ちるちるのレビューを読むと、かわい先生ファンの方々はみな2巻発売直後の 22年に「待ってました!」と読んでいらっしゃるんですね。
にわかな上に、読むの遅くて申し訳ありません。
1巻を読んで、「黒澤さん、あんたもストーキングしてて気づいてたなら、ちゃんと篠口に注意しといてやってよ~」。そんでもって「もうちょっと早く、せめてもう一日早く助け出しにいってやって~」と思いましたが、拉致未遂で終わってしまっては、この小説の悲しいラインが成り立ちませんから、やむなしですよね。
とはいえ、読むのが辛かった。
2巻の感想は下巻のページにまとめて書かせていただきます。
そして名前をちょくちょく目にしていたものの、自分は読んだことのなかった「平川寮シリーズ」、順番があとさきになりましたが、読んでみることにします。
もっと篠口を読みたい。
小説はあまり読まないのですが、かわい先生の作品は『いとし、いとしという心』を随分前に読んで好きになりました。表紙に惹かれて次はこの作品を読みたいなと思い『墨と雪』を書籍サイトのお気に入りに登録。けれど漫画と違って小説は読むのにがかかるという思い込みがあり、すみません、ずっと未読のままでした。
ところが2巻が発売されてしばらく経ったためでしょうか、あるサイトで1巻のかなりな部分が無料の話読みで読めることがわかり、すぐに1巻を読み終え、続いて2巻上下も購入。
もっと早く読めば良かったと思うと同時に、2巻の発売が予定よりかなり遅かったことを知りました。1巻をすぐに読んで篠口がどうなったのか続きを数年待ちわびていらしたファンの方たちのじれったさはいかばかりだったかと。一気読みできた私は幸せ者です。
かわい先生の小説が素晴らしいのはもちろんですが、ストーリーが円陣先生の描かれた麗しいイメージで脳内で再生され至福。忘れられない作品となりました。
マリィさんが実は悲しい過去があって朱里と戦友になったことが判明しました。BLに女性が出てくると邪魔者扱いされがちですが、すみません、もとが美人でなかったことと苦労人であることがわかったせいか、マリィさんには応援の気持ちしかわきません。朱里と一緒に厳しい世界をどうか生き延びて、未来は幸せになってほしいと切に願います。
電子でページのゲージを見ながら、残りのページ数が少なくなっていくのを悲しく思いながら読みました。雑誌を読んでないので、1巻の続きがどうなっているのか全く知りませんでしたが、2巻目で第一部完結で第二部がまた始まるとのこと。
続きが待ち遠しくじれったくはありますが、この素敵な作品がまだまだ続くことがわかり、わくわくする今日この頃です。
パラレルワールドではウェレはお花屋さん店員、ノアは人間工学デザイナーです。幼稚部からの幼馴染の二人は小中高大と一緒で、ノアが押し切る形で大学卒業後に一緒に住むことに。お互いのことを思いやりながらもグルグルしていましたが、ウェレの提案でデートをすることになり、無事にエチも。
「どこかここではない場所」の悲しい記憶を持ちながらも、こちらの世界ではゆっくりと、互いの気持ちを確かめあって結ばれ、これからも一緒に生きていく、というこの上ない二人の姿が描かれていて、涙なしには読めませんでした。
同人誌の電子化とのことですが、本編の救いとなるようなお話で、こういう形でたくさんの人が読めるようにしてくださり、本当に感謝しています。
主人公カップルが雑貨屋さんの店長と従業員なので、二人のファッションもそれぞれの自宅のインテリアや家電もポップで楽しい。
二人がホテルのお風呂でバスボム使ったり、風呂上がりにパックしながら髪乾かしてあげたりと、男子なのにワタシよりも女子力高いぞ、と。
この先ふたりがどうなるのかも気になりますが、画面に描かれた細々としたものをチェックするのもこの作品の味わいですね。
ベッドの中で、吉田さんが髪を結んでいた輪ゴムを左手にはめていて、開放された本当の姿という感じがして心に残りました。
表紙や作中に商店街の中にある小さな神社とか出てくるのも、ここはどこかモデルがあるのかな、と探したくなります。
3巻が楽しみ。
すみません、私の頭が悪いのだと思いますが、前の巻とのつながりに混乱しています。
前巻の終わりで、助け出された三輪は慎仁の実家でビデオに釘付けだったと思うのですが、このシーンは誰かの夢の中とか、後日の話ですか?
『今際』の冒頭では、三輪は助け出されたときに自ら呪いをかけて、あの日以来眠り続けている、となっていて......。
うーん、寝てたの? 観てたの???
それはさておき、作品の素晴らしさは皆さまがレビューしていらっしゃる通り。絵がさらに洗練されてきて、とくに慶臣の麗しさはため息もので見とれてしまいます。
その一方で、三輪を担いでダッシュした決めるときは決める!慎仁の漢ぶりにも惚れてしまいました。
慎仁は母親似だと言っていたのを、実家のお母さんを見て納得w
腐女子となり、結構たくさんの作品を読んできました。
最近の作家さんは絵が達者な方が多くて、「えっ、これがデビュー作?」とびっくりすることがよくあります。
でも、綺麗だけど誰の絵なのかパッと見ただけではわからないことも多く。
あとBLといっても、女性以上に美しく女らしい美人さんがみんなから愛されて困っちゃう~みたいなのも多くて、括りはBLだけど、少女マンガ読んでるのと同じじゃん、ていうのも(キレイな男子は好きなので、全然いいいんですけど)。
そんな中、西田先生の人物は、ちょっと寄り目気味で口元をしっかり結んだ男たちばかり。胸板厚く、体格もがっしりした男同士で、一目で先生の作品とわかる唯一無二の絵柄ですよね。
中年になり身体にも心にも色んなことがこたえてくるようになる。
それはゲイカップルでも普通の夫婦でも、お一人様でも同じなんでしょうが。
清水=ジョナサンの言葉や心の声が味わい深い作品でした。