ここで終わり?というかラストであっという展開になって、キョトン顔のママ本を閉じた私です。
ラストのネタバレはなしでレビューしたいと思います。
中野家の兄弟。兄のサトルと弟のシューヘイ。
すっごく優しくて面倒見のいいサトルに、恋しているシューヘイ。
あるとき、ついに本心を口に出してしまう。かわいい弟であるシューヘイの恋心に悩む兄と、受け入れられないどうにもならない想いを持て余す弟。
シューヘイは家を出てフラフラしていますが、行き場なく街で座り込んでいたところを補導されてしまいます。
やがて家に戻り、しかし心を殺して生きるシューヘイ。
きっと現実にこういう2人がいたら苦しいだろうなと思わされるお話。
顔がしっかり描き分けられてて、シューヘイの友達や、避難場所になってくれる右京さん等周囲の人との絡みも面白い。
ただラストは正直なところびっくりしてしまいました。
なんとなくスッキリしない終わり方で、もったいなかったなあという印象です。
実はもう少し続いてくれれば別の展開があったかも。。
連載版(ナンバーナイン)で読んでいましたが、単行本がでて10話と番外編2つが入ったと言うことですぐに購入。
読み応えある兄弟ものです。
弟は、兄がゲイ〇に出ているのを偶然みつけてしまう。
それから兄のことを意識して寝れない日が続く。
兄は料理上手。お弁当を作るなどあらゆることでかわいい弟の世話を焼いている。
弟が自分のベッドにもぐりこんで来たそのとき。。
どうしても離れることができない強い絆。恋愛を超えたような関係ですが、兄弟という切ることの出来ない関係に思い悩みます。
明るく見せていながら、兄の切ない気持ちがジンと伝わってくる、よい作品。
とてもおすすめです。
そして、この2人の今後がまだまだ読みたい。
でもここで終わってこそ、きれいだという気もします。
勇者と魔王はあるある設定ですが、主人公のヴィルヘルムは魔王のおつき。有能な部下、かつとんでもなく顔がよくモテるが無愛想、という設定です。
基本ギャグなのでクスっとしつつかわいくなってしまうヴィルヘルムを愛でるお話。
人間界と魔界はなんとなく協定のもとに共存しているのですが、最近争いが絶えない。
解決役として勇者を籠絡するように人間界に送り込まれたヴィルヘルム。最初はやってられないと思っていましたが、表裏なく純粋な勇者にぐいぐい来られたじたじ、っていうラブなお話です。
勇者が強いシーンがないので、勇者の魅力という点ではちょっと物足りないのですが、恋をしらない冷血有能ヴィルヘルムがデレるのがかわいいです。
自分の声を聞いた人はみな自分を好きになってしまうという特殊能力を持つ須東。
基本的に筆談をしているのだが、あるとき、声を聞いても普通にしてくれる男性、伊之瀬に出会う。。
実際にこんな能力があったらとても生きづらいでしょうね。
そこへ現れた救世主。人間としての交流を続けるうち、やがて人生のパートナーに、というあったかいお話でした。
須東は大家さんなのですが、お仕事の描写はあまり出てこず。引っ越しでも大丈夫なのかな?
一方の伊之瀬は、ゲイだがホストをしているという設定。
ラスト、伊之瀬がホストをやめて昼職で働き出したところがよかった。
ただし黒髪になったので須東と顔の違いが分かりづらくなってしまって、ちょっと読みにくかったです。口元のほくろが目印のようです。。
side アルキルとあるように、攻めのアルキルの過去エピソードも含めた続編です。
ただ、1巻が完全にラブラブハッピーエンドではなかっただけに、上巻下巻としてこちらで完結という流れになっています。
ですので、1巻が面白かった方はぜひこちらもお手にとって下さい。
雪深い国の跡継ぎとして期待されていたアルキルですが、国を捨て調教師になるまでのお話と当時の葛藤、かわいい弟とのエピソードなどが含まれます。
そしてなんと弟がおいかけてくる。。
こちらの過去編を背景にしつつ、アルキルがロキのためにと心を込めて買った髪飾りをめぐる陰謀や解決などのストーリーがメインになります。
ピアスだけにHも濃いですが、こちらの巻はストーリーに重点が置かれていますのでH無しのお話も入っていたりとなかなか読み応えがありました。
スピンオフもあるようなので楽しみです。
上巻があまりによかったので期待しすぎたのか、下巻はエピソード集という感じになっていて、まとまったストーリーの流れとしてはちょっと物足りなかったかなあ、という印象でこの評価になりました。
上巻と対になったアングルの下巻カバー。帯どおり、「もうめんどくさいので俺のものにしちゃおうかな」がお話をうまくまとめるフレーズになっています。
ちゃらちゃらして口が悪いけど優しい男、葉月と、健気で臆病な真。真の真剣みを受け得て、悩みつつ節操のない葉月はなんとなく手を出しつつ、いよいよ決心する下巻というところでしょうか。
相変わらず、ともすれば暗くなりがちな設定にギャグっぽいテイストがうまくのせられていて面白く読まされます。
途中読者(フォロワー?)リクエストエピソードなどもあって、起承転結のストーリーというわけにはいかなかった印象ですが、ふたりの絆がより強まった下巻でした。
ただ、ラストは、下巻ラストという感じがなく、まだまだ続きそうなところで終わっています。
その印象通り、続シリーズが発売されていました。こちらも読んでみたいと思います。
個性的で面白く他で見たことがないようなテイスト。
コミカルですが、確実であたたかい愛が底に流れていて、くせになる読み心地です。
家にいられず家出した少年、真。路地裏で人を刺そうとしていたところを、入れ墨のある怪しげな青年、葉月に止められる。
この葉月が、(BL)マンガのキャラとしてはかなり変わっていて、でも実際にいそうな人。
いつも酒を飲んでいてふらふらしている。口も悪いし軽いし節操もなさそうだけど、優しい。
それは人間愛なのか、恋愛感情なのか?
行く当てのなかった真はそんな葉月に拾われ、好きになってしまうが。。
というストーリーです。
真の友人や行きつけの飲み屋などの脇キャラがたくさん出てきて、それぞれにとても魅力的。
そしてコミカルなシーンが実際に面白くて何度も反芻してしまうくらい。
上巻があまりによかったのでシリーズを大人買いしてしまいました。
今後も楽しみです。
綺月陣さんはダークなものから、この作品のようにコミカルなものまで幅広く書かれていて文章力も高いので作者さん買いしています。
これも永らく寝かしていたのですが、久しぶりに日本の作家さんの本を読んでみました。
ライバル会社のプランナー同士。
それとは知らずに出会い系イベントで出会い、お互いに一目惚れをする。
とんでもなくかっこいいタキと、かわいい一世のカップル。
恋に至るまでの過程はドキドキします。
しかし仕事上では対立する関係。お互いに憎まれ口ばかりたたいてしまうが、夜会うとどうしようもなく惹かれてしまう。
二人の窮地を救ったのが、おせっかい気味な一世の先輩、夏目というのが面白かった。
しかし今読むと、日本語が気になってしまいますね。~ごとに花開く、など。
あとがきで作者さんにも色々なことがあったと書かれており、やはりこんな明るく楽しい作品ですが、様々な人生経験に裏打ちされているんだろうなあと思いました。
星を3にするか4にするか迷いましたがちょっとおまけの4です。
遠い存在であるはずの推しとカップルに、というお話。
夢物語ではありますが、ジャスティン・ビーバーのようなケースもありますので、有名人目線からしたらあり得るのかな?
お話は、バンドのギタリストである姫宮さんの推しである美容師、春隆の目線で描かれます。
ちょっと目尻にしわがある感じの姫宮さん(カバー)は、春隆くんよりはずいぶん年上のようです。
幼い頃から憧れていたギタリスト、姫宮。もちろんライブは皆勤賞、自宅はグッズでいっぱい、推し友もいる春隆くん。
ですが、あるひ憧れの姫宮さんがカットをしに春隆の美容院を訪れたことから交流が始まります。
かわいい春隆と、渋い姫宮さん。
姫宮は感情をあまり動かさないタイプだったようですが、かわいくで純粋な春隆にやられっぱなしなのが良いです。
1巻はまだHまで至りませんが、姫宮さんが受けっぽいのがすっごくGood!
続巻に期待です。