樋口美沙緒先生のメッセージが受け取れる作品でした！
初めて樋口美沙緒先生の作品を読みました！
まず、むしと人間の融合という点が面白いし、花男や花ざかりの君たちへなどの学園ものの中でも1人変わった子が入学してくる話が好きだった私にとって、この展開もやはり好きでした。
私にとっても澄也くんの「幸せな人間というのは、自分の人生を生ききったヤツのことだ」という言葉は響いて、最初から魅了されました。
翼くんは、恵まれない体の性質を持ちながらも、強く生きようとする様が見た目のかわいらしい感じとはギャップに感じられて、かっこよく、困難な状況にあっても私も翼くんのように頑張りたい！と勇気づけられました。
しかし、やっぱり澄也氏、、
もっと早く翼くんを守ってくれんかね、、
翼くんはあなたを理由に何度も酷い目に遭わされて、、本当なんでこんないい子がこんな目に遭わされなきゃいけないの！という展開があり、途中何度も辛い！となりましたが、最後はやっぱり澄也氏、しっかり翼くんをホールドしてくれましたね。
よくやった。
最後の
翼くんにとっての自分の人生を生き抜くこととは、
誰かに必要とされ、自分がいることで誰かを支えられることであるという文章にもグッときました。
おそらく先の澄也くんの言葉とこの最後の翼くんの言葉には、樋口美沙緒先生の「人生に対するメッセージ」が詰め込まれているのではないかと感じます。
言葉にとても励まされた面と大好きな学園展開にむしという珍しいテーマをうまく融合されたこの作品には問答無用で神評価を押させていただきます！
年下ワンコはやっぱり最高！！
ゲイであることが周りにばれた故に起こった過去の悲しい出来事が忘れられず、攻めにもそういう思いをさせてしまうのではないかと告白を断ろうとする受けに食い下がる年下ワンコ！最高です！
「俺の目を見てちゃんと言ってくださいよ！
本当ならちゃんとこっち見て」と顎クイしたときの受けの泣き顔も最高です。
これからは1人じゃないから、一緒に乗り越えていこうとか、「俺は有松さんが好き だから付き合ってください」って改めて告白したときの受けを優しく包み込むような表情も良かったです。
年下ワンコの優しい表情から、付き合った後のえちもあまあままで、終始、温かな気持ちになりました。
やっぱり一途な愛っていいなぁ。
ワンコ攻めが、可愛すぎる！！こりゃやられちゃいますわ
対になっている表紙にビビっときて、購入しました。
表紙見たときから感じていましたが、すごく絵が可愛くて、可愛いなぁ可愛いなぁと攻め受けどちらにも思いながら読んでいました。
眉毛が太めで茶髪というまさにワンコ攻めって感じの攻めが有松さんから好きになってもらおうと、とにかく必死で有松さんの言動に一喜一憂してしまうところが可愛くて微笑ましかったです。
そんな押せ押せの攻めに絆されつつも、受けは「ちょっとは意識してくれた？」とキスされる手前で攻めの体を跳ね除けてしまってて、、
でもその時の赤面した受けの表情を見た攻めはもう止まらない！！下巻に続く！！という感じで下巻続きますので、当たり前に下巻とセットで購入されることをオススメします。
私は特に、描きおろしの「森下くん(攻め)は正夢にしたい」のお話がめちゃ好きです。
独りよがりになってエッチな妄想が止まらず、受けとの絡みがまさか現実で、、と思いきやしかしそれは夢オチに終わるという残念な展開が、まさに年下ワンコが通る道って感じなんですが、それがこの描きおろしではコミカルに描かれていて凄く好きです。
下巻も感想載せます！
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