スロースターター

slow starter

慢热者

スロースターター
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神140
  • 萌×285
  • 萌32
  • 中立11
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
45
得点
1147
評価数
271
平均
4.3 / 5
神率
51.7%
著者
市川けい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
シリーズ
スロースターター
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784799710920

あらすじ

毎日必ず途中から乗車してくる違う学校の学生・イノをいつの間にか意識するようになっていたキヨ。寝過ごしが原因で少しずつ言葉を交わすようになり、不思議な距離感に戸惑いながらも悦びを感じる2人だったが…。
高校生の甘酸っぱいラブ&青春、ときめき満載!
(出版社より)

表題作スロースターター

キヨ,野球部員の高校生
イノ,電車で出会った他校の高校生

その他の収録作品

  • ハスキーボイス
  • メモリーダイアル
  • スロースタート
  • あとがき

レビュー投稿数45

日常をのんびり追いかけたい時に。

高校生同士のお話で、そんな二人が少しずつ、近づいていく様子を丁寧に描いている作品でした。

いつも同じ車両に乗っているキヨ(攻)とイノ(受)。
面白いもので、毎日同じ空間にずっと居続けると、なんとなくお互いに気になるものですよね。
そういう心情の描写がとても秀逸な冒頭でした。
そして、きっかけがないと、もしかしたら声を掛け合うこともなくそのまま知らない人同士だったかもしれない二人なんですが、キヨが居眠りをして、いつも降りる駅で降りなくて、イノのほうから心配して声をかけてきます。
そういうイノの人柄の良さみたいなものが、こちらの心を暖かくさせました。

ようやく顔を見れば声を掛け合って会話をしたりするよになった二人ですが、学校も違うし、まだ「友達」と言える関係ではない時。
キヨが明日からいつもの時間に電車に乗らないことを「友達じゃないし、今日言わなくていっか」と迷いながらも結局言わないでしまった時。久しぶりに顔を合わせた二人のそれぞれのドキドキ感が。それをきっかけに携帯番号を交換しあうとか。
きゃー!むきゃー!ゴロゴロゴロ!!
ああああ甘酸っぱいわー!!キヨの赤面顔にヤられますwww

その後イノはキヨの学校の学園祭に行くことになるのですが。やっぱりお互いに「女の子」の話が出てくると、普通に考えて女の子が好きだよね~と考えてしまって、でももやもやして、という感じで。
ここの部分でもゆっくりと流れる二人の心情描写にニヤニヤ。
丁寧に心のひだを描くってすごく忍耐がいると思うんですが、本当によく描いていらっしゃるなぁと感心いたします。
イノがキヨの夢を見て焦っている場面とかもきゅんきゅんしますね^^

そして、イノのほうは「キヨに彼女ができたらどうしよう」と考えてしまっているところから、自分の恋心に気づきます。
そしてイノはキヨに会いづらくなって避けてしまうのですが、キヨのほうは自分が嫌われたから避けられているのだと勘違いしてしまいます。
その二人が久しぶりに出会い、誤解が解けて、そこから告白に至るシーンがもうニヤニヤが止まりません!!甘酸っぱいどころじゃねぇやチクショー!!
本当に本を持つ手が震えちゃいました^^私の中に眠っていた乙女が目を覚ましちゃいましたよ。覚醒ですよ。黒から白に生まれ変わりました。完全に浄化されました調伏されました魂抜けました~!

私は二人の心情や動向を丁寧に描くものが大好きなので、こういう作品はとても好きです。何も激的にドラマチックじゃないし、衝撃を受けるような大きな何かが起きるわけじゃないけれど、個人的なツボを押されました。今後も期待しております!!
きっと癒されたい時などに読み返す作品になる予感がします。

12

等身大の高校生な気がします

雑誌掲載一話目だけ読んでいて気になっていたのに、この表紙を見てもピンとこなかった。
新人さんかしら当たりますようになどと願いながらも、買ってよかったです。再会バンザイ!
電車内で毎朝一緒になる他校生同士が、だんだんと互いを意識し、小さなことをきっかけに親しくなっていく。
このお話のなにが好きだったかというとね、男女だとこうはいかない感じなんですよ!
やっぱ男同士だし、おかしいよな俺…だとか、気持ち悪がられたらやだなとかってのが、まず最初にくるはずってとこを、外してない。
相手が電車に乗って来なかったら、なんか気に障ること言ったっけと気にしたり、メアドの交換のタイミングが難しかったり、相手の文化祭に遊びに行って、女子の存在にヤキモキしたり、そんな描写がとてもリアル。
かといって繊細になりすぎず、あまり軽くもなりすぎず、じわじわと進む恋の行方といい、キス止まりってとこといい、読み手焦らしのお上手な作家さん。
次回作、楽しいみに待ってます!

9

ノンケの男子同士ってめちゃくちゃ甘酸っぱいっっ!!

タイトルを裏切らないゆっくりした恋愛過程が見れるのが何よりも魅力です!!
偶然、通学電車が同じだった高校生同士が出会って、友情を築き、恋愛に発展していく様が、まるまる一冊を通してとても丁寧に描かれています。

見ず知らずの相手に声かける躊躇いとか、友達って呼んでいいのかどうか自分との距離を測りかねたりとか。
他校同士で同年代だからこそ、距離を詰めることに戸惑ったり、ひとりでドキドキしたりする。
「向こうはたいして俺のこと気にしてないだろうし…」
という考えが常に出てくるから、グルグルなって面白い。
そういう感情の機微が一つ一つ描かれていて、「こっちが恥ずかしいわっ!!」と、まどろっこしくなるくらい甘酸っぱいです!!
とてもよい!!(〃v〃)

エロスはないけど、胸キュン満載!

ノンケ同士の現代の高校生が、もし偶然、乗り合わせた他校の相手を意識しちゃったら……
きっとこんな風になるに違いないっっ!!!!
と、勝手にニヤニヤ妄想しながら読ませてもらいましたvv

あと、他の同級生との絡みなどがとても自然で、『ナチュラルな高校生活』がみれるのもよいです。
漫画独特の作られたわざとっぽさがなくて読みやすかった。

大学生編や社会人編など、この2人はぜひとも続きが読みたいです。
本作ではチューしかないので、その先も見たいし。

ノンケ同士のBLは、これくらい戸惑いやもたつきがあってなんぼだと思います。
読者に「さっさと告ったれ!」と思わせるくらいモタツイてなんぼだと。
そういう意味でも素晴らしいもたつき具合でした◎(o´∀`o)

《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★★★ :設定/シチュ
★★★★★ :構成/演出

8

勘違いしていた。

制服着用なのに、スーツ着用だと思っていて、手を出さずにいました。

どこかの書店POPにて学生だとわかり、一気に興味がわき購入。


通学が同じ路線、車両。
他校ではあるが、顔見知りとなり、互いを意識するようになる。

言葉を交わすようになり、気持ちが通う話です。

口あけて寝ちゃっている姿や、座る位置。
ホーム。

まさに日常。当たり前の朝。

無理なく読むことができ
すーっとその空間に一緒にいるような
爽快な感じでした。

気になる。から好きかも。
好きだ。どうしよう
となるのは、自然な流れですが、

BLとなると
好きの意味は?
性的対象となる?
と多くのクエスチョンがでてきます。

悩むところが醍醐味。

かわいい2人でした

7

適度にリアルな高校生で日常系な所が良い。

このスロースターターという作品は、
二人の出会いの部分から、その恋愛が成就するまでの部分をしっかりと描いている作品でした。
他の作品よりもその辺りの丁寧さが抜きんでていると感じられる作品でした。
出会って即恋愛・即エッチ(王道にありがちですが)みたいなBL展開とは全然趣の違った、まさにタイトル通りの二人。

同じ時間の電車の、同じ車両に乗る二人が、お互いを意識する過程や、
さらに二人が電話番号を交換し、距離が近づく過程や、
友達という認識から、恋愛対象に至るまでが、
実に、実に青臭くて適度にリアル高校生で照れくさい!
あの年の子がお互いに気を使って携帯番号を教え合ったり、約束して遊んだりするあの感じね。
キョドった感じとか照れた感じとかね、ガッツリ「甘酸っぱい」を感じて悶えました♪

二人が、お互いに彼女が出来たらと想像して、それを素直に喜べない違和感をお互いに感じるところとか、こういう気持ちの描き方もとても丁寧で良かったです。

もうね、こういう作品を待っていたんですよー!
BLを読むからには男女ものと違う部分が欲しいんですよね。
そしてそこが私の求めている醍醐味でもあるのですが。
男×男だからこその葛藤とか、男女ならすぐに次に行きそうな部分も中々進まないとかね。
そこの部分がばっちり入っておりました!外してないわ~!市川さん素敵。
ノンケ×ノンケの作品の中でもかなり好きな作品です。

7

色んな人に読ませたい作品

どんなにエロエロなBLを見てきたとしても十分胸キュン出来ます。
というか初心に帰ります。
BLってこういうものだよね、と。

エロは一切ないのですが、青春の切なさがぎゅんと詰まっていて、十分萌えます。切なきゅん。あと学生のお話なのでなんだか懐かしい感じがします。

あと魅せ方が素晴らしいです、コマや表情で感情がわかるのですごく読みやすいし浸れます。絵も嫌いな人が少ない系統じゃないかと思います。私は好きです。
ラストクライマックスでイノがキヨの学校の駅で待ってても来なくて諦めて帰ろうとし、地元の駅で降りたらキヨが待っていたのを発見してドキッとなるシーンは完全に感情移入してしまい自分もドキッ!!!ドキドキバクバク・・・となってしまいました。その後のシーンはもはや冷静には読めませんでした。(萌えすぎて発作が・・・)

もう是非!!BL見たことない人も興味ない人も是非色んな方に読んでほしいです。
エロもないから比較的読みやすいし薦めやすいので本当におすすめです。

7

二人の距離感が絶妙

人に勧められたものの、試し読みをして黒髪の顔が好みじゃないなぁ
と思っていたので、最初はあんまり気が乗らなかった作品でした。

結果、読んでみたらすごく面白かったです!!食わず嫌いしなくて良かった…!
淡々とした雰囲気で始まっていくんですが、それが何ともいえず心地いい。
電車でよく乗り合わせてお互い意識はしてるけど、他校なこともあって
なかなか話しかけられない、みたいな。甘酸っぱい空気がビンビン
伝わってきます。二人の距離感がリアルなのも可愛らしかったです。

告白シーンの二人とも恋愛慣れしてない感じがとにかく萌えて、
ニヤニヤしながら読んでました。なんなの可愛すぎるよお前ら…!(笑)

あ、濡れ場ははっきり言ってゼロです!(キッパリ
でも、個人的にはキヨとイノの友達だけどお互い恋愛対象として好き、
というか……うまく言えないんですけど、両思いだけど恋人よりも
少し友達よりな関係が好きだったので、無くても全然大丈夫でした。
ないからこそ、二人のピュアさが引き立つのかな、とも思ったり。

絵はデビューコミックスということもあり、全体的に拙い印象を受けましたが、
話の雰囲気がすごく好みだったので、途中からはほとんど気にならなかったです。
むしろ、好みじゃなかったキヨがすんごい可愛く思えたくらいです。(イノと
同じくらい好き!)

“電車”ってBLに限らず少女漫画でも結構使われている題材だと思うんですが、
“電車”ならではの切なさや萌えが上手に演出されていたので、王道ってやっぱり
いいなぁと、再確認させてくれるような素敵な作品でした。
市川先生の新刊も是非読んでみたいと思います!

6

青春やなぁ~

これを買った日、何冊かBL漫画を買ったんです。
ジャケ買い、大人買いで。
そしたら、ほぼハズレでがっかりしていて。
最後の方でこれを読んだら…。
その数冊分の無駄使いも悔いなくなるほど、良かった!
という作品でした。
絵はまだ発展途上っぽいですが、それもまたいい味わい。
とにかく、話の進むテンポ感がすごくいいです!


ここからは、かなりネタばれです。


高3で引っ越しをして、学校が遠くなって。
電車通学になったキヨ。
キヨが乗る8駅分の間に乗ってきて、キヨより遠くまでさらに乗っていくイノ。
下りのこの電車のこの車両は、いつも二人だけ。
帰りさえ、時々ばったり会うけど他の客がいない。
空いている電車という、不思議な空間。

二人きりの、でもやたら広い空間で。
妙な緊張感があり、なんとなく意識しあっていて。
少しずつ意識しあっているのが露呈していく。
ある日キヨが寝過ごす事で、イノから話しかけられます。
はじめて話しかけられて、一見寝坊にあわてた風で、実は話した事に舞い上がっていて。
明日から話せるのが楽しみに!
いいね~、かわいいね~!

もともとは、この読み切りだったそうです。

今度は、この電車に乗れない日のお話。
毎日当たり前に数駅間、盛り上がって話をして。
まだ、名前を教えあったばかりの二人。
キヨが、部活の手伝いで朝夕違う時間に乗ることに。
急に乗らない事を気にしていたらどうしよう?と悩むキヨ。
何か嫌われる事を言ったかな?と気にしているイノ。
始まったばかりの友人関係に、戸惑い悩む二人。
この事が、携帯のアドレス交換のキッカケになります。
可愛すぎる二人の悩みに、キュンッとなります。

ここまでは、読み切り。
これからが、スロースターターのはじまりです。

友人、学祭、女子、告白、部活、寄り道。
ああ、青春やなぁ~という事が次々に。
特に、ある女子三人の○○くんに告白しようかな?の話。
その後の二人への影響とか、彼女自身の展開とか、かなり面白かったです。
他校で、仲良くなっても電車で話すだけで。
でも、青春なスパイスが、二人の心に波風をたてて。
それぞれが、違う方向で悩んで、気持ちに気づく。
この展開とか、時間の流れかたが上手すぎる!

短編はキヨ視点で、連載はイノ視点で描かれています。
なので、どちらの気持ちの変化もよくわかる。
気持ちも、時間も、出来事も、すごくわかりやすく、ストンと落ちてくるお話でした。
いや、可愛すぎです、この二人。
書き下ろし(卒業後)も可愛かったし、はみ出し絵も笑えるし。
いやぁ、ほんまにツボで良かったです!

6

何度も読み返す幸せ

あ~、可愛かったぁ!
今のところ、一番読み返す頻度の高い
自分の中でおそらくベスト1の作品です。

ネタバレです。

1車両に二人だけしか乗っていない朝の電車。
違う高校に通う二人はお互いを意識しながらも
会話をするには至らない毎日。

お互いが気になっているのは間違いなく、
キヨ君(攻め)をチラ見し、
サッと目をそらすイノ君(受け)。
「今、見てた…?」とドギマギするキヨ君。
なにこの可愛すぎる二人(笑)
あ~、早くこの二人仲良くならないかなって
序盤はソワソワしてしまいました。

そしてキヨ君が寝過ごして降りる駅を通過します。
その時に、眠っているキヨ君に、イノ君が
「あの…、降りる駅、過ぎてない…?」と
おずおずと話しかけるところから
二人の関係がスタートします。
イノ君、思い切って声かけて偉い!
感慨でいっぱいでした。

イノ君の遠慮がちな声のかけ方や
顔のアップ、大きな瞳などたまらなく可愛く
キヨ君が返事を忘れて見とれてしまうのが
よく分かります。よく分かります。

最初は読み切り掲載だったそうですが
長くなっても中だるみ感が一切なかったです。
ありがちな主人公の生意気な姉妹に頼って
作品を引き延ばす作戦もなく、
(↑これ大嫌いな展開です)
内容がぎっしりで、瞬殺一気読みしました。

絵の雰囲気は私はとても好きですが
引きになると人物の体の線が
少し崩れるように思えます。
今後絵が上手になって行かれるのも楽しみです。
そして、主人公の二人のルックスが
全然似ていない点はすごく良いと思いました。

好きな作品が手元にあって
いつでも読み返せるいうのは幸せですね。
この本に出会って、しみじみ思ってます。

6

青春って素晴らしい

面白かった!!青春!かわいい!
初コミックスとは思えないほど素晴らしい出来です。
少しずつ近づいてく距離感がいい。リアルな感じ。まだお互いをそんなに知らないから、ちょっとしたことでも嫌われたかな、ウザかったかな、とか気になっちゃう感じすごくよくわかります。

キャラクターもすっごくいいです。キヨもイノもどっちもすんごくかわいいんですよねー。脇キャラもいいし。
そんなキャラたちの表情がとても豊かで素敵です。嬉しそうな顔、切なそうな顔、恥ずかしそうな顔、どの表情もその子の気持ちがわかりやすく伝わってきて、こっちも同じ気持ちになれました。

高校生っていいな。キュンキュンします。
超オススメです(^▽^)

5

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う