スロースターターのお二人です。
独り身のクリスマス前に読むと切なくなるぐらい、始終イチャイチャしてます、バカップルです。爆発しろってくらい。
相思相愛ってこんな感じだろうな~としみじみ思う。BL版君に●けかってくらい、ピュアで純情で健全で爽やかでキュンっとなります。のんびり、早急すぎず、丁寧に心情を描いていてよかったです。
エロは最後までいきませんが、逆になくて良かったと思いました。
シリアスな展開や障害、すれ違いやケンカなんかもありませんが、ほんとに何も起きないんですが、それもなくて良かった。ほんとになんてことない日常が逆に新鮮でキュンとなりました。
その他、短編も同じく面白かったです。
あらすじと表紙だけだとハズレかな~?と思い、気になってたんですがなかなか手が伸びませんでした。
冒頭からラストまで、テンポも良くて明るく笑わせてくれる面白いBL漫画でした。
既婚者ってことで「窮鼠はチーズの夢を見る」的な三角関係とか泥沼なやつかな?と想像してたんですが、全然違いますねっ。
押せ押せでカッコいい攻めがわたしは苦手なんですが、表紙だけだとそれっぽいですが、とんでもない変態、変質者でした(笑)むっつりじゃなくて、ガッツリすけべ。一見カッコいいんですけどね。
奥さんも登場するのですが、可愛らしく嫌味のないキャラの奥さん。政略結婚で、セックスレスですが、一応仲は良さそうです。主人公と奥さんのやり取りも笑わせてくれます。
漫画の雰囲気やギャグセンスとかエロセンスが、九州男児とか新也美樹、腰乃っぽい、お三方が好きな人は好みにマッチする作品だと思います、
今後も作家買いしそうです。
エロは主人公の妄想やセクハラぐらいで、部下のさわやか青年の方が受けっぽいですが、
個人的には主人公に受けてもらいたい、なんて願望が(笑)
キャラクターもそれぞれ個性的で、面白くて、好感持てて良いですね。
絵は相変わらず綺麗、受けも攻めもかっこいいし魅力的なキャラクターです。
掲載雑誌の影響か?、設定が設定なのに、あっさり(良くも悪くも)してるので、気持ちよく読めるし、私には少しスパイス不足で物足りなさを感じました。( ̄~ ̄;)
攻めの上司が強引で紳士かと思えば、ちょっとストーカー気質??で、温厚かと思えばちゃっかりしてて、ヘタレと言うかワンコと言うか形容しがたいですがおもしろく、一途で、可愛かったです。
そして、受けを丸め込む。
受けも真面目でおとなしいような姿を装ってますが、根は明るくて前向きで少し気が強かったり、欲に素直だったり、ツンデレかと思いきや気持ちを認めた後はストレートに思いを伝える男らしさがあったり、ツンデレというよりただの負けず嫌いかも?
エロ重視のBLって好きじゃないです、しかも設定やあらすじが特殊でずっと読んでいませんでした。
エロだけなら薔薇族のヤマジュンの漫画がいい。
読んで、やっぱりエロだらけだし、冒頭はやっぱり『こいつらキ〇〇イじゃね、狂ってやがる、ミネ(受)可哀想』だと思ったのですが、読後はなんとも形容しがたいアメージングな作品だと思いました。
ひたすら3人で盛ってるだけ、表面だけ読んでると人によっては気持ち悪いだけかもしれません。
三角関係であるような顕著な修羅場や、二人の間で揺れ動く受けっていう事もなく、ミネ(受)は始終ずっと一途に拾が好きだし、主導権というかそういうのも拾が上だし。
ミネは始まりから最後まで一貫して健全で常識的です。でも拾が好きだからと、受け入れがたい、理解しがたいながらも奇妙な関係を続けます。まったくタケの方に靡きません。
何でも分け合うのが当たり前と3P強要した拾と、いつものことなので当たり前のように3Pを始めたタケ。
独占欲が芽生え始める拾、拾のもののミネを奪いたい?タケ、何だかんだで犬猿の仲から仲良く?なるミネとタケ。攻め二人の葛藤、心理戦のようなH。
その普通の人には奇妙と言える、歪んだ当たり前が崩れるというのが見所ではないでしょうか?
Hの仕方も、リアルタイムの攻め二人の心情などが繁栄されてて耽美で奥が深いです。
女らしい受が苦手なので、ヤンキーっぽいし思考も外見も男らしいミネのベッドでの色気や、健気で一途さはギャップ萌ですね!( ´_ゝ`)