国枝先生の作品はギャグとシリアスのギャップが大きく、たまに地雷のこともあるのでいつもびくびくしながら読んでいます。
そのびくびく感が良いのですが、いかんせん心臓に悪いです。笑
いや、大好きな作家さんなんですけどね。
今回は山口 石川CPにまでびくびくさせられて本当に油断ならないなと思いました。
電子で読んだのですがお墓から手が出てくるシーンなんか本当にびっくりしてスマホを投げかけましたよ!もう!国枝さん!!笑
他の作家さんなら夢オチだなとすぐ勘づけるところですが、国枝さんの場合夢オチじゃない展開でもおかしくないので本当にびくびくでした。結局ラブラブな二人に落ち着きましたが。 良かった良かった。
⚫️高柳家の晩御飯
前の山口 石川CPの話が明るいまま終わったので今回はブラックはなしかもとほっとしながら読み進めました。
終始明るい感じでびくびくする必要がない分気が楽でした。
最後、そうなるかーという展開がありましたが他の国枝作品に比べれば、明るい感じだしギャグですませられます。他の方が描いたらもしかしたらブーイングになるオチなのかもしれませんが、登場人物たちの表情も明るいし、全然問題ないです!笑
⚫️異邦人
この作品はもう初めからびくびくでしたね笑
国枝先生が美人を描くと絶対何かあると思ってしまいます。私はバッドエンドがそんなに好きじゃないので大丈夫かな?と思いながら読みました。
明らかに遺骨が入った箱を「ゴミ」と表現した時点で、あーこれはヤバイやつだと感じ、お風呂で誘惑した時には、もう絶対どこかで落とされるなと読み進めるか否か少し迷いました。
でも、結局ハッピーエンドでした。2人は過去を清算して、田舎で幸せに暮らしてほしいです。
どの話も国枝節は健在なまま楽しく読めました!
今回はブラックは無しです。良かったー笑
本当に好きな作品ほど中々感想が書けないものですね。
色んな感情が込み上げてきて、まとめるのがとても難しいです。
両親の死の謎、桜井さんの転勤、下宿人達の今後...etc
解決すべき課題は山積みで、最終巻ではそこへさらに 水川邸の取り壊し という問題まで加わります。
正直、この最終巻だけでこれらすべてを円満に解決することが出来るのか心配でした。
しかし、そこはさすが日高先生。全て綺麗にまとめてくださいました。
あっと驚く展開こそ無かったものの、伏線が矛盾なく丁寧に回収されていって、すっと心に入ってきました。
この物語の大きなテーマはやはり「成長」だと思います。
出会いはマイナスでしたが、次第に惹かれあい、お互いを成長させてきた2人。
特に蓉一の成長は目覚しかったです。
最初は、自分の感情にも他人の感情にも無頓着で、また、自分の考えを言葉にしないため、好きだから絵を描いていても周囲から父親をトレースしていると誤解されていました。
それが、相手の気持ちが知りたくてヤキモキしたり、自分の言葉か相手にどんな影響を与えるか考えられるようになり、そして、最終巻では、父親のトレースではなく、あの家が好きだから水川邸を取り壊さず任せてほしいと訴えるまでになります。
桜井さんの手を握りながら、一生懸命言葉を紡ぐ蓉一には胸が熱くなりました。
一巻の蓉一からは想像もつかつかない成長ぶりです。
・・・しかし、そこへまた父親の遺言という壁が立ち塞がってしまうのですが・・・
蓉一は、言葉に出来ない気持ちを伝えようと必死に自分と向き合い もがきます。
そこへ、桜井さんはそっと手を差し伸べてくれました。
多分、遺言という問題は蓉一1人では解決できなかったと思います。
庭に種を蒔きながら桜井さんが言った言葉は、蓉一を次へと進ませてくれますが、これは似た境遇にいた桜井さんの言葉だからこそ、蓉一のこころにちゃんと届いたのだと思います。
そして、目を背けなかったからこそ知ることが出来た両親の本当の気持ち。やっぱりふたりともちゃんと蓉一のことを想っていたのですね。よかった〜とほっとしました。
物語は完結してしまいましたが、最後は「二人で蒔いた種は 何度も枯れて 未だ咲かない」と締めくくられています。
蓉一と桜井さんはこれからも2人で花を育てていく。2人の物語はまだまだ続いていくのですね。
単に 「花は咲いた」で終わらずこれからも続く2人の未来を想像させて締めくくるなんて、粋だなと思いました。
とても綺麗なラストに ふぅ と一息吐いてベージを閉じました。
PINK GOLD6で浩太達が表紙ということで、久しぶりにpunchを1巻から読み返しました。
やっぱりpunchは面白いなぁと改めて思いました。
まだ読んでない人は是非読んでほしいです!!
ヘンタイ牧と健気ツンデレ浩太のラブコメかな?と思いきや、浩太の切ない初恋の話が出たあたりから練りこまれたストーリーにどんどん魅せられていきます。何度うるっとさせられたか分かりません。
エロだけだったりストーリーの綺麗さだけだったりする作品も多い中、これだけストーリーで魅せそれでいてストーリーを邪魔することなく適度にかつ濃密なエロを盛り込むなんて、鹿乃先生流石としか言えません!
BLとしてとても完成度の高い作品だと思います。
まさに神作品です。
BL作品に何を求めるかは人それぞれだと思います。しかし、色んなランキングで上位にあげられる作品なら、やはりストーリーもそれなりにいいものであって欲しいと思いました。
その歳までずっと手袋を欠かせないほどの潔癖性だった人が、あんなにもあっさりとしたカウンセリングで克服できるものなの?とやはりつっこまずにはいられません。
そもそも、潔癖性という設定自体いらないのでは?
1巻の時点で、ストーリー展開に引っかかるところが何箇所かありハマれなかったのですが、色んなところで好評価だったので2、3巻まとめて読んでみたのですが、、 うーん、、
私自身エロが嫌いというわけではないのですが、
この作品の場合、ストーリー上必要なエロではなく、読者が求めているから無理やりそこに持っていくという感じがして、どうしてもハマれませんでした。
今回も的確に萌えポイントを突いて下さり、ありがとうございますという感じでした。
特にスロウデイズのふたりが本当に可愛い!特に赤面するイノには萌えすぎてリアルにベッドの上をゴロンゴロンしてしまいました。
ふたりとも、ツンデレやワンコ攻めといった何か特徴があるわけでもないのに、自然に惹かれあってお互いのことが本当に好きで、これこそ ある意味真の恋愛の姿だと思います。
相手のことを思ってぐるぐるして、でも真意はふたりとも同じで、、、元々少女漫画も大好きな私は、このいじらしさをBLでも読めて嬉しい限りです。
私にとって日常萌えといえば、ナナメグリ先生と雲田はるこ先生だったのですが、その中に市川けい先生も堂々加入いたしました。ありがとうございます。癒されたいときに読むリストに作品が増えてくれて、これでちょっとのストレスなら乗り越えられそうです笑
このシリーズ好きすぎて、読んでない方皆さんに読むべき!と言ってまわりたいほどです笑
描かれている葛藤やすれ違い自体は、BLの王道かもしれません。でも、主人公達が魅力的でどっぷり感情移入してしまい、何度も泣かされました。 あれよこれよと物語はマイナスな方向に進んでいき、途中胸が痛くなりましたが、ハッピーエンドで本当に良かったです。 ベッドの中の2人から幸せが溢れてて、こんなに綺麗なラストはないと思いました。いいBLを読んだなぁと、とっても気持ちのいい読了感でした。
もうこのシリーズは終わりなんですかね?可愛い徳永さんが見れなくなると思うと寂しすぎます、、、徳永さんは、中々素直にならないけど、眠かったりデレたりしたときの仕草がいちいち可愛くて、高梨さんが夢中になるのも納得です。
彼らがただラブラブしているだけでもいいの続編ほしいな〜笑
他の方も書かれていますが、作風の振り幅が大きいです。作者さんがあとがきで書かれている通り、アクの強い作品とそうでない作品を同居させること自体は悪くないと思います。私の中で評価が低くなってしまったポイントはそこではなく、当の歪んだ作品に厚さを感じられなかったことです。
病んでいたり歪んだ作品は描く方を選ぶと思います。ストーリー自体歪ませようと思ったらいくらでも歪ませることはできるけど、ストーリー負けしないくらい絵に雰囲気を持たせることは難しいと思います。
今回載っている話二つとも、ストーリー自体は十分に歪んでて面白いけど、絵がそのストーリーについていけてない印象がありました。 歪んだ話にしては絵がサッパリとしすぎているし、闇があまり伝わらず、こういった作品独特の後を引く読了感がありませんでした。
上からな感想になってしまい本当に申し訳ないです。