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女性iたまごさん

レビュー数10

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今年度222位

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よかった

義兄弟物ではありますが、ガチ兄弟BLの禁断感が大好物!という方も楽しめるような退廃的なテイストの作品でした。

以下ネタバレあります。

小・中学生の間義兄弟だった二人はお互いに惹かれて、体の関係を持ちますが、その場面を母親に見られ、両親が離婚。そのまま他人に。
そんな相手が大学で一人暮らしをするアパートの隣人で…というところから始まります。ちなみに大学も一緒。

義兄弟って結局は他人だし、そこまで悪いことかなー?と個人的には思い、義兄弟BLには普段あまり萌えないのですが、
この作品の受は、関係がバレたときに両親にひどく詰られているため、この関係は異常だ、「普通」にならなきゃとあがいています。また、好き好きと組み敷いてくる攻にもその言葉をぶつけたりして。

ということで、ガチ兄弟物のような、葛藤、背徳感が好きな方も楽しめる内容になってました!

あと、攻は定番ヤンデレ気質で、受に迫る際しっかり体から陥落させようとするのもあり、これぞ麗人、いや、他の麗人作品と比べてもエロがすごかった。(ストーリーが薄いわけではない)

最高の萌え。癖にぶっささりました。

語りは、Web作品によくある軽くて読みやすいもの(口語調)。表現や描写、テーマに重厚感はないですが、とにかく萌えました。


表紙やタイトルから、明るくかわいい話を想像していたのですが、受のキャラがかなり危うく、そこにとてつもないエロスを感じてとてもよかったです。いい意味で裏切られました。
他にもドツボな展開やシチュエーションが多く、萌としては最高!

以下ネタバレ含みます。

・一見パワハラ野郎なのに内心では受のことを溺愛している攻(そしてそれを表にだすことはほぼない)
・性欲処理と称してのセックス
(受は攻の役に立てると喜んでるので、無理矢理感はないです。)
・受に逃げられてショックを受ける攻(若干攻ザマァ味を感じました)

上記、個人的に垂涎ものの大好物シチュエーションなんですよね。同じ嗜好を持つ方にはぜひおすすめしたい。

そして、さらに魅力的なのは受のキャラ!
受は自分で考えたくない、だれかの言うことに従いたい、それが一番強い性格の子でした。だから攻のパワハラに嬉々として従い、攻がそこに惹かれていくのですが…
この性質に、限度がないんです。
攻の性欲処理も、全く嫌がらない。むしろ嬉しがってる。でも、この嬉しいが「攻のことがすきだから」じゃなさそうなんですよ。一般の恋愛感情じゃなくて、ただ、攻が快適に過ごすサポートができてることに対する喜びというか。
攻に差し向けられた暗殺者を攻に隠れて「処理」しちゃったりもして。

あと、これは地雷の方もいるとは思うので注意喚起も兼ねて。(私はむしろクソ萌えた)

受は転生前も高校のとあるヤンキーにパシられ、そのときに口で性欲処理をさせられていました。
(相手は一人、本番、キスはなし)
(もちろん受は全然嫌じゃないし、役に立てて嬉しそうな感じ。でも恋愛感情は全くなさそう。)

ただただ人のために生きたくて、自分の体を使うことにも躊躇がない。たぶん恋愛感情の部分も少し人と違う感性を持ってると思われます。
他作品には中々いない、危うさや歪みを孕んだパーソナリティーでとてもエッチでした。

くっついた後は、それまでのツンギレパワハラ野郎と際限なしイエスマンの関係を残しつつもラブラブしてました。

萌え的は「神」なのですが、自分は文学的な部分も重視するので「萌2」で。

ファンタジー好きなら読んで損なし!

超王道ファンタジー!
ネタバレなしで読んで欲しい

全体的に癖がないので、万人受けする作品だと思います。

物語に入り込めない

受攻両方の視点があるのですが、どちらの心情も、しっかり描写される前に婚約成立、そのまま本番、甘々溺愛モードに入るので、読者としては完全においていかれます。

そのあと結婚し、蜜月のいちゃいちゃを背景にそれぞれの心情が語られていくのですが、すでに心が離れているというか、そこからでさえ二人に感情移入することができなかったんですね。最後まで物語に入り込めず終わりました。

別に、人物や話が作り込まれてないとかでもないんです。後半どんどん明らかになる二人の人物像は、むしろ並み程度に作り込まれています。でも、もうここまでくると物語に没入できなかったですね。
これはもう、本当に描写の順番の問題で、二人が結ばれる前に二人の心情がちゃんと語られ、しっかり愛を育んでからの本番だったらもう少し楽しめたのでは思います。

No Title

おきれいで予定調和な話は飽きたというお姉さま方におすすめ


本作の魅力は他のレビューに書かれている通りなので、注意点を。

受は転生前の学生時代、家庭の事情で夜に家を抜け出していたときに知り合い関係を持った年上のお姉さんとの思い出をかなり大事にしています。
情熱的に愛しているというわけではありませんが、折に触れて彼女のことを懐かしく思いだし、四面楚歌な状況の唯一の心の慰めにしています。
攻めと結ばれた(?)後もそれがちらちらと出て、私は結構地雷だったので、苦手な方はご注意ください。

そして結末を先に知り、心構えしておきたい方に。
結末をネタバレします。

受の目的は、本来の小説の通りにことが進むこと(悪の根源である自分と王が討ち取られること)と、小説の中で自分が傷つける人々を助けることでした。

目論見はほぼうまく行き、自分が犠牲者をだすことはなく、クーデターは進んでいきます。しかし、それにより攻に愛されるようになります。そのため、クーデターでは王のみが殺され、受は生き延びます。
受はそれでも自分の罪は消えないし、死にたいと思うのですが、死に行く王に言われた言葉が新たな呪いとなって受を縛ります。
曰く、残されたものの気持ちを考えろと。
攻もそれに追い討ちをかけるようにあなたが死ねば俺も後を追うと脅し、受は攻を死なせないために、攻とともに生き続けることにします。

つまり、受は救われないんですよ。罪を償って死にたい願望があるまま、そうすると新たに人を傷つけることを実感しできなくなってしまった。それが新しい呪縛となって受を捕えてしまったんです。
そんな受を、そうとは気付かずただただ攻は受を可愛く愛しく思い、共に生きていく。そんな最後です。(番外編で気付きます。)

あと、あくまで個人の解釈ですが、二人が結ばれた(?)あとも、受は恋愛感情をあまり持っていないように見えました。体を許していいくらいの友愛、親愛を持っている感じ。(攻めはベタぼれの甘々です。)

個人的には、このラストはとても納得いくというか、無理がない内容だと思いました。人の考え方はそう急激には変わりませんから。
なにもかも最後にはきれいにうまく行きました!な話ももちろん好きなのですが、「まぁそうだよね」と思える本作のラストも好き。

あらすじに惹かれたなら絶対読んで後悔なし!

タイトルの通りです
とにかくクオリティが高い!
文章は読みやすいし、「え?そんなことなる?」みたいなところはないし、展開は面白いし、キャラもあらすじから想像した通りだし、おまけにとても魅力的。
そして私は電子書籍で買ったのですが紙では443ページあるみたいで、読みごたえもバッチリ。でも冗長と思うところはなくて、途中で飽きることなく読み終えました。


受が人質として入っている国の王族たちに宴の場でかなりセクハラされます
一番ひどいのは、宴に参加している王族貴族みんなの前でほぼ裸の状態で奴隷に媚薬を塗りたくられる(中まで)
苦手な方は注意です。

攻めのキャラクターが好みわかれるかも

攻めのキャラクターが他にはない感じで、個人的にはすごくツボでした。
一昔前のジャンプの主人公のような直情型で、その情は一心に受けに向いています。
一方でスマートさやスパダリ感は皆無。戦闘能力が高く、外見もイケメンですが、言葉や行動は好きな子にお花をあげつづける小学生みたいなイメージ。
私はそれが本当にツボで、楽しく読みました!

受けは母性があるクールビューティーって感じ

作中の登場人物は鳥として過ごす時間も多いので、もふもふ要素も楽しめます!

特に攻めが小さい頃の子育てシーンがすごくかわいくて、受けのこと「はりちゃん」って呼ぶのが本当に可愛かった…

逆に、スマートな攻めを求める方や、鳥が苦手、人外の恋愛に萌えないって方にはおすすめしません

社会人ものなのに、なんだこのピュアさ!

同じ相手に、そうとは気付かず三度一目惚れする攻め。
四度目の再会愛。

本編では二人は28歳です。もういい大人です。受けに限っては死別のバツイチです。なのに!この二人の恋心が、なんかすごく純粋なんです!

キャラの属性としてよくある「純粋」で想像するような「純粋」ではないんです。
攻めは結構ガサツで思ったことがすぐ顔に出る、少しダサい一面もあり、受けは結構毒舌で自分の美貌を自覚してたりする。ちゃんと人間味がある、「あ、いそう」というか、フィクションの中で象徴化されすぎてないというか、そんな二人で。
だからふたりのやりとりは表面上は本当に気の置けない男友達って感じなんですが、その裏に隠れている相手への想いは本当に一途で、やさしくて、温かい。
二人の恋心に肉欲的なものを感じないんですよ。攻めは受けの側にいるとただ、どきどきする!好き!って感じで、受けはもっと落ち着いた感じなんですが。
そんな二人の幼稚園のころからの両片思いが、28歳にして叶う。
辛い展開はないのに、わけわからんくらい号泣してしまいました。
まじでおすすめです。

女性の扱いがひどい

復讐ものなのですが、復讐相手とその家族が非常に悲惨な目に遭います。確かによい人たちではなかったですが、こんな目に遭うほど悪いことはしてないと思います。

復讐相手→人間の女性を孕ませられる犬型の獣から獣姦され、その子(半獣)を産み精神が壊れる

復讐相手の妹→嘔吐や腹痛、錯乱などの状態異常付与→苦しみを和らげるために薬漬けに→たくさんの男性に体を開く→魔法で脳死状態に

復讐相手の姉→人間の女性を孕ませられる犬型の獣の妻としてサーカスで飼われる

復讐相手の両親と弟もそれぞれ奴隷として売られたようです。

復讐相手はともかく、その家族はそんなに悪いことしたのかと。
復讐相手も、ここまでされるほど悪いことはしてません。

どきどきはらはらの展開や、それをわかりやすく伝える文章、BL部分は非常によかったですが、それを打ち消してしまうほど、女性の扱いがひどすぎて悲しかったです。

No Title

優しいが言葉にはしない、ぶっきらぼうな攻
×
恵まれた家庭環境ではないが、底抜けに明るい夜職受
→めっちゃかわいくていい子

 はじまりは受けの一目惚れで、様々なことが重なり、二人は恋人のような関係に。しかし攻めと過ごすうちに、今まではなかった自尊心(自分を大事にしたいという思い)が育ち、受けが一方的に愛情表現をするだけの関係に疑問を持つようになる。二人の関係を確かめるために愛情表現を求めたが、それに攻めが応えなかったことで受けは攻めのもとから去る。
 自分のもとから消えた受けを探す攻め。懸命に探す中で、自分が受けに愛情表現をしていなかったことに気付いて反省する。


ハピエンなので、当然再会して、収まるところに収まります。見所は二人の成長でした。
受けは自尊心などの情緒の成熟、攻めは相手に好意を示すなどの人との関わり方。

萌えでいうと、受けにフラれて探し回る攻めが軽く攻めザマアでよかったです。