blよりも、ファンタジーを楽しむのにとってもよい作品かなと思います。
主人公は小学生くらいの少年で、彼は彼の魔法使いの師匠と暮らしながら、街の学校に通っています。彼らの関係は親子そのもので、とても穏やかで、愛情にあふれた時間を過ごしていますが、魔法使いは少年の出生と彼自身の過去に起因する重い問題を抱えています。
なかなか作りこまれた世界観で、わかりやすく、納得のいく設定で話もすっと入ってきました。魔法使いとしての宿命、自分の存在意義、誰かを愛すること。おとぎ話のようでいて、人間の真に迫ったテーマで、ストーリーを作りこんでるように感じます。
絵もすごく描きこまれていて、個人的には大好きな画風です。正統派漫画作品という印象を受けました。
絵の魅力と良質なストーリーの相乗効果で、漫画としてめいっぱい楽しめる作品です。