前作に続き、丸々太一と航平のお話です。こんな分厚くて丸々1つのCPを描いてくださるなんて、ありがたやー!!
この作品は、「彼のためになる自分でありたい」という、好きの2文字では片付かない愛に溢れている作品です。難聴をテーマに、「聴こえない」ということだけでなく「聴こえないことに対する周囲の理解」といった、何重にも重なるしがらみの中にいるキャラクターの物語かと。最初は航平をそのしがらみから引っ張りあげる太一だったけれど、気づけば航平が太一を引っ張っていたり…誰かの為になりたいと思う純粋な愛にうるっとなり、心が温かくなります。
今回は脇役のキャラも魅力的です!オーカミ女と太一に呼ばれる、難聴のマヤ。航平にべったりで、太一といつも喧嘩ばかり。そんなマヤも太一の真っ直ぐな人柄に感化されます。マヤが悩んでいたこと、気づいてほしいと切に願っていたことを、太一はすんなり受け入れ、言葉にしてくれます。そのシーンはBLだと忘れて涙しました。そして太一の会社の教育係、千葉さん。厳しいながらに太一を気遣う姿は男前で、それに嫉妬する航平もまた美味しい…
しかし!!やはり!!BL的に!!もう少し!!ください!!今回もキスで止まる2人。しかも触れるだけの!!しかも太一がこっち方面になると逃げ腰すぎて、少し航平が可哀想なような(笑)お話が温かく進むので確かに納得なのですが…やっぱりそういう展開期待してしまいます!!欲しがりでお恥ずかしいです…
ですのでお話の神とBLの萌、間を取って萌×2を付けさせて頂きます!
1巻購入時は、思ったよりもダークで痛くてエロいけどどうなるんだ…と一読して終わっていた作品でしたが、2巻の面白さに唖然!!!!!すぐ1巻を何回も読み直しました(笑)
★カースト制度の真骨頂を教えてくれた2巻
カースト制度によって遠回しに誰かを守ったり、わざと自分のカーストを下げたり…登場人物たちは歪んだ制度で歪んだ愛を表現していたなんて…!!一巻ではそれに気付けなかったのですが、それに気づいてからとにかく物語が楽しくなりました。「歪み愛萌え」ですね。ああ、なんて愛しいんだ。歪みが生んだ愛はまた格別に萌えるものです。やられた!
★梓が想像以上に魅力たっぷり!
キングからターゲットになった梓。それでも態度を変えずに自分を貫く姿が素敵でした。たまに弱さをみせたり、高校生らしくなったり、どエロかったり…4P?シーンでの梓のあつむに対する態度は、受けなのに男前すぎて惚れる!幸せになってくれ!(切実)
★エロいいいいい
今回3つのCPが出てきますが、どこのCPもエロいです。特に刈野×梓×久世×あつむは拍手しかありません。やっぱりエロは大事です。
★続きが楽しみになる新たな登場人物たち
まずは実習できていた先生。梓に心を奪われ、今後狂気的な事件がありそうな予感。梓は勿論、それに伴い刈野の「愛」が見えたりするのでは?!というフラグが。楽しみ!
それから新しく登場した仙崎×巽も良い味を出してます。巽は刈野家ともがっつり関わっているので、今後どう絡んでいくのかも楽しみです。
1巻と同じ時間軸で、別の登場人物視点で物語が描かれたりしているので、そこも1巻と読み比べて、こんなことが起きていたのね?!と物語のダークさに更に踏み込めて面白いです。
私のように1巻でウーーンという感想だった方にも、是非2巻は読んで頂きたいなと思います!
発売日を今か今かと首をながくして待っていたスパラバ7巻。今回はあえて言うなら夏生がメインで、夏生の葛藤等が細かく描かれていました。また、新キャラそして新CP(の匂い)が散りばめられた巻でした。それ故メインの晴と零の関係は平行線…寧ろ後退?今回そういうシーンはほぼキス止まりですし、特に物語に組み込まれて描かれているわけではなかったので萌え萌えとまでは行かず…2人の進展を期待していただけに残念!しかし段々といい子ではない一面を見せる晴や嫉妬丸出しの零は可愛くて可愛くて!このコンビ最高です!
夏生と保健室の先生と夏生の客、橘さん♂の三角関係(?)
晴と近所のバツイチ子持ち女性の今後
零と謎の特待生榎本くんの関わり
等々、これから大きく物語が進みそうです!
私としては新キャラよりも何よりも早く零が晴と幸せになって欲しいのですが…まだまだあべ先生と晴に焦らされそうです(笑)