嗜好の違いに悩む2人ですが、律のハードプレイを求める気持ちは、サブ性というより幼少期の体験から来るものだと分かります。
ここで悩む2人をくっつけてくれるお役目は、律の幼なじみ大雅が引き受けてくれています。
律は、かわいい瑠衣を大切にできない悩みを大雅に打ち明けていました。
一方の瑠衣は、プレイができずに限界を迎え、プロのサービスを受けることにします。
そこで出会ったのが大雅。大雅は、客である瑠衣が、友人律が想いを寄せる相手であることに気づき、お話が展開していきます。
大雅が強いグレアをもつドムであることが意外。イケメンでやさしく営業スマイルな大雅ですが、いざとなると強いドムに変身。
大雅のスピンオフあったら読みたい!
ともあれ、メインカプの2人がやっとハッピーになれてよかったです。
続編はどういう展開になるのか楽しみ。
1巻は重い展開でしたが、そこここに作者さんのギャグがちりばめられていてすごく楽しい。
俺のドムぴかっこよ、で吹きました。
1巻は設定まで。ちょっとつらい前半です。
なお、現在3巻まで出ていますが、2巻で一応お話はいったん落ち着き、3巻は続編という色合いが強いです。
サブの瑠衣は、とってもウブでDT処○。でもプレイなしで体調を崩し、意を決してマッチングアプリに登録。
待ち合わせにやってきたのは強面の律。最初は丁重にお断りした瑠衣ですが、律もせっぱつまっているからHはなしでプレイだけという事で始めてのプレイに及びます。
あまりの快感(Hというよりドムサブプレイによる)に、はまってしまう瑠衣くんでした。画面からドムサブ性に合ったプレイの気持ちよさが伝わってきてとてもよいです。
しかし律はハードプレイ希望。痛いことが苦手な瑠衣とはプレイの嗜好で合わない。
そのことに苦しむ2人です。
1巻は、お互いに惹かれているのにプレイの方向性が全くことなることでパートナーになれないと悩む2人で修了。
2巻に続きます。
推しにはまった作者さんの後書きがすごく面白いです。
Hな作品も多い先生ですが、こちらはヒューマンな作品です。
自己で片足を失ったトビアス。パラスノボーダーとして活躍しています。
明るく人なつこいトビアスに出会ったススム。ゲイのトビアスはススムをくどきますが、ノンケのススムはトビアスを好ましく思いながらもいったん離れます。
でも忘れられなくて、彼が出場する試合を追いかけてカナダへ。。
ススムも自己でピアニストとしての夢を絶たれた経緯があります。
何か新しいことに取り組みたいと思いながら悩むススム。
体の関係を結ぶに至りますが、その屈折した思いをトビアスにぶつけてしまう。
本当に信頼できるパートナーとなるには、いったんは本音を吐き出す必要があったのでしょう。
やがて、公私ともにかけがえのないパートナーとなるまでが描かれます。
もう少し続きを見たかったなあという印象もありますが、きっと今もどこかで2人で暮らしているであろう、そんなその後を想像することが出来るラストでした。
しみじみとしたBLを読みたい方にぜひ。
用心棒のバンさんと、居候の春人。春人は親がヤクザで、その親に世話になったバンは見守り役を任されて同居しているという設定です。
バンは背が高くて腕っぷしが強い割に感情があまり動かず何を考えているかわかりにくいタイプ。
一方の春人は元気いっぱいの高校生。
対照的な2人ですが、春人はバンに恋していて、しょっちゅうアプローチしています。
のれんに腕押し状態の春人ですが、春人に恋する同級生の女の子が登場してお話が動き出します。
少年誌っぽい絵のタッチで、ゆっくりまったりした雰囲気のラブストーリーでした。
バンさんのキャラが魅力的だったので、人の感情の動きがもう少し感じられるようなお話運びだといいかな、と思いました。
他の作品も読んでみたいと思います。
とにかくいがみ合っている2人。
あそこまで嫌味を言われて好きになるものか、と思いますが、極度の照れ屋とも言える?
調理師の犬飼と管理栄養士の新妻。
何かと突っかかっていく新妻と、それに対して遠慮なくバッサリ切り捨てる犬飼。
ここから一体どう恋に?というくらいケンカばかりですが、いわゆるケンカップルというのは少し違って、仕事上で衝突しているのでちょっとギスギスしてます。
まあ、最後まで読むと、好きな子をいじめたい、好きだけど恥ずかしいからわざと辛く当たる、みたいな感じだったのかな?と思えます。
他にゲイかも?と悩む少年の短編が入ってました。
あと甘い後日談付きです。
とにかく爽やかな作品。
色々な高校生カプのオムニバスです。
中には大昔の(?)在校生カプと、それが今にリンクする話もあります。このカプの2人は現在どうしているのでしょうか。
軸は、クォーターの生徒会長と、彼の好みである黒髪メガネ、眉山くん。
会長が生徒会委員として集めたメンツが全員このタイプで、後から来た眉山が生徒会を一目見て、ハーレム? と呟く瞬間は笑えました。
個人的に好きだったのはカモ。不良で腕っぷしの強い霜太と付き合っているのですが、これがまた短髪メガネくんで、かっこいい訳ではないがなんともいえずカワイイ。
霜太じゃなくても好きになっちゃう。このかわいさは。
痛かったりダークだったりコミカルだったりと幅の広い先生の作品。
こちらは読後感のいい爽やか作品でした。
漱太郎とサエコ、そう、このカプ表記でネタバレしてるんです!
難聴であることを隠してアイドルをしているサエコ。それを支える漱太郎。
サエコはダンスをマスターしようと、路上で自主練していたコースケに頼み込んで特訓を始める。
コースケとサエコがいい感じになるのかと思いきや。。
いやー、そっちですか。正直その発想はなかった。
個人的には、ウジウジ悩んだ挙句好きな子を強姦しちゃうシュッとしたイケメンより、成長して大人になり、相手のことを思って身を引くことも出来るコースケの方が好きかな。
そういえば最近ナリ先生の作品を見かけませんね。
結構色んなキャラが出て来るわちゃわちゃした雰囲気好きなんですが。