一言でいうととっても面白かったです♡ カーストが逆転したオメガバース=スパダリα攻めではないという難しい設定もここまで書き切る先生の筆力に脱帽。
舞台は、Ωが神の化身として崇められ、αはその神を食らう賤しい存在として蔑まれる世界。(能力が高いのに……可哀想)幼少期は聡明なエリートだった攻めに密やかな恋心を抱く受け。なのにある日攻めはαであることが判明し裕福だった家からも転落。男娼の身に落とされます。男娼として何人ものお客をとらされた攻め。きっと受けへの目覚めきってない幼い恋心を胸に多忙ならぬ多棒をさせられていた過去を思うと正直胸が苦しくなります。
男娼をさせられ能力があるのにやさぐれた攻めをなんとか更生させようとする攻め。最初はうまくいかないのですが、そこのすれ違いが切ない……でも仕方がない…でもやっぱり切ない。この苦しい状況も、少しずつ受けの愛で良い方向に向かって行く……。受けちゃんは意地っ張りなところもあるのですが、その愛と努力家なところにこちらまでほだされます。そんな二人がどんなエンドを迎えるのか……ぜひ読んでください!
あとおすすめポイントはやっぱりR18シーンです。とっても描写が丁寧でお上手なので、R18がページ数的にはかなり長いんですが、蜜感たっぷりですぐ読めちゃう……むしろもっとくれえ!中盤の切ないR18もラストのR18もどっちも素敵です。大満足の作品でした!