ホスト同士。
ずっとNo.1だった飛鳥は、色恋営業が得意な新人の恭司にあっという間に抜かれてしまう。とりかえそうと恭司に教えを請ううちに、、という展開です。
飛鳥はホストらしからぬピュアな性格で、お客さんにも無理しなくていいよ、と優しい。そんなキャラで人気がある。でも自分の良さは自覚してない、というホスト。
なお、タイトルのギルド・ザ・リリーは、すでに完璧なのに余計な手を加える、という意味で、すでに完璧で美しい飛鳥なのに、あれこれ余計なことをしようとしてしまう、ということをたとえているのかな?
かわいい飛鳥とイケイケな恭司。絵がきれいで読み応えありキュンもありますが、恋愛対象として惹かれあう課程はちょっと展開早すぎたかな?という印象がありました。
仕事がらお客さんといちゃいちゃしているところを見なければならないわけですが、そこは仕事に妥協するのを許さない飛鳥があっぱれでした。
そしてプライベートで思いっきりデレる飛鳥がかわいいです。
表紙で二人が口を閉ざしているのは、お互いに言えないという意味なのか、それとも二人以外には秘密という意味なのか。。
この11巻はつらい巻ですね。
シゲが、たいして興味もなかった芸能界に入った理由、槙にひた隠しにしてきた理由が、悪役社長から槙本人に明かされる。それをネタに槙を事務所に引き入れようとする社長。その目的のためにここまでするのか?いやしそうだけども。。
それをきっかけに、シゲと距離を置く槙。二人にはつらい時期になります。
冒頭が、多々良を含む槙のシンパ4人での和気藹々としたロケシーンから始まるだけに、その対比がくっきり。
しかしこの見方たち、メインカップルをひたすら応援・サポートする役回りで、ちょっと都合良すぎかな?と思ったりもします。
実際には好きだったとはいえそこまで捨て身で応援できるものか。。
タレントをサポートするというマネージャーさん達の動きはむしろ自然。
このマネージャー同士でスピンオフないかな~
タイトルの6と7は2人の名前に関係があります。
7は完全な数字。それに1つ足りない6.完全なのはどちらの方か。。
どこか鬱としている七海。寡黙で表情もあまり変わらないけれど、そんな七海を禄斗は大事に思っている。
ところが。。
読者もだまされるのですが、人ならぬ存在であるのは禄斗の方でした。
おへそがなく、人ではない存在。。
実は、地球を侵略する宇宙人である禄斗は、人肉を食べるという性がある。
本人は、七海の幼なじみであると思い込んでおり、自分の正体を知らない。
それを知りながら支える七海。
最後はこういう結末しかなかったのかな。
決してハッピーエンドではないけど、人の世で生きられない相手を愛した人間のお話でした。
ちょっと「スリーピングデッド」を彷彿とさせる関係性です。
そう、そう形容するしかないような独創的な作品でした。
Hが(いい意味で)下品で、全編にわたってエ○エ○ページ満載なんですが、なんかふたりの関係性がだんだん深く描かれていく課程はまさにラブストーリーで、最後にはジーンとしてしまうのでした。
節操のないリーマンの二三蔵と、元ヤ○ザの千景。ある日店(コンビニ?)の前の喫煙スペースで偶然出会い、ドストライク好みの千景に思い切って声をかけた二三蔵。
リーマンという堅いお仕事ながら節操のないフミゾウと、元ヤ○ザながら純情ひたむきで真面目なちかというギャップコンビ。
なんか、どうやってお互い体の関係から心の関係に発展したのか、わざとらしいエピソードがなく自然にストンと落ちる感じで進行するので、ラストも納得のシーンでした。
ぜひ今後もたくさん描いて欲しい作家さん。
全然違うんだけど、オレとあたしと~ を思い出しました。
図書館司書の青年と、そこにいつもやってくる常連(?)の大学講師のお話です。
いつも顔を会わせる、どこか物憂げな年上の彼のことが気になる。ある日思い切って声をかけたところから二人の交流が始まり。。
ひたむきで本が好きな青年の恋。だけど相手は10歳も年上で、先手を打たれて告白もさせてもらえない。それでもあきらめない、迷いながらもまっすぐに彼の心をこじあげようとするひたむきさにいつしか。。
という展開でした。
そう、現実はいつもうまくはいかない。
でも恋ってこうやって始まるのかな、そんなことを感じさせるよい作品でした。
バス停での出会いや海へのドライブデートなど絵になるシーンが多くきれいな作品です。
高校生同士。先輩と体の関係だけはあり、その先輩の友達の性欲処理などもしている加賀美。
そのただれた加賀美をいつも取り締まる(?)風紀委員の清光。清光はHなことに全く免疫がなく、誠実で純情。
そんな清光を、最初はからかうつもりだったけど、勉強を教えてもらったり、暖かい清光の家庭に招かれて歓迎されたりしているうちに、本当の人間の温かさに触れた加賀美くんは。。
というストーリーでした。
若い二人が、本当の意味での交流(H含む)をするまでのハートフルな物語です。
表紙から受けるイメージよりはずっとラブなストーリーでした。
清光がいいやつ過ぎてかっこよい。先生の今後の作品にも期待です。
いちおう1巻でいったん完結していたお話ですが、その後の二人を描いた続編、むしろこちらの方がよかったです。
ケンカップル設定で始まりましたが、お互いの第二の性Dom/Subによってパートナーとなった二人。最初はお互いの心身の安定のために仮初めのパートナーになるという始まり方でしたが、次第にそれがかけがえのないものになっていく課程が描かれています。
Domだけれど優しい支倉は、プレイで相手にひどいことが出来ず苦悩する。
しかしSubの最上はあっけらかんとしてくよくよしないタイプで、そんな支倉をまるごと支える存在。そしてどこまでも優しく人を思いやることができる支倉のことを信頼するようになる。
というお話でした。
最上はサッカー選手で、すでにゲイは公表していたものの、プレイに影響があるということでSub性を隠していましたが、その仕事上の葛藤もしっかり描かれていてとてもよかったです。
小冊子も出ているのですがこれがとんでもなく萌えなのでぜひ。