これは正直、あらすじを読まずに読めばよかった。
裏表紙のはいいんですけど、ネットに載ってるのが
すでにネタバレ気味です。
まあ、あらすじを読んでいなくても、はらだ先生が
“王子様とのハッピーエンド” “いい人だったなー”
で終わらせてくれるわけがないので、どちらにしろ
早い段階で気付くとは思いますがw
その点におけるはらだ先生への信頼感は絶大ですw
※ネタバレ有です
受けを巧妙な罠に仕掛けて、確実に自分のもとへ
落ちてくるように仕向ける攻め。
受けに対しては表面上、(最初のオ●ニーを除いて)
決して無理矢理迫ったりせず、最後の一歩を受けに
踏み出させて自分で選択したように思わせる。
実際は全て攻めの計算通り。
最近サイコパスキャラをよく見かけますが、はらだ先生の
絵とストーリーで見ると一段とゾクリとします。
普通は、全力で逃げて!と思うべきところですが、
手を伸ばした受けに振り返った時の攻めの目が「落ちた」
と言っていたのと同様に、落ちたー!と喜んでしまったw
こういう攻めは大好物ですw
サイコパスキャラな攻めの、受けに対する感情が
支配欲・所有欲なのか、それとも愛情なのか。
歪んではいても愛情だと思いたいところですが、
そこははらだ先生なので油断できません。
続きものということなので、攻めの感情の終着点と、
受けが攻めの異常さに果たして気付くことができるのか、
その行方が今から楽しみです!
余談ですが、異常な執着と計算高さを持つ攻め&タイトル
から、志水ゆき先生の「レシピ」を思い出しました。
あちらは料理人が美味しくいただくためのレシピ。
こちらは美容師が理想通りの色に染めるためのレシピ。
どちらも攻めのゾクッとする真っ黒な表情が印象的で、
改めてこういう攻め好きだなーと認識させられましたw
九重先生の新刊、楽しみにしていました。
相変わらずファンタジーと現実を織り交ぜるのがお上手ですね。
※ネタバレ多
あーちゃん(吾郷)は夏休みの最終日にイケメン・毎本と出会います。
毎本は、ナルシストのあーちゃんも認めるくらいできる男。
彼は実は転校生で、次の日あーちゃんのクラスに転校してきたのですが、毎本が喋りかけてくるのをあーちゃんは待ってたのに来ない。
仕方なく自分から喋りかけると、「どっかで会った?」と。
あーちゃんは怒って帰っちゃうのですが、その途中立ち寄ったトイレで鏡を見てびっくり!
なんとブサイクになっていた!!w
原因は、あーちゃんに振られた女の子が「好きになった相手にだけブサイクに見える呪い」をかけたからだったのですが、さすがナルシスト、自分で自分がブサイクに見えるw
そして毎本にもブサイクに見えていることを知って、自分が毎本を意識していることに気付くのです。
恋するあーちゃんはすぐ真っ赤になって、顔はブサイクなんだけど可愛かった。
胸の動悸を重大な病気と疑って病院に行く天然っぷりも可愛かったw
一方の毎本は、転校してきたのは弟のイジメが原因で、だからこそクラスで孤立しているあーちゃんを放っておけなかったのですが、思ったことを素直に言うあーちゃんをだんだん可愛いと思うように。
そんな時、毎本が女の子に告白されている所に出くわしたあーちゃんは、毎本に好きな人がいることを知り、その相手が美しい完璧な人間か、と毎本に尋ねたことで事態が一変。
外見がそんなに重要かと問いかける毎本に、「毎本が不細工だったら近づけなかった」と答えるあーちゃん。
当然毎本は怒って立ち去ってしまうのですが、このあーちゃんの言葉に込められた意味がとても切なかったです。
あーちゃんがナルシストで孤立していたのも、幼稚園の頃のある出来事が原因で、周りの人間を傷付けないためだったのですね。
誤解が解けて、毎本に告白された時のあーちゃんの真っ赤な泣き顔が本当に可愛かったです。
その後のデートからの短いエロ展開はさすが九重先生。
本当に短いのに萌えが詰まってて満足しました。
というか、あーちゃんのアホ可愛さと、幼馴染の天然っ子・幹夫との謎の掛け合いが面白くて、後半の切ないストーリー展開にも引き込まれていたので、ここまでエロがないことに気付いていなかったw そういえばキスすらなかったな。
最後の番外編では毎本の独占欲が垣間見えて、でもキュンとするより笑えましたw
「呪い」というファンタジーな設定でしたが、あーちゃんのイケメンとブサイクの切り替えが自然で、無理矢理な感じはなかったです。
過去の作品同様、九重先生はファンタジーな設定を活かすのが上手いなー。
そして、「ナルシストキャラ」も今までイラッとすることが多くてあまり好きじゃなかったんですが、あーちゃんは素直な天然っ子で人に当たり散らしたりしないのでストレスなく読めました。
最後まで「俺様」を貫いたのも清々しかったw
最後に、裏面の帯に載っていた「ブサイクの隠し方をご紹介★」
①手で隠す
②マスクをする
③(頭からすっぽり)シャツで覆う
④(舞踏会みたいな)仮面をかぶる
これを全てできる人はもはやブサイクではなく紳士だと思います本当にありがとうございました。
初読み作家さんでした。
店頭で買いやすい表紙をありがとうございますw
メインは大学生の森田(表紙メガネ)×犬塚(表紙下)のカップルで、脇で表紙左の二人と右の二人がそれぞれCPで登場。
イジられキャラの犬塚は、唯一イジってこない森田と仲良くしています。
で、ある日犬塚がホルモンバランスの影響で胸が出てきたことを森田に告白してから急展開。
森田はオタクメガネと思われてたけど、メガネをとったら案の定美系でした。
そして微エロがあった後、森田が押し切る感じで付き合うことになったのですが、その微エロで膨らんだ胸が出てこなかったのは残念でしたw
2話目からはそんな設定はどこへやら、そこには一切触れられず、あの設定は必要だったのだろうか…と少しもやっとした気持ちに。
でも2話目以降の、独占欲強くて心が狭くなっちゃう森田と、自分は性格が悪いと言い切るひねくれた犬塚の、ぐるぐるしてる感じとか最終話のエッチは可愛かったです。
あと、青春時代の思い出として出てくる犬塚の中学の同級生・長沼くんがイケメンだった。彼のその後が知りたかった…。
犬塚はイジられキャラという設定でしたが、イジられてるというより、普通に喋りかけてくるのをひねくれた目で見ていて、タイトルにもなっている「俺は性格が悪い」というのを言ったり思ったりしてる、割とどこにでもいる普通の子でした。
もっと嫌な性格でも良かったかな~と思わなくもなかったw
「5コマ(話)目」は、3コマ目から登場し、メインカップルを意図せず引っ掻き回した犬塚の幼馴染・哲平とその義父・達樹さんの恋人未満のお話。
哲平は出会った時から達樹さんのことが好きなんだけど、達樹さんは全く気付かず。
達樹さんは哲平のことを息子としてしか見てない気がするんだけど、どうなんだろう。
哲平の今後の奮闘に期待です。
「6~8コマ目」は、見た目ヤンキーの川崎(3年)×犬塚や森田と親交のある大学院生・古賀先輩の恋人になるまでのお話。
正直、これが一番良かったです。
外見は怖そうなのに妹思いで世話焼きな川崎に萌え。
同級生の塩田(男)に振られて恋愛に臆病になってる古賀先輩を、口が悪くてぶっきらぼうだけど大事にしてる感じがキュンとしました。
「だれでもいいみたいなのは嫌だ」と言った古賀先輩に対しての、「だれでもいいってなるくらいまでさっさと弱れ。そしたら俺でいいだろ」という川崎の言葉が、新たな萌えの扉を開いた気がしたw
1話目で飄々として見えた古賀先輩も、川崎を意識して真っ赤になったり、エッチのタイミングをそわそわして待ってたりして可愛かった。
川崎の妹・千里子(中学生)や古賀先輩の友人・名取(女)もそれぞれいいキャラで良かったし、古賀先輩を「キモっ」と言って振った塩田も結局憎めなくて切ないキャラでした。
カバー下の「川崎家の人々」での、川崎父の「ならいいや、」は笑いましたw
全編に渡りエロはほぼなかったですが、各話の時間軸がうまく重なってたり、日常のほのぼの感とかセリフのやり取りが面白かったり切なかったりで、各々のキャラクターが活かされた作品でした。
川崎×古賀がメインだったら「神」だったかもしれないけど、総合的に平均してこの評価です。
川崎×古賀はぜひ続き(のエロ)を描いて欲しいです!
官僚シリーズの第2巻。
といっても、官僚シリーズ「恋するインテリジェンス」と、医薬品研究所を舞台にした「愛と狂気のラボラトリー」の半々くらいです。
「恋するインテリジェンス class:rookie 001」
1巻の脇で良い存在感出してた針生の部下・武笠×深津の実習のお話。
武笠はしっかり顔を描かれたらイケメンだったw
しかも実習中の髪を下した時の色気が…!
丹下先生の描く男達は色気がダダ漏れだな~。
そして深津は美人さん。ツンデレ美人さん。
最終実習の前に行う実習で、服を着たまま体位の練習(笑)とかするのが、何そのご褒美!みたいな感じでしたw
続きを描いてもらえるなら、深津に武笠の巨●を受け入れてほしいです。
大丈夫、お前ならできる。
少し余談ですが、小さな吹き出しとか吹き出し外の文字を見て、「あれ…こんな可愛くて整った字だったっけ…?(失礼)」と思ったらフォントだったw
いや、いいんです。全然いいんですけど、1巻で良い味出してた丹下先生の独特の手書き文字が好きだったので、本当にちょっとだけ残念でした。
「恋するインテリジェンス operation 001」
1巻メインの針生×眞御のお話。
何が嬉しいって、任務が描かれてたこと!
1巻では実際にどんな任務をどんな方法で(どこまで)やるのか描かれてなかったので、がっつり読めて満足。
「色仕掛けで行う諜報活動」という設定が完璧に活かされていて、ハラハラ手に汗握りました。
針生を助けるために、眞御ちゃんがアラブっぽい王子に色仕掛けして色々やられちゃうんだけど、いつも攻め以外の相手とのエロとかアラブはそんなに好きじゃないのに、これは何故か萌えたw
別の話で王子×スパイって設定だったら絶対、いいぞ王子もっとやれ!と思ってたと思います。
でも当然ながら針生に助け出されて、ブチ切れしてる針生に責められ、泣きながら別れたくないと言う眞御ちゃんの健気さに結局針生が降参。
降参ってかメロメロw「かわいい」が止まらない。
シリアスからの、ページをめくった瞬間のハートのあまりの大きさにびっくりしましたw
その後は前半の任務の話から一転、怒涛のエロでした。
丹下先生のエロは細かい喘ぎ声と擬音で埋め尽くされていて、それが攻めの筋肉とか言葉責めとか受けの表情とかと相まって、とっても良いエロスですねありがとうございます!
この二人は是非また読みたいです。
そしてできれば二人の同僚の、ヤバめな見た目の柳×ドSっぽい先森も読みたいです!
「愛と狂気のラボラトリー」
麻取の後輩×医薬品研究所に勤める先輩で前後編。
まさかの搾乳プレイでしたw
搾乳っていうと、個人的には非現実的な変態設定というイメージだったのですが、丹下先生が描くと何故か理系っぽくて萌えになるから不思議だ…。
ギャグと恋愛のあれこれでテンポ良く読めた作品でした。
驚いたのは、描き下ろしが35ページもあること。
やけにいっぱいあるな~と思ってたら、最後のあとがきに、「描き下ろしページ数を欲張ったために時間がなくなり、あとがきの文章を書く時間がなく、申し訳ありません」というようなことが書いてありました。
(それでも1ページに細かい文字で、丁寧に色々書いてあったけど)
ゆる~いあとがきで3~4ページとか普通だし、そういうのを読むのも好きなので気にしたことなかったけど、1ページでも多く漫画を読ませてもらえるのはやっぱり読者としては最高に嬉しいです。
土下座で感謝申し上げたいくらいです本当にありがとうございます!
正直、評価は「恋する~」が神、「愛と狂気の~」が萌と萌×2の中間くらいだったのですが、先生の漫画家としての心意気に「神」一択でした。
次も心待ちにしています。
前巻発売から5カ月!早くて嬉しいです。
2巻でも城谷さんの進歩具合に驚きましたが、
今巻でも進歩(進化?)が止まらない。
主にエロ方面へのw
宝井先生ってこんなにエロ描く人だったっけ…?
と思うくらい、エロがエロエロしかった…w
黒瀬くんとのキスを想像して勃っちゃうし、
偉いと褒められて興奮しちゃうし。
黒瀬くんによる城谷さんの調教は順調そうで何よりです。
キスの寸止めで生殺しにされたり、前巻とは逆で城谷さん
に振り回されてる感がある黒瀬くんはちょっと不憫だった
けど、最後のエロでとても楽しそうだったのでやっぱり
何よりです。
気になる城谷さんの過去については今までも少し出てきて
いましたが、今巻では潔癖症の直接の原因となったらしい
過去の描写が出てきました。
2巻で自分の手を舐めて気持ち悪くなかったか黒瀬くんに
聞いたのも、今巻で自分に触った後消毒してほしいと黒瀬
くんに言ったのも、過去のあの女の子の「気持ち悪い」に
原因がありそうですね。
だとすると、城谷さんの潔癖症は「周りの汚れを落とす」
というより、もともとは「自分自身の汚れを落とす」と
いうところからきたのかもしれない、と思ってみたり。
その辺が明らかになれば、潔癖症克服の鍵も見つかり
そうです。
続き物の場合、新刊が出ると2・3巻前から読み返す
のですが(BLだと刊行スパンが長いので特に…)、
今回はあのゆったりな1巻から読み返したためか、
展開がより性急に感じられました。
城谷さんが黒瀬くんに調教されていくのはすごく萌える
のだけど、勃っちゃった時に自分でなんとかしようと
考える前に黒瀬くんがシてくれるのを当たり前のように
受け入れていたのは「し、城谷さん…もうそこまで…」
と思ってしまいました。
(フェラには抵抗してたけど…)
前巻で黒瀬くんは自分に依存するよう仕向けてる
感じだったし、そういう関係性は好きだけど、
もっとゆっくりでもいいのよ城谷さん。
ただ、その間にもリストを少しずつでも克服しよう
とする城谷さんの前向きさが良かったです。
次巻では今巻ラストの続きのエロシーンもドキドキ
ですが、心理面での黒瀬くんとの関係性や、過去を
含めた潔癖症克服のほうにも動きがあるといいな~。
すでにリストは9まで来ちゃってるので、
次は遂に10が出て来るのか。
ぜひ次巻も早めにお願いします!
待っておりました本当に!
前巻から2年以上経ってたんですね…。
「マッチ売り」と「やぎさん郵便」1巻を引っ張り出して
きましたよ、ええ。
※ネタバレ多!
前巻では花城と廣瀬がうまくいけばいくほど絡まり合って
いた澤と有原でしたが、今巻で大分(ほとんど?)ほどけ
ましたね。
澤は前巻から有原への想いが垣間見えていましたが、
今巻はもうひたすら萌えました。
悶えるほどに!
怪我をしている有原の身体を拭いてあげたり、有原の帯の
長さ(腰回りの長さ)を完璧に把握していたり、笑顔が
見たいと思ったり。
ニヤニヤが止まらない。
一方の有原も、澤の優しさに触れ、自分の望みを叶えよう
としてくれる澤に心を開いていきます。
恐らく前の男には出せなかったであろう素の自分を澤が
認めてくれて、一気に心の枷がとれたように感じました。
目に映る風景が澄んで見えたのも、廣瀬に宛てた恋文
のことを人に話すことができたのも、廣瀬への恋が
終わって、気持ちの整理がついたからだと思います。
花城とは違った方向で複雑な有原の心をシンプルに捕えた
澤、あっぱれ。
有原の身体に執拗に跡をつけたり、廣瀬に恋文を返して
もらいに行った時の言葉だったり、もうなんかダダ漏れ
だったけどw
志緒さんと夢子さんの女性キャラがいい味出してました。
花城と廣瀬は相変わらずラブラブ。
廣瀬の寛容で純粋な愛で、廣瀬との未来を考えられる
ようになった前巻。
今巻では、過去のトラウマと自らの行いを清算するべく、
性的トラウマの原因となった学生時代の先輩に会いに
行きます。
過去の先輩と自分としてではなく、現在の小説家と出版社
社長として清算しようとする花城は堂々としていて、自ら
過去を断ち切る力と自信を身に付けたように思えました。
廣瀬の愛の賜物ですね。
会った後に笑いながら廣瀬の背中に飛び乗る花城は
可愛かったです。
前巻から澤と有原の行方が気になっていたので、
そっち寄りのレビューになってしまいましたが、
澤×有原の幸せな予感が見えて大満足です。
とにかく澤萌えな2巻でした。
そして、2巻で終わりかと思われた「やぎさん郵便」、
まだ続くのですね!
3巻が最終巻ではないかとのことですが…デジャヴ感が
強すぎます先生…w
もうここまできたら何年でも待ってやろうじゃないか!
と思いつつも、やっぱり1年くらいで出してくれると
ありがたいな~…なんて…。
次巻も楽しみです!
帯の絵柄に惹かれて購入。
ペット禁止のアパートに住む新木さん(30歳・ゲイ受)が、
猫の声がする隣の部屋に注意しに行くところから始まります。
※ネタバレ多!
新木さんが黒髪メガネの地味な見た目なのに対して、
隣の部屋の住人・干潟くん(20歳・ノンケ攻)はチャラい
今時の若者風。
テレビの受け売りで、若い男はすぐキレるし何を考えてるか
分からないと思ってる新木さんは、部屋から出てきた干潟に
ビビりつつも、猫の可愛さにほだされてしまいます。
それから、猫に会いたいがためにご飯のおすそ分けを持って
行ったりしてるうちに、干潟はいい人かもと思い始める新木
さん。警戒心皆無。
ま~つけ込まれますよね笑
干潟の部屋に上がり込んで酔っ払って、キスされちゃいます。
ノンケが男にキスするのに「癒されるから」というのは、
理由としては大分弱い気がするのですが、そこはご愛嬌。
これですんなり上手くいくのかと思いきや、新木さんに
「もっとよく考えた方が…」と言われてあっさり引く干潟。
そんな干潟にぐるぐる思い悩んだ新木さんがちょっと避け
たりしたものの、ある事をきっかけにまた会うようになります。
そして、干潟が切ってあげた新木さんの髪型
(干潟は美容師の専門学生)でなんやかんやあって、
またキスされちゃって、今度はいい雰囲気に。
今度こそくっつくのか!?と思いきや、遊び人・干潟の所に
女性が訪ねてきて一悶着、さらにアパートの管理人に猫が
バレて干潟は退去することに…。
その後の干潟の告白が年下らしくて良かったです。
新木さんを真っ直ぐ見つめて、苦手な敬語で率直に伝えます。
そして干潟の引っ越しの日に、同じく率直に気持ちを伝えた
新木さん。
最後のエロシーンは少なめだけど、新木さんの気持ち
よさそうな表情がエロかった…!
個人的にナニがナニして…がエロエロでも、やってる
人達の表情が微妙だと萌えないので、これは満足。
続編の「ワカゾーとメガネっこ」では、一緒に暮らし始めた
二人が生活のリズムの違いですれ違ってますが、大人な新木
さんの言葉で将来が見えたのでほっこり。
全体を通して、二人それぞれの描写が良かったと思います。
新木さんは恋愛ではぐるぐるしてるけど、ちゃんと社会人
だし常識人だし、年上らしいところがある。
干潟はチャラくて遊び人だけど、将来に向けて頑張ってる
し、新木さんの言うことは真面目に素直に受け止める。
新木さんにタバコのポイ捨てを注意された後ちゃんと携帯
灰皿持ってたり、新木さんに「不誠実」と言われてちゃんと
女性に謝りに行ったり。
素直~wと思いつつ萌えました。
描き下ろしは猫目線でとっても可愛かったです。
猫に嫉妬する干潟に、シロヒゲ(猫の名前)と一緒に
「やってらんないニャ…」と思ったのでした笑
評価は「萌×2」と迷ったのですが、年上の正しい言葉に
素直な年下攻めと、あとは絵柄に加えて、キスの時の横顔の
鼻から唇のラインとかくっつき方とか絡み方とか…なんか
変態くさいですが、そういうキス描写が好みと合致した
ので、個人的な嗜好を加味して「神」です。
待っておりました1年ぶりの新刊。
しかも表紙に(1)! 歓喜です。
お話の展開は二組が軸になっていて、そこに第三者の
視点も絡んでいます。
※ネタバレ多!
一組目は叔父の優士と甥の駿人(表紙)の年の差物語。
叔父と甥といっても血の繋がりはありません。
優士の父親の再婚相手の連れ子である義姉の息子です。
義姉が3年前に駿人と菊花(駿人の妹)を置いて
駆け落ちしたので、今は優士とその弟コウと一緒に
4人で暮らしています。
子どもを置いて駆け落ちというと悲愴感がありますが、
義姉から時々送られてくる魚(駆け落ち相手は漁師)と
義姉のキャラクターから、暗い雰囲気はありません。
駿人と菊花も叔父たちのもとで順調に育っていたのですが、
ある日突然駿人が金髪に。
訳が分からず悩む優士。
駿人は幼い頃から優士のことが好きで、優士に好きな人が
できたかもしれないと思ったことでちょっとグレちゃった
のですね可愛い。
結局それは勘違いだったのですが、これをきっかけに告白。
その後の駿人は可愛すぎました。
駿人の気持ちを分かってない優士に分からせるために
さらっとキスした後、自室で真っ赤になって震えたり、
優士がちょっと意識した態度をとったら平気そうなフリを
しつつ後で照れて頬を赤くしたり。
コウと菊花と共に「キャーッ」と叫びたい…!
駿人に恋する同級生の美浦さん(女子)目線から見た駿人が
さらに可愛かった。
でも実は、優士は義姉のことをずっと想っていて、
駿人もそのことに気付いています。
ここが複雑なところで、知らない女性にもってかれるのは
殺したいくらい嫌だけど、自分の母親への想いは諦めか
開き直りか、はたまた実らないと分かっているからか、
義姉を庇う優士を静かに受け入れているように見えます。
駿人の恋の萌えと切なさのバランス、さすがです秀先生。
今巻ラスト、14歳の誕生日に誰もいない家で不安で寂しくて
泣きそうだったのに泣かなかった駿人を、“子ども”という
認識からやっと一人の“人間”として見たように見える優士。
タイトルから、金髪は駿人が優士を手に入れる決意の表れに
感じられ、押し切れ駿人!と応援したくなりました。
そしてもう一組はコウ(優士弟)と日高の同級生物語。
中学から大学までずっと一緒の二人。
コウは女性にモテモテで、今まで何人も彼女がいたのですが、
駿人がゲイかもしれないことを日高に相談した時、
「1回くらいそっちもありかなって思うときない?」
とか言っちゃったもんだから、コウのことをずっと好きな
日高の思考回路は迷宮に。
秀先生の描く、表に出さずにぐるぐる考えてる人が好きだ。
コウにバイクで送ってほしいと頼まれた後に小さく
ガッツポーズしてるのが妙に可愛かったです。
日高が行動に出るのか否か、いや出てもらわなきゃ困るん
だけど、まだまだこれからといった感じ。先が長そうです。
複数組の話が入っている場合、大抵どれか一組が気になって
他はあまり…なことが多いのですが、これはどちらも
同じくらいの分量で読みたい!
他にも、おマセな保育園児・菊花ももっと出てきてほしいし、
中二思考が可愛くも切ない美浦さん目線ももっと読みたい。
欲張りですみません。
コウに「ちょっとその髪形はどうなの!?」とつっこむ
おばちゃんに共感したり、優士と駿人のキスを目撃して
「家でやれ!」とつっこむコウに「家でやっていいのか…」
とつっこみたくなったりと、ラブ度は低いですが、
本筋以外にも読ませてくれる満足な一冊でした。
次巻は必ず評価が高くなるだろうから「神」はとっておこう
という無意味な節約から「萌×2」です。
2巻を是非とも早めにお願いしたいです先生!
表紙の美少年の印象的な瞳、不可思議な作家名(失礼)、
そして赤い帯にでかでかと書かれた「ヤンデレ覚醒。」
の文字に、買わずにいられませんでした。
収録作品は2つ。※ネタバレ多!注意です!
「YOUNG BAD EDUCATION」(前編・中編・後編)
酔っ払って公園のベンチで寝ていた先生(受)が
偶然通りかかった生徒の水沢(攻・表紙)に起こされて、
フラフラの頭で告白してキスしちゃうところから
水沢のストーカー生活が始まります。
キスを思い出すように唇に触れ、謝る先生の涙目に興奮。
先生のシャツを盗んでハアハアし、学校帰りに後をつけて
お見合い現場をじっと眺め、電車で寝ている先生の隣に座る。
先生に「変態」と言った水沢に、お前がな、と言ってやりたい。
ただ、見た目が爽やかなイケメンで飄々としているので、
怖さはあっても気持ち悪さはあまり感じなかったです。
いや、やってることは十分キモいんだけど、所々見せる
高校生らしい切ない表情にほだされてしまうというか。
とはいえここまでは、ストーカーはダメよ水沢、と思って
読んでいましたが、後編で異変が。
先生が水沢を好きになったきっかけが描かれているのですが、
…おや?
水沢がピッキング(ダメ、絶対)で開けた、
唯一鍵がかかっていた先生の机の引き出しから…。
おいおいおい!!お前もか!!!
相手に恐怖を与えるストーカーは下手しなくても犯罪だけど、
ストーカー×ストーカーならチャラだよね★とかアホなこと
考えてしまいました。
でも、先生が隠した想いを見て、先生の自宅へ向かった後の
最後の告白シーンは切なかった。
必死に押し殺そうとした先生の想いと、どうにもできずに
持て余してしまった水沢の17歳らしい想い。
「傷つけないように触れてみたい」と言ってそっと頬に
触れた水沢の手にキュンとしました。
そしてラストの、「おれは気持ち悪いよ お互い様だけどね」
という水沢の開き直った言葉が良いなと思ったのでした。
巻末には、4年半後の二人で本編になかったエロがあります。
水沢は22歳、先生は42歳…四十路の涙はいいな~。
素直な先生が可愛かったです。
付き合ってるのにストーカー行為を続ける水沢と、
ちょっと呆れつつもそれを喜ぶ先生。
お似合いのストーカーカップルでした。
「君はいたずらな火種」
運送業者の中野(攻)と小説家の山佐(受)の話。
ダヨオ先生初のオリジナルマンガだそうで、表題作とは
少し絵が違います。
4話入っていますが、大きな山場がないためか、表題作の
後味が残っているためか、良く言えばさらっと軽く読め、
悪く言えばあまり印象に残らなかったですすみません。
振り回され気味なワンコな攻めと、クールで不機嫌そう
だけど攻めの欲望に火をつけちゃう火種な受けという
バランスはよかったのだけど、お互いのどこに惹かれた
のかいまいち分からなかったです。
あとがきにあった攻めの名前には笑いました。
評価としては、表題作が「神」で「君は~」が「萌」。
デビューコミックということで期待半分、不安半分でしたが、
買ってよかったです。
ヤンデレ風味な表情と表に納まりきっていないタイトルの
表紙も好きだし、絵柄はよしながふみ先生系統で好みでした。
今後が楽しみな作家さんです。
しかし作家名が気になる…。
前巻最後の切ないすれ違いから始まった二巻ですが、
この一冊で二人の関係が一気に進展しましたね。
一巻ではどういうタイプの攻めか分からなかった黒瀬くん。
というか、潔癖症の城谷さん相手に攻められるのか…?と
心配していましたが、杞憂でした。
あの無表情でまさか攻めに攻めを重ねるタイプとは…。
相手が一歩下がったら二歩詰め寄るくらいの勢いです。
城谷さんが逆に相手が一歩下がったら二歩下がっちゃうような
タイプなので、ちょうどいいと思います。
あとがきで宝井先生が
「Sの人はMの人が耐えられるか耐えられないか
ギリギリのところを見極めつつ段階的に調教していく」
と書いていらっしゃいましたが、まさにそんな感じでした。
指舐めで震えるくらい興奮したと自己申告する黒瀬くん。
今回一番のエロシーンで、城谷さんが壊れる寸前に
ふっと笑って手を緩める黒瀬くん。
彼はよい調教師になれそうです。
(愛あるドSは大好物ですありがとうございます)
いろんな意味で経験値0の城谷さんを、精神的にも
身体的にもうまく攻めていってほしいですね。
そして、城谷さんが潔癖症になったきっかけと思われる
過去の描写も少しだけ出てきました。
おそらくこれがリストの10番目のような気がしますが、
だったら性交渉は何番目なのか…。
潔癖症の克服のため、二人の関係の進展のための
重要なキーになりそうです。
一コマだけ出てきた黒瀬くんの過去も気になります。
最後に余談ですが、宝井先生の絵柄がセブンデイズの頃と
比べると、線が安定して読みやすくなったなーと感じました。
繊細さや話の丁寧さはそのままで、より好きになりました。
次巻も楽しみです。