すごく紆余曲折がある話ではないので、毎回似たような感想になってしまって感想を書きづらい作品ですが…。今回は初めて泣かされたので感想を書きたくなりました。
ついに久慈の実家から二人とも出て行くことになった今巻。久慈以上に吾妻が寂しがっていることに泣かされました。でも、確かにそれが現実なんだろうなぁ。管理している当人は、自分に子供がいなくて、古い家に住み続けたとしても年老いたときに管理を任せる人がいないから、お兄さん家族が住むために新しい家に建て替えるのは現実的。でも、吾妻の寂しさもすごくよくわかる。吾妻のおかげで久慈の寂しさや喪失感も多少は報われたんじゃないかと思い、ほろりときました。
あと、家を出たら二人の関係はどうなるんかなぁと思ってたけど、変わらず付き合いが続くようで、それもよかった。
人生に疲れた大人同士の恋という感じでした。
二人とも元MRで、攻めが退職する前に一夜を共にした経験あり。8年の時を経て、バーで受けが行きずりの相手に薬を盛られたのを見ていた攻めが受けを助けたことで再会。攻めが退職したのは家族の介護のためでした。
受けのほうも仕事に疲れて再会時は仕事をやめて妹の家に居候状態だったため、バイトということで攻めの医療翻訳の仕事を手伝うことに。お互いにゲイなので、自然な流れでまた体を重ねることになります。
攻めの方はMR時代から受けに気があったっぽいです。
日常の淡々としたやりとりを通じて二人の止まっていた時間も流れ始め自然と人恋しさが芽生えていった感じで、それほど切なさやキュンがあるわけじゃないけど、その穏やかさが癖になる。なんか好きだなーと思って二人の行く末を見守りたくなる話でした。