やたももを読んでからこの本を買ったのですが、こっちの方も負けず劣らずはらだワールドでした!エロエロの中にも抜群のストーリー性、心に刺さりました。短編集なのですが、1つ1つの話にここまでエロとストーリー性を盛り込めるはらだ先生に脱帽です。本当にすごい、これに尽きます。特に好きな話は「止まり木」と「教室の歪み」です。「止まり木」はクズ人間と天使の話なのですが、天使に出会って変わっていくクズの姿に心を打たれます。「教室の歪み」は先生と生徒の詳しい関係性が描かれていないので、この2人がどういう経緯でこうなったのか、など想像を掻き立てられます。
私ははらだ先生の描くゲス顔が大好きなのですが、この本にはその大好きなゲス顔がたくさん描かれています。攻めのゲス顔も受けのゲス顔もたまりません!
初めて読んだはらだ先生の作品でした。すっかりはらだ先生の虜になりました。私が求めていたBLはこういうものだ、と思いました!
面倒見の良いしっかりした矢田ちゃんと、クズでビッチだけどどこか憎めないモモ、本当に素晴らしいカップルです。そんな面倒見の良い矢田ちゃんですが、実は絶倫なんですよね。そこがまた良かったです。それに振り回されるモモが可愛くて…ビッチなモモが初めて好きな人が出来て変わっていく姿に心を動かされました。個人的には須田がすごく好きです。最初は嫌な奴だと思ったのですが、本当は寂しかったんだな、と思うと急に愛おしくなりました。そんな人間らしさを描けるところもはらだ先生の魅力ですね!何回も読み直してはニヤニヤしてしまいますw