良かったです。
ほか2作も、どうしてこういうストーリーを思いつくんだろう、というクセの強い作品で、短編集でも読み応えありました。
黒い法衣にきちんと身を包んだ美人がはらりと涙をこぼす表紙。ど真ん中を少しはずして、物言いたげにかすかに頭を傾けていて、ほくろが色っぽい。添えられている清浄な白い蓮華とは対象的に背景の赤は煩悩の象徴のようで、この表紙とタイトルに心惹かれてページをめくりました。
BLの受けというと、以前は女性よりも女らしいキャラクターが多かったけど、わぎもこ先生の描く唯真さんは艶っぽいけれどもしっかりと男性の肉体で描かれていて画力に圧倒されました。
「拈華を待っていた」はどういう意味で描かれたのか、考えながら読みました。羣司さんに幼い頃から想いをつのらせながらも伝えることできないま彼を喪った唯真さん。仏教用語「拈華微笑」の解釈は色々あるようですが、まっすぐに唯真を求めてきて優しく微笑む田鍋に、「私がほしい言葉を余すことなくくれる」と言っていますよね。
なので、自分を受け止めてくれる手が差し出されことを切望していた、という感じでしょうか。
女王様なのに待ちの姿勢?とも思いますが、同性ということと、禁欲的であるべき僧侶という立場ゆえの自制もあってのこととでしょう。
そこも唯真さんの魅力になっていました。
意味を考えながら、これから何度も読み返したい一冊です。
BLではカップルの連れ子とか、オメガバースで晴れて結ばれた二人の愛の結晶という形で子供が登場することがちょくちょくあ、小さきものはみなうつくし。子供を出すのはずるいなと思いながらも、読んでて可愛さにほのぼのすることありますよね。
本編の藍ちゃん、1巻では就活中の大学生20才、その後大卒社会人の設定ではありますが、大人でも少年のようにあいらしく、合法ショ....ゴホッゴホッ、ぽいですよね。
その藍ちゃんを、さらに幼児姿にして(ただし、設定は妖精20才)、つやつやほっぺを描くなんて、もう合法ロ....ゴホッゴホッ、で反則ではw
もちろん奥海さんに自制心があるので、妖精さんに手は出さないとは思いますが、ご飯の前に警察へ電話一本!、とついつい現実的なことを考えてハラハラしてしまいました。ま、ファンタジーなので警察とか出てこない方がいいんですけど。
続きがどんな展開になるのか、すごく楽しみです。
書籍サイトを見ていて、この番外編をみつけたので迷わずその場でポチ。
読んだあとに、みな様どんな感想かなとこちらを訪れて、残念に思いました。
電子版にはないおまけマンガ3話+αが同人誌版にはある。
また修正も電子はライトセーバーですが紙版は細ーい刻み海苔とのことw
もちろん同人誌を電子で読めるだけでも大変感謝で、熱心なファンの方がわざわざお店まで足を運んで買われる同人誌と全く同じ内容を読みたいというのは望みが過ぎるというのはよく承知しています。電子で修正が強くなるのもしょうがない。
個人的には何本もある本棚ももういっぱいで、定期的に引越がある身なので(箱の大きさの割にすごく重くなる本を詰めた箱が多いと引越屋さんに嫌がられるんですw まぁ重くても運んでもらいますけどね。引越し屋さんごめんなさい)、紙の本はこれ以上増やしたくなくいつも電子派なので、目の前に紙と電子と両方あっても電子を買ったと思いますが。
本編が好きな作品だっただけにおまけマンガも読みたかったなぁと残念な気持ちになりました。
「読者を幸せにしましょう」の大号令ありがとうございます。
数年先でもいい、ページ数少ないのに高くてもいいので、おまけマンガも電子版を発行していただければとても嬉しいです。
神波先生、リブレ様、よろしくご検討ください。
そしてこうした色々な書籍情報や感想をたくさんの方と共有できる貴重な場を提供してくださっている、ちるちるにあらためて深く感謝いたします。
番外編の感想としては、始まりが星のきらめく夜空だったのに、数々の体位を経て最後は夜が明けて白み始める頃、という長丁場な時間の流れを表現していて、特急αの持久力が素敵でしたw
礼のきりりとした眉毛、とくに寝顔の眉毛を堪能しました。
松基先生の新作ということでサンプルを読んで、暗くて面白かったのでch.02まで購入。
あらすじは作品詳細にある通り。慕っている義兄のために犯罪に手を染めたのに利用されているだけの可哀想な夏生。事故にあって命を落とすけど、気がつくと地獄で、レナトスという悪魔用商業施設でパティシェとして働くことが課せられる。
そこで、レナトスの管理人・ハーデ様から彼の幼い一人息子・ネモがぐずったらお菓子を与えるように言いつかります。
ハーデ親子はそろって左目に眼帯をしていて、父のハーデが眼帯をはずして左目で罪人を処分すると、それに連動して離れた所にいる息子に苦痛が生じるようで、その際、甘いお菓子を食べさせると苦痛から開放される、みたいですね。
サイトによってはch.03も出ていますが、私が買ったサイトはまだ02まで。夏生とハーデがネモを介してこの先ラブエロになりそうなのは固いとして、まだ生きている義兄とはどう絡んでくるのか、続きの発売を楽しみにしています。
「犯罪」とか「地獄」とか暗いシチュエーションで始まりましたが、説明に
「松基羊が描く、救済系ハートフル地獄BL」
とあるので、バッドエンドにはならないようですね。甘エロ期待してます。
初デートのプランを練るためのプレデートの二人。
つきあうことになったのに、相変わらず推し活目線のかぁくんが可愛い。
隣同士に座って話しながら、ちょっとずるお互いのことを知っていくのが初々しい。雅人は、仕事のときは料理の香りを邪魔しないようにフレグランスをつけないのかな。初デートで「うすーく いいにおいがする」というかぁくんの心の声を読んで、自分も雅人の隣に座っている妄想に浸らせていただきました。
未散先生、ありがとうございます。
大人な聖人は今までどんな恋をしてきたんでしょうか。二人のおつきあいがさらに進んで、ベッドの中で雅人の甘い言葉にズギューンと打ち砕かれて炭になるかぁくんの姿を見てみたいです。
フツーに考えると、世界的なヴァイオリニストなら手先が器用でカンも鋭く、また楽器の性質上、温度湿度に敏感なはずだから、定めし蕎麦打ちもすぐ上達するはずですが。超絶美形なアーティストなのに蕎麦打ちだけは......w、という雅人にギャップ萌えしました。
下まつ毛バチバチの雅人にじっとみつめられたら、かぁくんじゃなくても推し活したくなります。作務衣姿もいいけど、私服やヴァイオリニスト時代の姿は神でした。
全編、未散先生ならではの笑いとスピード感にあふれ、切なさもあり。
苦しかった二人が一緒に前向きに進んでいく姿を見て、読み終わったとき、「よし、私もがんばろう!」という気持ちになれた一冊でした。