大好きな作家さんです。
「積木の恋」に心を鷲掴みされて、「恋愛前夜」でキュン死して・・・。
自分の中でどんどん凪良さんに対する期待値が上がりまくり、酷かな?と思うほどハイレベルな内容を要求してしまいます。
で、今回の「おやすみなさい、また明日。」おすすめです。
人を恋する気持ち、切なさ、もどかしさ、相手を大切に思うが故に諦めなくてはならない苦しさが、思いも寄らない表現で丁寧に鮮明に書き綴られています。
ツキン・ツキンと胸に突き刺さってきます。
印象深いシーンもたくさんあり、読後も心地よく余韻を楽しめました。
まるで良質な映画を観た後のように、何度もそのシーンを回想してしまいました。
空想の世界の人たちにこれほど感情移入してしまえるのも、凪良さんの卓越した感情表現に加えて、心に染み込むようなシーン設定が散りばめられているからではないでしょうか?
そして「スイート・リトル・ライフ」ですが、賛否両論のようですね。
私がかなり年齢を重ねているからかしら?
凪良さんが「最後のSSを書きたくてこの話を書きました。」と言う言葉をとても嬉しく、素直に受取ることができました。
「愛する人へ一生かけて愛を証し続けたふたりの物語にふさわしい、幸せな締めくくりだったと思っています。」
まさにその通りだと共感しました。
素敵な締めくくりをありがとうございました。