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女性muuebaさん

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物語にも演出にも感動

芸能界ものらしく、妬み嫉みから揶揄する人が出て来たり、意地悪をする人が出てきたりします。努力だけではどうしようもない世界だからこその葛藤がある世界なのだろうと思います。そんな世界を実力と思考と行動で生き抜いてきた小島と、実力と努力と人柄で売れてきた涼介、が今作のメインです。
恋人であり、付き人でもありつつ俳優の仕事も増えてきた涼介が、その3つの立場のバランスを見事にとって過ごして、小島に接している様子がまぶしいです。
相手の小島が人気の一流俳優で年上で先輩なので、恋人でありつつ同業の俳優という立場でいるの、かなり難しいと思うのですが、涼介の人柄と芯の強さにより、どの立場でもまっすぐに小島を見つめているのが素敵だと感じます。

小島が涼介に対する言動にだいぶ甘さが増えています。前作同様、意地悪したりすることもありますが、腕の中にすっぽり包み込んで抱きしめて眠る姿は、全身全霊で涼介を抱いているようで、深い愛を感じます。

涼介がキスシーンを演じるにあたり苦労して小島をイメージして演じたキスがとてもエロい仕上がりになったり、それを見た小島が嫉妬で不機嫌になったりするところは、仲良しカップル通り越して、バカップルぽくて微笑ましいです。

わちゃわちゃしながらも甘々な2人の暮らしに、小島の熱狂的かつ狂気のストーカーが登場したことで物語はまたも不穏な空気になっていきます。
前作でも読んでいてしんどいエピソードがありましたが、今作もかなりしんどいです。
怪我、流血、裏切り、が続くので、そういうのが嫌いな人にはきついと思います。
自分はけっこう苦手なので、苦しい思いをしつつ読みました。

映画祭で起こった大事件、小島を庇って怪我をした涼介、その涼介に対して小島がかける言葉のひとつひとつが大事で重たいです。
でも一番肝心なセリフは読者には見せない聞かせないのに、胸がぎゅっとなりました。すごい演出だと思いました。

最後に涼介がオーディションでセリフを演じるシーンがありますが、その前に起きた事件と絡んでいることに気づき、感動しました。こういう演出、素晴らしいと思いました。

アクマと契約 コミック

ハル 

純真無垢な涼介の強さがまぶしい

続きが出たので久しぶりに再読。
芸能界ものBLが好きでたくさん読んでいますが、好きの上位に入っている作品です。
キャラクターも物語も絵柄もどれをとっても素晴らしいです。

タイトルになっているアクマ、人気俳優の小島雅人の傍若無人ぶりが心地良いです。
本当にかなりひどい傍若無人なのに、嫌な感じがちっともしないのがすごいです。

うっかり小島の高級車に傷をつけてしまったことから、高額な修理費を払うはめになってしまった新人俳優の加藤涼介の純真無垢ぶりに感動します。
彼もまた、驚くほど純真無垢なのに、嘘っぽい感じがちっともしないのがすごいです。

悪徳事務所の悪の計画から救い出され小島の付き人として24時間つきっきりで奉仕することになった涼介はたくさん苦労もしますが、小島の采配で俳優への道が開かれていく様子は、かなり胸が熱くなりました。

小島に溺愛されているのに涼介が気づいていないというのもかわいいです。
社長が涼介の唇の荒れ具合で小島が涼介に何をしているか気づいて注意するのは、溺愛の深さが身内にだけは伝わっていることを表していて、萌えるし笑えます。

そうして大事に大事にしてきた涼介のレイプ未遂事件により、小島のタガが外れてしまい、ひどいことをされている涼介もかわいそうでしたが、加害者になった小島もとてもかわいそうでした。
ハッピーエンドになる前のきっかけとはいえ、2人が悲しくなり苦しい思いをするところは正直、見たくなかったです。ここは好みの問題だと思いますが、自分は嫌でした。

そういうとても苦しい事件を乗り越えてのハッピーエンドには心からほっとして、おめでとうという気持ちになりました。
涼介の無垢さと強さが物語を暗くなりすぎないようにしたと思います。

1冊だけと思えないものすごい満足感がある作品

前作の上下巻でドラマティックな大円満だと感じていたので、まさか続編が読めるとは思わず感激しました。

今作は1冊だけなのに、上下巻を読んだかのような充実感、満足感があります。
前作に続いての登場人物も新しい登場人物も、みなさん重厚なキャラクターなのが楽しめます。

両想いになって幸せな水筒香と金屋敷司之介のやりとりが本当にかわいらしくて楽しいです。こういうのを尊い、って言うのだろうなと感じます。
子役時代からの長い付き合いだからこその思い入れや感じ方もあるし、お互いをかわいい、かわいい、と愛でる様も深いです。
そして両想いになってたっぷり熱くて濃い体の交わりがありますが、エッチさ、エロさはなくて、全身全霊でお互いをいとおしんて味わっている感じがとても素敵です。
行為そのものはかなりエロいと分類できるものなのですが、お互いがお互いに向ける感情が、全身全霊の愛、という感じがしてとても素敵なのです。

俳優と脚本家としての顔もたっぷり味わえます。
前作でもかなりたっぷり描かれた作中の物語の、特別編、0(ゼロ)、本編につながる物語がつづられる、というのがとても興味深いです。
監督が変わり、脚本家の金屋敷司之介に求められるものも変わり、作品へのかかわり方も変わり、ドラマを作り上げていく様子もとてもわくわくします。

海香の登場、今作は少な目でしたが、前作同様の存在感、安定感があり、2人が両想いの恋人同士になってからも、家族3人でとてもいい関係が続ていることに、感動し、安心しました。

前作もすばらしかったし、今作もさらにすばらしかったので、なかなか難しいと思いますが、ぜひ続編を読ませていただきたい作品です。

解きほぐしていく恋愛関係

シリーズ全作を読み返して復習してから読みました。
水野と目黒のお話なのですが、北大路と有馬、いろいろあったなあと思い返して二重の萌えを味わいました。

運命を信じる関西弁わんこ部下×少女漫画を愛するクールな三十路リーマンの交際後のお話。
水野のネガティブ思想はあまり改善しないままだけど、北大路が良い友達であり、いい相談相手という関係を続けているのが、心強く感じて素敵です。2組とも、ゲイとノンケのカップルなので、当たり前と思うことの違いもあるだろうし、こういう相談相手は重要なんだと思います。

水野がようやく目黒に対して少女漫画愛を打ち明けることができて一安心。
少女漫画好き、という設定が、単なる導入の釣りではなく、こうやって物語の重要な展開に生きているのが本当に好きです。
少女漫画好きを打ち明けた水野に対して、目黒が漫画の台詞を使って迫ろうとするのも素敵だし、水野がそれは違うと反論する少女漫画愛にあふれる返しをするところも、さらに素敵です。
好きな相手だから何でもいいわけじゃないんですよね。芯がしっかりしている少女漫画愛、素晴らしいです。

前巻では目黒の恋愛観はふわっと軽いもののように伝わっていましたが、実は違って、案外と深く、家族のこと、愛のこと、考えさせられました。両想いになった、幸せ~、ではなく、こうやって解きほぐしていく恋愛関係が素敵です。

巻末の、目黒の溺愛が止まらない件について、は、バカップルのあまあまのイチャイチャ全開でとても楽しいです。


水野の理想と現実

まあでも 後輩の 恋する相手のあまりにも軽い様子が 確かにこれは軽く付き合って軽く振られそうって考えてしまうのはわかる 騙してるわけじゃなさそうだけど 信頼できないというか
それにしても水野君の恋愛に対する考えは おかしすぎる少女漫画を参考にしてるのになぜその発送になるのか 好きと告白してからの 別れようという 告白という宣言は ぶっ飛びすぎててすごく不思議だった 言ってることはわからなくもないんだけど 目黒 君にも失礼じゃないかな って思ってしまった
やっぱりヘタレナ 水野君に 目黒 君が頑張ってくれていい ハッピーエンドでした これからも 水のちょっとネガティブになりそうで心配だけど 目黒 君が頑張って 引っ張ってってほしい

前作では仕事ができて人が良いイケメンの印象だった水野忍がメインのお話。
タイトルにある通り、理想の恋愛像があるようですが、恋愛に関してはものすごいポンコツで、それがとてもかわいいです。
ずっと片思いをしていた相手、後輩の目黒は、前作での印象とあまり変わらず、言動が軽快、フットワークが軽い、のですが、恋愛に対してもものすごく軽くて、こんな感じの人とまじめな恋愛ができるのかなと心配になります。
水野が、軽く付き合って軽く振られそう、と心配をするのがよく理解できます。
騙したりするわけではないけれど、信頼できない気がするからです。
恋愛上級者なら、いろいろうまく加減をして交際できるのかな、というのが目黒な気がします。
しかし、それに対する水野の恋愛に関する教科書は少女漫画であり、かつ、独自のネガティブ要素が加わり、かなりおかしな言動をします。臆病とか心配しすぎ、ということではなく、目黒に対して失礼、という感じ。
そんな水野に対して、目黒がかなりがんばってくれたことで迎えたハッピーエンドでした。

両想いになって交際をしていっても、これから先、水野がまたネガティブ言動で目黒を振り回しそうで、順風満帆という風にはいかないと思いますが、言葉を重ね合って、大事に愛をはぐくんでいってほしいと応援する気持ちになりました。

続編が読みたくなるラスト

1巻はすごい勢いで破天荒なお話でしたが、続編も最初からすごい勢いで破天荒でめちゃくちゃです。
勢いがさらに増しているような気がします。
巻頭からわくわくが止まりません。

1巻に続き、小さな狭い1Kアパートに引き続き住んでいるリドと透也。
透也が大好きで離れたくないものだから、なかなか帰国をしないでいるリドがかわいいです。
同じく狭いお隣の部屋にリドの護衛と側近が間借りしていて、狭いアパートの小さな1Kの部屋2つに総勢6人も住んでいるというなかなかな人口密度です。普通の男たちだったらむさ苦しいし、何だか臭くなりそうですが、今作のメインと脇のみんなはそれぞれ麗しい率が高くてぎゅうぎゅうでも爽やかな感じがするのがおもしろいです。

リドを帰国させるために、透也に仕事を与えて、一緒にブランパール島に到着した2人。
大歓待を受けた透也の表情がおもしろいです。
日本で仕事をしながらリドと暮らしていた時は忙しい日々でしたが、ブランパール島で過ごすことにより、ブランパール島のこと、リドのこと、たくさん触れ合う時間があり、透也が驚いたり、感動したり、表情豊かになるのが素敵です。

リドとの愛は深まりつつも、あまあまハネムーンのようにならないのが、今作のおもしろいところで、監禁さらたり誘拐されたりと透也が大変な目に遭います。

1巻目は日本の日常の中でのドラマティックなできごと連発でしたが、今作は異国のしかも事件も起こる非日常の中での迫力増のドラマティックなできごとが続きました。

2人が睦みあい、絡まり合うシーンが多めですが、エロさは感じず、愛を確かめ合っている高尚な感じがします。
リドの家族との顔合わせも済み、2人の今後が楽しみなラストでした。
続編が読みたい・・・

巻末の、その後の彼ら、 透也がブランパール語を学び、たどたどしく間違えつつしゃべる様子が、初期のリドの日本語を話す様子を思い出させ、とっても愛らしいです。

唯一無二の作風

大和名瀬先生お休みとのニュースを拝見し、久しぶりに再読。
購入したときも思いましたが、表紙の畳の部屋に敷かれた布団の上に横たわる、上半身裸で装身具たくさん、片手に薔薇でほほ笑む王子、リドの迫力がすごいです。

導入も設定も展開も、とにかくめちゃくちゃ、突拍子もないのですが、それがいい!
いやいや、ないない、とはならず、物語の強い求心力にあっという間に引きこまれていきます。

透也の端正な顔と、よそ行き顔と、本性、特にリドと接しているときの言動のギャップが楽しいです。
書面からも、軽妙なテンポでポンポンポンポン、としゃべっているであろうことが伝わってきます。
リドは日本語があまり上手でない設定なのだけれど、妙に流暢だったり、ときどきへたくそだったりするのがまた楽しいです。嘘くさいな、となるのではなく、リドだったらありそう、わかる、わかる、となります。

リドがめちゃくちゃなことを言い出し、透也が返す刀でばさっという勢いで言い返すのも、楽しいコントを見ているかのような小気味よさがあります。

言葉の選び方、使い方も、楽しくて、透也が「エロ本と外国人を預かっている」と、とても並べられるようなものではないのに、並べて、しかも、何度もその表現をしているところが、読むたびにおもしろさが増して笑えます。

とても綺麗で耽美な絵柄と、軽妙でテンポの良い台詞の応酬が、絶妙なバランスで素晴らしいです。

絵柄の面では、透也が訳ありやくざに無体なことをされそうになったときに、リドの護衛が飛び込んできて、やくざの護衛も飛び込んでくるシーンが、アクション映画のようで、時代劇のようで、すごくかっこいいです。

リドと透也の恋愛模様に関しては、リドに迫られたときの透也の台詞がとてもかっこよくて、切なさもあり、台詞の内容と透也の表情の相乗効果でとても心を動かされます。
濃いめのセックス描写は好まない読者なのですが、2人が絡まり合う様子はエロさより綺麗さがあり素敵でした。思いの丈を確認しあった後でも、最後の一線は、一度、帰国して戻ってるまでしない、という決意と宣言が高貴に感じて感動しました。

BL作品なので、メイン2人の恋愛模様が中心にありつつ、次々と出てくる濃ゆい脇キャラたちがまた楽しいです。それぞれのキャラクターの濃さゆえに、胸やけしそうなものですが、渋滞しすぎないで間を空けながら出てくるのがいいし、時間差攻撃、という感じで、楽しみがじんわりじっくり伝わってきます。

最初からぶっ飛ばし、最後まで破天荒で突拍子がない展開でしたが、どれのキャラクターもエピソードも大和先生の手のひらの中で綺麗に丸まっているのを感じました。すごく素敵なラストでした。

同棲編、が読みたくなる

前巻のラストではこのまま同棲が始まりそうだったのに、有馬の姉との同居の都合や北大路の大阪出張3か月間により、遠距離恋愛になってしまいます。
じれったく感じつつ、会えない時間が2人の気持ちをより燃え上がらせる、と、どこかの曲の歌詞を思い出しました。

北大路の出張先の大阪支所で仕事仲間となり、交流するようになった水野と後輩の目黒。
水野も少女漫画好き同士ということがわかって、一気に親しさを増し、楽しい趣味活を一緒にするようになった北大路。有馬の元彼が出てきたときは、嫉妬し、悲しい想いをしたのに、自分が趣味友とはいえ水野と親しくしていることに、有馬が嫉妬したり苦しんだりすることに思いが至らないのは、ノンケだからしかたがないと思いつつ、有馬がかわいそうになりました。

前巻でもそうでしたが、北大路の少女漫画好き、という設定が、水野と親しくなるきっかけにきちんと生かされています。きっかけだけに使われて、あれ、設定どこへ行った?となる作品を散見する中、北大路の強つよの少女漫画好きキャラクターが揺らがないの、とても好きです。同棲をいつから始めるか、という話し合いのときに、君に恋する、のアニメ放送開始までに、提案するところは、萌えつつ笑いました。

ちょっとしたトラブルもありつつ週末を2人でゆっくり過ごす様子がとても素敵でした。
遠距離恋愛のこういう週末の逢瀬、寂しさもあるけれど、濃縮した甘い時間が過ごせるし、特別感があるところがいいなあと萌えました。
週末逢瀬は限られた時間だからこそ、どう過ごすかが難しいということも感じ、そのちょっとしたすれ違いにまた萌えました。大好きな少女漫画のことで浮かれまくり、しゃべりまくる北大路の幸せそうな表情を見つつ、題してほしくてもぞもぞしてしまう有馬のなんと愛らしいことか。

水野と目黒の2人のお話の2巻目が発売されたばかりですが、北大路と有馬のお話の続きもぜひまた読みたいと強く願う、かわいらしくて素敵なお話でした。

甘くて甘くて甘い

晴れて両想い、恋人同士になった北大路と有馬のその後の物語です。
毎日、ラブラブ、あまあまにしているのだけれど、お互いに対するラブラブの出し方の違いから、すれ違いが生まれてしまいます。なんともかわいいすれ違いです。
有馬の努力と小さな嘘がとてもかわいくて、北大路も考えすぎて落ち込んだり、お互いがお互いに幻滅されないか、嫌われないか、飽きられないか、と心配しながら、相手のことが大好きなのがとても伝わってきます。
会社ではしっかり社会人をしている2人が、恋愛でわたわたしている様子がとても愛らしいです。

北大路の少女漫画好きという設定が、出会うための材料というだけではなくて、ちゃんと生きているのも楽しいです。オタクらしく早口で(内心ですが)まくしたてる様子が楽しいです。

恋愛ものを持ち上げるための必須アイテムの一つ、元彼が登場します。
元彼といえば、ひっかきまわしたり、嫌なことを言ったり、横取りしようとしたりすることが多いと思いますが、この元彼はけっこういい人で、お互いにノンケ好きで苦労する話をしたりして、今現在、幸せの元彼の有馬に意地悪したりしないところが素敵でした。

しかし、2人のすれ違いが進み、どちらが悪いわけでもないけれど、悩み、悲しみ、苦しんでしまいます。
そんなときに、有馬ががんばってきちんと言葉にして気持ちを伝えるところも素敵だし、北大路がこれからも2人でずっと生きていくために考えて行動していたことがわかるのも、とても素敵でした。

嫉妬から始まるお互いの名前呼び、も素敵で、萌えました。

惡い男 コミック

中村明日美子 

電子版の発売を首を長くして待っていました!

空間と 店舗と温度が 中村先生だなあ という感じ 全部全ての話が 起承転結 ではなくて 読者に 感じさせる 考え 想像が広がるような終わり方 それぞれに 古風な和風な香り もしつつ 何とも言えない 綺麗な空気感があってドキドキする

電子化されるのをずーっと首を長くして待っていた傑作短編集。
それぞれ登場人物も物語も異なりますが、空気感と温度と湿度が中村先生独特の耽美かつ高貴な味でとても素晴らしかったです。
どのお話も、起承転結、ではなく、最後のその先を読者に感じ考えさせる、先が広がる終わり方をしています。

巻頭のカラーページの淡くて麗しい色合いも最高でした。