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女性ユッキさん

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悪癖 4 コミック

イイモ 

普遍の面白さです。

1,2巻はbl的な印象よりは人の奥底に潜む仄暗い闇、性、死が色濃く反映されてた印象で3巻で、小島と大門の別離からこの4巻で小島に再会し小島の出生の秘密や山男の正体が実父で有り、怪物なんかではなく殺人鬼でもなく愚直に我が子の成長を見守る父の愛だと判明したのが切なかったし、伏線回収には最良だと思いました。大門に預けられた鍵はちゃんと小島との再会に繋がったし、そこに至る過程でも色んな人の思いが愛が繋がっていたから小島と大門は再会し復縁した奇跡がとても素敵だった。序盤では他人には言えない暗部の自分の中の秘密が暴露される思いがしてヒリヒリして、それは濃厚な純文学的でしたが、2人が親密になるにつれてbl的な萌えも生まれ4巻通すとバランスの取れた作品です。小島は最終的に大門は普通の家庭を持つ様に、仕事面から全てコールドリーディングやコネクションで会社での地位までを操っていたが、大門は小島の想像以上に優秀で小島を愛してたから鍵の在り処、小島に辿り着くのだが、小島を苦しめていた謎は大門の愛で謎が説かれ、隠された謎は実父の愛。結局は愛の循環の中で苦しみ藻掻いても、救われるのも救うのも愛であるというのがとても好きです。

ようやく面白い展開に

正直、4巻までは人気あるし惰性で読んでました。そこまでこの作品の面白さは全く感じてませんでした。内容の薄い話を楽しむ作品の一つだと感じてました。5巻は最悪な展開から始まり、ウルジの父にラムダンの性がばれてしまい、これまでのウルジ情熱はあっけなく無残に散って別離からスタートしますが、ラムダンが男だとバラした相手と旅に出て、そこで誘拐され航海に出てと目まぐるしい怒涛の展開になります。情けは人の為ならずで、彼はバドマとも知り合いの様だしきっと起死回生の一打に協力してくれそうな気がします。ラムダン双子の出生の秘密など、この先の旅の先で明らかになっていくのでしょう。ラムダンは大きく飛躍し成長する過程の一端が垣間見えます。ウルジは父、家の呪縛から解き放たれて成長するのがこの先の展開としては描かれるのでしょうが、5巻のウルジはラムダンを簡単に手放し、家督を継ぐ為だけに新しい結婚する運びに向かって後退してます。ラムダンが良きパートナーとして両雄としても並び立つその日が楽しみです。次巻が本当に楽しみです。

待った甲斐がありました。

これはblだけど、恋愛作品の枠に留まらない作品です。好きな人との出会い、生きる事の難しさ、赦し、別れ、信頼、成長、キャラクターを通して人生においてとても大切なものに巡り合ったと感動しました。blにおいて好きな人とずっと一緒も夢の世界も素敵ですが、この作品ではお互いが成長する為に別れもあります。成長した甥のジーンがかつての恋人のジーンとの再会を演出してくれます。トレヴァーにとって大切な二人のジーンとの出会いが宝物の様に輝いて褪せる事ない素敵な物語です。

好き嫌い、良い悪いでもなく面白い。

丸木戸作品は凄く琴線に触れてきます。良い意味でも、悪い意味でも。攻め受け共に家庭環境は恵まれてません。攻めは歪んでいます、受けをトラウマになるくらいにどん底に突き落とす程の糞です。赦せないけども、世界が終るとしたらもう一度会いたいという攻めの小さな願いが受けに再会するとこから少年と男の娘と4人で小さな旅をしていく中で、奇跡を見つけて自分を振り返り、絶望の中で僅かな光を見出して行く過程が無理なく描かれていてギュッと胸が苦しくなりました。無理なくらいに滅茶苦茶に嫌いな攻めだし、受けもそんなチャラ男のクズな奴と知っていながら本気でのめり込んで修羅場、、、他の方の作品ならクズ男も受けと出会ってから真面目に一途に変貌するとか、クズに惚れこんで別れずにいる内に健気な受けに徐々にハマっていくのがblの様式美を根底から覆す最低なんです。けども、どうしようもなく丸木戸マキさんの作品はどうしようもなく惹かれます、面白いです、真理なんですよね。クズの攻めは嫌いだけども、そういう奴はいるし浮気するなと執拗に追い回されて修羅場はまぁ、普通にあるでしょうね。けども、クズだから嵌め動画で脅すとか闇だ、、自分のしたことを反故にしても、やっぱり好きってあると思います。その愚かな様が、途轍もなく大嫌いな感情だけども愛おしい。受けも人生が上手くいかないのは攻めや毒母のせいだと思っている、確かにそうだけども、そうじゃない。そういう受けのダメな所が身につまされてしまう。丸木戸マキさんの作品は真理をつくから読ませてしまう貪欲さがあります。受けも攻めも嫌いなのに面白いです。

待った甲斐がありました。

待ちました。このシリーズが夜光花さんんで一番好きな作品です。萌えの宝石箱、珠玉の作品です。攻めは基本クズだけども、受けには優しいのがたまらんのですが、歩の修行の合間に西条は記憶喪失して歩を忘れ女性と家庭を築こうとしているシリアスで胸が痛いところから物語は展開しますが、はいからさんが通るみたいな展開で切なくなるとかそんなシリアスなシーンは心配無用でした。霊障を受けてる身重の女性もキツイ性格をしているし、記憶喪失しても西条は良い意味でクズでした。歩にこの泥棒猫がって台詞を泥棒猫の本人が言うのだから、笑ってしまいました。この凸凹の2人が魅力的で大好きなので、また続編が読みたいです。

少年の境界 (3) コミック

akabeko 

最上。

三巻一気に読みました。1巻だけ読んだら佳作でしかなかった印象です。オメガバース作品に共通なのは本能によって結ばれる相手こそが運命なんだという謎の設定を、この作品は見事に覆してくれてます。運命の相手と出会いながら違う相手と番になります。本能をも凌駕する愛こそが運命の番だと、ドラマチックではなくドラスティックに描くことに因って物語の奥行きが広がっています。1巻で運命の相手であった友人のゆかをレイプしようとした大我とセフレのΩの倫の2人の過酷な運命と、運命を乗り越えようとする直向な誠実さと痛み全てが愛おしいです。薫のゆかへの愛も、αであるからこそΩに出来る最大限の努力の成果も全てが本当に読ませてくれます。akabekoさんはシリアスモードからファミリーものまで幅広い方です、小説でいうなら凪良ゆうさんみたいな感じに思いました。控えめに言って最高以上なので最上です。

読んで損なし

2021年で1番面白いです。絵は好きでは無いけども読ませます。最初は絵の雰囲気からしてコメディーかな?と思ったけども、友達の顔が絵文字に見えてしまうのはペルソナに似た要因からの事。お互い好きな両片思いなのに擦れ違いまくり拗らせまくり互いに傷付けて互いの仮面が取れお互い素顔で向かい合った時に本当の2人の関係が再び動き出します。擦れ違いってblのlに於いては最強に大事な要素なのに、電子機器が便利になり過ぎて時間的な擦れ違いが無くなった昨今において、真正面から擦れ違い真正面に描く力量が途轍もなく素晴らしい、意欲作です。まだレビュー少ないですが読まないとbl好きだとは言えないと言いたいくらいの作品です。

萌え不足、愛は満ちている。

黄辺の愛せる事が幸福だと思えるが刺さりました。夜が明けてからを読めばムシシリーズを読んでいると思うけども、本編は純文学でした。夜が明けてからを読めば久史も黄辺を愛する心が持てたと漸く昇華されたと嬉しくなりますが、久史は恋が出来ないアセクシャル的な意味合いではなくそもそも、人を愛せない自分の子供でさえも愛する事が出来なかった欠落した人間だと思っている。だから愛を知る黄辺を近くに置き、自分を愛していると知りながら黄辺へは愛を受け取る事は無いのがとても辛い。しかし黄辺は傷付きながらも、もっと大きな愛に目覚め、求めるのではなく愛せる事そのものが幸福だと久史を愛せる事を感謝する件は、本当にマリア様も仏様もいるのでは無いかとすら思えてきました。愛に対しての大きな問いを出されているのはないか?と。激情の様な熱いものはなくても、親切や小さな優しさも愛で人は皆、等しく愛の循環の中で生きてる。そこに気付いているか否かだけではないか?というのがこの小説の大きな主題な様にも受け取れました、素晴らしい名作です。凪良ゆうさん、一穂ミチさんと人気の方が一般書へが続いてますが、私は樋口美沙緒さんも続くのかな?なんて思ってしまいました。けども、blを描き続けて頂いたい萌えの塊であるムシシリーズの次回作を期待せずにはいられません。

次巻が早く読みたくなる

画は好みでは全くありませんが、ラムスプリンガを読んで感銘しその流れで読みました。ラムスプリンガがあまりも素晴らしい作品だった故に、そうかんたんに超える作品ではないと勝手に思ってた自分をタコ殴りしたい気分です。ラムスプリンガも素晴らしい作品ですが、親愛なるジーンは時代背景の影響も多分にありますがセクシャリティーの悩み、当時のゲイへの偏見と苦悩が描かれています。ラムスプリンガはゲイ文化が社会に出始めた頃のアメリカ文化でありセクシャリティーの苦悩は描かれていないのも時代背景を巧みに取り入れてるのも作品に奥行きを持たせているのでは無いか?と思います。家族と故郷を捨てたアーミッシュの青年と捨て子が親切な人に引き取られなったが家族との見えない確執に悩む弁護士。ホームレス同然だった青年が親切な隠しゲイの弁護士に助けられて惹かれ合うのですが、どちらも抱えている、埋める事が出来ない孤独を抱えた者同士だからこそ惹かれ合います。LGBT、宗教、家族をこんなにも切実に取り入れて尚、余りあるくらいに魅力的に描かれている作品は無いでしょう。自然と涙が決壊します、次巻がこんなに楽しみな作品は殆どありません。

映画の様な余韻

ラムスプリンガやアーミッシュについて無知なまま読み終えた後にラムスプリンガやアーミッシュが現実世界に存在すると知り、久々にblの懐の深さに触れたと思います。やたらオメガバースブーム?により狭く感じてたので、新鮮でした。日本ではまず在りえないと思いながら、ヤ〇ギシ会みたいなものだろうかとか巡らしても、日本では本を読む事さえ赦されないとか文明社会への断絶を貫く宗教団体は無いだろうと思う。だからこそ、最初はトンデモ設定だと思ってたのに現実だと知り、奥行きが尚広く感じた。
実際でも期間が終えたら俗世界から元の世界に帰るのがスタンダードであり、稀にそこで生きていく希望や自分の可能性を見出して離れる人もいる。世俗の快楽に溺れた人は、元の世界の崇高さに立ち返るのあろうが、テオはオズに出会い人を愛するというもっと根源的な、ドラックや一時的なセクシャリティのみの快楽では無い希望を見出してしまったんだろうなと。ダンサー崩れの男娼のオズはテオにとの出会い、赦される事、再び前向きに再起する光を見付けた。お互いに、成長し高め合う最高のパートナーとして描かれている。冒頭とラストのテオが二度と踏む事の許されない家族や故郷への郷愁、刹那、決意、様々な思いの溢れたシーンは映画の様です。ベトナム戦争で父を亡くし彷徨うオズの寂しい魂を癒し、オズがムーンリバーで踊るシーンは凄く綺麗でした、様々なエッセンスが盛り込まれつつ王道の映画もオマージュもあり全てが綺麗に収まり一つの作品として昇華しいる素晴らしい意欲作だと思います。