発売からだいぶ時間はたっていますが2巻目も発売されたということで、これから一気に読もうという方のご参考になれば…と思います。
ヨネダ先生の作品を読むのはこれで3作目。凝った人物設定と一筋縄ではいかない恋愛を描くのが上手な作家さんという印象で、今作もさすが…というのが一番の感想です。
ヤクザの世界を舞台とした今作は、ドMで変態で淫乱の若頭・八代と無口で無表情でおまけにインポな部下・百目鬼がメインキャラクター。加えて、八代が高校時代から好意を持つ内科医・影山と、可愛い狂犬・久我が登場します。
コミックのはじまりは影山と久我がメインの『Don't stay gold』。八代がきっかけで影山と久我が出会ってから結ばれるまでが描かれます。若くて怖いもの知らず、天真爛漫な久我に惹かれていく影山が可愛いです。あっさりとくっつくふたりにほのぼのします。
そして本編の『囀る鳥は羽ばたかない』でずっしりとした、ストーリーがはじまります。どM で変態、半分セックス依存症の八代と、八代のルックスに魅了されながらも全く反応しないインポの百目鬼。こじれた性を持つふたりのストーリーにどんどん引きこまれます。彼らの性問題は八代と百目鬼がそれぞれ抱える過去の傷が影響していて、読んでいて胸が締め付けられます。
ふたりがどうやってお互いの過去に触れるのか…。百目鬼のインポは治るのか…。八代さんがセックス以外で満たされる日は訪れるのか…。
続きが気になって気になってしょうがなくない!!!
コミックの最後に収録されている、八代と影山の高校時代を描いた『漂えど〜』も切ないです。