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女性まろみ谷さん

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全員大好き

 職場の上司と部下の男性二人に腐妄想をする女性社員視点の話の第2巻。

 冒頭で係長の本郷さんと部下の小川君が既に一緒にお子を育てている(亀のカメ吉)ことが発覚。係長が水槽の掃除をしている間に小川君が室内を散歩させるそうです。…という美味しい話からの壁ドンでした。

 事務係に大型新人(体もデカいしバックもデカい)が現れ、社内のバレーボール大会で彼のアタックしたボールに弾き飛ばされた小川君が本郷さんにお姫様抱っこされます(乙さんと読者的には怪我の功名w)。
 実は新人君は女性社員のしずくさんと幼馴染で、彼女に秘かに思いを寄せているようです。彼の提案で独身組でキャンプ(という名の体験型リゾート旅行)に行きます。本郷さんが気を利かせて新人君としずくさんはいい感じになりました。

 最後は本郷さんが一週間の出張に行き、クリスマスに帰ってくる予定が雪の影響で飛行機が到着するかどうか微妙な感じになります。サンタさんにお願いする小川君に激萌え!!
 みんなを帰し、乙さんと小川君だけが会社に残ります。乙さんがお茶を淹れたタイミングで本郷さんが帰って来て、「おかえりなさい」「ただいま」のあと、小川君がデコトン(おでこを指で突かれる)されるシーンにスタンディングオベーションでした。

 出てくる人全員大好きでこのお話が終わってしまうのが本当寂しくて、続きを読みたくないくらいです(でも、やっぱり続きが気になるので、心して読みますw)。
 

ラブじゃなくてもいい!

 職場の上司と部下の男性二人に腐妄想をする女性社員視点の話。
 係長の本郷さんと部下の小川君は社員旅行先で二人で買い物したり、休日に一緒にカレー作って食べたりするくらい仲良しです。係長は小川君を下の名前で呼び、職場で頭よしよししたりヘッドロックかけたりするくらいスキンシップ過多。
 BLかどうかもわからない関係性なのにこんなに萌えるのかーと目から鱗でした。こんな二人が職場にいたら、私も絶対、毎日腐妄想日記つけます。
 二人を腐目線で観察する女性社員の乙さんも、腐女子の心の声を全て代弁してくれていて、楽しいキャラでした。

 BLのレーベルではないので、結局二人の関係性はラブかどうかわからないまま終わりそうですけど、もっと二人を観察したいので、次巻も読みます。

ミステリーかオカルトか

 霊媒体質の攻めとそれとはバリア体質の受けの話。
 中学のころ親友だった二人がゲイバーで再会したところから話が始まります。
 再会してすぐに二人が中学のころ、両思いだったことが発覚。攻めと一緒にいた増田という男が牽制してくるので、最初は増田のことを攻めの恋人かと思いますが、仕事上の付き合いだけでした。
 怖がりの攻めが最近、幽霊に悩まされているとのことで、受けに家に泊めてくれと縋ります。中学の頃から、受けと一緒にいると怖いものを見なかったようです。

 昔の好きな相手で二人ともフリーだったので、恋愛に関しては、特に紆余曲折もなく攻めが受けに告白し、ほぼ恋人同然の仲になります。
 そんな中、急に攻めが家に来なくなり音信不通になります。
 天上が写真が落ちてきて、受け以外の他の人には、それに「たすけて ますだのへや とじこめ」といった文字が書かれているのが見えたり、アプリでアイコンなしの相手から攻めが監禁されているらしい写真が送られてきたりと怪奇現象が相次いだため、攻めが増田に監禁されていると思った受けは増田のマンションに行きます。
 危うく増田に襲われそうになりますが、攻めに助けられました。

 攻めの周りで怪奇現象を起こしていたのはかつて増田に監禁されていて逃げ出そうとしてマンションから転落した元恋人で、意識不明の重体になり生き霊になって危険を知らせていたようです。
 受けのピンチの際、攻めの拘束を解いてくれたのもその生き霊でした。生き霊化していた彼も意識を取り戻しバーで再会します。

 前情報なしで読み始めて、バリア体質の受け視点なので、オカルトなのかミステリーなのかわからないまま読み進めている時間が長く、世界観に没入できませんでした。
 オカルトかミステリーかわからない点も含めて物語に牽引力があり、読み物としては面白かったです。
 恋愛に関しては、攻めのイメージが「怖がり」なだけであまり魅力を感じられなかったのと、受けのバリア体質への依存も込みでの恋愛感情に思えたので、萌えは少なかったです。

綺麗にまとまっている


 兄にコンプレックスを抱く高校生×初恋の人への未練で幽体離脱した生き霊の話。

 未練などで魂の一部が浮遊霊となってしまう病気があり、25歳の受けは初恋の先輩に会うために17歳の姿で浮遊霊となり、母校の現役高校生である攻めに憑りつきました。完全な生き霊ではなく、本体は普通に社会生活を送っていて、残存思念だけが霊として切り離されたような感じです。浮遊霊の状態が続くと本体が体力的に弱っていきます。

 攻めは自分とは真逆の陽キャな性格の受けに振り回されますが、彼の初恋の相手を探しているうちに、彼がいる日常が当たり前になっていきます。
 結果的に受けの初恋の先輩は攻めの兄で、会えたものの、向こうからは受けの姿は認識されませんでした。
 それでも、会えて、気持ちを伝えて、本体に戻ったら真っ先に攻めに会いたいという気持ちを自覚したことで、本体に戻ることができたようです。

 浮遊霊の間のことは記憶がない人もいるようですが、本体に戻った受けは攻めのことを覚えていて(夢で見ていたとのこと)、再会した二人は無事に結ばれました。

 1巻で綺麗にまとまっていて、攻めや受けの性格にもちゃんと背景があり、感情移入しながら読むことができて読後感もよかったです。

受け攻めが逆だと思ってた

 王子様系俳優の栗原が歌手デビューすることになり、アイドルとしてはデビューが遅れている瀬尾がパートナーに抜擢されてアイドルユニットを組む話。本編では攻め受けどちらかわからず、ちるちるさんを見て初めて知りました。読んでいるときは瀬尾が受けだと思っていました。

 栗原はメディアの前では王子様系キャラを演じていますが、本性は内気で弱気のため、栗原を王子様キャラでいさせるために瀬尾をお姫様役としてユニットを組んだそうです。これまでも王子様系キャラを演じてこれていたのに、なぜ、お姫様役がいないと王子様系キャラになれないという話になるのかが謎でした。そして、結局はソロ曲を出すことになってるし。

 元々、栗原がオーディションに行くときに電車に乗ろうとして靴が脱げて、パニックになった彼をたまたま居合わせた瀬尾が抱えて走ってそれでオーディションに間に合ったので、そのときに栗原は瀬尾に恋に落ちたみたいです。
 ただ、瀬尾のほうが小柄で結構身長差があるため、よく抱えて走れたなーという感じです。

 その後、歌番組で栗原がソロ曲を歌うことになるのですが、イントロが始まったあとに瀬尾がステージ下に飛び出してきて「靴、合ってなくて痛いんだろ。俺の履いて」って靴を差し出すんですよね。リハーサルならわかりますが、生放送の本番でそんなことある?と思ってしまいました。
 そして舞台袖でキスします。

 個人的にはキャラ萌えもないしストーリーもハラハラドキドキや切なさはなかったです。少し強引なところのあるマネージャーも含めて悪人は出てこなかったので、読後の後味の悪さはなく、その点で評価は中立にしました。

幸多君が可愛かった

 オメガバ―スですが、αやΩの存在が一般的には認知されておらず、100万人に一人という稀有な疾患という設定の話です。
 ホテル王の後継ぎで画家の攻めの描いた絵に大学生の受けが惹かれ、学生の頃に攻めの経営する画廊でバイトを始め、そのまま画廊に就職し秘書になります。
 プライベートでも二人でスイーツを食べに行ったりと親密になり、バレンタインに食事する予定にしていたら、ヒートが来てそれが原因で性的な関係を持ちます。
 この時点では、二人とも自分たちがαやΩで、ヒートのせいでそうなったことは知りません。
 その後、体調不良が続くため受けは病院を受診し、自分がオメガバ―ス症候群のΩで妊娠していると診断されます。受けは自分と関係を持ったことを攻めが後悔しているだろうと思って攻めには会わず、郵送で退職届を出して会社を退職します。
 それから五年後の時点から話がスタートします。

 当て馬などは出て来ず、急に退職した受けを攻めが探し出して再会して求愛する、という話でした。
 ヒート事故からしばらくして攻めの父親が死去したため、後継者として後を継いだ彼は急に忙しくなり、会いに来るまでに五年かかったようです。元々、攻めは非嫡出子でしたが、兄弟が全員亡くなったので後継者になりました。そういう骨肉を争う 攻めの実家の事情に息子を巻き込みたくなくて、受けは最初、攻めの求愛を拒もうとします。

 普通のオメガバ―スなら、関係を持ったΩが失踪し自分の子供を産んでいたことを知ったαが、責任感から求愛している、という思考に至るのは理解できますが、こちらの設定だと、再会した時点で攻めは自分たちがαやΩといった特別な存在であることは知らず、生まれてきた子供も、受けが女性と結ばれて、その女性が産んだ子だと認識しているんですよね。
 その上で求愛しているのに、その気持ちを「責任感から」「同情で」と決めつけて拒絶しようとする受けの心情には共感できませんでした。普通、相当の好意がないと、一度だけ関係を持った子持ちの同性を口説いたりはしないと思います。

 αやΩを「100万人に一人の稀な疾患」とする設定はありだと思いますが、その割にはちゃんと抑制剤まで開発されて臨床で使用されているし、しかし、その抑制剤を内服していて緊急用のペンタイプの抑制剤まで使ったのにヒートやラットを抑えられなかったりと、随分とストーリー都合な設定に思えて、世界観にも面白みを感じませんでした。
 過去のあらすじが長く、やっと再会したと思ったらそこからまた過去の話に戻るので、なかなかストーリーが進まず、ようやく進み始めたらほとんど山も谷もなく終わってしまった印象です。

 息子の幸多君が可愛かったので、それが一番の萌え&癒しポイントでした。

前巻より好き

 特性α×ヒート強めのΩ。
 特性αというのは、ヒート中以外だと両思いのΩのフェロモンしか感知しないαのことをいうようです。その分、好きなΩへの執着心が強くなり、ホルモンバランスを崩して不安定になることがある、という設定が、今回新たに追加されていました。番になると改善されるようです。

 Ωの受けは番になることを望んでいますが、αの攻めは、大学に入学早々、恋人できて浮かれてうなじを噛んだなんて受けの両親に申し開きできない、という理由で番になることを躊躇しています。
 そんな中、受けが泊りがけのバイトに行き、不安定になった攻めが予定を早めて帰って来た受けのうなじを噛もうとします。そんな状態で番になっても攻めが後悔するだけなので、柔道経験者の受けは足払いで攻めを投げ飛ばし、回避します。

 1巻では抑制剤を買ってきてもらったにも関わらず攻めを部屋に引き込んでヒートを利用して襲った受けがあまり好きになれませんでしたが、今回の、攻めの気持ちを慮って番になることを回避したエピソードで好感度が上がりました。
 ただ、その後の、「もう絶対噛まないようにするから」という攻めの発言については、Ωがヒートで苦しんでいて、番になることを望んでいることも知っているのに、「絶対に噛まないようにする」という結論にはならないだろうと思い、切なさを出すための作者の意図を感じて急に没入感が薄れました。

 ホルモンバランスが崩れた影響なのか、攻めが受けのフェロモンを感知しなくなったところで今巻は終わっていました。
 次巻も楽しみにしています。

運命の番っぽい

 特性α×ヒート強めのΩ。
 特性αというのは、ヒート中以外だと両思いのΩのフェロモンしか感知しないαのことをいうようです。
 そのせいか、攻めのαは、大学生にして純情硬派で童貞。隣のコワモテΩのヒートにあてられて、抑制剤まで買ってきてあげたのに部屋に連れ込まれて襲われます。
 紳士的で世話焼きのαのことをΩが好きになるのはわかりますが、特性αの性質を知ると、αが喧嘩っぱやい襲い受けのΩを好きになったのはヒート事故ありきな気がして、萌えは少なめでした。運命の番に近い気がします。
 気の強いΩは好きですが、抑制剤まで買ってきてくれた相手をヒートを利用して襲っているのに、「貸してやれよ身体 得意だろ」と言うΩのことも、あまり好きになれませんでした。

知らない相手の恋バナを延々聞かされてる感じ

 好きな子が保健委員だからその子が保健室で留守番している日に部活サボって保健室で寝たふりしていたら、その好きな相手が自分相手に告白の練習をしてきた、というところから話が始まります。告白する相手の名前は言わないけど、「バスケ部」と言われたので、バスケ部の主人公は「俺じゃん」と思ったようです。

 一応声をかけて寝ているか確かめてから告白の練習をしていたようですが、寝たふりしている可能性もあるのに同性相手に告白の練習なんてするかな、と思って、設定に無理やり感を感じました。

 小説なのでそういう子もいてもいい、とその設定を飲み込んで読み進めましたが、主人公がかなりの恋愛脳で、その後、友達の恋バナを無理やり聞かされているようなターンが延々と続きます。その子を好きになった理由は一応出てきますが、モノローグの大部分が「俺のこと好きだろ。早く告白しろよ」という自意識過剰なノリで、そんな妄想男子を可愛いともカッコいいとも思えなかったので、萌えどころがずっとわからないままでした。

 そもそも、主人公は、以前はバスケを頑張っていた時期もあるのですが、お話の前半はクラスメイトの言葉を借りれば、「ヘラヘラして軽そうで頭悪そうな感じだし、常にカッコつけててすぐ調子乗りそうな雰囲気」で本人もそれを自覚し、好きな相手からも「小学生みたいなとこあるから、なんか、放っとけないんだよね」と言われているのに、なぜ、それでも、告白の相手が自分だと自意識過剰になれるのかが謎でした。
 その滑稽さや痛さを楽しめる人には合うのかもしれません。

 結果的に告白の相手は主人公で、中学の頃にバスケの試合で見かけて好きになった、という答え合わせが最後のほうに出てきますが、それがわかるのがかなり最後のほうなので、告白したい相手が、真面目で世話焼きで自分でお弁当も作れてバスケも頑張ってる主人公の友達のコバ君だったらいいのに、と思いながら読んでいて、逆に主人公だったとわかってがっかりしてしまいました。

 攻めと受けだけなら「しゅみじゃない」ですが、主人公の友達のコバ君に萌えられたので、評価は中立にします。

タイトル通り

最初の印象からはいい意味で予想を裏切られた。
攻め受けどちらもゲイの社内ラブ。
出張で相部屋になったモサ男くんが眼鏡を取ったら可愛い子ちゃんで、お互いにゲイだとわかり、一夜を共にする。ヤリチンナルシストの攻めは乞われるなら付き合ってやってもいいよ、な上から目線でいたけど、モサ男の受けのほうがあっさりしていて、一夜限りで終わってしまうのか……。というところから始まり、セフレの関係になり、徐々に互いを知ることで、恋愛感情が芽生えていく感じのお話でした。

攻めも受けも遊び人系は苦手ですが、こちらの攻めはちゃんとそうなった背景が描かれていて、受けに対しては一途さも見られて、話が進むにつれのめり込んでいきました。受けも、恋愛に対して冷めたところがあるのですが、妹や妹の子供に対しては面倒見の良いお兄ちゃんタイプで、ちゃんと誰かと幸せになってー!と応援したくなるキャラでした。
梶さんの転勤でどうなるのーとハラハラさせられたけど、深見君が勇気を出してくれてよかったです。