注意喚起。ひとりでいるときに読むことをお勧めします。
にやにやしたり、涙がにじんだり、表情が動きまくってしまうからです。
家族だけでなく、周りの人たちとのやりとりがすんごい幸せです。
外出中に読んで挙動不審になるくらい冷静でいられませんでした。
大人たちの成長はゆっくり、こどもたちの成長の可能性は無限大、と感じます。
BL要素はもちろんありますが、心が洗われ温かくなる、家族、恋人、友達のいろんな情がつづられています。
出てくる人、関わる人、みんな心が素敵で、読んでるだけでほっこりして、ときにじわっと涙がにじみます。
雫斗 の決断のエピソードもとても素敵で感涙しました。
番になって子どもができて幸せな暮らしをしてたけれど、雫斗 自身の夢と将来のための大きな一歩を目撃させてもらった気がします。
不器用で真面目で優しい的場さんのファンになりました。
的場さんの再登場するエピソードが読みたくなりました。
お互いにべたぼれだけど、表現が違う2人がいちゃいちゃ、いちゃいちゃ、いちゃいちゃしています。
とにかくすっごくかわいいです。
episode1
千紘の言葉を受けてばっさり短い髪にして帰宅する浩然。
浩然を見て喜んだり照れたりする千紘がかわいいし、その照れた千紘にキスしたい、と言われてやはり真っ赤になって、いいよ、と返して、ちぅ(効果音がまた良いのです)とキスする2人がすんごくかわいいです。
episode2
加治くんが千紘ののろけグチに付き合わされて、迎えに来た浩然と千紘のいちゃいちゃを見せつけられます。
ほどよい距離感で、2人を理解して、見て、接している加治くんがとてもいい感じです。
2人にはこういう友達がもっと増えるといいなと思わされもしました。
episode3
リバプレイをするカップルには、そのカップルと、その相手の数だけ、いろんな理由と思惑があると思いますが、千紘と浩然の、お互いが大好きだからこそのプレイに対する気持ちと、相手に対する気持ちがじっくり描かれています。リバプレイが描かれているより、かえって、より強い愛情を感じられて幸せな気持ちになりました。
クラスメイトからのお願い、を、半ば面白がって援護射撃したら、交換条件で巻き込まれちゃった2人のお話。
入りからしてかわいくてわくわくです。
男子高校生がロミオとジュリエットを演じる、しかも本当の恋人同士の舞台、楽しみすぎます。
クラスメートとのやりとりも、2人の感情差も楽しいです。
クラスメートが学園祭に向けて楽しくまじめにがんばっている様子がほほえましく、2人が付き合っているのに、両想いなのに、気づいていて、萌えたりおもしろがったりして接している様子がとても素敵でした。
クラスメートなんて贅沢言わないから用務員にでもなってこの学園のどこかにいて遠目で眺めたいなと思わされる温かみのあるストーリーでした。
想いを確認しあい、改めて結婚式もあげて、ムリ婚、から、両想い婚になった2人。
結婚から1年後、お正月に義実家に一緒に帰省してくつろいで、義両親と話したり、東京の夫夫2人だけの生活以外の様子に家族らしさがすごく出ていて素敵です。
2巻は、そんな順風満帆のように見えていた2人の夫夫生活の基盤となっていた、村が高い賃料を払って2人がその気になるために借りていてくれた部屋から退去しなければならなくなったことが知らされます。
そこは、村のために今後も、と払ってあげるわけじゃないんだ、と笑ってしまいました。
狭い部屋に引っ越しても、距離が近くていい、とまだまだラブラブな2人がかわいいです。
そうした変化によってアルバイトをすることにした千景。破格の給料な理由は、採用条件がイケメンでなければならないコンカフェで客の要望に応えたツーショット撮影も仕事のうちと知らされ、折衷案を出して、アルバイトを続けることにします。
1巻のしきたりほどではないですが、2巻もやはりかなり強烈なエピソードが入ってきて、わくわくします。
百貴が健康診断でひっかかって大腸カメラを受けることになり、千景に「1か月セックス禁止」を言い渡すのですが、その説明が、千景のせいで俺の出口が入り口になっているから元に戻す、というのがわかりやすく、かつ、すばらしく、爆笑しました。
1巻でも思いましたが、いつきまこと先生の言葉のチョイスが素晴らしいです。
ちょっとした事件がいくつか起こり、それを乗り越えて、深まっていく夫夫の絆が温かく、優しく、萌えました。
2人が夫夫になるきっかけ、タイトルにもなっているムリ婚をすることになった理由の、言い伝えとしきたりについても、深堀りされ描かれていのもさすが、と思いました。
設定、導入のエピソード、どこいっちゃった?となる作品も少なくないなか、1巻よりもたっぷり言い伝えについて描かれているのがよかったです。
続巻が出たので久しぶりに再読。
ときどき読み返すお気に入りの作品です。
現代の話なのに出身の村の言い伝えを家族、村人たちが半信半疑ながらしっかり守っていることで、タイトル通り、ムリ婚することになった黒滝千景と白河百貴。
2人の立場の違い、年齢差、両家の家族の対応、現代と昔からの言い伝え、いろんな細やかな設定が絶妙に絡まり、生きていて、とても楽しいです。
言い伝えだから、で、簡単に夫夫(夫婦)になり、合体、からのラブラブ、とならないところも、この作品を味わい深くしています。
驚いて、慌てて、悲しんで、画策して、と、抗う様子は、結婚式にまつわる表情、言動とは思えないものたちで、おもしろいです。
言い伝えによる結婚が村だけでは終わらず、東京での暮らしにも引き続き組み込まれて、反目し合いながらも、親や村のためにちゃんと従って同居することにする2人。
ちっとも甘い雰囲気はないままの2人の生活がスタートしましたが、病気を看病することで少し距離が近付く2人。
ここまでずーっと素っ頓狂のとんでもないエピソードの連続だったので、漫画あるあるイベント、病気を看病、がここにきて入れられる絶妙な配置が素晴らしいです。
合体という課題は残しつつ、お互いを認め、協力しあって生活を送るようになってくると、情も湧いてくるし、親からの催促もあり、2人がそのことについて話し合うこともできるようになります。
言い伝え、しきたり、という現実的でないことを、まじめに話し合う2人の様子にかなり萌えました。
ノンケとノンケが、体をつなげるのってかなり躊躇いもあるだろうし、戸惑ったりすると思うのですが、それが丁寧に描かれたいたところも、この作品の素敵なところです。
最後にまた村に戻って結婚式を挙げるシーンは神々しさもあり、とても素敵でした。
エロシーンもかなり多めですが、心情表現シーンがとてもたくさんあって、じっくり読み込み楽しめる作品です。
遊佐浩二さんの出演作を探していて見つけた約20年前の作品。
メインの2人が小西さん、吉野さん、という豪華さ、遊佐さんは脇役です。
原作未読で聴取したのですが、ストーリーはストーリーと呼べないような、エピソードとエピソードをつないだようなものでした。
聴取しながら、何度も、は?何言ってんの?どうした?と独り言が出てしまった素っ頓狂展開でした。
家族の借金で獣医の夢をあきらめてペットショップで働いていた沙希に、一目惚れした銀座のホストクラブNo.1の雅司。せっせとアプローチして恋人になるまでにいろんなトラブルが起こるお話です。
沙希に次々と降りかかるひどい言葉、ひどい事件の数々が強烈です。
ドン引き、の連続でした。
話を聞き出すために部下を手籠めするホストクラブのオーナーは出てくるし、転職して働き始めたばかりの店員に懸想して手籠めにしようとするペットショップオーナーは出てくるし、どうかしてる人が次々と出てくるのも強烈でした。
小西さんと、吉野さんと、遊佐さんのお声を味わうだけ、楽しむだけの聴取時間となりました。
安元さんと遊佐さんのやりとりが好きでときどき、聞き返している作品。
久しぶりに聴取したので、レビュー。
両親を殺され目撃した犯人に大けがを負わされた過去を持つサイコメトラーの守屋清涼。
繰り返す悪夢に苦しめられ、先輩からの催眠により犯人の顔を忘れさせてもらい、自身も催眠療法を生業にするようになります。
ある事件の関係者が受診したことを知り、乗り込んできた刑事、秦野道也。
まじめで実直、だけど、単細胞で直情型、作品が発表された時代ではぎりセーフだったのかもしれませんが、令和の現代ではしっかり犯罪となる言動がいくつかあります。
挑発された秦野が激怒して守屋をレイプしてしまい、そこから不思議な関係が始まります。
聴取している側は理解できない感情ですが、恋愛は理屈でするものではないので、そういうこともあるのかな。
恋愛、というより、心に深い傷を負っている2人が傷つけ合い、癒し合っているようにも聴こえました。
いくつもの事件が盛り込まれている作品ですが、占い師とサイコメトラーという超常現象を操る登場人物がいることによって、話が展開し、別々の出来事が後でつながってきます。
とってつけたような無理やりエピソードで話を展開させる作品がけっこう多くて、読んでいて、聴いていて、白けてしまうのですが、今作は、超常現象による展開なので、小気味がいいです。
とんでもないスタートだった秦野と守屋ですが、いい感じの付き合いになってきたところで、昔の大事件とのかかわりが発覚したことで、大きな変化を迎えます。
そこからは事件もの、推理もの、としてもおもしろいです。
簡単には犯人に、真相に、たどり着かせないストーリー展開にわくわくしました。
秦野は、人はいいんだろうけれど、感情が理性に勝てない言動が多すぎて、こういう警察官が本当にいたら嫌だ、怖い、。と思いました。
が、しかし、守屋に対して
「お前は嫌かもしれないけど俺はお前を守りたい。俺はお前が嫌な目に合うのが嫌なんだ」
と告げるところは、そんな秦野だからこそ、心に響く強くて重い告白で素敵でした。
原作未読ですが、前野さんと遊佐さんの恋情目的で聴取しました。
スピンオフ作品だそうですが、事前情報なしでも戸惑うことなく楽しめました。
遊佐浩二さん演じる宮田一臣がすごく、すごく、すっごくよかったです。
失恋して未練があり、元彼に似た男の子と付き合っていたのに捨てられて、失恋したやけ酒中に、偶然、仕事をすることになったばかりのレザーブランドの代表に出会い、ぽろっとカミングアウト、流されてあれこれ、脅されて交際に発展します。
なにやってるの・・・、と何度も思ったしハラハラしましたが、何度もわかるわ・・・、とも思いました。
公私の話し方の使い分け、感情表現、どれをとっても遊佐さんの素晴らしいお声と演技に魅了されました。
前野智昭さん演じる伊倉絢都は、レザー業界の有名人の愛人の子だけど引き取られて家族としての関係はちゃんとあり、バイで、男女ともの恋人も友達も多くいたであろう男性。努力ももちろんしているのだろうけれど、生来持っている素質、性格により、公私ともあまり苦労せずに成功してきたのだと思います。それゆえ、細やかな感情に対して鈍かったり、ちょっと傲慢に思える言動があったりします。人との距離感が絶妙で、宮田への甘え方も絶妙。前野さんの素晴らしい演技により、そういった言動の数々が嫌味に聞こえません。
最初はまったく合っていなかった2人が、仕事のあとの過ごし方、休日の過ごし方を通じて、少しづつ合うようになっていく様子がとても素敵でした。
宮田はタチ、伊倉は宮田を抱きたい、という体の問題があり、その距離と合意のために、時間を重ねていくやりとりが、ときに萌え、ときにはらはらし、ときにがんばれ、と応援したくなりました。
ゆっくり時間をかけて恋が育っていく様子が、社会人同士で、タチ同士なんだけれど、どこかむねきゅんで、遅れてきたセカンドアオハルストーリーだなと感じました。
好きだから両想いになってはい、めでたしめでたし、ではない、素敵なラブストーリーを堪能しました。
彩景でりこ先生の作品の中でダントツに粘着度、濃度が高く、重苦しい風味の作品です。
よくぞここまで重厚にしたなあと驚きつつ、感動した作品のドラマCDということで、いったいどんな風に演出されているのか、とやや緊張しつつ聴取しました。
原作よりより一層、重たさと濃さが増した作品でした。
物語、登場人物の背景、それぞれ1つ1つがすでにとても重たいのですが、演出によって、空気すら重たく感じるような作品になっていました。
聴いているだけなのに、それぞれの台詞にひらがな、カタカナが少なく、そして、字画多めの漢字がたくさん使われているようにも感じました。
なんとも表現が難しい、すごい演出でした。
唯一無二の作品です。
CDは1作品しか製作されていないのが残念です。
声優陣も製作陣もそのままでぜひ続編を作っていただきたい作品です。