こん炉先生の作品は、主人公のこじらせた性格やひねった設定も楽しめますが、何といっても絵柄が好きです。
歌舞伎の女形の化粧って、目の周り全体にほんのり朱を入れてちょっと酔ったときのような色気を出しつつ、目の周囲にくっきりと紅をさしてキリリとした目線を強調しますよね。
奈緒也もトーンと濃い目のアイラインで、そんな色気が感じられます。
また、尉くんはサカってるとき、顔全体の暗いトーンの中で黒目の部分だけが白抜きになって、能面の泥眼を思わせる妖しさを放ちます。
そんな印象的でシリアスな絵柄とかなりアホな設定。
それがクセになり、次も作家買いしてしまうと思います。
朝目覚めて、パンケーキの甘い香りがしてくるなんて最高!
語シスコ先生の作品は単行本で出ているものはすべて読んでしまい、もっと読みたいなと思っていたところに久々にこの本が発売されたので楽しみにページをめくりました。
作品はシスコ先生らしいサイコーなものでしたが、ふばばさんが詳しく書いてくださっているように(ありがとうございます!)、新作ではなく以前に描かれたものをまとめた短編集でした。
ツイッターの更新も近年はほとんどしていらっしゃらなくて。
もっともっと新しい作品を描いていただきたいなと切に願います。
あと、手書き文字でのつぶやきがシスコ漫画の持ち味のひとつではありますが、販売サイトによってパソコンで読むときの拡大や拡大から戻る操作がイチイチめんどくさいところもあるので、今後新作を描かれるときは、気持ち大きめの文字でお願いいたします!
なんか和風の建物があって、柵で囲まれた樹があって見覚えがあるな、と。
うーん、気になる。摩利支天の近くだろうから......、と探してみたところ、
上野公園の下町風俗資料館の前ですね!
あと「喫茶ロマン」は高架沿いにある?純喫茶のようですが、ベリ子先生お気に入りの喫茶店がモデルなのかな?
わかったからどうというわけではないんですが。
どういう人生を送ってきたら、こんな作品が描けるのか。
本や映画を見るだけで、描けるものなのだろうか。
「ジェラシー」を読むと、ため息しか出てきません。
作品の舞台巡礼とかしたことはありませんが、上野や日暮里を歩いていると、ふと卯一の姿が頭をよぎります。
タイトルに「暴君ヤクザ」とあるけど、1巻はともかく2巻は暴君どころかアマアマでしたw
お姑さんが出てきたので、嫁イジメとか孫をさらっちゃうとか何か一波乱あるか!と思ったけど何もなく。
じゃぁほかに何か起こるかのかと読み進めましたが、何もなく平穏無事でした。
なので、疲れていてホンワカしたいときや、就寝前におすすめです。
絵がきれいで辰巳も子供たちも可愛い!
ただ、これ、子供たちが大きくなったらどうなるんでしょうね。
家を継ぐのは龍河と血のつながった相良で、理来はフロント企業で稼いで弟を支えるとか?
最近、ノルウェー皇太子妃の連れ子の長男が起訴されてました。
彼は荒れた生活からお母さんの再婚で突然、豪華ロイヤル暮らしになったのに、二十歳過ぎたら一般人として放り出されて修理工として働いていたそうで。
半分同じ血を引いた兄弟でも、母の再婚後に皇太子との間に生まれた妹や弟たちには王位継承権があったり、成人後もロイヤルとしての身分が保証されていることで、精神的な葛藤がかなりあったみたいですね。
更木組は、血筋だけでなく、相良の方が可愛い顔して腹が座ってそうなので、組長向いてそうですが。
二人それぞれパートナーをみつけるのか、兄弟BLになるのか?!
永乃先生、20年後の理来と相良のスピンオフよろしくお願いします!
ちるちるのこのページからRenta! のサイトに飛んでサンプルを見たのですが、買って読み始めたら「あれ、出だしが違う」。でも少し読み進んだらサンプルの箇所が出てきました。販売サイトによって、サンプルのページ数に多い少ないがあることはよくありますが、切り取り箇所が違ったのは、私にとっては初めての経験だったので新鮮。そしてこのレビューを書く前に、もしやと思って別のサンブルも確認したところ、最初のページからのサンプルを出しているサイトもあり。
たしかに冒頭の8ページがグッとくるところなので、そこを見せてしまうか、出し惜しみするかは考えどころですね。あの「ちくしょう......」は、西さんでなくてもズギューンとやられてしまいますもん。
ストーリーもしっかりだし、受と攻の会話のやりとりも絶妙で、さすが深井先生!という1冊でした。深井作品は全部読んだつもりだったんですが、うっかりしていて、もっと早く読めばよかった。 サイン会もあったんですね、行きたかった、残念。
表題作は、これから何回も読み返す作品になりそうです。ほかの方も書いていらっしゃいますが、ぜひ続編を。
あと、今回、竹書房の日にありがたく半額で買わせていただいたのですが、深井先生の作品以外も買いもらしのないように竹書房さんの作品をバーっとチェックしていくと、今までに読んで大好きな作品が本当にたくさんあり。あらためて竹書房さんって素晴らしいなと思いました。
すでに皆さまがレビューしていらっしゃる通り、セリフの主がところどころわかりにくい以外は、本当に愛らしい王道BLで、最後までうっとり切なく楽しめました。
ただひとつ気になったのは表紙。構図とか浮遊感とかが、『酷くしないで 小鳥遊彰編』の口絵をすぐ思い浮かべちゃうんです。中身の里谷くんと彰さんとは似てないんだけど、表紙の里谷くんの髪型や顔立ち、視線と半開きの唇なんかが彰さんに似ているので。
まあ、ねこ田先生の方の、表紙を開いて、あの息を呑むような静謐なイラストが飛び込んできたときの感動が、あまりにも強すぎるせいでしょうか。
作品は、攻がミステリアスで魅力的で、いったい何やってる人なんだろう? って、受くんと同じように気になりつつ読み進めました。里谷くんちに来てるのに、テレビ番組の最終回を見たいとかって、「もしかして、その番組をつくっているプロデューサーの人か?」と思ったけど違ってた(笑)。いずれにしても、余裕のある年上の恋人っていいですよね。
物語の中で、二人がずっとそれぞれシングルのジェラートを頼んでいたのに、離れてからは互いに相手の好みのジェラートを選んでいたこと。そして最後の「extra chocolate」が終わったあとのページには、ダブルにスプーン2つのイラストがあったりと、ジェラートを通して二人の気持ちが細やかに表現されていたのも効いてました。
次にどんな作品を描いてくださるのかすごく楽しみ。期待しています。
『リトルウィング』
孝一と悠二、京一と隆二で、それぞれ別々の兄と弟を想いながらの
「好きだよ.... ゅーじ...」だったんですね。
それを知って読むと、ヤクザ京一兄さんの表情、心抉られます。
あとがきと、ぴえぴえ3号さんや茶鬼さんのレヴューがなければ気が付きませんでした。
ヤクザ兄が弟を回想する絵とかを安易に出してこないところが、またニクい(でも、それがないから、このマンガだけじゃ気付かないよ~!)。
深井先生の作品、今どきのフワフワ雰囲気BLマンガとちがって、ホント、
ストーリーに手が込んでて、たまらない。
BLに何を求めるかは人それぞれ。ほかの方も書いていらっしゃる通り、この1冊、どれもけっこう死人が出たり題材もダークだけど、どのお話も希望の光が差し込むエンディングなので、私の読後感は「晴れ」でした。
BL 歴3か月で、『男の上手な泣かせ方』を読んで以来、深井結己祭りです。数々の受けキャラクターの可愛さと、短編でも「おっ、そう来たか!?」と唸らせてくれるストーリーの意外性にハマっています。
多くの本が何年も前に出版されているので、今ドキのランキングには深井先生の作品はあまりあがってこないのでしょうが、なんかもう、BLの萌えの要素のほとんどは十何年も前に深井作品の中にあるって感じで、温故知新。出会えて幸せです。
けれど、多くの本が、中身の人物はすごくキレイなのに、表紙がもっさこい感じで(先生ごめんなさい!)、なんかすごく損してる気がします。
この本も、深井コンプリートを目指す私でさえ「ちょっと、このヒゲづらのは....」と読むのを躊躇していました。でも思い切って読んで良かった。これ、最後の方の晃太VISIONの天使が表紙でもいいんじゃないでしょうか。
荒塚先生が襲われたあとの4人の心理描写、絶妙でした。