muuebaさんのマイページ

レビューした作品

女性muuebaさん

レビュー数427

ポイント数2159

今年度21位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

古川慎さんの演じ分けがすばらしかった

原作既読。

個人的には優しく穏やかなハッピーエンドのお話が好きで、苦しい表現の多いお話は好みではないのですが、今作は絵柄の麗しさとキレイさ、キャラクター設定とストーリー展開のすばらしさから、時々、読み返したくなる癖になるお話です。

声優の組み合わせ、3役のバランスがいい作品でした。
古川慎さんの誠司と愛司の2人の演じ分けがすごいです。
しかも、最初のころはほとんど同じ、話が進むに従って、誠司らしさ、愛司らしさがどんどん出てきて、ラストではすっかり違う2人になっているのが、本当にすごかったです。
小林裕介さんも、斗和の元彼の借金を背負われていて社会的弱者なところも、弱さと強さが同居しているところも、見事に表現していて、3人がやり取りをしている姿が脳裏に浮かぶほどでした。

斗和が誠司と愛司の見分けがつくようになっていく様子、聴取者側も誠司と愛司の聞き分けができるようになってきます。古川慎さんの誠司と愛司の2人の演じ分けがすごいです。
愛司の言動がどんどんひどくなっていく様子はとても迫力で、聴いていてかなり心がつらくなりました。

3人それぞれの苦しい過去があり、それぞれの悩みがあり、問題があり、弱さがあります。
そして3人ともそれぞれに、面倒くさいやつだな、と思わされる言動があります。
そういうなかなかに厄介な3人が、見事にしっくりはまるラストはとても見事でした。
周りの人には理解されない3人の関係は強く硬く、でも、厄介な人たちなので、今後もちょくちょく喧嘩したり、もめたりしつつ、おじいさんになっても3人で暮らしているのだろうなと思わされるラストでした。

後日談とキャストコメントは楽しいです。(ほっとします)

古川慎さんの演じ分けがすばらしかったのですが、古川慎さんが誠司、江口拓也さんが愛司、というキャストでも聞いてみたいなと思われました。(余談です)

あいとまこと コミック

森世 

どう表現するのが一番しっくりくるのか、言葉選びに困るハッピーではないハッピーエンド

ドラマCDを聴取したので久しぶりの再読。
森世先生の作品は麗しくキレイな絵柄にドロッと重めのお話が多い印象です。
ハッピーエンドなのだけれど、万人が思い描くハッピーではなく、どこか心にとげばひっかかったままになる読後感があり、苦しく、でも、癖になります。

ひらがな5文字のタイトル、読後に気づくいくつもの意味、素晴らしいタイトルだと思いました。

元彼に背負わされた借金500万円の返済に苦しむ斗和。
未成年でΩで、体を売るしかないところまで追い込まれます。

途方に暮れていた斗和に声をかけてきたのが金持ち双子の誠司と愛司。
借金返済のため、と大金につられて一夜をともにした斗和。
事情を知り、愛人契約のような形で借金返済、斗和と3人で同居を始める誠司と愛司。
それぞれの事情、エピソード、かなり突拍子もないようにも思えるのですが、この3人のやり取りで、あれよあれよという間に、話が進んでいくのが小気味いいです。

誠司と愛司の関係を知り、それを拒否することなく自然のことと受け入れる斗和。
斗和が少しづつ誠司と愛司の違いを見て、感じて、別の人間として扱うようになっていく様子は、じんわりと胸に暖かく感じました。

そこからはけっこうな胸糞展開。
見分けられたくない愛司、愛司と違う言動を愛司に知られたくない誠司、どんどん2人を見分けられるようになる斗和。
それぞれつらい過去があり、未来への考えがあり、理由がある、3人ですが、愛司の言動がどんどん悪化していく様子は読んでいてとても胸が痛くなりました。

愛司が小爆発を繰り返す様子を、誠司と斗和はそれぞれの立場、関係、気持ちで考え、受け止め、受け入れようとします。
逃げる愛司と、追う2人、そして3人そろったときの、ぶつかり合いからの理解。

3人それぞれの悩みと3人それぞれの弱さがあって、めんどくさい 3人のめんどくさい幸せが訪れたラストでした。

言葉のセンスが素晴らしい!

作家買いです。

藤峰式先生の言葉センスが好きなのですが、今作は特に言葉遣い、選びがことごとく素晴らしく、笑ったり感心したりしながら読みました。

かつかつの生活をしているフリーライターの遊里がゲイ専門風俗を経営する友人に頼まれて店イチ推しキャストのオチ×ポレビューをすることになります。
藤峰式先生のお話は人物設定、ストーリー展開、どの作品もかなり突拍子もないものが多いと感じますが、今作は特にすごいです。
オチ×ポレビュー!初めて知った言葉でした。

レビューをするキャスト、ウリ専ボーイのカイはイケメンで体もきれい、あちらも動きも極上、そして、言葉遣いは控えめ、というかかなり淡々としています。

対する遊里の体験中の感想、内心レビューは本当にすごいです。
さすがライター、という感じ、言葉のチョイスが普通じゃない、おもしろいし、感心させられるし、驚かされるし、とにかく引き込まれました。

BL漫画を読んでいて声を出して笑うことはめったにないのですが、今作は何度も笑いました。

後半にかけてはちゃんと、恋愛成就をしていくところも、さすが藤峰式先生。
きれいな両想いのハッピーエンドでした。

アフターアクト コミック

rasu 

2人の今後の物語をもっと読みたくなった

芸能ものが好きなのと、表紙の2人の構図、表情に惹かれて購入。
rasu先生の作品としては4冊目の入手。

かっこよくておもしろいお話でした!
38歳舞台俳優と、舞台は初の挑戦となるモデルの青年のお話。

演劇畑でずっとやってきた人と、顔を売って来て演劇経験がない人とのとりあえわせ、漫画ではけっこうありがちなように感じましたが、2人の魅力にどんどん引き込まれました。

お互いへの関心もありつつ、演劇、というものに真摯な姿勢がまずとてもかっこいいです。
下心がちょっとありつつも、演劇を良くして、生かしこそすれ、邪魔にはならない感情、抑制があり、なかなか恋愛に発展していないところも素敵でした。

想いが高まりあって、通じあって、それから2人に距離が生じたときに、これまで、個人的な感情を仕事に影響させることのなかった、演劇人が見せた表情にとてもきゅんときました。

エッチシーンがなかなか激しく、肉弾戦、という感じでした。
これは好みが別れるところだと思います。
個人的にはエロエロは苦手、エッチシーンは少な目で心情表現を多くしている作品が好きなので、読み進めていく途中で、あれ、これはエロエロ展開か、と身構えましたが、2人のエッチシーンは心情表現が豊かでよかったです。

両想いになってからの2人の物語をもっと読んでみたいと感じました。

いろんな家族の形といろんな愛

大好きなシリーズがついに完結。

毎月、結構な量のBL漫画を購入しますが、再読する漫画は一部、何度も読み返すのはそのなかでもさらに一部です。
今作は大好きで、何度も何度も読み返していました。

主役2人のきれいな恋愛が主軸ではない物語が素敵です。

政治家京極の家族、芸能人京極の家族、誠志郎と尊の家族、礼央の家族。そして政治家の奥様グループの姿から見えるいろいろな家族の形、政治家二世の言動から見えるそれぞれの家族の形。

ほろっとしたり、笑ったり、ほのぼのしたり、時に少しイラっとしたり、しながら、いろいろな人間の生き方、ドラマを追いかけたシリーズでした。

最初は偽装結婚で、円滑とは言えなかった会話、礼央との生活が、ゆるやかに、時に事件がありつつ、家族となっていく様子もとても素敵でした。

前半では政治家京極ファミリーのことはたくさん描かれていましたが、芸能京極ファミリーのことにはうっすらとして触れられていませんでした。
それが最終巻になって、京極ママとパパのそれぞれの人となり、いわゆる一般的な家庭ではないけれど、家族としての形があって、大事にしあっていることがわかるエピソードもあります。

ひとつのお別れがありつつ、大きな意味での家族のつながりがしっかりあり、これからの彼らの生活も想像、思い描ける素敵な最後でした。

難しい幼馴染の片想いからの成就

スピンオフの可愛いだけじゃ、を再読したので、こちらもまとめて再読。

百瀬あん先生の描くきれいでかわいらしい男性たちと、言動に現れる素敵な内面をたっぷり味わえる作品です。

一緒にいるのが当然、当たり前のようにいつも一緒にいる幼馴染の諒太と蒼衣。
遅刻回避のために2人暮らしを始める、という経緯がまずかわいいです。

2人だけの世界ではなくて、ちゃんと友達がいて、それぞれ彼女がいる時期もあって、過ごしてきています。
諒太はずっと蒼衣のことを想い続けていて、その想いはなかなかに重たいのですが、2人の生活ぶりにその執着の重さ、暗さが表れていないのも良いです。

当たり前のように一緒にいる関係だからこそ、恋愛に持って行く難しさ、恋心を知ってからの対応の難しさ、いろんな難しさがありますが、2人が考えて、考えて、恋愛になっていく様子がとても素敵でした。

2人の間にあるのは、恋愛感情だけど、その他にもたくさんの種類の愛情があるという関係がとてもいいなと思います。

恋愛っていいなって思わされるお話

CDを聴取したので再読。

とってもかわいくて、まじめで、しっかりしてて、甘え下手で、でも、相手限定で甘え上手になる樹里。

人生何回目ですか、と聞きたくなるほど安定してて相手のことを思いやれて、鮮やかに軽やかにふるまう光一郎。

初対面では、無遠慮な光一郎の失礼な物言いに、これまた失礼で返す樹里、という、お互いなかなかの悪印象。
個人的に連絡しあったり、会ったりすることなく、ゲイバーで会ってはたわいない話をする仲良しになっていきます。
2人のやりとり、言葉の使い方、かかわり方が絶妙で、かなりきゅんきゅんします。

変な駆け引きをすることなく、お互い探りあいながら、相手のことを知っていき、相手のことを理解していき、ゆっくり恋が育っていく感じがとってもかわいらしいです。
恋愛っていいなって思わされるお話でした。

樹里はゲイバーに通っているけれど、飲酒はしないし、無遅刻無欠席でまじめ。
クリスマス、というイベントで、恋人未満の2人が交わした会話が、卒業式に生きてくる演出も素敵でした。

自分の持っていたイメージと違っていて楽しめた

原作既読でしたが、メイン2人の声、特に光一郎の声、しゃべり方の印象が、自分の思っていたイメージと違いすぎて、こんな感じの話だったっけ?と思いながら聴きました。
自分の持っていたイメージと違っていやだった、あわないと思った、などではなく、知っているはずの話なのに、印象がだいぶ違うので半分くらい新しい話のように感じておもしろかったです。

ゲイの高校生、樹里は、顔も話し方もかわいく、高校生なのにゲイバーの常連です。
身を持ち崩したり、楽しみに流されたりしないで、お酒は飲まないし、無遅刻無欠勤を続けているしっかり者。
生意気な言動をとることもありますが、相手を見てやっているので、賢い男の子なんだろうと感じます。

対する大学生の光一郎は、たまたま足を踏み入れたゲイバーで、興味本位の無礼発言、それに応じた樹里の言葉にひっかかり、以後、ゲイバーに通うことになります。
最初の言動はかなりひどかったですが、彼もまた、相手を見て言動を調整しているようで、最初は軽いジャブ的なものだったのだろうと推測しました。

2人がなかなか恋愛関係に発展せず、ほんのちょっとだけ、ほんわか恋心っぽい空気が出つつ、仲良しじゃれあいを続けている様子にとても萌えました。
すぐに恋愛から肉体関係、という展開は好きではないので、こういうのとても嬉しい。

光一郎は、本当に大学生なのか!?と思うほど、人間ができていて、樹里にはとてもお似合いでした。

若者同士らしく、クリスマス、卒業式、などイベントがありつつ、ゆっくり成就していく2人の恋模様がとても素敵で萌えました。

No Title

元彼、赤根ユキトが幽霊になって電話をしてくる、という突拍子もないお話。
電話を受けた井野上美雪も、ありえない、と否定しつつ、実際に数秒で姿を現したり、触れることができなかったり、交際当時の高校生の姿のままだったり、と信じざるを得ない状況になっていきます。

やたらと甘えた話しぶりのユキト、交際当時からこんな感じだったんだろうな、ダメダメ彼だなと思いながら聴きました。

割と序盤で幽霊の正体に気づいてしまいました。
推理ものだったらだいぶ興ざめですが、わちゃわちゃかわいい恋愛ものなので、前戯的な流れととらえました。
オリジナル性があると思ったのは、霊体のルール、進化の様子で、おもしろかったです。
触れ合えないと関係が進まない2人なので、なんとなく触っている感じがする状態から、徐々に感触がしっかりわかるようになっていく、でも、それがハッピーなだけではなく、実は、というのは、気味悪いのと面白いのと、ちょうど中間、という感じでした。

最後にタイトル回収してかわいいラストでした。

順調交際中の2人のあまあまなお話。

順調交際中の2人のあまあまなお話。

唯純は大学4年生になり、天沢恭丞は相変わらず近くの交番勤務。
それぞれ友人、上司、人間関係は変わっていないけれど、2人の関係は深まっていて、それを知っている人もいれば知らない人もいるという環境です。
年の差7歳(多分)の2人ですが、年上の天沢恭丞だけでなく、唯純も相手のことをくん、づけで呼んでいるのにとても萌えました。自分の読書傾向にかぶっていないだけかもしれませんが、お互いくん呼びしているBL漫画が珍しく、新鮮に感じてドキドキしました。

わざわざ訪ねてきて、恋人宅の留守番をする彼氏、彼氏の待っている家に急いで帰る彼氏。
2人ともとてもかわいいです。
さらっと、気負う様子もなく同棲をしようと持ち掛ける天沢恭丞も素敵でした。

2人の同棲編も読んでみたくなりました。