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女性muuebaさん

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いい意味で何度も裏切られる展開が楽しい

男性相手の悲しい初体験の思い出を事細かに饒舌に友達に打ち明ける智秋。
大学時代からの友達で元想い人と、こんなにあけすけな話ができるのって、発想はちょっとどうかと思うところはあるけれど、人柄が良いのだと思います。
かわいそうなんだけれど、かわいいし、いい子です。
酔った友達のとんでもない提案にのっかって電話をして、翌日に後悔したけれど、ちゃんと面接に行くなんてやっぱりいい子。
とりあえず仲良くなるためにホテルへ、という展開は、共演のための同居へ、というBLあるあるパターンの、特急版という感じ。その後の展開も、芸能もののあるあるの強烈版、という感じです。
あるある、と、強烈の匙加減がうまくて楽しいです。

なにやら思惑のある先輩男優、ケイに週1、指導されることになります。
本来の目的からしたら、願ったりかなったり、というとんとん拍子の展開なのだと思うけれど、こういうところも逃げないでちゃんと通う智秋がいい子でかわいいです。

棚から牡丹餅的なあっさり両想いエピソードかと思ったら、ストーカーに腹に一物ある友人に、会社の人に、とどんどん不穏な様子になってきます。
最初とのギャップがなかなかすごいです。
後半は怒涛の展開、あれこれ広がったあれこれが、きれいにおさまるところに収まった大円満でした。

いい意味で何度も裏切られた作品でした。





続編希望

原作未読で、好きな声優さんが多く出演していたので聴取。
15年ほど前の作品で、人物、シチュエーション、かなり前時代的、いい意味で大げさ、ドラマチック、楽しいです。
まずはメインの森川さんと前野さんのおふたり、圧倒的に声がよく、立場と性格の違いがすごく表現されていて、わくわくしつつ、にやにやしました。
滝をスカウト?しに来たはずが、うまいこと言いくるめられた桐野が、まるで子犬のようにかけまわったり吠えたり噛みついたり、原作既読なのに、表情や動いているさまが想像できました。
滝の圧倒的な強い男感がすごくかっこよくて、繰り出される台詞の数々が、滝以外から発せられたら、鳥肌ものになりそうな強烈なものばかりで、ぞくぞくしました。森川さん以外が演じていたら、聴いていて白けてしまったと思います。特にラスト間近の滝が桐野を取り戻すところ、桐野と2人になったところは、さすが森川さん、帝王、という迫力でした。素晴らしいです。

警備会社の仲間たちも安元さん演じる土佐景則を筆頭に、個性豊かです。
ガチガチの警備プロフェッショナル集団でありつつ、人情味があふれる言動、やりとりもあり、とてもかっこよかったです。
事件もちょっと凝っていて、話の展開に驚かされたりもしました。

原作も読んでみようと思います。

ほのぼのしててかわいい2人の朝

番外編の短編として電子で購入

エッチなし、動きもほとんどなし、朝の2人の会話がほのぼのと綴られています。

性格も仕事も全く違う2人だけど、一緒に過ごしていてとても相性がいい2人なのだということが感じられる短編でした。
頼りない晃一と世話焼きの熊沢のような構図も多くありつつ、バランスがよくてお互いのでこぼこの形が、それぞれにぴったり一致しているような。似たもの同士でないからこその良いバランスがあるのだと思います。

2人の会話がとにかくかわいくて萌えてにやにやします。
空気がちょっと緊迫したときに、お邪魔でしょうけれど、という感じで炊飯器が、恐る恐る、あ、あの、炊き上がりました・・・と訴えるほんの一コマがあります。本編含めてこういうおもしろい小技が利いていて素敵です。

べたべたでも、あまあまでもないけれど、2人いっしょの空気感がとてもあっていて唯一無二の組み合わせという感じがして楽しい短編でした。

ずっと続いてほしい作品

お互いに気持ちを確かめ合って恋人同士になった2人。
でもまだまだかわいらしい関係の2人。

豊の誕生日とお花見、上田父も交えた4人で過ごすことがすっかり自然に感じられるようになっています。
巻頭からもう心にじわじわしみて涙目になってしまう温かさです。

おいしいものを食べたときにその嬉しさを共有したくなるのって、愛、だな、と感動します。
味噌汁の鍋を両手で掲げて夜の街を走る豊、それを迎える父子3人。
ほんわかしたエピソードなのに、とっても目頭にも胸にも染み入ります。

恋人同士としての関係が少し進み、お互いへの愛しさもさらに深まったところで、穣の元彼?登場。
やたらからむし、豊に嫌味を言うし、人生に不満があるのかな、何がしたいんだ、とイライラさせられます。
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んでしまえ、という言葉が脳裏に浮かびます。
気にする豊と、豊に嫌われたくないから、と事情を話したくない穣。
お互いがお互いを大事に想っているからこその言動が切ないです。

上田家の祖母、父、弟、豊の兄、それぞれの家族とそれぞれの立場、気持ち。

起承転結で終わってめでたしめでたし、ではなく、つながって続いていく終わり方だったのがとても素敵でした。
1巻の最後に入っていた種高校生版になるまで、ゆっくり年を重ねてたくさんのエピソードを読ませてほしいです。

僕らの食卓 コミック

三田織 

優しさを幸せをチャージできる作品

偶然の出会いをした3人。
けっこう突拍子もないエピソードだけど、運命の出会い、という気がします。
ちょっと不器用な若者2人と、愛情をたっぷり注がれて育ってきたであろうことがうかがえる全力全身で相手に好意を向ける種。角と角がある若者2人が種という存在によって丸みが出てきてつながっていくような、そんな気がしました。
早く会いたくて1時間以上も前から玄関で待ってたり、ずっと名前を呼び間違えたままで会うなり飛びついたり、おかえり、ただいま、と言い合ったり、優しさがあふれていて涙が出ます。

おだやかにやさしくお話が続いていきつつ、豊の、穣の、それぞれのつらい過去も明かされ、それらをお互いに共有しつつ、お互いへの気持ちが育ちつつ、2人の、3人の、関係が続いていきます。
ドラマチックに盛り上がるわけではない、積み重ねていく穏やかで優しい幸せの様子が素敵です。
そして穣の、豊の、それぞれの告白がとてもかっこいいです。

激しい感動や勢いはなく、ただただひたすらに穏やかで優しい作品だと思います。
ときどき、読み返しては味わい、心がささくれ立っているときは慰めてももらっています。
あと、夜中に読むとお腹が空きます。ほっこりして涙もろくなって、おなかもすいてしまいます。情緒がとても動かされます。

巻末の「僕らのそれから」
高校生になった種くんに、同居人となった豊がお弁当を届けるシーンから始まります。
もうこの1ページだけでも幸せいっぱいで、「それから」からの幸せをもらいました。

未完だけど未完ではない

英田サキ先生原作で西本ろう先生が作画という素晴らしいコンビによる作品でまだまだ続きを楽しみにしていました。
英田サキ先生のご逝去から、続きをどうするのか西本ろう先生と関係者の方々がきっとものすごく悩んで迷って終了をお決めになられたのだろうと思います。
巻末に収録されている草案があれば、最終話まで描き切ることも可能なはずなのに、あくまでも英田サキ先生のご意見、お考えを反映しての漫画化ということを大事にされた結果だと思います。

まだまだ広がりを見せていた本編、草案、小説版、インタビュー、多くの材料を読者の心に残してくださった2巻でした。表紙の2人の表情もとても印象深く心に刻まれています。

英田サキ先生のご冥福を心よりお祈りするとともに、虚空の月をずっと心の中に大事にしていこうと思います。

意外性がないからこその萌え

郎のバイト先の女の子が見事な煽り要員になっています。
当て馬にもなれない女子の哀れさよ・・・

郎が女の子にしつこく誘われているのを見た陽向が笑顔で先帰る宣言。
バイト先でスーツ姿で待っていたのも、笑顔で一言放ったところも、陽向の気持ちがかわいすぎます。
痴話げんかにならず、郎がちゃんと陽向の気持ちをほぐして気持ちよくしてあげて、軽いぎくしゃくからの激しい仲直りエッチ、翌日、ぐったりしちゃうところまで、意外性がない展開ながら、だからこそ素晴らしい展開だと拍手を送ります。
こうして2人で時々、拗ねたり慰めたりしつつ、いちゃいちゃ仲良く年を重ねていく未来が見えるようでした。
甘くてうれしい後日談でした。

再度のおかわり希望です!

蜜果ファンの腐敗度高めの腐女子の夢と希望と欲望を詰め込んだような小冊子です。

あるあるネタだけど、かわいさがとんでもないです。
そして既視感があると思ったら、幼児化のおかわりでした。
読者サービスがすぎる・・・。akabeko先生、どうもありがとうございます。

幼児化、でも、小型化、でもなく、ちっちゃくなった、という表現が似合うチビ希雄。
表情もお尻丸出しでころんとしちゃうところも、そして舌足らずのおしゃべりがとんでもなくかわいいです。
ちゅなまよおにぎり
まれちゃんたびれないっ
おじしゃん
可愛さが爆発しています。
貴宏がはいはい、という感じで扱っているのもまたかわいい。
おもらししちゃったまれちゃんへの返事が、さすが貴宏、という感じで違うタイプの笑いも頂戴しました。

小6貴宏のおかわりも、愛らしさ倍増でした。
希雄の貴宏くん呼び、お兄さんがずっとそばにいてやるからなっという保護者対応、素晴らしいです。
いい子だあ。

回想という形をとっているところがいい

商業番外編も番外編も購入済だったので、重複になってしまうと入手すべきかかなり迷いました。
1冊にするためのページ数が必要だったのでしょうが、ほとんどのファンがすでに購入済なはずの作品を掲載して販売するのは出版社さん、ちょっと怠慢じゃないの、と思いました。
宣伝用にSNS掲載した短いお話や、販売先別で違うバージョンにしたおまけ漫画とか、ページ数を揃える方法はほかにあったんじゃないかと思います。
家族が増えた2人のお話と、天星の兄・皇佑のスピンオフが読みたかったので購入しました。

天星の兄・皇佑はΩになってから登場が少ないのに、謎が増えていたので、こういうことだったのか、とわかることができてよかったです。
α時代の、相変わらずの嫌な奴臭ぷんぷんの言動もまたよくて。
そうそう、こういうやつだったよ、と思いながら、ワンナイトの相手のはずのαにいいように翻弄されていく様も小気味よく感じながら読みました。
今作独自の設定とその表現がまたすごくいいです。
二次元なのに、三次元にも四次元にも感じられる表現でした。
すごい迫力でした。

その2人の出会いについて、姪っ子たちに寓話、と表現して語るという形で綴っているのがまた素敵です。
そうして家族で過ごしているところに、入ってきて番になろうと全力で口説き、口説かれているというのにも萌えました。姪っ子ちゃんたちの将来の恋愛、番のハードルが上がりそうだなと心配してしまうほど、素敵でした。

天星とレイの修学旅行エピソード、お年頃の若者たちが集う場で、性欲や性への興味が絡んだいろんな思惑が垂れ流されている様子が、青春だなあ、という印象でした。
2人してムラムラしちゃって、電話越しでお互いのことを感じながら自慰をしてしまう、というのは、やりすぎなような気がしますが、修学旅行という場と雰囲気で、気持ちが盛り上がってしまったのだろうことが伝わります。
体育祭でも文化祭でもなく、修学旅行というエピソードであるからこその、非日常的ななかのとっておきの気持ちが通じたエピソードだと思います。甘くて切ないです。

どちらも回想という形をとっているところも萌えるポイントでした。

家族と縁は不思議で複雑、でも、素敵

2巻の巻末エピソードの前後のお話。
双子誕生後、家族4人のラブラブ生活を楽しむ天星とレイですが、シッターには慣れず、父親は腰痛で子守りができないため、2人きりのラブラブ時間をとることができません。
子どもも大事だけど番相手も大事、そんなピンチを救ってくれるのがΩ化した元悪役の天星兄。
一緒に過ごす時間が短いとは言え、帰宅した父親、天星を見て泣いてしまう双子が、その兄を見るなり満面の笑顔を見せるというのは、血のなせる業なのでしょうか。
そんな兄がよろよろになるまで体力を削りまくってベビーシッターを引き受けてくれたからこそ、2人でゆっくり熱い夜を過ごせるようになるとは、不思議で複雑、でも、素敵だと感じました。
2巻の巻末で、双子を育てながら、次の子どもをよく作れたなと思っていたら、こういうことだったのか、と腑に落ちる補足補強のエピソードでもあります。
別売りだけど、2巻を持っている人は必読の素敵な番外編だと思います。