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女性アチやまさん

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司之介君の成長が見られてよかった!

 ハピエンを迎えた作品のアフターストーリーですが、すごく読み応えがありました。司之介君が脚本、香さんが主演したドラマの前日譚を監督を代えて撮ることになり、新たな監督や出演者たちの有能さに触発されて司之介君が頑張るお話でした。ドラマの主人公に司之介君が自分自身を投影していて、香さんへの長年の片思いや母親との決別なども盛り込まれています。
 現場で頑張って監督やスタッフとたちとコミュニケーションを取る司之介君に香さんがちょいちょい嫉妬したりするのも可愛かったです。

 それと並行して香さんの一人娘の海香ちゃんが大学入学してすぐに海外入学することになり、司之介君は香さんのために動画を撮ったりしてました。
 前作より成長した司之介君が見られてよかったし、エロも濃かったです。ただ、ドラマの打ち上げと海香ちゃんの送別会みたいな感じで香さんの元妻も一緒に旅行に行くのですが、今はお互いにわりきってるとは言え、元妻と娘が同じ離れ(二部屋取ってあって部屋は別)に泊ってる中で露天風呂でエチするのは、元妻や娘の立場で考えると萌えきらない部分がありました。

読後感は悪くなかった

 受けのピンチに攻めが登場し8年ぶりに再会したところで前巻が終わり、偶然なら出来過ぎではないかと思いましたが、結果、偶然の再会でした。
 巡礼先で賊に襲われた攻めは一命を取り止め、部下たちが身を挺して逃がしてくれて生き延びていたようです。8年後の今は反乱軍のリーダーになっています。

 地方に逃れて武器などを作って生計を立てていた受けは、それまでは戦を避けるため反乱軍に協力しない主義でしたが、攻めと再会したことで反乱軍に協力することを決意します。
 反乱軍に武器を売っている集落に先の王后らしき人物がいるという噂を聞きつけ、暴君として悪政をしいていた現王が軍を派遣します。軍を率いていたのが、8年前のクーデターで現王に協力していた他国の王子でした。兄王子を即位させ、国力を弱らせて国を奪い取る算段でしたが、8年前とは状況が変わり、彼の祖国でも王の死期が近く、骨肉の争いが起きて他国に構っていられる状況ではなくなっています。攻めが現王を倒すのに協力するかわりに、そのあと自分が王位を簒奪するのに協力しろ、という取引を持ちかけ、手を組むことになりました。
 受けを捕らえて現王に召し出した際、護衛の兵の中に攻めを忍び込ませていて、血を流すこともなくあっさり形勢逆転することができました。兄王はこれまで民を人とも思わない振る舞いを続けていたため、兄王につく人間は誰もいません。逃亡する際、部下に殺されました。

 落ち着くところに落ち着いた感じでしたが、攻めと離れていた間、受けに発情期が来なかった理由については特に説明がなく、ピンチで攻めと8年ぶりに再会したことや他国の王子が急に協力を申し出たところなど、ストーリー都合に感じてしまう部分はちょこちょこありました。兄王はかなり非道な人間ですが、暴力的な描写はほとんどないため、読後感は悪くなかったです。

細部が気になる

 人気作品ということで何度か試し読みをしてみたけど、攻めが子供というところに苦手意識を感じて、今まで食わず嫌いしていました。新刊が出たのを機に思い切って購入。

 政略結婚したαの王と隣国のΩの王子の話。出会った頃は攻めは子供。攻めの国ではΩは尊ばれているが受けの国では虐げられています。

 なぜ子供が王なのかわからないまま婚姻の儀が執り行われ、形ばかりの夫婦になります。夫婦というより年の離れた兄弟のような感じでそれなりに交流していましたが、攻めの兄である第二王子が留学先から帰国した後、地方の巡礼に出かけていた攻めが賊に襲われ亡くなったという知らせが届きます。
 知らせと共に後宮に乗り込んできた兄王子がどうにもきな臭い。攻めは妾腹で先王の意向で王になったようですが、それを快く思っていなかったようです。

 兄王子が新たな王となり、夜伽を命じられた受けは逃げ出して崖から飛び降ります。一緒に飛び込んだ虎(飼ってる)が助けてくれて、街で孤児院をしていた第一王子に保護されます。その後は街を離れ、祖国で学んだ機械工学を民に教えて暮らしを支えながら、8年の月日が流れました。8年の間、受けには発情期が一度もきませんでした。
 国王軍の兵に命を狙われていたところに突然攻めが現れたところで、次巻に続く、でした。

 王位をめぐる争いのせいで引き裂かれた二人、という構図がはっきりしていて展開はわかりやすいですが、兄王子の片方は弟王を暗殺して王位についた上に独裁政治で民を不幸にするという典型的な暴君で、もう片方は街で孤児院を営むような控えめで善良な王子。そうなった背景がわからないし、いくらαで優秀だからって、摂政もおかずに年端のいかない子供を王にするのは無理があるのでは。巡礼に出た王が賊に襲われ亡くなったのも、警備体制どうなってるのと疑問に思いました。逃げた受けが機械工学を教えて民の生活を支えるというのも、食べる物に困るくらい貧しいのに、金属の材料はどうやって手に入れたんだろうと気になります。そういった細部が気にかかり、ストーリーに深みを感じませんでした。
 最後に攻めに助けられたのも偶然では出来過ぎているので、何か理由があればいいなと思います。

 一巻を読んだだけでは、ハマるほどの面白さはなかったです。BL的な萌えどころもほとんどなかったので、次巻に期待します。

ストーリーはクールダウン

 オメガバースでモデルのαとΩのビジネスカップルの話。
 前巻で、両思いになったはいいものの、社長から「本当のカップルになると別れるだなんだと揉めて仕事に支障が出るから絶対に番にはなるな」と釘を刺されてからの続き。

 マネージャーにはくっついたことがバレていて、きつく当たられたり、スケジュールが合わなくてすれ違うことが増えます。
 そんな中、二人が本物の番ではなくビジネス番だという噂がSNSで流れはじめて、批判が殺到します。噂を流していたのは、1巻で攻めの元カレかもとされていた人物(実際はただの先輩)でした。攻めに気があるというより、番カップルへの逆恨みで噂を流していたようです。
 
 社長に、実際につきあっていることを申告したところ、落ち着くまでおとなくしてろと指示が出ますが、会社には無断で、最初はビジネス番だったことと今はちゃんと思い合っていることを配信でファンに伝えます。
 ファンは好意的に受け止めてくれて、騒ぎは落ち着き、最後は本物の番になりました。

 妨害工作にも負けない絆の強さを示した回でしたが、番として売り出しておいて本物の番にはなるなと言ったり、ビジネス番だったことが世間に叩かれ、二人が実際につき合っていることが判明してからも、すぐにそれを公表しなかったりと、社長のやっていることが「結局、何がやりたいの?」という感じでストーリー都合を感じました。
 人気に嫉妬するとかならわかりますが、単に番が嫌いだからという理由で仕事仲間の足を引っ張る元当て馬も、邪魔をする理由としては弱いかなと思いました。
 二人が会社に無断でビジネス番だったことを公表したクライマックスも、社会人としてはありえないので、あまり感情移入できず。

 変わらず二人のキャラは好きですが、ストーリーとしては個人的にクールダウンした感じでした。

安心して読める

 オメガバースでモデルのαとΩが会社の方針でビジネスカップル(本当はつき合っていないけど、対外的にはつき合っているように見せている)をしている話。攻めのほうは最初からカップルとして売り出すことに乗り気だし、動画配信でキスしてきたりとぐいぐい迫っているので、受けのことが好きなのだろうと序盤に予想がつきます。

 受けがヒートになり、フェロモンに煽られて性的な接触をしますが、最後まではしません。それをきっかけに受けのほうも攻めに好意を持ちはじめますが、攻めと仲のいいΩが登場し、仕事仲間から、元カレだと聞かされます。その元カレから「昨日の夜はありがとう」という意味深なメールが攻めに送られてきているのを見て、受けはモヤモヤします。

 受けは巣作りを受け入れてくれたら攻めに告白すると決めて、巣(攻めの服を集めたもの)を見せますが、攻めは、Ωの本能のせいでそうしているんだろうと言って喜ぶそぶりを見せません。受けは「なんでお前が俺の気持ちを否定すんだよ」と涙を見せ、告白し、攻めも受けのことが好きだと伝えます。結局、元カレの件は、仕事仲間にからかわれていただけでした。

 モデルですが二人ともチャラい感じはなく、好きなキャラでした。お話も、攻めが受けを好きなことを最初から匂わせているので、安心して読み進めながらも、萌えや切なさを十分に感じられました。

No Title

 ホテルの経営者の御曹司の高校生α×高校の用務員の子持ちΩ。都市伝説くらいに男性Ωが少ない世界観で、男性Ωへの差別意識が強いです。

 受けはヒートによるレイプで妊娠しています。アフターピルをもらいに産科に行ったけど勇気がなくて入れず、妊娠が発覚して中絶せず産む決心をしたようです。受けの母親は子育てに協力的で理解のある母親です。

 婚活パーティーでホテルマンのバイトをしていた攻めと出会い、攻めのほうは出会った瞬間に受けのことを運命の番と確信します。その後、攻めの通う学校で受けも用務員として働いていたため、再会します。

 受けのほうは攻めに対し運命の番という認識はないですが、攻めに出会ってからフェロモンが不安定になり、学校でヒートを起こします。
 生徒に襲われそうになったところを攻めに助けられ、攻めは自分の腕を噛んで受けを襲うことを我慢していたことから、受けは攻めに好感を持ちます。

 攻めの幼馴染のΩの女子が「男の貴方は世間的に見てもふさわしくない」というようなことを受けに言い、真に受けて一旦は攻めを拒絶しますが、御子が頑張って二人を繋ぎ止めました。

 1巻でハピエンまで纏まっていて話もシンプルでわかりやすかったですが、ただでさえ男性Ωに対する差別意識が強く生き辛い状況で、高校生がレイプでできた子どもを産んで一人で育てようとする心情には共感できませんでした。
 また、いくら親が経営しているホテルでも、高校生の攻めが勤務中に空いている部屋に好きな子を連れ込んでセッするところも、前半の理性的なαからイメージダウンでした。

すぐに上手くいかないところがいい

 雨の日に子猫を拾ったところカフェの店員に声をかけられ、寄り道したカフェで高校の頃好きだった相手と偶然再会します。ぐいぐい距離を詰めてくる攻めに受けが高校の頃、攻めのことが好きだったことを告白し、「もうお前のこと好きになりたくないから放っておいて」と拒絶しますが、攻めは自分も受けのことを好きだったと告白します。そこから恋人としての関係を新たにスタートさせるお話でした。
 攻めは最初こそ強引でしたが、自分より他人の気持ちを優先させてしまう優しい性格なので、いきなり性的な関係にはならずにゆっくりと距離が縮まっていきます。
 1巻はキス止まりで、エチは2巻以降に持ち越しのようです。

 攻めも受けもすごく好きなキャラでストーリーも、両思いだからとすぐにはうまくいかないところがよかったですが、受けの職場の同僚♀が受けが同僚の女性社員をフッたことについて理由を問い質してきて、たまたま攻めと受けが水族館デートしているところを見かけていたことから、男が好きなんじゃないかと詮索してきたのは、デリカシーがなさすぎて不快に思いました。

受けが可愛いのはわかる

 お付き合いを始めた二人が沖縄に旅行に行く話でした。攻めの親がバケーションクラブの会員権を持っていて、実家がお金持ちであることが発覚。
 旅行先で受けの中学のときの先輩と偶然出会い、攻めがわかりやすく嫉妬します。

 美形で一途な受けが可愛いのはよくわかりますが、そういう子は過去に出会った中にもいただろうし、一、二巻を通じて、なぜヤリチンの攻めが受けにだけ溺愛モードになっているかがまだ見えてこないので、「嫉妬する攻め、可愛い♡」という感じにはなりませんでした。
 ただ、攻めと親との関係はあまりよくないのかなという印象で、攻めがヤリチンになった理由もこれから明らかになってきそうなので、そこに期待したいと思います。

ほのぼのしていてたまに笑える


 他人のエロい顔を妄想するのが好きな男子高校生の南谷くんが主人公。何故かバイト先の先輩である北山くんだけエロい顔を妄想できず、いつも顔をガン見していました。同じバンドを好きなことが判明し、グッズを見せてもらうために北山くんの家に行き、あまりにも南谷くんが顔をガン見してくるものだから、北山くんが「俺のこと好きなの?」と訊ねますが、前半を聞いていなかった南谷くんがバンドのことだと勘違いし、好きと返事をしたことから北山くんが実は南谷くんのことを好きだったことを打ち明け、勘違いだったことはすぐに判明しますが、北山くんのエロい顔を見たいという下心から付き合う流れになります。
 北山くんが、そういうことはちゃんと段階を踏んでから、という真面目な性格なので、すぐにエッチな流れにはならず、健全なデートをする中で、北山くんのエロい顔だけ妄想できなかったのは、北山くんのことが好きだったからだと気づくことができました。高校生の間はキス止まりで、卒業式の日に初めてベッドイン、という流れでした。
 コメディ寄りなので切なさは皆無でしたが、本人も家族も同性が好きなことを自然に受け入れられている感じで、軽い気持ちでサラッと一気読みできました。

ありがちだけど面白かった

 高校生の頃、他のクラスに好きな人(攻め)がいて、休み時間に廊下で話しているその人を見るためにいつも廊下に出ていたら、卒業式の後、その人から「お前って俺のこと好きなの?」と訊かれて、正直に「好きです」と答えたことで一週間後に会うことになり、その日のうちに体の関係になります。受けは一度だけだと思っていたようですが、帰り際に「また会いたい」と言われてお付き合いする流れになりました。
 高校卒業後、攻めは就職して受けは大学生となったため、攻めが仕事で忙しく、会っても毎回ホテルに行くだけというセフレのような関係になります。受けが不安になる中、攻めの携帯に「今日はありがとう。次も楽しみにしている」というメッセが入って来て、デートする相手がいるのだと思い、受けは別れ話を切り出されることを覚悟します。
 攻めが忙しくしていたのは受けの家の近くに引っ越すためで、携帯のメッセも、職場の同僚と食事をした際に恋人のノロケ話をしていたため、「また話を聞かせて」という意味のものでした。
 
 告白から始まる話で、それまでは話したこともない二人だったので、お互いに容姿以外でどこに惚れ込んだのかはわかりませんでした。初デートで最後までした後は、お互いのことを思い合っていることが伝わってきます。
 多忙によるすれ違いや携帯のメッセージで浮気を疑ったりはよくある話ですが、一途で健気な受けに感情移入して十分に切なさを感じられました。