動物写真家×農家の青年。
動物写真家の成美が北海道に「妖精」の写真を撮りに来て、地元で農家をしている春樹と出会って恋に落ちる、一冬のお話でした。「妖精」はシマエナガのことです。
春樹は子供の頃に両親を大雪が原因の交通事故で失くしていて、冬が苦手です。隣におばあちゃんが住んでいて、幼馴染の友人もいますが、その幼馴染の友人二人が結婚するということで、孤独感も感じています。
そんな春樹の孤独に成美がそっと寄り添い、万年雪がゆっくりと溶かされてようやく春になるような、優しいお話でした。
成美は妖精の写真が撮れたら東京に帰る予定でしたが、帰る前に思いを伝え合って、最後は春樹の家に引っ越してきて、二人で暮らすことになります。
エチなしでしたが、好きな作品として心に残る素敵なお話でした。
俳優の息子のプータロー(職なし家なし)×政治家秘書。
一応、一巻の時点では攻め受けははっきりしていません。
二人とも幼稚園から高校までエスカレーター式学校の同級生です。
法務大臣の父の秘書をしている誠志郎は、父の隠し子で母親違いの弟である礼央の面倒を見ていて、それを元同級生の尊に知られたことから口封じのために家無し職無しの尊を自宅に住まわせます。尊は子なしのバツイチです。
住まわせてもらうついでに尊は礼央の面倒を見て、対外的には尊が礼央のお父さんということになります。
家の前で尊がふざけて誠志郎にキスしているところを週刊誌にスクープされて、それを逆手に父が同性婚の法案を通すために尊と結婚するように命じ、偽装結婚することになった、という流れでした。
二人とも高校の頃からお互いのことを意識しつつも再会時には恋愛感情はなく、尊が恋愛経験の少なそうな誠志郎に冗談半分で性的なことを仕掛けて、誠志郎がそれを嫌がらずに、そういうことのできる相手として距離が近付いて行ってる感じでした。
どちらかが執着して偽装結婚している話ではないので終始あっさりしていますが、礼央君の可愛さに癒されたりして全体を通して面白く読めました。